「グループワーク研修を実施したいが、どのような効果が得られるのかわからない」「グループワーク研修のワークのネタが思いつかない」
このような悩みを抱えている経営者や人事担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、グループワーク研修の目的や効果、おすすめのワークショップのネタなどを解説します。グループワーク研修の実施にあたって悩んでいる方は、ぜひ最後までご一読ください。
キーセッションでは、ノウハウをもった提携の研修会社から、予算と希望内容を伺って貴社にぴったりの研修プランを提案します。相談は無料なので、グループワーク研修を検討している担当者の方は気軽にお問い合わせください。
グループワーク研修とは
グループワーク研修とは、複数人が協力して課題を解決し、最終的にはプレゼンテーションなどの成果物を作り出すことを目的とした研修です。
参加者は、小グループに分かれて課題に取り組み、グループ内で意見交換やディスカッションを行います。参加者それぞれがもつ知識や経験を活かしながら、よりよい解決策を導き出します。そして研修の最後には、グループごとにプレゼンテーションなどの発表を行うのが一般的な流れです。
グループワーク研修は、参加者の能力向上やコミュニケーションの促進にも役立つことから、企業や組織で広く導入されています。
グループワーク研修の目的
グループワーク研修の目的は、以下の4点です。
- コミュニケーションの促進
- アイデアの共有やブラッシュアップ
- チームワークの強化
- アイスブレイク
それぞれの目的について、詳しく解説していきます。
コミュニケーションの促進
グループワーク研修は、社員同士のコミュニケーションの促進を目的としています。
社員同士のコミュニケーションが不足したり、新しいチームでまだメンバー同士が互いを理解できていなかったりすると、情報共有や業務のスピードは下がりがちです。このような場合、グループワーク研修を実施して、社員同士のコミュニケーションを促進すると効果的です。
グループワーク研修では、グループワークを通して共通の課題と向き合うことで、チーム意識が芽生えます。また、メンバーがどのように物事を考えるのかがわかるため相互理解が進み、コミュニケーションが促進されるのです。
アイデアの共有やブラッシュアップ
グループワーク研修は、アイデアの共有や意見のブラッシュアップに繋がります。
グループワークでは、メンバーがもつ個々の専門性や知識を活かして、さまざまな意見を出し合うため、アイデアの共有が行われます。さらに、共有されたアイデアを複数の視点でレビューし合うことでブラッシュアップされ、よりよい解決策が導き出されるのです。
チームワークの強化
グループワーク研修は、チームワークの強化にも役立ちます。メンバー同士が共通の目標に向けて努力するため、自然と結束力が高められるからです。
またグループワークでは、議論を進める中でリーダーや進行役、書記役などの役割を決めて進行します。これにより役割が定められ、責任が明確化するため、チームワークの強化がしやすくなります。
アイスブレイク
グループワーク研修は、アイスブレイクの目的も果たします。グループワークをメンバー同士で協力して行うことで、緊張をほぐし、チーム内のコミュニケーションを活性化させる効果があるからです。
研修によっては、お互いのことを知らない社員同士で一緒に受講することもあります。その際、コミュニケーションを取るきっかけがないと、緊張したまま研修が進んでしまいかねません。そこで、グループワークによってアイスブレイクを図ることで、参加社員の緊張が緩和され、社員同士でのコミュニケーションが取りやすくなるのです。
参加者同士が打ち解けるために、グループワークで自己紹介や体を動かすゲームなどをして、研修をスムーズに進行させましょう。
グループワーク研修のメリットと効果
グループワーク研修には以下のようなメリットと効果があります。
- 協調性やコミュニケーション能力の向上
- 問題解決能力の養成
- 個人の特性や能力を評価する機会の提供
それぞれのメリットについて、解説していきます。
協調性やコミュニケーション能力の向上
グループワーク研修のメリットは、社員の協調性やコミュニケーション能力を向上させられる点です。参加者はチームメンバーと協力して課題を解決する必要があり、相手の意見を聞く力や自分の意見を的確に伝える力が養われるからです。
