「女性リーダー育成研修を実施するとどんな効果があるの?」「おすすめの女性リーダー育成研修を知りたい」
このような疑問を抱えている経営者や人事担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、女性リーダー育成研修の効果やカリキュラム例、おすすめの女性リーダー育成研修について紹介していきます。女性リーダー育成研修の実施を検討している方は、ぜひご一読ください。
この記事でわかること
- 女性リーダー育成研修の効果
- 女性リーダー育成研修のカリキュラム例
- おすすめの女性リーダー育成研修
女性リーダー育成研修を実施することで、女性リーダーの育成がしやすくなります。そのためには、研修の内容や講師の質が重要です。しかし、数ある研修会社の中から、質の高い研修を選ぶのは難しいです。
キーセッションでは、良質かつ貴社の目的・予算に応じた研修会社をご提案します。相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
女性リーダー育成研修とは
女性リーダー研修とは、その名の通り女性のリーダーを育成する研修です。
通常のリーダー研修とは異なり、女性リーダーならではの疑問や悩みを解決できるカリキュラムが作成されています。たとえば、判断力や論理的思考など、女性が苦手と感じるスキルを身につけられます。
女性リーダー育成研修は、女性リーダーの育成に悩んでいる企業や今後女性のリーダーを増やしていきたい企業におすすめです。
女性リーダー育成研修が求められる背景
女性リーダー育成研修の実施が求められる背景には、女性リーダーが少ないことが挙げられます。
日本では、年功序列の慣習が根付いている企業が多いです。女性には出産や育児などのライフイベントが多数あり、企業での在籍期間が男性よりも短い傾向にあります。そのため、女性リーダーがなかなか育ちにくいのです。
一方で海外の企業では、多様性が重視されています。さまざまな価値観をもった人同士で働いた方が、新しい視点やアイデアが得られることが広く認識されているからです。そのため、女性リーダーも多く登用されています。
日本では女性リーダーが少ない背景を踏まえて、政府は男女での雇用を平等化するため、2016年に「女性活躍推進法」を施行しました。この法令では、2030年までに女性の比率を30%以上にすることを目標としています。
このような状況を踏まえて、企業は女性のリーダーを増やさなければいけません。
女性リーダー育成研修の目的・効果
女性リーダー育成研修の目的・効果は以下の3点です。
- 自分らしいリーダー像を見つける
- リーダーに必要なスキルを身につける
- 組織全体の意識を変革する
それぞれ解説していきます。
自分らしいリーダー像を見つける
女性リーダー育成研修の目的は、自分らしいリーダー像を発見することです。
女性リーダーを育成する上でロールモデルがいないと、これから目指すべき姿をイメージすることが難しく、リーダーとして活躍する実感を湧かせることは難しいです。
たとえば、将来リーダーと子育てを両立したいと考えている女性社員がいたとします。しかし、実際に仕事と子育てを両立している女性リーダーが周りにいなければ、両立できるイメージが湧かず、リーダーになることを諦めてしまうはずです。
そこで、女性リーダー育成研修によって仕事と子育てを両立している女性リーダーがいることを知れれば、その社員は両立のイメージが湧き、モチベーションも高まるでしょう。
女性リーダーに必要なスキルを身につける
リーダーとして必要なスキルを習得してもらうことも、女性リーダー育成研修の重要な目的です。
女性リーダー育成研修では、リーダーとして期待される役割を理解することに加えて、リーダーに求められるスキルの習得も目指します。リーダーには、リーダーシップやマネジメントスキル、決断力などが必要です。
女性は比較的マネジメントを得意とする一方で、論理的思考力や決断力に自信がない人が多い傾向にあります。そのため、女性リーダー育成研修では、女性が苦手としている論理的思考力の習得に時間を割いているものも多いです。
