「新入社員フォローアップ研修を実施する目的は?」「新入社員フォローアップ研修を実施して社員の育成を図りたいが、どうすれば研修の効果を高められるの?」
このような悩みを抱えている経営者や人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
当記事では、新入社員フォローアップ研修の目的やカリキュラム例、研修の効果を高める方法について紹介していきます。新入社員フォローアップ研修を検討している方は、ぜひご一読ください。
この記事でわかること
- 新入社員フォローアップ研修の目的
- 新入社員フォローアップ研修のカリキュラム例
- 新入社員フォローアップ研修の効果を高める方法
結論からお伝えすると、新入社員フォローアップ研修や新入社員研修は、貴社に適した研修を選ぶことが大切です。キーセッションでは、複数の研修会社の中から貴社に最適な研修をご案内します。ご相談は無料なので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
新入社員フォローアップ研修とは
新入フォローアップ研修とは、新入社員研修後、一定期間が経過してから行われる研修です。これまでの研修を振り返り、新入社員の成長や改善点を確認していきます。
新入社員が研修で身につけた知識を仕事で活かしているか、研修の効果があったかどうかも確認できます。さらに、仕事に対してやる気を失ってしまった社員のモチベーションアップも、フォローアップ研修の目的です。
新入社員フォローアップ研修の対象は、新入社員研修の受講が終わり、職場で実務に触れた新入社員です。フォローアップ研修は、新入社員研修から3ヶ月や6ヶ月、1年経過してから実施するのが効果的とされています。
HRプロ提供のデータを参照すると、新人フォローアップ研修を実施する時期で一番多いのは6ヶ月後の10月です。次に多いのが1年経過以降であり、一定期間空けて行う企業が多いことがわかります。
参考:HRプロ「歳時日程に従うフォローアップ研修の実施時期」より
また、新入社員研修と新入社員フォローアップ研修は、基本的にはセットで行います。外部の研修会社に新入社員研修を依頼した場合は、同じ会社にまとめて依頼して、一貫したプログラムを提供してもらいましょう。
新入社員フォローアップ研修の目的
新入社員フォローアップ研修の目的は、以下の3点です。
- スキルや知識を定着させ、新入社員を育成する
- 手厚いサポートにより、新入社員の定着率を高める
- 企業文化を浸透させ、組織に一体感を生み出す
それぞれ解説していきます。
スキルや知識を定着させ、新入社員を育成する
新入社員フォローアップ研修の目的は、新入社員が現場で学んだことを振り返り、スキルや知識を定着させて育成することです。
企業に入ったばかりの新入社員はスキル面で不足している場合が多く、戦力になるまで時間が必要です。そこで、新人フォローアップ研修により課題を洗い出し、不足しているスキルを補うことで、より早い成長を促します。
新入社員を企業の即戦力として育成することは、長期的にみても企業に大きな利益をもたらします。
手厚いサポートにより、新入社員の定着率を高める
新入社員フォローアップ研修により、仕事に対するモチベーションが向上し、新入社員の離職防止につなげられます。仕事で刺激がなくなったり、他の社員と比べて劣等感を持ってしまうとモチベーションが低下してしまいます。
モチベーションが低下すると将来への不安が募り、短期間で離職する新入社員も少なくありません。これらのリスクを防ぐために新入社員フォローアップ研修を受講してもらい、将来への不安を払拭して意欲を取り戻してもらいましょう。
また、新入社員フォローアップ研修で手厚いサポートを行うことで、企業に対するロイヤリティを高められます。
企業文化を浸透させ、組織に一体感を生み出す
新入社員フォローアップ研修を受講すると、新入社員へ企業文化が浸透し、組織に一体感を生み出せるようになります。
組織に一体感がない企業では、コミュニケーション不足による連携ミスや、指示待ちの社員が増える一方です。企業にとって不都合な問題が起きる原因になりかねません。
新入社員フォローアップ研修により、企業のビジョンや文化を浸透させて「組織の中の一人」と認識してもらいましょう。
新入社員フォローアップ研修のカリキュラム例
新入社員フォローアップ研修のカリキュラム例は、以下の通りです。
テーマ | 内容 |
---|---|
◆入社後の業務についてワークシートに書き出す | ・入社してから今までで、できるようになったこと ・入社前の理想とのギャップ ・仕事上で難しいと感じていること ・書き出した内容をグループ内で発表 |
◆自己理解を深める | ・エゴグラム診断で心の在り方の特徴を知る ・セルフマネジメントについて |
◆コミュニケーションの基礎 | ・物事を簡潔に伝える報告の仕方 ・チームワークに貢献する連絡の仕方 ・仕事の効率を上げる相談の仕方 |
◆課題解決力を鍛える | ・PDCAサイクルを業務に活かす方法 ・与えられた以上の仕事をするには |
