「社員にPDCA研修を受けさせたい」
「どの研修を選べばよいかわからない」
というように感じている経営者や教育担当者は多いです。PDCAサイクルはきわめて洗練されたフレームワークであり、研修で学べば業務能率は大きく向上します。一方でPDCAサイクルに無頓着な場合、あまり合理的な業務遂行がなされているとは言えません。PDCAサイクルの知識と実践は、研修ですみやかに習得可能です。
● PDCA研修の目的
● おすすめのPDCA研修ラインナップ
● PDCAサイクルを研修で学ぶべき理由
研修の目的とは?

PDCA研修で学ぶことの目的は、大きく分けて5つあります。
● PDCAサイクルというフレームワークを正しく理解する
● 具体的なPDCAサイクルの回し方を理解する
● あらゆる場面においてPDCAサイクルを活用して成果につなげる
● PDCAの活用について他の社員に伝播できる
● より実践的にPDCAサイクルの活用方法を学習する
PDCAサイクルは有名なフレームワークであり、ほとんどの人は見聞きしたことがあるはずです。
言葉にすれば簡単なPDCAサイクルですが、業務や仕事において落とし込むのは簡単ではありません。
そもそもその仕組みや狙いを学習すること自体、個人や企業レベルでは難しい部分があります。
特に個人学習でPDCAサイクルを深く理解して実践できる人材はほとんどいません。
PDCA研修では、社員に対して一斉に適切なナレッジを習得させることが可能です。
また独学のような無理はなく、順序を追って丁寧にレクチャーされるので、PDCAサイクルをしっかりとマスターできます。
PDCAサイクルは、正しく習得すれば間違いなく役立つものです。
そのうえで研修ほど役立つ学びの機会はありません。
研修のカリキュラムと演習内容
続いて、PDCA研修のカリキュラムと具体的な演習内容について解説します。主要なテーマ | 学習内容 |
PDCAサイクルの概論 | ビジネスにおけるPDCAサイクル PDCAの重要性 現状把握と原因の分析 スケジューリングとスクリーニング PDCAサイクルにおける成功例 |
PDCAサイクルの仕組み | PLAN:逆算・仮説検証 DO:行動・素早い着手 CHECK:目標の定量化、KPIマネジメント ACTION:改善の考え方 |
PDCAサイクルを活用するヒント | 問題点の洗い出し 具体的な手順の明確化 優先順位の判断 |
PDCAサイクルの習慣化 | 目標の再設定 アクションプランの提出 |
基本的にPDCAの全体像を座学で把握し、後半で具体的なアクションを起こすというのが基本線となります。
もちろんこれは一般的なカリキュラム内容の目安であり、研修団体によって異なる部分があります。
研修のラインナップ
PDCAサイクルは非常に有名なフレームワークであり、それを取り扱う研修の数も相当なものです。選択肢が多いのはよいことなのですが、これだけ数が多いと選定も困難になります。
選定に迷うのであれば、以下のカリキュラム・研修会社がおすすめです。
ビジネススキル研修~新人営業職編~「株式会社PDCAの学校
株式会社PDCAの学校では、新人営業職を対象としたPDCAサイクル研修を提供しています。同研修の目的は以下のとおりです。
● 取引先・社内問わず円滑なコミュニケーションを実施する
● 適切なフローのプレゼンテーションで売り上げを向上させる
● 信頼関係を作り出し、離職率を改善する
● 他社とのつながりを作り出し、仕事に対する甘えをなくす
● PDCAサイクルによるモチベーションの維持
● 営業・社会人としての顧客対応を知る
● 営業・業務効率向上におけるPDCAサイクルの活用方法を知る
● 合意形成・折衝などの交渉力向上
● 顧客に「動機付け」を与えてコンバージョンするスキルを身につける
● 説得力や営業テクニックを身につける
● プレゼンテーションやマーケティングのスキルを身につける
つまりPDCAサイクルを用いつつ、学習し新入営業社員をスピーディーに戦力化するのがポイントです。
充実したカリキュラムを、月2回のペースで少しずつ進めていきます。
同研修はカリキュラムとしての完成度が高く、また経験豊富な専属講師が担当することで評価されています。
株式会社PDCAの学校自体の評判がよいのも特徴です。
同社はセールスマン向けの研修を多数展開しています。
上場企業を相手にも研修を開催した、実力と知名度を兼ね備えた研修会社です。
内容の充実度や新人営業を即座に戦力化できる点は特に魅力的で、受講先として有力な候補となります。

2023年 ビジネススキル研修~新人営業職編~ - 株式会社PDCAの学校
一般的な「詰め込み型研修」ではなく「すり込み型」の学び取るプログラムで、 ビジネスに不可欠なスキルをしっかりと体得できます。本研修は1社1名様 からご参加できるオー プン合同型です。
研修プランを表示