あくまで一般論ではあるものの、リーダーに必要かつ、リーダー候補の女性に不足しているスキルは研修で学ぶのが効率的でしょう。
また、これらのスキル習得だけでなく、仕事と育児を両立させるポイントやメンタルの浮き沈みをコントロールする方法についても学びます。女性の悩みに特化し、女性リーダーを効率的に育成できるのが女性リーダー育成研修です。
組織全体の意識を改革する
女性リーダー育成研修を実施する効果として期待できるのは、組織全体の意識改革です。
女性リーダーが増えると、組織の意思決定に女性の意見が反映されるようになります。これまでは男性からの目線のみで決まっていた内容に女性の意見が反映されることで、新たな気づきが得られることは間違いないです。
これまでにない意見が組織に反映されていることに会社全体が気づくと、会社全体で女性をはじめとして能力登用する方向性になり、組織の活性化が見込まれます。
また、この意識改革により、女性が働きやすい環境作りも進むでしょう。育休や産休などの制度が整えられ、女性社員の採用増加や退職率低下などの効果が見込めます。
女性リーダー育成研修のカリキュラム例
女性リーダー育成研修のカリキュラム例は、以下の通りです。
【対象者】
- 現在リーダーを務めている女性社員
- リーダー候補の女性社員(若手~中堅)
【目指すゴール】
- 女性リーダーに求められる役割を理解する
- 自己の強みを活かしたリーダーシップを発揮する
- 組織の課題解決に役立つ思考・判断の方法を学ぶ
テーマ | 内容 |
---|---|
導入 | ・女性リーダーの必要性と役割
1)真の「男女平等化社会」とは何か 2)現代社会における女性リーダー 3)女性リーダーが組織にもたらすメリットとは |
女性リーダーに必要なスキル(対組織) | ・論理的思考力:課題解決に役立つ「MECE」の考え方
【演習】ビジネスの現場で起こるトラブル事例について「MECE」を使い分析・課題解決する ・判断力 判断に必要な5つの観点(安全性・公平性・実現可能性・リスク・費用)とは ・部下指導力 【演習】傾聴スキルを磨くロールプレイング(あいづち・反復・言い換えの手法を身につける) |
女性リーダーに必要なスキル(対自分) | ・自分らしいリーダーシップを発揮するには
【演習】自己理解を深めるための「交流分析」 →他者と関わるときの思考・感情・行動の傾向を診断し、コミュニケーションの足掛かりにする ・ストレスをコントロールし、メンタルを安定させるには 1)限られた時間で成果を出すタイムマネジメント術 2)アンガーマネジメント手法 |
まとめ | ・職場で自分らしくリーダーシップを発揮する
【演習】リーダーになるためのチャレンジ目標を立てる |
おすすめの女性リーダー育成研修
おすすめの女性リーダー育成研修は、下記の3つが挙げられます。
- 自ら活き活きと働き組織の成果も高める女性リーダー育成研修
- 会社でより一層輝ける女性向けキャリア研修
- 女性リーダー育成研修
それぞれの研修の内容について紹介します。
「自ら活き活きと働き組織の成果も高める女性リーダー育成研修」株式会社ノビテク
株式会社ノビテクの女性リーダー育成研修は、主に女性リーダーや女性リーダー候補を対象とした研修です。女性リーダーとしてステップアップするビジョンを描き、社員自身が活き活きと働くことを目標としています。また。自分の利益だけでなく、組織の成果を高めるリーダーとしての姿勢を身につけることを目標とします。
研修では男女問わずリーダーに求められるビジネススキルだけでなく、女性リーダー・リーダー候補が直面しがちな課題にアプローチが可能です。この研修では活き活きと仕事をすることの魅力を学べます。ビジネススキルだけでなく、女性リーダーの仕事への動機づけにもなる研修です。
研修期間は1日のため、通常業務が忙しい人でも気軽に受講できます。
株式会社ノビテクは、「気づき」「学び」「やれる気」を重要視する研修会社です。仕事で達成感を得たり自分の成長を感じたりできるビジネスパーソンを増やすためにも、仕事への不安を取り除く研修プログラムを提供しています。研修では基本的なやり方を教えるだけでなく、基本からうまくできる方法を考えるよう導くので、受講者は能動的に研修に取り組み、学んだことを記憶に定着させられます。