◆まとめ | ・今後の行動計画を作る ・グループ内で発表し決意表明をする |
おすすめの新入社員フォローアップ研修
おすすめの新入社員向け研修は、以下の3つです。
- 新入社員の自主性・自発性を引き出す新入社員フォローアップ研修
- 主体的に取り組む意欲を喚起させ自己成長に繋げる新人フォローアップ研修
- 目標を再設定して成長を促進させるフォローアップ研修
それぞれの研修について紹介していきます。
新入社員の自主性・自発性を引き出す新入社員フォローアップ研修「ザ・ホスピタリティチーム株式会社」
ザ・ホスピタリティチーム株式会社では、新入社員の自主性を引き出すスキルを身につけます。多くの企業で聞かれる「受け身で言われたことしかしない」「やる気を感じられない」などの新入社員に対する悩みの根本的解決を目指します。
仕事の意義とあらためて向き合い、今後の社会人生活を充実させていくための考え方・行動選択の方法が身につく研修です。
「ホスピタリティで人を輝かせる」をビジョンに掲げ、人財育成による企業の発展を支援する研修会社です。「利他の精神をもつこと」「誰かに貢献することを自分の喜びにすること」を目的としており、サービス業に限らず幅広い業種で必要とされるスキルといえます。社内外で求められるホスピタリティ精神が学べる研修を提供し、社員がやりがいを持って仕事に取り組む状態へと導きます。
新入社員の自主性・自発性を引き出す新入社員フォローアップ研修
新入社員研修から一定期間が経過し、社会や会社にも慣れてきていると同時に、厳しい現実に直面しがちな新入社員に対して、これから歩んでいく未来に向けて、この仕事の意味・意義を再確認して、明日からの仕事に役立てる研修です。
主体的に取り組む意欲を喚起させ自己成長に繋げる新人フォローアップ研修「株式会社ノビテク」
株式会社ノビテクのフォローアップ研修では、「自己育成プラン」を作成し、入社2年目までの目標を設定します。他者に教えられて成長するのではなく、自分の意識と行動で自分を成長させる必要を学ぶので、新入社員を能動的に行動させます。
他にも、基本的なビジネスマナーや、同期の社員の動きを理解するなどの新入社員が理解するべき内容が盛り込まれた研修です。株式会社ノビテクは、記憶に残るプログラムが特徴の研修会社です。ビジネスシミュレーションを取り入れたゲーム形式のプログラムを行うなど、受講者が能動的になれる工夫をしています。受講者は楽しく研修を受講できるので、研修の内容が自然と身につくのです。
ノビテクでは、受講者のやる気を高め、今すぐに職場で実践したくなる研修を実施しています。知識を詰め込むだけでなく、職場で生き生きと活躍する社員を育成したい、と考えている企業におすすめの研修会社です。
目標を再設定して成長を促進させるフォローアップ研修「株式会社PDCAの学校」
株式会社PDCAの学校のフォローアップ研修は、新入社員や入社3年目を対象としています。仕事における目標を再設定して、慣れによる中だるみを改善し、成長を促進させられると期待できます。
研修では、仕事の基本であるPDCAをあらためて学びます。Pの目標設定では、業務上の目標と自分の成長をテーマにします。Dでは、ただのタスクではない、チャレンジを促進する行動計画を策定します。目標設定・行動計画は研修後の業務を見据えたものなので、研修で学んだ内容は現場の業務に直接活かせるようになるのです。
株式会社PDCAの学校は、実践トレーニングを重視し、生産性を向上させる研修プログラムを提供する会社です。
1社1名から参加できる合同研修を開催しているので、他社の社員と交流できるのも、セールスの学校の長所といえます。研修で知識を身につけるだけでなく、人脈を形成したり、他社の社員に刺激を受けたりもできます。
新入社員や入社3年目社員の中だるみを改善します。仕事への意欲向上のカギは明確な目標設定から始まります。絵にかいたモチにならないように、具体的行動計画の策定まで実施。他社の若手と触れ合いながら、自身の行動推進力を高めるワーク型の研修です。
新入社員フォローアップ研修の効果を上げるポイント
新入社員フォローアップ研修の効果を高めるポイントは、以下3点です。
- 新入社員の悩みを事前にヒアリングする
- 自社に戻ったときに実践できる環境を作る
- 自社に適した研修を選ぶ
それぞれのポイントについて紹介していきます。
新入社員の悩みを事前にヒアリングする
新入社員フォローアップ研修の効果を上げるには、研修前に新入社員の悩みをヒアリングしましょう。新入社員フォローアップ研修でも、研修内容は多岐にわたるため、社員の課題に合った内容を選ばなければなりません。
そのため、新入社員が抱えている悩みをヒアリングして、ヒアリングした内容を研修会社に伝えておきましょう。新入社員によいアプローチを行うために、抱えている悩みを解決するためのプログラムを研修会社に考えてもらいます。
ヒアリングをする際は、無記名のアンケート実施がおすすめです。直接対話での面談では新入社員が萎縮する可能性があるため、本音を聞き出せないことも想定できます。
