企業研修の総合メディアのキーセッションでは、講演会で講師として活躍する方の魅力をお伝えすべく取材を行っています。
今回は、シンガーソングライター・講演家として活躍されている玉城ちはるさんにお話を伺いました。
目次
講演を行っているテーマを教えてください。
「多文化共生」という観点から、「いじめ」「自殺防止」「人権」「社会貢献」「国際交流」などをテーマに『命の参観日』として講演を行っています。
講演を始めたきっかけや背景を教えてください。
24歳の時、偶然の出会いから中国人留学生の面倒を見ることになり、その後、経済的な理由で部屋を借りられない留学生や、養護施設、ひとり親家庭で育った日本人など、延べ36人を10年間ホストマザーとして受け入れてきました。
とある学校の先生から、この経験を活かした話が必要だと言われ、講演会を行うようになりました。
他の講師の方にはない、自分の講演ならではの特徴や強みを教えてください。
歌を交え、経験したことをお話しています。『優しさ貯金ゲーム』というアクティビティでは、必ず会場が笑顔に満たされます。
無料LINE相談を受け付けていて、講演の後、平均して30件ほど相談があり登録者は2,100人を超え、やりとりは9万通となりました。
これまでの講演活動で達成した成果や成功体験について教えてください。
講演後に私とLINEで繋がってくれた人達の存在です。長い人で6年やり取りしています。学校に復帰したり少しずつ仕事に復帰したり、カタチは違っても自分らしく生きる道を一緒に見つけてくれる人がいるのが私の幸せです。
講演を通じて伝えたいメッセージや講演における目標は何ですか?
「相談できることは能力」という声かけをすることで、「相談」への社会的な偏見を取り除き、アウトリーチに手をかけることを目標としています。「あなたの話を聞かせてね」と伝え、日常の悩みに寄り添っています。
講演の内容やテーマを決める際の工程はどのようにしていますか?
講演の構成はいつも変わりませんが、小学校から大学まで、幅広い年齢層の学校で講演を行いますし、保護者の方もご覧いただきます。また、行政や人権団体からのご依頼でご年配の方にも講演を行います。
ですので、その年齢に合った言葉を選び、伝わるようにすることを意識しています。
講演を聴いた方との印象深いエピソードやうれしかった反響を教えてください。
講演後に公式LINEに相談が来ることが、とても嬉しいです。私の言葉を聞いて、私を選んで話してくれているので、ひとつひとつ大切に読んで返信しています。「受験で半年口を聞いていなかった父と、互いを理解する目的の『優しさ貯金ゲーム』をしたら、父が泣いてしまった」という感想が来て、私も涙が出てしまいました。
最後に、講演を依頼しようか迷っている方や参加を検討している方に、メッセージをお願いします。
この講演は、口コミだけで海外まで広がりました。私1人の力では何もできません。「誰も取り残さない社会」の実現のため、皆様のお力をお借りしたいです。よろしくお願いいたします。
玉城ちはるさんの基本情報
項目 | 詳細 |
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玉城ちはるオフィシャルサイト | https://tamakichiharu.com/ |
命の参観日オフィシャルサイト | https://inochi.tamakichiharu.com/ |
動画 | 「命の参観日」〜2021年1月28日小樽朝里中学校〜long.ver 玉城ちはる講演 - 「命の参観日」 セルフメンタルケア研修 |