アンコンシャスバイアス研修は、誰もが無意識に持っている思い込みや偏った見方(アンコンシャスバイアス)に気づき、採用・評価・育成といった意思決定や、日々の職場のコミュニケーションへの悪影響を抑えるための研修です。バイアスは本人に自覚がないからこそ、知識として学ぶだけでなく、自分のバイアスに気づく体験と行動の見直しまで踏み込む設計が効果を左右します。
このページでは、アンコンシャスバイアス研修の導入事例を紹介します。自社に近い業種・規模・課題の事例を確認することで、研修の進め方や期待できる効果、研修会社の選び方の具体的なイメージをつかめます。まずは気になる事例から目を通してみてください。
アンコンシャスバイアス研修の実施事例
株式会社アズーロジャパン|ハラスメント防止研修の導入事例
株式会社アズーロジャパンは、運輸・交通インフラを担う企業として、石油タンカーで働く管理職とコアとなる社員に向けたアンコンシャスバイアス研修を実施しました。全員が船内で勤務するという特殊な環境が、この取り組みの背景にあります。
船内は逃げ場のない閉鎖的な空間であり、乗員は三か月から四か月にわたって長時間をともに過ごします。互いの距離が近いぶん、ハラスメントが起きやすい構造をどうしても抱えてしまう。ハラスメントを起こさずに良好なコミュニケーションを取れる状態をつくりたい。そうした切実な課題がありました。
この課題に応えたのが、リスクマネジメントやハラスメント分野を得意とするサミット人材開発株式会社です。集合型の研修では、ハラスメントに関する正しい知識と、実践的なコミュニケーションの手法が組み合わされました。パワハラの境界線を具体例で確認し、部下の意見を聴く姿勢や、感じの良い話し方を身につけていきます。
閉鎖環境という自社ならではの事情を踏まえながら、知識と対話の両面から予防を学ぶ場となり、船内で長く働き続けるメンバーにとって実務に直結する時間となりました。
三菱地所|ダイバーシティだけでなく、日常の行動変容につながるアンコンシャスバイアス研修の導入事例
三菱地所が保有するスタートアップ企業向けの入居企業教育イベントの一環として実施されたのが、このアンコンシャスバイアス研修です。総合商社を中心とする卸売業の枠を越えて、入居企業とともに学ぶ集合型の場が用意されました。三菱地所と入居企業双方の経営層を対象に、アンコンシャスバイアスとハラスメントを組み合わせた内容が求められたといいます。
この課題に応えたのが、アクティブラーニングを重視した研修を手がけるレイテストナレッジ株式会社です。無意識の思い込みが社員の成長や仕事の機会を奪ってしまう。その損失を防ぎながら、最新のハラスメントに関する法律や社会の動向まで押さえる。参加者同士が初対面でも、コミュニケーションを取りながら能動的に学べる参加型の設計が組まれました。
研修はまず、セルフアセスメントを通じて自分自身のバイアスがどこに潜んでいるかを可視化するところから始まります。続いて具体的な事例を共有し、三大ハラスメントにカスタマーハラスメントを加えた論点をケーススタディで検討していきました。
経営層が自らの無意識に向き合い、日常の行動変容へとつなげる。立場を越えた参加者が言葉を交わしながら学ぶ、実践的な機会となりました。
GCC自治体サービス(株)|【企業向け】階層別ハラスメント研修の導入事例
GCC自治体サービス株式会社は、行政・自治体の現場を支える組織として、管理職のハラスメントに関する知識が十分ではないという課題を抱えていました。とくに、どこまでが適切な指導で、どこからがハラスメントに当たるのか。そのグレーゾーンをはっきりと理解したいという声が、管理職の間にあったといいます。
この課題に応えたのが、教育現場や組織を対象にコンプライアンス・ハラスメント防止の研修を手がける合同会社JEITです。集合型で行われた本研修では、まずハラスメントの定義を丁寧に整理するところから始まりました。そのうえで、判断に迷いやすいグレーゾーンの見極めへと進みます。
研修の中心となったのは、事例研究とロールプレイングです。現場で実際に起こりうる場面を題材に、参加者である管理職が具体的な言動を検討し、自らの対応を振り返りました。知識として学ぶだけでなく、自分事として体験する構成が、理解を深める後押しとなっています。
研修後には、ハラスメントに当たる具体的な言動についての質問に講師が回答するアフターフォローも用意されました。その場限りで終わらせず、判断に迷ったときに立ち返れる。管理職が毅然と指導へ臨むための土台づくりとなる機会でした。
株式会社高田工業所|ハラスメント防止研修の導入事例
