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外部研修とは?社内研修との違い・種類・費用相場と選び方を解説

外部研修とは、外部の研修会社や専門家に委託して実施する社員研修のことです。社内に知見がないテーマや、専門性・最新性が求められる領域では、外部研修のほうが社内研修より効率的に成果を出せます。一方で、費用負担や自社目的とのすり合わせには注意が必要です。

この記事では、外部研修の意味と社内研修・内製化との違い、種類、費用相場、進め方、研修会社の選び方を、KeySessionの独自調査データもふまえて整理します。どのテーマを外部に任せるべきか判断したい人事・研修担当者に向けた内容です。

この記事でわかること

  • 外部研修の定義と、社内研修・内製化との違い
  • 外部研修の4つの種類と向いているケース
  • 外部研修の5つのメリットと3つのデメリット・対策
  • 外部研修の費用相場(KeySession独自調査)
  • 外部研修の進め方5ステップと研修会社の選び方
外部研修とは
自社の社員ではなく、外部の研修会社・専門家・公開講座などを活用して実施する社員研修のこと。実施場所が自社であっても、外部の講師が登壇する研修は外部研修に含まれます。汎用的なビジネススキルや専門知識、最新の法令・トレンドを扱うテーマで効果を発揮します。

研修の全体像から確認したい場合は、研修の基本知識もあわせてご覧ください。

外部研修とは|社内研修・内製化との違い

外部研修と対になる概念が、社内の社員が講師となって実施する「社内研修(内製研修)」です。両者は優劣ではなく、扱うテーマや目的によって使い分けるものです。まずは違いを観点別に整理します。

観点 外部研修 社内研修(内製)
講師 外部の専門講師 自社の社員
専門性・最新性 高い(プロの体系的ノウハウ) テーマにより限定的になりやすい
自社独自性 反映しにくい(カスタマイズで補完) 反映しやすい
準備工数 研修会社に委ねられ負担が小さい 企画から実施まで社内負担が大きい
費用 都度の委託費が発生 長期的には抑えやすい(初期は増大)
向くテーマ 汎用スキル・専門知識・法令 経営理念・社内ルール・業務直結スキル

外部研修と社内研修の違い

最大の違いは「講師が誰か」です。外部研修は、その分野を専門とする講師が体系化されたカリキュラムで指導するため、社内にノウハウがないテーマでも一定の品質を確保しやすい点が特徴です。社内研修は、自社の業務や文化に即した内容を柔軟に組める一方、講師育成やカリキュラム設計を社内でまかなう必要があります。

社内研修(内製化)の検討材料は、研修を内製化するメリット・デメリットと進め方で詳しく解説しています。外部研修と比較したうえで判断するのがおすすめです。

「外部研修」と「研修外部委託(研修代行)」の関係

「外部研修」は社外の力を借りて研修を実施すること全般を指す広い言葉で、公開講座への参加も含みます。一方「研修外部委託(研修代行)」は、研修の企画・運営を研修会社に委ねる契約形態を指す、より具体的な言葉です。外部研修を本格的に導入する段階では、委託先となる研修会社の比較検討が必要になります。委託先の選定に進む場合は、研修代行サービスのおすすめと選び方を参考にしてください。

外部研修の4つの種類

外部研修は、実施形態によって主に4種類に分けられます。テーマや対象人数、予算によって適した形態が異なります。

種類 概要 向いているケース
公開講座 研修会社が主催する講座に個人単位で参加 少人数・特定スキルの習得
講師派遣型 自社に外部講師を招いて実施 同一テーマを多人数に・自社向け調整
オンライン研修 講師とリアルタイムで双方向に実施 拠点が分散・移動コストを抑えたい
eラーニング 動画教材などを各自のペースで受講 反復学習・大人数への一斉展開

公開講座(公開型研修)

研修会社が日時とテーマを設定し、複数企業の参加者が集まって受講する形態です。1名から申し込めるため、少人数の育成に向いています。他社の参加者と交流できる点もメリットですが、開催日時や内容は固定で、自社向けの調整はできません。

講師派遣型研修

自社が用意した会場に外部講師を招いて実施する形態です。同じテーマを多くの社員に一度に届けられ、カリキュラムを自社の課題に合わせて調整しやすいのが特徴です。新入社員研修や階層別研修など、対象が明確な研修で多く採用されます。

