「タイムマネジメント研修にはどんな目的があるの?」「複数あるタイムマネジメント研修の中から何を選べばいいの?」
上記の悩みを抱えている経営者や人事担当者も多いのではないでしょうか。
当記事では、タイムマネジメント研修の目的や効果、おすすめの研修について紹介していきます。タイムマネジメント研修の実施を検討している方は、ぜひ続きをご覧ください。
この記事でわかること
- タイムマネジメント研修の目的
- タイムマネジメント研修の種類・内容
- タイムマネジメント研修におすすめの研修会社
タイムマネジメント研修を選ぶ際には、複数の会社の中から研修の内容や講師の質を確認し、自社に適した研修会社を選定することが重要です。しかし、数多く研修会社がある中で、どの会社が最適なのかを考えるのは大変です。
そこで、キーセッションに研修会社探しをお任せするのをおすすめします。キーセッションでは、複数の研修会社の中から、貴社に最適な研修会社を紹介します。相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
タイムマネジメント研修とは
タイムマネジメント研修とは、業務を効率化したり、仕事の優先順位をつけたりなど、目標を達成するための時間管理術が学べる研修のことです。
タイムマネジメントと聞くと「時間管理」に注目してしまいますが、管理するのは「仕事」や「行動」です。
多くの企業ではタイムマネジメントの重要性が浸透していない現状があり、以下のような問題が起きています。
- 多く残業して稼ごうとしてしまう
- 個人主義に走ってしまい組織としての生産性が上がらない
- 生産性の高い社員と低い社員で大きな差がある
研修では、「生産性を高める重要性」から学んでもらうことで、企業全体で目指す方向性を共有できます。また、具体的な仕事管理術について理解を深めることで個々の社員の業務品質が向上し、上述した課題の解決を果たせます。
タイムマネジメント研修の目的
タイムマネジメント研修を実施する主な目的は、以下の5点です。
- 仕事の効率を高める
- チームの生産性を高める
- コスト削減をする
- 魅力的な職場環境を作る
- 計画・予定の質を高める
それぞれの詳細について解説します。
仕事の効率を高める
タイムマネジメント研修は、仕事の効率を高めることが目的の1つです。
その実現のため、研修を通じて以下のような仕事管理術を学び、社員は仕事の正しい進め方をマスターしていきます。
- 正しい優先順位のつけ方
- 仕事の正しい受け方
- 細切れで仕事を管理する方法
適切に仕事を管理する方法を学ぶことで、限られたリソースの中で最大限の成果を出せるようになります。
チームの生産性を高める
タイムマネジメント研修は、チームの生産性を高める効果も期待できます。社員一人ひとりが仕事の効率化を意識することで、チームとしての生産性も上がります。
たとえば、上司がタイムマネジメントによって仕事を適切に管理できていれば、社員に対して的確な指導が可能です。上司からの的確な指示をもらえれば、社員はスケジュールに沿って迷うことなく仕事を進められ、無駄なコミュニケーションも減ります。
また、新入社員でもタイムマネジメントができていれば、無理な仕事の受け方や進め方はせず、仕事のロスも起こりづらくなります。
すべての社員にタイムマネジメントの意識が浸透することで、巡り巡って組織としての生産性向上も期待できるのです。
コスト削減をする
タイムマネジメント研修には、コスト削減の目的もあります。タイムマネジメントによって生産性が上がることで、無駄な業務や残業が削減されコスト削減につながります。
とくにコスト削減の効果が高いのは、社員の残業が減ることによる人件費の削減です。残業時間が減ればオフィスの光熱費の抑制にもつながります。
また、残業が減ることで労働環境も改善されるため、離職率の改善も見込めます。離職する社員が減ることで、新たに社員を採用する費用や育成にかかるコストも削減可能です。
残業代や離職率の高さに悩む企業は、タイムマネジメント研修を導入してコストカットを実現しましょう。
魅力的な職場環境を作る
タイムマネジメント研修は、魅力的な職場環境を作る目的もあります。タイムマネジメントにより、仕事の効率化や生産性の向上を実現できれば、時間に追われる業務や残業を減らせます。
人間関係や労働環境が悪化する原因の一要素は、仕事の生産性・業務効率が低いことです。仕事の段取りや処理の仕方に問題があれば、業務を勤務内に終わらせられず、余裕の無い状態で働くことになります。その結果、社員に大きな負荷がかかるのです。
しかし、タイムマネジメント研修により生産性や業務効率の向上方法を学べば、仕事の負担を減らせるようになり、社員が働きやすい環境の整備にもつながります。
計画・予定の質を高める