【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修|「株式会社ノビテク」
株式会社ノビテクの「シゴト体験ビジネスゲーム型研修」は、「架空のおもちゃ会社”TOY COMPANY”に入社するシミュレーションゲーム」という研修カリキュラムです。3年間の経営シミュレーションを実施し、グループごとで売り上げを競います。
ゲームは経営の本質に即して設計されており、予算管理や品質改善、コミュニケーションなど、あらゆるスキルのレベルを問われます。
ゲームはバンダイナムコゲームスが設計しているもので、完成度が高く没入することが可能です。
ゲームを攻略するポイントは、PDCAサイクルの理解です。
ゲーム中には順調に進行していたはずの経営が危ぶまれるようなイベントが仕掛けとして起こります。
その仕掛けを乗り越えて対策し、次のステップへ進むことで、PDCAサイクルを自然と活用できるようになります。
またPDCAサイクルのみならず、さまざまなスキルを身につけられるのも魅力です。
ゲーム中は、実際に起こりうるトラブルや葛藤が起こります。
また同じグループ同士で協力することで、連携の重要性や業務フローの全体像を把握することが可能です。
PDCAサイクルとともに「仕事」や「ビジネス」の本質を見極めたい人にとって、たいへんすぐれたカリキュラムです。
主催者である株式会社ノビテクは、上記のようなゲーム感覚で学べる研修から、ソリッドなビジネスパーソン向け研修まで、幅広いカリキュラムを展開する企業です。
のべ100社以上に研修を実施し、カリキュラム数は5,000を超えています。

【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修 - 株式会社ノビテク
架空の会社に入社し、社員になりきって仕事を体感することで、さまざまな気づきが得られるビジネスゲームです。ゲームメソッドの「思わず夢中になる仕組み」を活用し、演習を繰り返し行うことで、現場で実践できるビジネススキル・マインドの定着を図ります。
研修プランを表示
サービス業の現場リーダーの為の現場マネジメント力向上研修「ザ・ホスピタリティチーム株式会社」
ザ・ホスピタリティチーム株式会社が主催する現場マネジメント力向上研修は、サービス業で管理職や店長、プレイングマネージャーといった立場にいる方に特化した研修です。現場をマネジメントする立場にとって必要なホスピタリティを中心に、部下育成の方法や組織力向上、付加価値の高いサービスの作り方などを学べます。研修は3時間コースと6時間コースから選ぶことができます。現場を率いる立場にとって、PDCAを実践して成果を高めることはとても大切です。売上や利益率といった経営目標に対し、現場のスタッフがどのような対応をすれば良いのかは、実践してみないとわからないからです。目標を達成するために現場でできることを洗い出し、現場のスタッフに説明してみんなで実行し、効果を振り返って次の行動につなげなければなりません。この一連の流れこそPDCAであり、現場のマネジメントに重要なスキルです。
ザ・ホスピタリティチーム株式会社は、サービス業を専門に現場教育を行う研修会社です。サービス業の大きな課題をホスピタリティ経営と位置づけ、顧客満足を高めるだけでなく、従業員満足を高めて働きやすく離職率の低い会社づくりに貢献しています。

サービス業の現場リーダーの為の現場マネジメント力向上研修 - ザ・ホスピタリティチーム株式会社
サービス業のマネジメントに重要なのは、如何にスタッフがこの仕事にやりがいを持ち、主体性を持ち、高いモチベーションでお客様に良いサービスを提供する環境をつくることです。それが売上、定着率、生産性の最大化に繋がります。この現場リーダーマネジメント向上研修は、プレイングマネージャーとして負担の多い現場リーダーが現場で生かせるマネジメント手法を実践型で学ぶ研修です。
研修プランを表示
高速PDCA術を学ぶPDCA研修「株式会社コンパス」
株式会社コンパスのPDCA研修では、計画→実行→検証→改善の流れを実践するスキルを身につけられる研修です。「頭では理解できていても実行に移せない」という方を対象としており、若手社員や新入社員をはじめ階層や職種にかかわらず効果的です。「PDCAを高速で回す」ため、課題にあったプログラムをカスタマイズして受講できます。株式会社コンパスは、本気で会社をよくしようとする企業とパートナーシップを組んで、研修プログラムを組むスタンスを取っている研修企業です。事情に合わせたカスタマイズ力に定評があります。各業界で最低5年以上の実績を積んだスキルの高い講師のみが在籍しているため、質の高い研修を受けたい企業におすすめです。(参照:株式会社コンパス)
仕事の進め方~PDCAサイクル「TAC株式会社」
