「ロジカルシンキング研修を導入したいが、目的や仕組みがよくわからない」などとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ロジカルシンキング研修の目的や受講対象者、メリットなどを紹介していきます。ロジカルシンキング研修を検討している人事担当の方はぜひ、本記事を参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ロジカルシンキング研修が必要な目的
- ロジカルシンキング研修を受けるメリット
- ロジカルシンキング研修のカリキュラム内容
ロジカルシンキング研修を検討しているものの、「どの研修会社を選ぶべき?」とお悩みの方も多いでしょう。キーセッションでは、貴社にぴったりな研修をご提案いたしますので、ぜひご活用ください。
ロジカルシンキング研修とは
そもそもロジカルシンキング研修とは、社員に論理的思考を定着させるための研修です。ロジカルシンキング研修とはどういった研修かを、以下の2つ観点から解説します。
- 問題解決能力を高める研修
- 論理的な分析手法を学ぶ研修
問題解決能力を高める研修
ロジカルシンキング研修は、問題解決能力を高めるロジカルシンキングを学ぶ研修です。ビジネスではあらゆる面で問題発生する可能性があり、問題が起きたときはスムーズな解決策を求められます。
しかし、ロジカルシンキングを理解しないまま問題を解決しようとしても、考えがまとまらずに失敗に終わるケースもあります。
ロジカルシンキング研修では問題解決のために、論理的な思考プロセスを通じて問題を分析し、解決策を導き出していくのです。
論理的な分析手法を学ぶ研修
ロジカルシンキング研修では、論理的な分析手法を身につけられます。論理的思考に磨きがかかれば、社内課題に直面した際に適切な対策が考えられる人材になります。
感情的思考は業務の妨げになる場合があり、課題に取り組むうえでは根拠を示さねばなりません。ロジカルシンキング研修により、データや分析結果にもとづいた正しい判断ができるようになると、効率良く仕事をこなせます。
さらに、ロジックツリーやマトリックス分析、PDCAサイクルなどを学ぶことで、業務効率化に応用できます。
ロジカルシンキング研修で解決できる業務上の課題
ロジカルシンキングで解決できる業務上の課題の主な例は以下の3つです。
- 相手の主張や説明の意図が理解できない
- 自分の意見が伝わらない
- 直面している問題の解決策が見つけられない
それぞれの課題について詳しく見ていきます。
相手の主張や説明の意図が理解できない
論理的に考えるスキルが乏しいと、相手の主張や説明している内容の意図が理解できません。状況に応じたコミュニケーションが難しくなり、以下のような問題が生じてしまいます。
- 相手の言いたいことがわからないまま話が進んでしまった
- 相手の意図が理解できないのにもかかわらず、わかったふりをした
- 上司や先輩に怒られるのが嫌でわかったふりをした
上記のようにわかったふりをしているとトラブルにつながることも考えられます。
上記のような解釈違いによる生産性の低下やトラブルを避けるためにも、ロジカルシンキングを研修で習得してもらうことが重要といえます。
自分の意見が伝わらない
論理的に伝える能力が備わっていなければ、自分の意見を正確に伝えられません。コミュニケーションコストの増加につながってしまいます。
自分の意見を伝える場面で緊張し、頭が真っ白になってしまい、言いたいことが言えない経験をする方は多いです。社員に意思伝達力がなければ、いい提案や企画を用意していても魅力が伝わらないまま、企画が無駄になる場合があります。
正確に自分の意見を伝える能力を鍛えてもらうには、ロジカルシンキング研修で説明のテクニックを学ぶ必要があります。
直面している問題の解決策が見つけられない
論理的な思考力を磨いていなければ、現在直面している問題の解決方法を思いつくのが難しくなります。問題の根本的な原因追求が難しくなるため、本質的な課題の解決ができません。
現状の把握はできても、問題に対するアプローチができなければ解決するのは難しいです。分析だけできても意味はなく、分析した後の行動をどうするべきか考える能力が必要です。
ロジカルシンキング研修の目的
ロジカルシンキング研修の目的は主に以下の3つです。