オンライン研修

Web会議ツールを使い、講師と受講者がリアルタイムで双方向にやり取りする形態です。拠点が分散している企業でも一斉に実施でき、移動コストや会場費を抑えられます。一方で、グループワークの設計や受講者の集中維持には運営上の工夫が求められます。

eラーニング

あらかじめ用意された動画教材などを、受講者が各自のペースで学ぶ形態です。大人数への一斉展開や反復学習に適し、受講進捗を管理しやすい点が利点です。理解度の個人差が出やすいため、集合研修と組み合わせる運用が効果的です。

外部研修を実施する5つのメリット

外部研修には、社内研修では得にくい次のようなメリットがあります。

  • 社内にない専門知識・スキルを習得できる
  • 最新の法令・トレンドを反映した内容を学べる
  • 体系化されたカリキュラムで効率的に育成できる
  • 研修担当者の企画・運営負担を軽減できる
  • 公開講座では他社との異業種交流が生まれる

社内にない専門知識・スキルを習得できる

自社にノウハウが蓄積されていない分野でも、その領域を専門とする講師から体系的に学べます。社内講師では指導が難しいテーマほど、外部研修の価値が高まります。

最新の法令・トレンドを反映した内容を学べる

ハラスメント関連法やコンプライアンスなど、改正が頻繁な分野では情報の鮮度が重要です。外部の研修会社は最新動向を継続的に追っているため、社内で情報を追い続けるよりも確実です。

体系化されたカリキュラムで効率的に育成できる

外部の研修会社は、多くの企業で実施してきた知見をもとにカリキュラムを設計しています。つまずきやすいポイントを踏まえた構成のため、限られた時間で学習効果を引き出しやすくなります。

研修担当者の企画・運営負担を軽減できる

カリキュラム設計や教材準備、講師の手配を研修会社に委ねられるため、担当者は受講者の選定や効果測定など本来注力すべき業務に集中できます。

公開講座では他社との異業種交流が生まれる

公開講座には複数企業の参加者が集まるため、自社内では得られない視点や情報に触れられます。受講者の視野を広げる副次的な効果が期待できます。

外部研修の3つのデメリットと対策

外部研修にも注意すべき点があります。デメリットは事前の対策で軽減できます。

  • 都度の費用が発生する
  • 自社の目的・実態とずれることがある
  • ノウハウが社内に蓄積しにくい

都度の費用が発生する

外部研修は実施のたびに委託費が発生します。対策として、内製化に向くテーマと外部に任せるべきテーマを切り分け、外部研修は専門性が必要な領域に絞ると費用対効果を高められます。具体的な相場は後述します。

自社の目的・実態とずれることがある

パッケージ化された研修では、自社の課題と内容がかみ合わないことがあります。対策は、事前に目的と現場の課題を研修会社へ共有し、カリキュラムをカスタマイズできる会社を選ぶことです。すり合わせの工程を省かないことが成果を左右します。

ノウハウが社内に蓄積しにくい

外部に委ねきると、研修運営の知見が社内に残りません。対策として、受講後に社内で内容を共有する仕組みを設けたり、繰り返し実施するテーマは段階的に内製へ移行したりする方法があります。外部研修と社内研修を組み合わせる発想が有効です。

外部研修の費用相場【KeySession独自調査】

外部研修の費用は、形態・時間・テーマによって幅があります。KeySessionが研修プランを対象に実施した独自調査では、講師派遣型の集合研修の費用は次のとおりです。

区分 費用の目安
集合研修 全体(中央値) 252,175円
3時間(中央値) 248,600円
6時間(中央値) 385,000円
公開講座(1日・1人あたり) 18,000〜30,000円
eラーニング 初期費用 20万〜40万円

研修費用は、テーマによっても相場が変わります。たとえばリーダー研修や営業研修は比較的高め、ハラスメント研修やコンプライアンス研修は抑えめの傾向があります。なお、産労総合研究所「2024年度 教育研修費用の実態調査」では、従業員1人あたりの教育研修費用は34,606円と報告されています。