株式会社高田工業所は、製造業の現場でZ世代の傾向を踏まえた指導のあり方に課題を抱えていました。手取り足取り育てられてきた若手には従来型のマネジメントが必ずしも通じず、ハラスメントを起こさずに育成へつなげる関わり方が求められていたのです。
この課題に向き合ったのが、クレーム対応やハラスメント、部下指導といった人の問題の解決を専門とするサミット人材開発株式会社です。実施されたのはアンコンシャスバイアス研修で、若手世代の考え方への理解と、パワハラと取られない指導法を軸に組み立てられました。
研修はまず、コンプライアンスやハラスメントが単なるルール順守ではなく、組織の倫理と信頼確保にこそ本質があることを対話式の講義で共有するところから始まります。日大アメフト部の事例をもとに、ハラスメントが生まれる組織の構造を考察する時間も設けられました。
続いて、多様化する若手のモチベーションや、引っ張る型ではなく支援する型のマネジメントの必要性を解説。パワハラの6類型を、該当する例としない例を一つずつ確認しながら学びます。部下の意見を聴く傾聴の手法やソフトな話し方まで、実践に落とし込む構成となりました。
ぐんま国際アカデミー|ダイバーシティだけでなく、日常の行動変容につながるアンコンシャスバイアス研修の導入事例
ぐんま国際アカデミーは、教育機関として多様な人材が集う環境ならではの課題を抱えていました。外国人スタッフも多く在籍するなかで、日本におけるハラスメントについての共通理解を組織全体で持ちたい。加えて、小さい組織だからこそ求められる通報制度や情報共有の方法にも、新しい知見を取り入れたいという思いがあったといいます。
この課題に応えたのが、アクティブラーニングを軸に研修を手がけるレイテストナレッジ株式会社です。実施されたアンコンシャスバイアス研修は、無意識の思い込みへの理解を土台に、ハラスメントへの共通認識を築く内容で構成されました。
研修はまず、アンコンシャスバイアスの概要から始まります。続いてアセスメントを用い、参加者が自分自身のどこにバイアスが潜んでいるのかを可視化しました。その上で、ハラスメントの影響と定義を確認し、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、マタニティーハラスメントそれぞれの概要と事例を学んでいきます。
知識の習得だけで終わらせず、グループワークを通じて体系的に理解を深める設計です。立場や背景の異なるスタッフが対話を重ねることで、ハラスメントへの共通理解が組織のなかに実践的に根づく機会となりました。
石川県|ハラスメント防止研修の導入事例
石川県が行政職員向けに実施したアンコンシャスバイアス研修は、係長としての気構えを醸成し、ハラスメントにならない指導を身につけることを目的として組まれました。役割が変わる立場だからこそ、これまでの感覚のままでは無意識のうちに部下を追い詰めてしまう危険があります。
この課題に応えたのが、リスクマネジメントやハラスメント分野を得意とするサミット人材開発株式会社です。単にルールや法律を守ればよいという発想ではなく、組織の倫理と関係者からの信頼を守ることこそが本質である。研修は、この視点を対話式の講義で共有するところから始まりました。
参加者はまず、なぜコンプライアンス違反やハラスメントが起きるのか、その組織構造を実際の事例から読み解きます。続いて、手取り足取り育てられてきた現代の若手職員の傾向や、多様化するモチベーションの種を理解する時間が設けられました。引っ張る型ではなく、支援する型のマネジメントへ。指導の前提そのものを問い直す流れです。
さらにパワハラの類型を、該当する例と該当しない例を一つずつ確認しながら学び、境界線を明確にしていきました。傾聴や受容といった聴く技術、ソフトな話し方まで具体的に扱った点が、この研修の実践的な性格をよく表しています。
株式会社シーアイシー|【企業向け】階層別ハラスメント研修の導入事例
株式会社シーアイシーは、サービス業として多様な人材が働く職場ならではの課題を抱えていました。ハラスメントかそうでないかの判断が難しいこと、外国人労働者が多い職場で配慮すべき点を知りたいこと、そして価値観の違いから生じるハラスメントリスクを正しく理解したいこと。こうした悩みが、研修導入の背景にありました。
この課題に応えたのが、コンプライアンスやハラスメント防止の領域で研修を手がける合同会社JEITです。全社を一律に扱うのではなく、立場ごとの役割や悩みに即した階層別研修として組み立てられました。
研修ではまず、ハラスメントの定義を確認するところから始まります。そのうえで、白黒つけにくいグレーゾーンをどう捉えるか、実際にハラスメントに直面したときどう行動するか、組織として何ができるかへと段階的に踏み込みました。グループワークやロールプレイングを取り入れ、現場で起こりうる場面を自分事として考える構成です。