タイムマネジメント研修により、計画や予定の質を高める効果も期待できます。仕事の時間管理では、優先順位の決め方や仕事の受け方が重要です。
タイムマネジメント研修では、仕事の優先順位の決め方や仕事の受け方を実戦形式で学べます。たとえば、トレーニングとして「緊急性の高い仕事」と「重要な仕事」で、優先順位を決めるワークを行います。
上記のようなトレーニングを通して、社員全体の計画性や予定の質の向上を図ります。
タイムマネジメント研修の対象者
タイムマネジメント研修は、以下のような悩みを抱えている社員に受講してもらうのがおすすめです。
- 仕事が多いので、ほとんど毎日残業になってしまう
- 自分には難しい仕事を断ったり、手助けを求めたりするのが苦手である
- リモート環境でのタイムマネジメントが難しい
- 部下や上司への対応に時間をとられ、自分の計画通りに仕事を進められない
- リーダーとしてチームの生産性を高めたい
タイムマネジメントは、主に個人とチームの2つの観点にわけられます。研修によっては、両方を扱う場合や片方のみを扱う場合があります。
個々の業務の課題を解決させたい場合は、個人のタイムマネジメントを学べる研修を受けさせるのがおすすめです。中堅社員や管理職など、チームマネジメントに関する課題を抱えている社員には、チームのタイムマネジメントについて学べる研修を受講してもらいましょう。
タイムマネジメント研修の種類
タイムマネジメント研修にはさまざまな種類がありますが、主なものは次の通りです。
種類 | 主な内容 |
---|---|
タスクの整理 | ・業務の棚卸し ・やるべき仕事、やらなくてよい仕事 |
業務効率化 | ・仕事の目的を明らかにする ・PDCAサイクルで仕事を進める |
優先順位の決定 | ・緊急度と重要度で判断する方法 ・余裕を持った計画の立て方 |
仕事の受け方・頼み方 | ・仕事を受ける際のスケジュール確認 ・仕事を他の人に頼む際のポイント |
タイムマネジメント研修のカリキュラム・内容例
タイムマネジメント研修のカリキュラム・内容例は、以下の通りです。
テーマ | 内容 |
---|---|
導入 | ・タイムマネジメントの4ステップ 1)作業内容の把握 2)順番を決める・時間を見積もる 3)行動する・軌道修正する 4)仕事を振り返る ・タイムマネジメントを身につけるメリット |
日常業務の中のタイムマネジメント | 【演習】過去3日間の仕事と時間内に終わったかどうかを書き出す 1)思ったより時間がかかった仕事とその要因 2)思ったより時間がかからなかった仕事とその要因 3)急に対応が必要になった仕事 【演習】日常業務の時間に関する悩みを書き出す ⇒グループに分かれて悩みの共有と対話 |
タイムマネジメントに役立つ理論 | ・7つの習慣「時間管理のマトリクス」とは 【演習】自身の業務内容を4つに分解する 1)緊急かつ重要な仕事 2)緊急ではないが重要な仕事 3)緊急だが重要でない仕事 4)緊急でも重要でもない仕事 ⇒2つ目の「緊急でないが重要な仕事」にこそ時間を割いて取り組むべき |
まとめ | ・タイムマネジメントを明日からの業務に役立てる 【演習】研修の学びを踏まえて、明日からのアクションプランを立てよう 1)仕事のスケジューリングの面 2)業務中の環境整備の面 3)チームメンバーとの協力の面 4)業務に向かう姿勢や心構えの面 |
おすすめのタイムマネジメント研修
おすすめのタイムマネジメント研修は、以下の3つです。
- 【ゲームカンパニーX】ゲームメソッドを活用した ベーストレーニング研修
- 【 “新”仕事の進め方】オンライン版ビジネスゲーム型研修
- 働き方が変わるタイムマネジメント研修
それぞれの研修について紹介します。
【ゲームカンパニーX】ゲームメソッドを活用した ベーストレーニング研修「株式会社ノビテク」
株式会社ノビテクのベーストレーニング研修は、新入社員研修や若手社員のフォローアップを見据えた研修プログラムです。タイムマネジメントはもちろん、ビジネスマナーやPDCAなど、社会人として必要なスキルを身につけられます。
研修は、受講者が架空のゲームメーカー「株式会社ゲームカンパニー」に入社するところからスタートします。その後、開発・営業・技術の現場に仮配属され、各現場での課題に取り組みながら、講師の指導の下、業務を遂行していきます。
各配属先で学べる主な内容は以下のとおりです。
配属先 | 学べる内容 |
---|---|
開発部 | 第一印象 挨拶 言葉遣い |
営業部 | 名刺交換 電話応対 |
技術部 | PDCAとタイムマネジメント ビジネスコミュニケーション |
以上の内容を、現実に即したビジネスシミュレーションによって学びます。現場さながらのシチュエーションを体験できるため、受講者の記憶にも定着しやすいです。また、座学と実践トレーニングがバランスよく組み込まれているため、受講者は集中を切らさずに学べます。