テーマ別の中央値や予算の考え方は、社員研修の費用相場で詳しく解説しています。見積もりを取る前に相場感を把握しておくと、適正な予算設定がしやすくなります。

外部研修の進め方|5ステップ

外部研修は、思いつきで依頼するのではなく、目的から逆算して進めることで成果が安定します。基本的な流れは次の5ステップです。

ステップ 主な行動 成果物
1. 目的・課題の整理 経営課題と現場課題を言語化 研修の目的・ゴール
2. 対象とテーマの決定 対象者・優先テーマを選定 対象者リスト・研修テーマ
3. 研修会社の選定 複数社を比較・見積取得 委託先候補・見積
4. 内容のすり合わせ カリキュラムを自社向けに調整 確定カリキュラム
5. 実施・効果測定 研修実施・アンケートと行動変容の確認 実施記録・改善点

特に重要なのは、ステップ1の目的整理とステップ4のすり合わせです。ここを省くと、研修を実施しても現場の課題が解決しないという結果になりがちです。研修プログラム全体の設計を整理したい場合は、研修カリキュラムの作り方も参考になります。

失敗しない外部研修会社の選び方

外部研修の成果は、委託先の選定で大きく変わります。最低限、次の観点を比較してください。

  • 自社の課題テーマに対する専門性・実績があるか
  • カリキュラムを自社向けにカスタマイズできるか
  • 研修後のフォローや効果測定の支援があるか
  • 講師の質や登壇実績を確認できるか
  • 費用が相場と見合い、内訳が明確か

1社だけで決めず、複数社から提案と見積もりを取り、内容と費用を横並びで比較することが失敗を防ぐ基本です。比較項目をさらに詳しく知りたい場合は、研修会社の選び方と比較項目を確認してください。委託先候補を具体的に探す段階では、研修代行サービスのおすすめと選び方が役立ちます。

外部研修と社内研修の使い分け【テーマ別判別】

すべてを外部に任せる必要も、すべてを内製する必要もありません。テーマの性質によって使い分けるのが効果的です。

テーマ 適性 理由
ビジネスマナー・新人研修 外部研修向き 汎用ノウハウは外部のプロが優位
最新の法令・コンプライアンス 外部研修向き 専門性と最新性の両立が必要
マネジメント・専門スキル 外部研修向き 体系的な指導ノウハウが必要
経営理念・ビジョン 社内研修向き 外部講師では肌感覚を伝えにくい
社内独自ルール・業務手順 社内研修向き 独自性が高く外部に共有しづらい

独自性が関わるテーマは内製し、汎用性・専門性が求められるテーマは外部研修に任せると、社内リソースを抑えながら成果を出しやすくなります。内製と外部の組み合わせ方は、研修内製化のメリット・デメリットで詳しく整理しています。

外部研修に関するよくある質問

外部研修と社外研修・社内研修の違いは何ですか?
外部研修と社外研修はほぼ同じ意味で、外部の講師や研修会社の力を借りて実施する研修を指します。これに対して社内研修は、自社の社員が講師となって社内のみで完結する研修です。
外部研修に助成金は使えますか?
厚生労働省の「人材開発支援助成金」など、外部研修も対象になりうる公的助成制度があります。ただし支給要件や対象経費は年度ごとに変わるため、利用を検討する際は厚生労働省の最新情報を必ず確認してください。
オンラインの外部研修でも効果は出ますか?
知識習得型のテーマでは集合研修と同等の効果が期待できます。一方、ロールプレイや対話を重視する研修では、グループワークの設計や講師のファシリテーションが効果を左右します。テーマに応じて形態を選ぶことが重要です。
中小企業でも外部研修を依頼できますか?
依頼できます。少人数なら公開講座、自社向けに調整したい場合は講師派遣型など、規模や予算に合わせて形態を選べます。1名から参加できる公開講座は、研修予算が限られる企業でも活用しやすい選択肢です。

まとめ

外部研修は、社内に知見がないテーマや、専門性・最新性が求められる領域で効率的に成果を出せる手段です。一方で費用や自社目的とのすり合わせには注意が必要なため、目的の整理と研修会社の比較を丁寧に行うことが成功の前提になります。

すべてを外部に任せるのではなく、経営理念や社内独自ルールは内製し、汎用スキルや専門知識は外部研修に任せるという使い分けが現実的です。判断材料として、研修内製化のメリット・デメリット社員研修の費用相場もあわせてご確認ください。

どうしても自社に合う研修会社が見つからない、比較するだけの工数が確保できないという場合には、研修会社比較サービスのKeySessionをご活用ください。

2026.05.26 KeySession編集部
この記事の作者
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