「会社でより一層輝ける女性向けキャリア研修」株式会社ノビテク
女性社員に特化し、今後のキャリア像やキャリアプランを考える研修です。会社からどのようなことを求められているのか、3年後にはどのような姿で仕事をしているのかを明確化します。
本研修では、講義形式とワーク形式のカリキュラムが用意されています。そのため、飽きずに最後まで研修を受講できるでしょう。
オリエンテーションから行動宣言まで、研修は1日で完了します。そのため、忙しい場合でも気軽に受講できます。
「女性リーダー育成研修」株式会社モチベーション&コミュニケーション
女性リーダーに求められるコミュニケーション力を習得する研修です。コミュニケーション力が身につくだけでなく、翌日から使えるような内容を学べます。コミュニケーション力が身につけば自信をもってリーダーを務められるでしょう。
部下に対する話し方や意見の聞き方を、3つのスキルやポイントを押さえて学習できます。さらに、フィードバックの方法やスキルまで習得可能です。
カリキュラムは、要望や目標に合わせて変更できます。研修期間も含めて気軽に相談しましょう。
部下の育成・指導には、コミュニケーションスキルが欠かせません。本研修では、実例を交えて、リーダーとしてのコミュニケーションスキルが身につきます。これまで5,000回、20,000人のビジネスマンのスキルアップを手掛けてきた当社だからこそ、即使える内容をお届けできると確信しているカリキュラムです。
女性リーダーを育成する上での課題
女性リーダーを育成する上での課題は、以下の3つです。
- リーダーを志望する女性が少ない
- ロールモデルとなる女性がいない
- 妊娠・出産などのライフイベントがある
それぞれの課題とその対策を紹介していきます。
リーダーを志望する女性が少ない
女性リーダーを育成する上での大きな課題は、リーダーを志望する女性が少ないことです。
『女の転職type』が2021年に実施したアンケートによると、管理職経験の無い女性のうち、54.9%が管理職になりたくないと回答しました。
出典:女の転職type「第29回管理職ってどう?管理職について聞いてみました。」
本人がリーダーになりたくないと主張する場合、企業や人事部はの人をリーダーに任命することは難しいです。女性社員の意識の問題は、企業の女性リーダー育成を阻む大きな壁となっています。
ロールモデルとなる女性がいない
女性リーダーを育成する上での課題として、ロールモデルとなる女性がいないことも挙げられます。
ロールモデルとなる女性がいないと、リーダーを目指したい社員がいても、どのようなリーダーを目標にするかイメージできません。そのため、リーダーを目指すためにどのような知識やスキルを身につけるべきかもわからないのです。
ロールモデルが生まれるよう、研修を実施して女性リーダーを育成することが大切です。
妊娠・出産などのライフイベントがある
女性には、妊娠や出産などライフイベントがあることも課題として挙げられます。
リーダーになりはじめる30代において、女性は妊娠や出産、育児などのライフイベントと重なるケースが多いです。企業としても、社員が現場を離れてしまうとリーダーの育成がしにくくなります。
この課題を解決するためには、制度を整えるだけでなく、周囲が理解することも重要です。「サボっている」「優遇されている」などの古い価値観を見直し、社内での不平等感や不満を解消しましょう。
女性リーダーを育成するメリット
女性リーダーを育成するメリットは、下記の3点です。
- ダイバーシティが促進される
- チームの生産性が向上する
- 企業のブランドイメージがよくなる
各メリットについて紹介していきます。
ダイバーシティが促進される
女性リーダーを育成することで、企業のダイバーシティが促進されます。
ダイバーシティとは、多様性のことです。研修によってダイバーシティが促進されることで、さまざまな価値観をもつ社員から意見が発せられます。過去に無い意見や新しいアイデアが生まれることで、業績向上につながる可能性もあるでしょう。