- 受講社員の洞察力を身につけるため
- 自分で考え行動できる人材を育てるため
- 受講社員に説得力のある会話術を身につけるため
受講社員の洞察力を身につけるため
ロジカルシンキング研修の目的として、受講社員の洞察力の向上が挙げられます。ビジネスでは目の前で起きている本質を理解する力が求められます。
洞察力を身につけるには、相手の言葉や態度を受け入れるだけなく、見えていない部分を見抜く力が必要です。相手のその奥にある本当のニーズや、思いを汲み取ることで本物のサービス提供ができます。
論理的思考は生まれつきの才能ではなく、学習して実践できる。
《出典》 論理的思考とは何か、それを強化する方法 - Lifehack
自分で考え行動できる人材を育てるため
主体性のある人材を育てるのも、ロジカルシンキング研修の目的です。円滑な業務遂行やトラブル回避のために、指示待ちする社員ではなく、自ら考えて行動できる社員を育成しなければなりません。ロジカルシンキング研修を受けると、自発的行動や、責任感を備えた社員に成長するでしょう。
思考の整理の仕方、分析方法、それらから考えられる行動のパターンなどを学び実践できる人材を育成します。
受講社員に説得力のある会話術を身につけるため
ロジカルシンキング研修では、説得力のある会話術が養えます。納得感の強い会話術で顧客折衝できれば、トラブルにつながるリスクも抑えられるでしょう。
ロジカルシンキングを鍛えると、ビジネスにおけるあらゆる場面で説得力が高まります。相手方や関係者の要望やニーズに対して、与えられる利益やメリットを客観的に伝えられるようになります。
高度なロジックを使い、あえてリスクやデメリットを先に伝えて、結果的に信頼を高めるなどの手法をとることもできるようになるでしょう。
さらに、ロジカルシンキングにもとづく説得の場合、相手方が納得できる判断材料を提示したうえでの説得であるため、後からトラブルが発生するリスクも低いです。
営業での商談・会議・社内の稟議・新プロジェクトの企画など、あらゆる場面で説得力を発揮できるようになるため、ロジカルシンキングの研修を実施します。
ロジカルシンキング研修の対象者
ロジカルシンキング研修の対象者は以下の通りです。
- マネージャー・リーダー職
- 新入社員
- 営業担当
- 管理職
それぞれが受講すべき理由を解説していきます。
マネージャー・リーダー職
マネージャー・リーダー職は、積極的にロジカルシンキング研修を受講すべきといえます。組織運営やプロジェクト推進中に発生する前例のない課題に対し、的確な解決策を考える必要があります。
「ロジカルシンキング研修=新入社員のみ受講できる」ではありません。身につけておくと非常に便利なスキルなので、マネージャーやリーダー職の方は受講をおすすめします。
新入社員
新入社員がロジカルシンキング研修を受講すると、業務の本質や自分の役割を理解しやすくなります。ロジカルシンキングは主体性を高め、仕事の効率を上げていきます。
上司や先輩からの指示待ちではなく、自発的に行動できるようになるので、新入社員の成長が望めるでしょう。また、考えるスピードが早くなるので、モチベーションがアップし、目的意識を持ちながら仕事に取り組めるようになります。
営業担当社員
営業担当社員にとって、ロジカルシンキング研修はとても重要な学びとなります。商談で的確なヒアリングと提案ができていれば、顧客に納得感や安心感を与えられるでしょう。結果的に成約率も高まるため、営業担当社員はロジカルシンキング研修を受けるべきといえます。
ロジカルシンキング研修は洞察力を鍛え、相手の本質を見抜く力を備えられます。営業担当社員は相手の目線に立ち、一対一で寄り添う能力が必要です。これらの能力を身につけるためにもロジカルシンキング研修を検討してみましょう。
管理職
ロジカルシンキング研修は、管理職も受講対象に入ります。立場上、管理職は部署や組織の方向性を決定する上で、的確な意思決定が求められます。論理的思考力を有していれば、判断に迷う機会も少なくなり、成果につながる意思決定ができるようになります。
ロジカルシンキング研修のメリット
ロジカルシンキング研修を実施するメリットは以下の3つです。
- 社内でコミュニケーションの密度が高まる
- 社員のプレゼンテーションスキルが向上する