TAC株式会社のPDCAサイクルに関する研修は、1日(7時間)でPDCAの基本的な流れを身につけられるプログラムです。特に、内定者や新入社員などの若手社員など仕事の基礎を身につけたい方を想定しています。タスク管理やスケジュールの決め方など、早く性格に仕事をするためのポイントを身につけられます。TAC株式会社は、法人向けの人材教育に特化した研修会社です。2022年現在で開講されているコースは約380(集合研修約200・オンライン研修は約180)あり、さまざまな社員教育に関するニーズにワンストップで対応しています。また専属のチームによるサポート体制が整っており、研修後にもフォローが受けられる点が大きな特徴です。(参照:TAC株式会社)
PDCA分析研修「グリーンサン企画株式会社」
グリーンサン企画株式会社のPDCA分析研修は、中堅社員を対象とした研修です。ビジネスの基本である経営的な課題解決や経営改善をする力を身につけることを目標としています。つまり、PDCAを用いて課題を発見しさらに解決をはかるといったサイクルを回すことで組織運営をうまく実現します。株式会社グリーンサン企画は、「人を変える」ことで「会社を変える」ことを理念としています。、株式会社グリーンサン企画株式会社の研修は、4~16名の少人数制です。研修と現場の橋渡しをすることや、熱意をもって担当者が担当することなどをコンセプトとして掲げています。(参照:グリーンサン企画株式会社)
PDCA研修で成果をあげる「イントランス」
イントランスのPDCA研修では1日間もしくは2日間の研修でPDCAのサイクルを学び、組織への成長につながるスキルの習得を目指します。PDCAのそれぞれの段階の目的や効果を一つひとつ理解しながら学習できるプログラムとなっており、若手から中堅社員まで幅広い階層の社員にとって有用な学びとなるでしょう。研修の提供者であるイントランスHRMソリューションズ株式会社は、2017年3月に設立された研修会社です。研修前後のフォローに重点を置くという特徴があり、組織作りや体制強化のサポートを中心にサポートをおこなっています。相互啓発をしながら、支え合う状態を目指している企業です。(参照:イントランス)
PDCA新入社員研修|セールスアカデミー
セールスアカデミーのPDCA新入社員研修は、仕事の進め方の基本を学べる研修プログラムです。やみくもに与えられた仕事を進めた場合にはあ、正しい方向に進むとは限りません。
特にC(Checok)とA(Action)のやり方が分からないときには、これらを改善することで全体的な強化につながります。
運営を主催している株式会社セールスアカデミーは、2007年に設立された研修会社です。福岡と東京に拠点があります。新入社員研修や営業研修などの分野で強みを発揮しており、トータルで年間700件もの研修を主催しています。営業スタッフの育成に課題を感じている企業には特におすすめです。(参照:セールスアカデミー)
上司に依存せず能動的に働く|「アチーブメントHRソリューションズ株式会社」
企業にとって、社員が能動的かそうでないかは重要なポイントです。特に「指示待ち」や「受け身」では、作業効率が上がらず、また本人の成長も望めません。
しかしPDCAサイクルを学ぶことで、自ら動き出すメンタリティとPDCAサイクルによる高い生産性を確保できます。
PDCAサイクルはもちろん、「自主自立」という点に重きを置いているのが特徴です。
社員の自主性に課題を感じている場合は、有力な選択肢となります。
アチーブメントHRソリューションズ株式会社は、ビジネスに関連した研修やセミナーを多数リリースする企業です。これまで「株式会社ブリヂストン」や「富士通JAPAN株式会社」など、名だたる大企業に対して研修を実施した実績があります。(参照:アチーブメントHRソリューションズ株式会社)
【管理職向け】PDCAの廻し方|「株式会社ラーニングエージェンシー」
株式会社ラーニングエージェンシーでは、管理職向けのPDCA研修を提供しています。本研修の目的は以下3つです。
・PDCAが廻らない理由を理解する
・管理職としての心構えや業務の進め方を見直す
・管理職になる前に、PDCAサイクルを学んでおく
管理職を対象としたカリキュラムは数が少なく、貴重な研修機会です。
マネジメント能力が求められるポジションでは、自身だけでなく組織全体をPDCAサイクルで制御し、成果を残す必要があります。
そのために必要な知識を、本研修で学ぶことが可能です。
知識としてのPDCAではなく、実際にサイクルを回して、自身と担当分野の生産性を高めるところまでフォローしています。
株式会社ラーニングエージェンシーは研修や人材育成、学習アプリなどを取り扱うビジネス教育会社です。
これまで「東急住宅リース」や「東京メトロ都市開発」など大企業に研修を提供しています。(参照:株式会社ラーニングエージェンシー)
研修を受講するメリット
PDCAサイクルを研修で学ぶべきメリットは、大きく分けて3つあります。● PDCAサイクル自体が非常に強力なフレームワークである