価値観の違いをあえて題材に据えたこの設計を通じて、参加者は互いへの敬意を保ちながら安心して働ける職場のあり方を、実践的に共有する機会となりました。
長野県|ハラスメント防止研修の導入事例
長野県が行政組織として実施したアンコンシャスバイアス研修の事例です。係長クラスがハラスメントにあたらない形で部下を指導できるようになることを目指し、その取り組みを支えたのがサミット人材開発株式会社でした。
背景には、指導とハラスメントの境界が見えにくくなっている現場の悩みがありました。よかれと思った指導が相手を傷つけてしまう、あるいは指摘そのものを避けてしまう。こうした無意識の思い込みが、健全な指導を難しくしていたといいます。
研修はまず、コンプライアンスやハラスメントを単なるルール遵守の問題としてではなく、組織の倫理と信頼を守る本質として捉え直すところから始まりました。日大アメフト部の事例をもとに、ハラスメントが生まれる組織構造を参加者とともに考察しています。さらに、手取り足取り育てられてきた現代の若手の傾向を読み解き、引っ張る型から支援する型へとマネジメントの発想を切り替える必要性が共有されました。
パワハラの6類型では、該当する例と該当しない例を一つずつ確認。あわせて傾聴やフィードバックの話法、コミュニケーションタイプ診断を通じて、相手に応じた具体的な指導のかたちを実践的に学ぶ機会となりました。
今回紹介した研修一覧
| 研修プラン | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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| 対象者 | 全社員/経営層/人事・総務 | 組織風土を改革したい会社の全社員/チームリーダー/管理職/経営層 | 会社経営者/管理職/人事担当者/一般社員 | 役員/経営幹部/管理職/一般社員 | 管理職(部長・課長層)/人事・総務担当者/新入社員・若手社員/先輩社員・メンター/相談窓口・職場カウンセラー |
| 課題 |
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| 研修時間 | 2時間~半日 | 3時間 | 90~180分 | 3時間/6時間 | お問い合わせください |
| 費用 | 15万円~50万円(時間とご要望によるカスタマイズの工数に応じて) | 詳細はお問い合わせください。 | 詳細はお問い合わせください。 | 導入費用 研修スタイル/集合研修 5名~ 50名様 料金/ 3時間 22万円(税込)~ 6時間 33万円(税込)【推奨】~ | 詳細はお問い合わせください。 |
| 研修会社 | ![]() レイテストナレッジ株式会社 学ぶ楽しさ、実践の力。アクティブラーニングで差をつける。 | ![]() 株式会社ビジネスプラスサポート 輝く人財づくりを支援する | ![]() 合同会社JEIT 地域ナンバー1の学校/会社のための人材育成・研修を提供 | ![]() ザ・ホスピタリティチーム株式会社 ホスピタリティでビジネスを成功に導く | ![]() サミット人材開発株式会社 組織における「人の問題の解決」をサポートします |
| 実績の多い業界 | ホテル/宿泊施設 医療機関/クリニック 情報通信業(IT企業) 介護/福祉 エネルギー産業 | - | 教育機関 行政/自治体 介護/福祉 協同組合 サービス業 | ホテル/宿泊施設 食品 運輸・交通インフラ 卸売業(総合商社/専門商社) レストラン/飲食店 | 行政/自治体 エネルギー産業 運輸・交通インフラ 食品 レストラン/飲食店 |
| 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
まとめ|事例を自社のバイアス対策に活かす
アンコンシャスバイアス研修は、一度の受講で終わらせず、気づきを評価・採用・日々のマネジメントの場面で実践してこそ効果が定着します。ご紹介した事例のように、自社の課題(ダイバーシティ推進の停滞・評価や採用の偏り・管理職の決めつけによるコミュニケーション不全など)を明確にしたうえで、対象層と職場の実情に合った研修を選ぶことが成功の鍵となります。
研修会社を広く比較したい場合はアンコンシャスバイアス研修のおすすめ研修会社を、アンコンシャスバイアスの意味や職場での対策を詳しく知りたい場合はアンコンシャスバイアスとはもあわせてご覧ください。自社に合う研修会社が見つからない、比較する工数が確保できないという場合は、研修会社比較サービスのKeySessionにお気軽にご相談ください。



