- チームの生産性向上につながる
社内でコミュニケーションの密度が高まる
ロジカルシンキング研修を受講すると、社内のコミュニケーション密度が高まります。受講者一人ひとりが正しい論理展開に沿ったコミュニケーションを意識するようになるため、一度のやり取りで交わされる情報量・質が高まるからです。
分析やデータにもとづく論理的思考により視野が広がると、理解する力が得られるようになります。そして結果的に、相手の意見や提案を受け入れやすくなり、コミュニケーションロスが減るでしょう。「人の話が理解できない」などの悩みが改善され、意見をぶつけ合うことなく会話のキャッチボールが上達します。
社員のプレゼンテーションスキルが向上する
ロジカルシンキング研修を受ければ、社員のプレゼンテーションスキルが向上します。論理的なストーリーテリングや表現に工夫があるプレゼンテーションほど、聞き手側の納得感につなげられます。
説得力のある筋の通った主張ができるようになり、自分の意見や提案が通りやすくなります。
チームの生産性向上につながる
ロジカルシンキング研修は、チームの生産性向上をもたらします。メンバー間で異なる意見が出ても、発言者の意見を尊重し立場を理解した上で議論を進めていけるようになります。
問題と課題の洗い出しができると、業務上で発生している無駄な部分を省き、効率よく作業に取り組めます。
ロジカルシンキング研修のカリキュラム内容
この章では、ロジカルシンキング研修のカリキュラム内容は、主に以下のような内容です。これから受講を検討している方は参考までにご覧ください。
テーマ | 内容 |
---|---|
ロジカルシンキングの基礎 | ・ロジカルシンキングの定義 ・問題解決のプロセス |
問題解決のためのロジカルシンキング | ・優先順位の付け方 ・解決策の評価方法 |
データ分析とロジカルシンキング | ・データの収集と整理 ・データの分析と可視化 |
ロジカルシンキングの応用 | ・チームで意思決定する際のプロセス ・ケーススタディの分析 |
ロジカルシンキング研修のおすすめラインナップ
ビジネスでは心を大切にしつつ、感情に流されない冷静な思考と判断が大事です。ロジカルシンキングが鍛えられると、その場に応じた対応や行動ができるようになります。
個人だけではなく、企業全体の信頼と安心感につながる、論理的な思考ができるような社員の育成をおこないましょう。
「最短で導入したい」「予算を調整してほしい」貴社のご要望をお申し付けください。最適な研修をご紹介いたします。
「わかりやすい!30秒で話をまとめるロジカル会話術実践研修」株式会社モチベーション&コミュニケーション
「わかりやすい!30秒で話をまとめるロジカル会話術実践研修」は、ロジカルシンキングの中で伝える力に特化して作りこまれている研修プログラムです。商談・会議・報告など、ビジネスでは毎日のように説明をしなくてはならない場面が生じます。そして、その際にとくに強く要求されるのが、簡潔にわかりやすく伝える力です。この研修では、どんなことでも30秒で完結に伝え、さらに話し相手に意図したとおりに動いてもらえるような話の仕方を身に付けられます。
講座の受講者の口コミをご紹介します。
- 優しい印象の先生だったので、緊張せずに受講できました。
- 説明のあと実践の機会があったので、とてもわかりやすいと感じました。
- 的確なフィードバックを受けられたので、自分自身の説明が下手な原因を認識できました。
講座を開いているのは、株式会社モチベーション&コミュニケーションです。コミュニケーションに特化した講座をオンライン/オフラインで開設し、全国で高い評価を得ています。オンライン講座は短時間・低価格で気軽に受講できるものも多く、学びのきっかけを得るためにも最適な研修会社です。
30秒で話をまとめるロジカル会話術を学びます。ロジカルシンキングの基礎をベースに、伝わる話し方をマスターします。ロジカルに考える癖をつけることで、相手に伝わる筋の通った話が瞬時にできるようになります。あなたの会話力をグレードアップさせましょう。
「実用可能なスキルの習得を目指すロジカルシンキング研修」株式会社ノビテク
MECEやピラミッド型ストラクチャーなどの理論を体系的に学びたい企業には、ノビテクのロジカルシンキング研修がおすすめです。理論を学ぶだけではなく、プログラム内に演習も組まれているため、非常に実践的なプログラムです。