受講者に負担なくワークに取り組んでもらいつつも、タイムマネジメントスキルを身につけさせたい場合におすすめの研修です。
【ゲームカンパニーX】ゲームメソッドを活用した ベーストレーニング研修
架空のゲームメーカー会社に入社し、ゲーム制作販売のサポート業務を体験します。ゲームメソッドの「思わず夢中になる仕組み」を活用し、高いモチベーションの中でハイレベルな学習をするので、知らぬ間に難しいことができるようになる研修です。
【 “新”仕事の進め方】オンライン版ビジネスゲーム型研修「株式会社ノビテク」
株式会社ノビテクは、オンライン版のビジネスゲーム型研修も主催しています。新入社員のみならず、リモートワークに慣れていない社員も受講可能です。
オンライン版ビジネスゲーム型研修では、リモートを含むさまざまな環境において、仕事を進めていくスキルを学べます。気が緩みがちなリモート勤務のタイムマネジメント方法についても勉強できるのが魅力です。
リモート勤務ではタイムマネジメントの悩み以外にも、以下の基本的な業務も不十分になるケースが多いです。
- 報連相
- PDCA
- ビジネスコミュニケーション
研修では、上記の項目も学べるため、基本的なビジネススキルの習得・向上も期待されます。
また、研修ではビジネスゲームを通し、受講者は会社の仕事を疑似体験します。ビジネスゲーム内での行動は行動ログに記録される仕組みです。記録された行動ログは、統計情報と比較され、受講者の成功理由と失敗理由を明確にします。
講師のフィードバックだけで終わるのではなく、受講者に主体的な気づきを促す仕組みになっている点も同研修の特徴です。行動ログを振り返ったあとは、再度ビジネスゲームにチャレンジするので、受講後に仕事でよりよい行動が取れるようになります。
上述のとおり、株式会社ノビテクは、基本的なタイムマネジメント方法を学ぶだけではなく、ゲームを通して正確なフィードバックを得られるのが魅力の研修です。フィードバックにより失敗要因が明確になることで、改善も早く進み受講生の成長も促進されます。
リアル研修と同様に、体感型で深く学べるオンライン版の新入社員研修。ビジネスゲームを通して「行動」を変え「結果」が良くなる改善サイクルの体感し、自律的に成長していく人材育成の土台づくりを行う。
働き方が変わるタイムマネジメント研修「株式会社モチベーション&コミュニケーション」
株式会社モチベーション&コミュニケーションのタイムマネジメント研修は、「タイムマネジメントとは何か」などの基礎的な内容から、優先順位の立て方まで実践を通して学べるのが特徴です。
仕事の内容に応じたタイムマネジメントの方法まで解説してくれるため、あらゆる業種の企業にも参考になるはずです。たとえば、以下のように仕事の進め方にあわせて、時間管理方法を提案します。
- こなす仕事には「ルーティンワーク」
- 考えて行う仕事には「ブレイクダウン方式」
業務の性質に合わせて研修内容を変えることで、日々の各種業務においてタイムマネジメントを実施しやすくします。
一日の時間の使い方が仕事の成否を分けるといっても言い過ぎではありません。本研修では、タイムマネジメントの基本的な考えからビジネスシーンに転用したケースなど、実践を交えてお伝えいたします。明日からのアクションプランを作成することで、よりタイムマネジメントが身につくようになっています。
タイムマネジメント研修についてよくある質問
タイムマネジメント研修についてよくある質問の代表例には、以下の4つがあります。
- 階層別に受講したほうが良いか
- 自社に合わせたカスタマイズは可能か
- セットで導入すると良い研修は何か
- オンラインでも行えるか
それぞれの詳細について見ていきましょう。
- Q. 階層別に受講したほうが良いか
多くの場合、タイムマネジメント研修の対象者は全社員なので、階層を分けなくても受講できます。職場単位、部門単位での受講も可能です。
ただし、カリキュラムによっては少人数での受講のほうが高い効果が期待できる場合があります。対象者の人数が多い場合、グループを分けて研修を複数回行うなど、工夫が必要です。
また、若手社員向けのタイムマネジメント研修と、管理職向けのタイムマネジメント研修とに階層を分けて導入できます。
タイムマネジメントは全社員に必要なスキルですが、細かな部分では立場によって求められるスキルが異なります。対象者が多い場合、階層別に研修を行うのがおすすめです。
- Q. 自社に合わせたカスタマイズは可能か
可能です。研修会社に問い合わせる際、会社内でどのような困りごとがあるのかご相談ください。研修会社が現状の課題を踏まえ、タイムマネジメント研修のカリキュラムを作成します。