新入社員の本音を聞き出し、課題解決につながる研修プログラムを組んでいきましょう。
職場に戻ったときに実践できる環境を作る
研修の効果をより上げていくには、職場の環境を整えて、研修で学んだスキルを実践できるようにしましょう。新入社員が力を発揮させるには、周囲からの理解やサポートが大きく影響します。
たとえば、協力的じゃない上司がいると、新入社員は「研修を受けても理解してもらえないから無駄」と感じます。これでは新入社員は研修に対する意欲が無くなり、力を発揮できる場所もないため効果が薄れかねません。
そのため、組織全体で研修に対する理解を示し、新入社員が学んだ知識を活かせるようにしていきます。また、新入社員フォローアップ研修だけに頼らず、新入社員に対するサポートや指導は継続的に行っていきましょう。
自社に適した研修を選ぶ
企業によって新入社員研修や、新入社員フォローアップ研修で学ぶべき研修内容は異なります。自社に合った研修を選ばなければならないため、自社と新入社員の課題とゴールを明確にしていきます。
課題とゴールを明確にしたら、目的に合う研修プログラムを実施しているか確認していきましょう。研修会社によってはカスタマイズも可能なため、しっかりと自社の目的を伝えてください。
キーセッションでは、貴社のご要望にあわせて最適な研修をご紹介しています。無料相談を受け付けているので、お気軽にお問い合わせください。
新入社員フォローアップ研修についてよくある質問
新入社員フォローアップ研修についてよくある質問は、以下の3点です。
- 新入社員研修後、どのくらいの期間を空けてフォローアップ研修を行うのがいいですか?
- オンラインでの受講は可能ですか?
- 新入社員研修と別の研修会社に依頼できますか?
それぞれ回答していきます。
- Q. 新入研修後、どのくらいの期間を空けてフォローアップ研修を行うのがいいですか?
新入社員研修を受講した後、3〜6ヶ月程度がおすすめです。現場で仕事を経験したタイミングで、フォローアップ研修を実施するのが望ましいといえます。
入社から4月末まで新入社員研修を行い、実際に現場に配属するのは5月のゴールデンウイーク明けに実施する企業が多いです。6月頃になると五月病のような症状が出はじめてきます。そこで、新入社員のモチベーションが下がっている頃に、フォローアップ研修を実施するとよいです。
入社2年目のタイミングでフォローアップ研修を実施する場合もありますが、これより遅くなるのはあまりおすすめできません。2年目に入ると次の新入社員が入って来るため、2年目の社員は先輩の立場に立たされます。新入社員だからこその悩みは1年目に解決し、2年目以降は後輩を引っ張っていくための人材育成を行うのが望ましいです。
- Q. オンラインでの受講は可能ですか?
オンラインでの受講は可能です。全国にオフィスがある企業の場合、配属後の新入社員を一堂に集めるのは難しいです。オンラインのフォローアップ研修もございますので、ご活用ください。
オンライン研修には、ライブ配信形式とeラーニングの2種類があるので、自社に適した受講方法を選んでください。
ライブ配信のオンライン研修は、インターネットを利用した生放送で、講師が研修を行います。参加者は決まった日時にオンラインで研修を受講していきます。チャットで質問を送り、リアルタイムで質疑応答ができるので、知りたい情報をいつでも得られる点が魅力です。
eラーニングは、録画した研修の動画を、受講者が好きな時間に見られる研修です。日時を決めて集まれない場合や、動画を繰り返し見て学習したい場合に向いている形式といえます。
- Q. 新入社員研修と別の研修会社に依頼できますか?
別の研修会社に依頼することも可能です。しかし、新入社員研修と新入社員フォローアップ研修は、同じ研修会社に依頼したほうが、基本的には効果が高いです。
フォローアップ研修では、新入社員研修のカリキュラムを踏まえて、振り返りを行います。そのため、同じ会社の研修プロフィールを受講したほうが内容の一貫性が担保され、受講者の身につきやすいです。
別の会社にフォローアップ研修を依頼したいときは、新入社員研修でどのような内容を実施したのかを詳しく伝えましょう。事前に打ち合わせを行い、研修プログラムを決めていきます。
新入社員フォローアップ研修を実施して社員の定着を目指そう
新入社員フォローアップ研修は新入社員の成長の確認を行い、仕事のモチベーションを高めます。
企業に入ったばかりの新入社員は、業務でつまづいたり、周りと比べて落ち込むケースが多いです。新入社員がこのような状態になると、仕事への意欲が低下し、離職につながってしまいます。
やる気を失わないために、新入社員フォローアップ研修を実施して、企業全体でサポートしていきましょう。
キーセッションでは、新入社員フォローアップ研修を探している企業に対し、最適な研修会社をご紹介しています。「外部研修ははじめてで不安…」とお悩みの方でも安心してご利用いただけます。
無料相談を受け付けているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。