ノビテク株式会社のセミナー・研修は最先端のビジネスシーンを反映しています。たとえば、以下のような悩みやトラブルの経験をお持ちではないでしょうか。
- 仕事がオンライン中心に切り替わったとたんに、従来と比べて意思疎通が難しくなり、情報伝達に失敗することが増えてしまった
- コロナ禍において、錯綜する情報を鵜呑みにして行動し、振り回されてしまった
上記の失敗は、ロジカルシンキングにもとづいて自律的な判断を下せるようになると、未然に回避できるようになります。そして、その考え方を実践的に習得できるのが、ノビテクのロジカルシンキング研修です。
株式会社ノビテクには、3つの特徴があります。
- 研修実績と講師力
- 「仕事を楽しく、研修も楽しく」の基本姿勢
- 新たなものに挑戦する姿勢と柔軟性
ゲーム会社と共同開発をしたゲームの力を応用した研修を用いて、効果的で実践的な研修を実施しています。
MECEやロジックツリーなど、論理的思考のフレームワークを学習し、ケーススタディを用いて机上の理論ではなく実用可能なスキルの習得を目指します。社内外問わずビジネスの目的を達成するために、様々な状況・情報・条件を把握し、考えるスキルを習得する研修です。
ロジカルシンキング研修を実施する際に役に立つ手法
ロジカルシンキング研修を実施する際に役に立つ手法を紹介します。それぞれの手法を詳しく解説するので、参考にしてください。
- ケーススタディによる演習
- ゲームプログラムの導入
- オンラインサービスの利用
ケーススタディによる演習
ケーススタディを通して、ロジカルシンキングを鍛える手法です。そもそもケーススタディとは、日本語で「事例研究」を指します。実際に起きた業務中の問題や想定できるケースについて、受講者は取り組んでいきます。
ケーススタディでは論理的思考の必要性を理解し、柔軟な態度を養っていくのが目的です。
ゲームプログラムの導入
ゲームプログラムを導入して、ロジカルシンキングを鍛える手法もあります。ロジックパズルやシミュレーション、人狼ゲームに取り組んでいき、ロジカルシンキング能力を鍛えていきます。ゲームで学べるため、気軽に楽しみながらロジカルシンキングを身につけられるでしょう。
オンラインサービスの利用
オンラインサービスを利用して、ロジカルシンキングを身につける手法です。研修企業が提供しているオンラインサービスもあれば、ロジカルシンキング以外にも脳トレを鍛えられるサイトなどさまざま用意されています。
さらに、Web会議アプリやチャットツールを利用しつつ、研修の効率を高めていきましょう。
ロジカルシンキング研修の効果を高める考え方・フレームワーク
ロジカルシンキング研修の効果を高める考え方とフレームワークの主な例は以下です。
- ロジカルシンキングの基本的な枠組み「MECE」
- 結論の根拠を明確にするピラミッドストラクチャー
- 思考を可視化するロジックツリー
- 具体例から法則を導く帰納法
- 一般法則から結論を導く演繹法
ロジカルシンキングに役立つこれらの考え方・フレームワークを図解と一緒に解説します。
ロジカルシンキングの基本的な枠組み「MECE」
「MECE」とは、漏れや重複なく情報や要素を網羅することです。MECEとは以下の4つの頭文字によって作られた造語を指します。
- Mutually(互いに)
- Exclusive(重複しない)
- Collectively(全体で)
- Exhaustive(漏れがない)
MECEはロジカルシンキングの基本となる考え方であり、営業やマーケティング、資料作成などの場面で必要です。MECEの使用用途は新商品開発や業務プロセス改善などです。
ここで、女性向け商品のターゲットを年齢層軸にセグメント分けする際を例に考えていきます。
■ MECEになっている例
- 10代
- 20代
- 30代以上
■ 重複がある例
- 高校生
- 大学生
- 20代以上
■ 漏れがある場合
- 高校生
- 大学生
- 主婦
上記のように過不足なく情報を網羅すると、理にかなった資料やデータ作成が可能です。
結論の根拠を明確にするピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーとは、課題解決や論理的思考力を上げるのを目的としたフレームワークです。ピラミッドストラクチャーを利用すると、結論の根拠となる要素をわかりやすく図面化できます。