たとえば、グループワークを進める中で意見が対立した場合、どの意見を採用するか決めなければなりません。その際、相手の意見を理解して尊重することや、折衷案を考えることが求められます。このような経験を通して、参加者は協調性やコミュニケーション能力が育成されるのです。
問題解決能力の養成
グループワーク研修では、参加者がアイデアを出し合いチームとして考えることによって、問題解決能力が養成されます。グループワーク研修は、さまざまなメンバーの意見を取り入れてよりよい解決案を導き出す訓練であるからです。
たとえば、グループワーク中で複雑な課題が出た場合、まずはメンバーそれぞれの意見を述べます。そして解決策をまとめる際には、各々の意見を考慮して、最適な解決策を考えます。このプロセスにおいて、問題解決能力が養われるのです。
個人の特性や能力を評価する機会の提供
グループワーク研修は、個人の特性や能力を正しく評価する機会になるというメリットもあります。グループワーク研修では、グループワークにおいてどのような場面で力を発揮していたのかが明らかになります。通常の業務では発揮されていなかった特性やスキルが発揮されることもあり、社員の新たな強みを見つけるきっかけにも成りえるのです。
また、新入社員研修でグループワークを行う場合は、グループ内での積極性やリーダーシップ力、傾聴力などの特性を確認する機会にもなります。面接などでは見えにくい一面を確認でき、配属先の選定にも役立てられます。個人の特性や能力を評価する機会となるため、研修担当者側にも大きなメリットがあります。
効果的なグループワーク研修の種類
グループワーク研修には、以下のような種類があります。
- 議論型
- プレゼンテーション型
- ゲーム型
それぞれの研修タイプの特徴を解説します。
議論型
議論型のグループワーク研修は、参加者が自由に話し合うことにより、考えを深め、アイデアを出し合います。「〇〇とは何か?」「〇〇をすることによりどのような効果がえられるか?」など、抽象的で正解のない問いを設定しすることが大切です。
議論型を選択することで、参加者の自己主張や議論力、対話力などのスキルを向上させられます。また、さまざまな意見を聞くことで、他にもいろいろな考え方があることを知り、考え方の幅を広げられます。
プレゼンテーション型
プレゼンテーション型のグループワーク研修は、参加者に課題が与えられ、課題に対してチームで協力して解決策を見つけ出し、プレゼンテーション形式で発表する方法です。
この形式では、コミュニケーション力や意思決定力、プレゼンテーションスキルなどが養われます。実際の業務において発生するような課題を取り扱ったケーススタディを活用することで、より実践的なスキルを習得できます。ゲーム型
ゲーム型のグループワーク研修は、ゲームを通じて楽しみながらスキルを向上させる研修です。
この形式では、チームワークやコミュニケーション能力、創造力などのスキルが磨かれます。ゲームのルールや課題によっては、問題解決能力や戦略的思考を養うことも可能です。また、競争や挑戦を通じて成果を出すことで、達成感やモチベーションの向上にもつながります。
グループワーク研修のおすすめラインナップ
グループワーク研修のおすすめのラインナップは、以下の2つです。
- 自然の中で学ぶ!自然体験型研修でチーム力を向上させる「亀山温泉リトリート」
- 問題解決のレシピ【デザイン思考研修】「株式会社ノビテク」
これらのグループワーク研修プログラムは、自然体験やデザイン思考を活用して、参加者のチーム力や問題解決能力を向上させる機会を提供します。それぞれのプログラムについて紹介していきましょう。
自然の中で学ぶ!自然体験型研修でチーム力を向上させる「亀山温泉リトリート」
「亀山温泉リトリート」は、焚き火体験などのアクティビティを通じて、チームビルディングやコミュニケーションスキルを養えるグループワーク研修を行う会社です。都心から約1時間半の研修施設で、合宿型の研修を行います。自然の中で行われるため、参加者はリラックスして研修に臨めます。
リラックスして研修に臨めることから、コミュニケーションが活性化されやすいのも特徴です。
本研修は専門スタッフがすべてサポートしてくれます。そのため、担当の方の手間がかからず、かつ安心してご参加いただけます。
コラボレーション力強化を目指すリトリート研修。亀山温泉でSDGs活動体験・自然体験を通じてチーム一体感を高め、異部署間コミュニケーション向上を促進。新人研修にも最適です。