たとえば、生産性向上の意識が現場に浸透していない組織は、意識改革のため基礎的な内容をカリキュラムに組み込む必要があります。一方、社員が基礎的なタイムマネジメント方法を身につけている組織では、レベルアップを目的としたより実践的なカリキュラムが必要です。
導入企業の現状に合わせたカリキュラムにされたい方は、お気軽にご相談ください。
- Q. セットで導入すると良い研修は何か
タイムマネジメント研修とセットにする研修としては、以下がおすすめです。
- 資料作成研修
- ファシリテーション研修
- チームビルディング研修
上記のビジネススキルを高める研修を選ぶことで、組織のさらなるレベルアップが期待できます。
タイムマネジメント研修と同様に、個人やチームの仕事の進め方に関わる内容のため、同時期に学ぶと受講者の理解が深まりやすいです。
- Q. オンラインでも行えるか
タイムマネジメント研修は、オンラインでも受講可能です。動画コンテンツを用いた研修やオンラインチャットでのライブ演習などを開催しています。
ただし、研修のなかにはロールプレイングや対面で行うトレーニングなど、オフラインでなければできない研修もあります。
オンライン研修は、時間や開催場所が限られる企業におすすめの方法です。
オンラインの研修とオフラインの研修のメリット・デメリットを比較して、自社にとってもっとも効果的な方法を選択しましょう。
タイムマネジメント研修のポイント【対象者別】
タイムマネジメント研修のポイントは対象者別に異なりますが、それぞれの重要な点は以下の通りです。
- 新入社員向け研修:基礎的な内容を組み込む
- 管理職向け研修:組織のタイムマネジメント方法を組み込む
- 各部署・組織単位で行う研修:部署にあわせたタイムマネジメントを組み込む
対象者別に大切なポイントを押えておくことで、研修の効果を高められます。
新入社員向け研修のポイント
新入社員向けの研修は、タイムマネジメントの基礎的な内容や優先順位の決め方などを組み込むのがポイントです。
新入社員は、タイムマネジメントの意味すら理解していない場合が少なくありません。そのため、まずは「タイムマネジメントとは?」などの基礎的な内容から研修をはじめましょう。
そして、仕事管理も不慣れな社員も多いため、実践形式で「仕事の上手な受け方」や「優先順位の決め方」をトレーニングすると効果的です。
新入社員の研修を行う際の注意点は、入社して半年以上経過してから開催しましょう。半年以上経過していると、実際の業務と照らし合わせながらトレーニングできるため、より実践的な研修ができます。
管理職向け研修のポイント
管理者向けの研修は、組織としてのタイムマネジメント方法をメインに組み込むのがポイントです。管理者の場合は、人を動かす立場のため、組織としてのタイムマネジメントが要です。
たとえば、管理職は以下のタイムマネジメント方法を学ぶ必要があります。
- 業務効率を上げるための人材配置
- 業務全体を効率化する方法
- 部下へのタイムマネジメントの指導方法
個人のタイムマネジメントも自身の時間を確保して、組織へ還元する意味では重要です。しかし、部下の生産性を上げるためには、組織単位・チーム単位でも時間管理を行う必要があります。管理職には、マネージャーとして求められるタイムマネジメントについて理解を深めてもらうことが大切です。
各部署・組織単位で行う研修のポイント
各部署・組織単位で行う研修は、業務内容にあわせてプログラムを組み込むのがポイントです。
共通するタイムマネジメントもありますが、部署により仕事内容も異なるため、すべての部署に適用できるわけではありません。
そのため、部署によって内容の変更が必要です。たとえば、決められたことを行う仕事と、考えながら行うイレギュラーが多い仕事とでは、方法に違いがあります。
決められた仕事では、適切な「ルーティンワーク」を学ぶ必要があります。そして、考えながら行う仕事に関しては「ブレイクダウン方式」を組み込むのがおすすめです。
各部署の業務内容を把握したうえで、研修を導入しましょう。
タイムマネジメント研修を実施して、組織の生産性を高めよう
タイムマネジメント研修を導入することで、チームとしての生産性を高めたり、コストを削減したりなどの効果が期待できます。
タイムマネジメント研修によって、社員の生産性や効率性への意識が変わることで、仕事のパフォーマンスにも影響します。
さらに、組織としての生産性を高めることで業績アップにもつながるため、ぜび導入を検討しましょう。
しかし、タイムマネジメント研修のカリキュラムを自社で一から考えるのは大変です。そこでおすすめなのが、キーセッションに研修会社を探してもらう方法です。
キーセッションでは、複数の研修会社の中から、貴社に最適な研修会社をご提案します。相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。