結論を頂点として結論に対する根拠を①~③、さらに根拠①の背景を①~③と、3層から4層のピラミッド型の図が用いられます。
もし、根拠に漏れや重複があると理論に不整合が生じてしまい説得力も失います。適切なピラミッドストラクチャーを作るためには、MECEの知識は不可欠といえます。
また、ピラミッドストラクチャーの使用用途はプレゼンテーションやトラブル対応などに活用できます。
思考を可視化するロジックツリー
ロジックツリーとは、課題解決するための原因を追求し、改善策をみつけるためのフレームワークです。ロジックツリーはピラミッドストラクチャーとは異なり、分析や検討の際に活用されます。
ロジックツリーでは、上位の概念を下位の概念に分析し、落とし込むために用いられるフレームワークです。左に起きている事象や課題を記載し、右に行けばいくほど一つひとつの要素を掘り下げて分解します。
発生している問題を出発点としており、悪影響を及ぼしている原因を探しやすいのが特徴です。
具体例から法則を導く帰納法
帰納法では複数の事例から共通点を探り、一つの結論を導き出していきます。たとえば以下のような事実を挙げていきます。
- 事実①:A社の集合研修を受講したら、営業の成果が高まった
- 事実②:A社の新入社員研修を受講したら、新入社員の定着率が高まった
- 事実③:A社のオンライン定額受講制度を導入したら、社員の満足度が高まった
結論として、A社の研修が優れているのがわかるでしょう。
ただし、帰納法は前提となる条件がそもそも正しくない可能性があり、同じ条件であっても人によって結論が異なります。実例の数が少ない場合も帰納法は成立しないため注意が必要です。
一般法則から結論を導く演繹法
演繹法とは、一般的な理論を事実に当てはめて結論を導き出す手法です。具体例を紹介します。
(事実・理論)
一般的な理論:オンラインの会社説明会を導入した企業は、平均して前年比1.5倍の求人の応募が集まった
事実:人材不足のため、多くの人材を採用したい
→結論:オンライン会社説明会を導入すべき
演繹法には注意点があり、一般的に正しいとされている理論が誤っていると、結論にも間違いが生じます。また、理論から結論を導き出す際に主観やバイアスが加わると、適切な結論になりません。
ロジカルシンキング研修についてよくある質問
ロジカルシンキング研修でよくある質問は以下3つです。
- ロジカルシンキングは研修しないと身につかない?
- ロジカルシンキングが身につくまでの期間は?
- ロジカルシンキングのデメリットは?
- Q. ロジカルシンキングは研修を受講しないと身につかない?
ロジカルシンキングは、必ずしも研修を受講しないと身に付かないものではありません。しかし、研修を受講すれば、ロジカルシンキングの技術を早期に習得可能です。
たとえば、ロジカルシンキングのためのフレームワークに関する情報は書籍やインターネットで簡単に入手できます。しかし、技術を身につけるためには反復練習が必要です。
習得までの実践の部分などは研修で専門家にフィードバックしてもらうほうが、効率的でしょう。
- Q. ロジカルシンキングが身につくまでの期間は?
ロジカルシンキングが身につくまでの期間は決まっていません。ロジカルシンキング研修そのものは、半日以下の短時間のプログラムなどもあります。
ただし、ロジカルシンキングは一般教養やビジネスセンスと同様、「ここまでやれば完ぺき」といった定量的な習得目安はありません。学べば学ぶほど新たな気づきがある点で、いつまでも学習できます。
上記を前提として、およそ半年から1年程度ロジカルシンキングを意識して業務を行うと、競合他社のスタッフよりも高いレベルに到達していることを実感しやすいでしょう。
- Q. ロジカルシンキングのデメリットは?
ロジカルシンキングのデメリットとしては、ロジカルシンキングという手段にとらわれるあまり行動が遅れてしまうなどが挙げられます。
ただし、これらの問題の本質は必ずしもロジカルシンキングではなく、マインドセットや会社の体制によることも多いです。すべてがロジック通りにとはかぎらず、共有したうえで、チャレンジする姿勢や失敗を許容する体制・仕組みを作ることが重要です。