チームの生産性が向上する
女性リーダーを育成することで、チームの生産性が向上するメリットも挙げられます。
一般的に、女性はマルチタスクが得意な人が多いです。そのため、さまざまな仕事や部下を管理しなければいけないリーダーは、向いている仕事といえます。たとえば、部下の進捗状況管理や仕事が増えた際の行動など、柔軟に対応できる可能性が高いです。
また、女性リーダーは単なるマネジメントではなく、感情やモチベーションに寄り添ったマネジメントが得意な傾向にあります。それにより、女性リーダーの部下は安心感を覚え、安心して働けるメリットがあります。
この安心感は部下の満足度向上につながり、離職率の低下やモチベーション向上などの効果が期待できるでしょう。
企業のブランドイメージがよくなる
女性リーダーを育成することで、企業のブランドイメージがよくなるメリットも挙げられます。多様性が叫ばれるようになった令和において、ダイバーシティに力を入れている企業として、注目を集めやすくなるからです。とくに女性を主要顧客に抱える企業の場合は、社内の女性の活躍が、ブランドイメージに直結しやすいでしょう。
また、女性リーダーの育成に注力している、つまり女性が働きやすい環境であることは、採用においても大きなメリットです。子育てをしながら、バリバリ仕事をしたいと考える有能な女性は多いです。しかし、転職をしたいと考えている会社が女性リーダーをあまり登用しておらず、転職を諦めるケースが多いのもまた事実です。
もし女性リーダーを多く登用している企業があれば、有能な女性社員が集まることは間違いないでしょう。
女性リーダー育成研修についてよくある質問
女性リーダー育成研修についてよくある質問は、以下の3つです。
- リーダー研修ではなく女性リーダー育成研修を受けさせるメリットは何ですか?
- 自社の課題に沿ったカリキュラムの作成は可能ですか?
- 女性リーダー育成研修と合わせて実施するのにおすすめな研修はありますか?
それぞれの質問とその回答を紹介していきます。
リーダー研修ではなく女性リーダー育成研修を受けさせるメリットは何ですか?
女性がリーダーになるうえで大切な要素やスキルの習得、悩みの解決に特化している点です。
もちろん、通常のリーダー研修も男性と一緒に受講できます。しかし、リーダー全体に向けた内容であるため、女性特有の悩みを解決できない可能性があります。
女性リーダーの育成で苦戦しているのであれば、女性向けのリーダー研修を実施しましょう。
自社の課題に沿ったカリキュラムの作成は可能ですか?
自社の課題に沿ったカリキュラムの作成は、可能です。
企業や女性社員の状況を踏まえ、カリキュラムを変更して研修を行います。たとえば、はじめてリーダー職についたばかりの女性社員と、リーダー職の経験を積んで、さらなるステップアップをしたい女性社員とでは、学ぶべき内容は別々です。受講者のレベルに合わせ、柔軟にカリキュラムを作成します。
女性リーダー育成研修とあわせて実施するのにおすすめな研修はありますか?
女性リーダー育成研修とあわせて実施するのにおすすめな研修は、ダイバーシティ研修です。
ダイバーシティ研修では、女性の働き方や差別など社内での多様性について学べます。社内全体でダイバーシティ研修を実施すると、組織の意識改革が期待できます。
女性リーダー育成研修を実施して女性リーダーを育成しよう
女性リーダー育成研修の目的は、自分らしいリーダー像の発見やスキルの習得、組織全体の意識改革です。また、女性のリーダーを育成するメリットには、ダイバーシティの促進や生産性向上、企業のブランドイメージをよくすることが挙げられます。
ただし、女性リーダーを育成するうえでは、ロールモデルがいないことやさまざまなライフイベントがあることなど、いくつかの課題があります。研修を通じてこれらの課題を解決し、女性のリーダーを育成しましょう。
研修の成果を左右するのは、研修の内容や講師の質・実績などです。しかし、さまざまな研修会社の中から、良質な研修を選ぶのは難しいでしょう。
キーセッションでは、貴社の目的や予算に最適な研修会社をご提案します。相談は無料なので、研修担当者の方はぜひお気軽にお問い合わせください。