● ユニークなゲームやテーマで演習を勧められる
● 研修の場合PDCAは非常にわかりやすく解説される
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
PDCAサイクル自体が非常に強力なフレームワークである
大前提として、PDCAサイクルは非常に強力なフレームワークであり、これを学習できるのは大きなメリットです。特に「サイクル」の形をなしているのが重要で、一度確立してしまえば継続的に業務や品質を改善できます。
正しく理解しておけば、他社と比較した際、大きな差別化のポイントとなります。
ユニークなゲームやテーマで演習を勧められる
PDCA研修では、ユニークなゲームやテーマで演習を進められます。といっても、これは遊びやレクリエーションの類ではありません。
PDCAは古くから研究されたフレームワークで、あらゆる学習方法が考案されています。
楽しみながら、それでいて確実にマスターできる手法が構築されているのです。
研修は、その方法においてより効率的かつ前向きにPDCAを理解できるチャンスだと言えます。
PDCAが非常にわかりやすく解説される
研修ではPDCAサイクルがわかりやすく解説されます。ほとんどの研修がカリキュラムの冒頭に「PDCAの定義」を盛り込んでいるので、問題はありません。
さらにその後も実践と演習をとおして理解を深められます。
PDCAはシンプルでありながら奥が深いフレームワークです。
研修はそれをもっともわかりやすく正確に理解できる貴重な機会です。
⇒営業戦略において取り入れるべきフレームワークと活用方法はこちらから
研修終了後に得られる変化
PDCA研修終了後、以下のような変化とスキルアップが期待できます。● PDCAサイクルを正確に理解できる
● 各フレーズにおける目的や意味、具体的なアクションを実行できる
● PDCAサイクルを業務に落とし込める
● PDCAサイクルの理解により、作業分解や優先順位づけなどを適切に実施できる
● 本人がプロジェクトリーダーなどを務めている場合は、プロジェクト自体がPDCAによって進行する
● PDCAサイクルの重要性や活用方法を他の社員に伝えられる
上記のとおり、PDCAサイクルの活用と習得についてじゅうぶん期待できます。
また、参加者のモチベーションの向上や異なるフレームワークへの興味が引き出され、より能動的に成長しようとする意識が醸成されます。
研修に関するよくある質問QandA
ここまでPDCA研修について詳しく解説しました。最後によくある質問についてQandAの形式で回答します。
PDCAの需要性をより強く認識させるには?
費用感はどれくらい?
e-ラーニングで受講できるか?
PDCA研修に関する不安を解消したうえで受講しましょう。
PDCAサイクルの重要性をより強く認識させるには?
PDCAサイクルは非常に重要なフレームワークです。それを実践したことがある人は、「研修で学ばせる価値がある」と判断します。
そしてまだPDCAサイクルを知らない社員にも、それが重要であるか認識させなければいけません。
できれば研修前の段階で、PDCAサイクルがどのようなフレームワークか理解させておきましょう。
合わせて簡単なケーススタディを用いて解説しておけば、重要性について意識するはずです。
その後もPDCA研修について何を学んだか振り返りをさせるなどして、意識させましょう。
PDCAが単なる知識や情報ではなく、重要なフレームワークであることを理解させることが大切です。
費用感はどれくらい?
PDCA研修にかかる費用は1人あたり20,000円程度と考えましょう。もちろんカリキュラムによって多少変動する部分はありますが、相場から大きく外れる小tは、あまりありません。
ただしカリキュラムをカスタマイズした場合、追加費用がかかることもあります。
コスト面で懸念があれば、事前に設定しているカリキュラムを受講しましょう。
無理にカスタマイズしなくとも、優秀な研修会社であれば、ベーシックな内容でも十分な学びを得ることが可能です。
e-ラーニングで受講できるか?
PDCA研修の中には、e-ラーニングで受講できるものもあります。またオンライン講義などに対応しているケースもあります。
どのような形での研修に対応しているか、事前に確認しておきましょう。
PDCAサイクルを新入社員に自力で学ばせることは可能か?
PDCAサイクルを新入社員に自力で学習させるのはほぼ不可能です。PDCAは抽象度が高いフレームワークで、実戦へ落とし込むにはかなり時間がかかります。
そこまで個人の努力で学び続けられるかは疑問が残るところです。
やはり無理はさせず、PDCAサイクルについて研修を受けさせたほうが合理的です。
独学させた場合間違えた理解をされると困りますが、研修であればそういったトラブルはたいていは避けられます。