問題解決のレシピ【デザイン思考研修】「株式会社ノビテク」
デザイン思考は、革新的なアイデアを生み出す方法論です。この研修ではチームによる問題発見や問題解決の方法論を学び、実践できるようになります。「株式会社ノビテク」は、「やれる!」と自信につながる研修を提供し、仕事が楽しめる人を一人でも多く増やす事を使命としている会社です。テキストによる講義中心の研修ではなく、体験型の研修を中心としており「気付けば難しいことができているている」成功体験を積みあげる研修を行います。
デザイン思考研修とは、チームによる問題の発見や解決の方法論を学び、革新的なアイデアを生み出せるようになる方法論を学ぶ研修です。これまではアイデアマンなどが得意としていたことを、メンバーが実際の研修に取り組み実践することで、チームの力でアイデアの発想や問題の発見や問題解決ができるようになります。この研修により、これまで思い浮かばなかった商品やサービスを創出できます。本研修を活用して、お客様に愛され続ける企業を目指しましょう。
グループワーク研修に使える手法例
グループワーク研修に使える手法例は、グループワーク研修の種類によって異なります。ここでは、先ほど紹介した以下3つの種類別に、手法例を紹介していきます。
- 議論型で用いられる手法
- プレゼンテーション型で用いられる手法
- ゲーム型で用いられる手法
グループワーク研修の内容を考える際に、ぜひご活用ください。
議論型で用いられる手法
議論型のグループワーク研修には、主に以下のような手法があります。
- 新製品開発のアイデア出し
- マーケティング戦略の立案
- 企画書の作成
- コスト削減案の検討
- 勤怠管理改善策の提案
実際の業務において正解のない、抽象的な課題に取り組むことで、チーム全体での協力や意見交換が促されます。議論型のグループワークでは、他の人の意見を否定せず自由で活発な議論をすることに重点を置いて行います。
プレゼンテーション型で用いられる手法
プレゼンテーション型のグループワーク研修の代表的な手法の例は以下のとおりです。
- 新規事業立ち上げの提案
- 新商品の販売プランの提案
- 売上を2倍に伸ばすための施策の提案
- 全国進出のための戦略提案
- Webからの申込率を上げる施策の提案
これらの内容を実践することで、チーム内で議論を行うコミュニケーション力や発表時のプレゼンテーションスキルを向上させられます。
ゲーム型で用いられる手法
ゲーム型のグループワーク研修には、以下のような手法があります。
ゲームタイプのテーマ | 概要 | |
---|---|---|
NASAゲーム | チームで意見を一つにまとめる合意形成のプロセスをゲーム感覚で実施できる「コンセンサスゲーム」 | |
バースデーゲーム | ジェスチャーのみでグループメンバーが「誕生日順に並ぶゲーム」 | |
ペーパータワー | A4用紙などで「より高いタワーを作ることを競うゲーム」 |
NASAゲームでは、「機械の故障で月に不時着した…」という状況からゲームが始まります。参加者が仮想の宇宙船の乗組員となり、離れてしまった母船に戻らなければなりません。その時に何の持ち物を優先的に持っておくか順番を決めるゲームです。単純に多数決で決めるのではなく、危機的状況下を想定し、冷静な状況判断を行い、意思決定を行うことが求められるゲームです。ルール的には、最後にNASAの模範解答に照らし合わせて点数化してチームごとに点数を競います。
このゲームでは、話し合いから合意形成を取るまでのプロセスが体験でき、論理的な思考力や協調性が育成されます。
バースデーラインでは、参加者が誕生日が早い順から一列に並ぶゲームです。このゲームでは、筆談したり声を出したりすることはできず、ジェスチャーのみでお互いの誕生日を想像する必要があります。並び終えると、正しいかどうかの答え合わせを行います。
参加者同士のコミュニケーションが取りやすいゲームなのが大きなメリットです。
ペーパータワーでは、限られた資材を使ってより高いタワーを作り上げるチーム競争です。1チームにつき30枚のA4用紙を使い、作戦タイムをはさみ、5分間の制限時間内にできるだけ高いタワーを作ります。A4用紙は切っても折っても大丈夫です。とてもシンプルなゲームですが、チームビルディングにおいて定番のゲームです。
ペーパータワーは、粘り強さや冷静さ、協調性が必要です。イライラしている人がいるとうまくいかないため、冷静に気持ちをあわせて取り組むことが求められます。
これらのゲームは、参加者のチームワークやコミュニケーション能力、クリエイティビティを向上させる効果があります。
ビジネスゲームを扱った研修についてはこちらのページで紹介しています。
グループワーク研修を成功させるポイント
グループワーク研修を成功させるポイントは、以下の3点です。
- 事前に目的を共有する
- 実施後はフィードバックを行い、改善の余地を探る
- 参加者のコミュニケーションを促進して、レベルアップを図る
それぞれのポイントについて紹介していきます。
事前に目的を共有する
グループワーク研修を成功させるためには、事前に研修の目的を共有することが重要です。研修前に各人に目的を意識させることで、より実践的なスキルが身につきやすくなります。また、研修後には目的達成度合いを確認するなど振り返りをすることで、改善点や学びを抽出し、次回の研修に活かせます。
実施後はフィードバックを行い、改善の余地を探る
グループワーク研修の実施後には、参加者に対して適切なフィードバックを行うことが重要です。グループワークでそれぞれの役割を果たせていたか、コミュニケーションが円滑にとれていたか、など振り返りを行います。
このフィードバックにより、参加者はグループワーク研修を通じて自分の長所や短所を把握できます。そして、どうすれば長所を伸ばして短所を改善出来るのかを考える機会となり、さらなる成長のチャンスへとつながるのです。
参加者のコミュニケーションを促進して、レベルアップを図る
参加者のコミュニケーションの促進は、グループワーク研修を成功させる上で欠かせません。なぜなら、参加者同士がグループワークにもかかわらず意見が出ないことがあるからです。意見を求めても思いつかなかったり、他の参加者の意見が凄すぎて消極的になったりして、活発に議論されない場合があります。
このような時は、一度観点を変えて話し合いをしたり、テーマに沿った内容で個人の経験を出し合ったりするなど、進行役が工夫を凝らすことも大切です。その結果、議論が活発になり、グループワーク研修が実りあるものになります。
このように、グループワーク研修を成功させるためには、工夫すべきことが多く大変です。
そこで、研修を外部の会社に依頼すれば、雰囲気作りから事後報告まで対応してもらえます。キーセッションでは、複数の提携研修会社の中から、貴社に最適な研修会社をご案内します。グループワーク研修の実施を検討している方は、お気軽にご相談ください。
グループワーク研修についてよくある質問
グループワーク研修についてよくある質問は、以下の3つです。
- グループワーク研修では、どのようなスキルが身につきますか?
- グループワーク研修は、オンラインでも実施可能ですか?
- グループワーク研修は、社内のリソースのみで実施できますか?
それぞれ回答していきます。
- Q. グループワーク研修では、どのようなスキルが身につきますか?
グループワーク研修では、以下のようなスキルを身につけられます。
- コミュニケーション能力
- チームワーク
- リーダーシップ
- 問題解決能力
- 時間管理能力
- プレゼンテーションスキル
- 柔軟性
- Q. グループワーク研修は、オンラインでも実施可能ですか?
研修会社や研修内容によっては、オンラインでもグループワーク研修を実施できます。オンラインでの実施を希望される場合は、研修会社に一度確認することをおすすめします。
- Q. グループワーク研修は、社内のリソースのみで実施できますか?
グループワーク研修は社内のリソースで実施も可能ですが、研修会社を利用することで準備の時間や手間を削減できます。また、研修会社の専門知識や経験を活かすことで、研修の効果が高まります。
グループワーク研修を活用しよう
グループワーク研修は、コミュニケーション能力の向上や問題解決能力の向上など、さまざまなメリットや効果があります。
グループワーク研修を成功させるためには、事前に目的を共有したり、研修後にフィードバックを行うことが重要です。
グループワーク研修の効果を発揮するためには、社内研修だけでなく研修会社を活用するのが効果的です。キーセッションでは、豊富なノウハウをもった提携研修会社から、予算と希望内容をお伺いして貴社に合った研修プランをご提案します。相談は無料のため、グループワーク研修を検討している会社はぜひ問い合わせください。