「報連相研修の目的って?」「報連相研修のカリキュラム例を知りたい」
経営者や人事担当者には、このような悩みや疑問をもつ方も多いのではないでしょうか。この記事では、報連相研修の目的やカリキュラム例、おすすめの報連相研修を紹介します。報連相研修の実施を検討される際には、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 報連相研修を実施する目的
- 報連相研修のカリキュラム例
- おすすめの報連相研修
報連相研修を成功させるためには、自社に合った質の高いカリキュラムや講師を選ぶことが重要です。しかし、多くの研修会社から依頼先を探すのは困難ではないでしょうか。
キーセッションでは、複数の研修会社の中から貴社に最適なプランを紹介します。無料で相談可能なため、ぜひお気軽にお問い合わせください。
報連相研修とは
報連相研修は、ビジネスパーソンとして欠かせない情報共有の基本である「報連相」を徹底するための研修です。
報連相とは、報告・連絡・相談をまとめて表すビジネス用語です。研修では、効率的な伝達方法や報連相の際に意識すべきポイントなどを学んだうえで、ワークなどを通じて実践力を身につけます。
チャットツールやテレワークなどの導入により、職場における非対面でのコミュニケーションは増加傾向です。顔を合わせる機会が減少した背景から、社員同士の情報共有に悩んでいる企業も多く、報連相研修は大きな注目を集めています。
報連相研修の目的・効果
報連相研修を実施する主な目的・効果は下記の4つです。
- スムーズな情報伝達で業務を効率化させる
- 上司と部下の認識のズレを防げる
- 伝達ミスによるトラブルを回避できる
- 社員同士の信頼関係を構築する
以下で、それぞれについて詳しく解説します。
スムーズな情報伝達で業務を効率化させる
報連相研修の目的の1つは、業務の効率化です。
社員に報連相のスキルが身に付いていると、必要な情報がチーム内で迅速に共有されるため、作業の重複などを防止できます。また、仕事が滞った際はすぐに上司や先輩に相談できるため、一人で悩む余分な時間を業務の時間にまわせます。
チーム内の状況を常に共有できる体制を整えることは、仕事を適切に分配し、生産性を高めるために効果的です。
上司と部下の認識のズレを防げる
報連相研修を実施する目的として、上司と部下の認識のズレを防ぐことも挙げられます。
とくに若手社員は仕事に不慣れであり、上司や先輩によるサポートが欠かせません。しかし、若手社員が報連相を怠り、独断で仕事を進めてしまうと、ミスが発生することが想定されます。
報連相を徹底してこまめにコミュニケーションを取っていれば、上司と部下の認識のズレを防ぎ、ミスや仕事のやりなおしを防げるでしょう。
伝達ミスによるトラブルを回避できる
報連相研修によって、伝達ミスによるトラブルを回避できる効果も期待されます。
報連相に関するルールが設けられていない職場では、情報の連携がなされず、トラブルが生じる可能性があります。
そこで報連相研修を実施して、報告のタイミングやフォーマットが取り決められるようになると、報連相が仕組み化されます。その結果、伝達ミスがなくなり、トラブルも大きく減少するでしょう。
社員同士の信頼関係を構築する
社員同士の信頼関係を構築することも、報連相研修の目的です。
報連相の習慣化は、社員同士のコミュニケーションの増加に直結します。さらに、たとえ一人の社員が困難に直面したとしても、適切に報告と相談が行われれば、他の社員がすぐにサポートにまわれます。そのように、常に情報を共有する習慣ができているほど、必要なときに相談して支え合える信頼関係を築けるのです。
職場の人との信頼関係が生まれ、仕事に対する不安やプレッシャーが軽減されれば、社員の心理的な安全性も高められます。
また、社員に心理的安全性やアサーティブコミュニケーションについても学んでほしいのであれば、以下の研修もおすすめです。
報連相研修のカリキュラム例
報連相研修のカリキュラム例は、以下のとおりです。
〈内容〉
新社会人向けビジネス基礎講座。知識学習ではなく実践トレーニングで、ビジネスの基礎を習得する。
〈対象者〉
新入社員
〈実施期間〉
2日
〈カリキュラム〉
カリキュラム | 内容 |
---|---|
1日目:ビジネスマナー (ワーク中心) |
知識だけではいつか忘れてしまうスキル。とくにビジネスマナーは習慣化がテーマ。 習得できるまで繰り返し練習する。
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2日目:ほうれんそう (仲間づくり・刺激を受ける) |
同じ新社会人の仲間と触れ合い、新たな刺激や相談相手をつくることで、生産性を向上させる。
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おすすめの報連相研修
おすすめの報連相研修は、下記の5つです。
- 「【新社会人向け基礎講座】ビジネスマナー & ほうれんそう研修」株式会社PDCAの学校
- 「自分に自信を持ち、社内が円滑になるコミュニケーション研修」合同会社WaReKaRa
- 「自ら成長する力が身につく新人フォローアップ研修」株式会社モチベーション&コミュニケーション
- 「座学よりも体験を重視した実践型の新卒研修」株式会社モチベーション&コミュニケーション
- 「社員教育の決定版 ビジネススキル研修」株式会社PDCAの学校
以下で、それぞれについて詳しく解説します。
「【新社会人向け基礎講座】ビジネスマナー & ほうれんそう研修」株式会社PDCAの学校
1つ目のおすすめは、株式会社PDCAの学校が実施する新入社員向けの研修です。
こちらの研修では、実践トレーニングを中心としたカリキュラムにより、2日間でビジネスの基礎を習得できます。1日目は「ビジネスマナー」2日目は「報連相」をテーマに、社会人として必要なマインドとスキルの両方を養います。
研修の感想として「目配り気配り心配りについて学べたので、仕事のみならず私生活でも意識することで、気遣いのできる『お客様にとって特別な存在』になれるよう頑張ります」「知っていることもあったが、なんとなくで行ってきたことをあらためて学ぶことで洗練された知識になりました」などの声が挙げられています。
【新社会人向け基礎講座】ビジネスマナー & ほうれんそう研修
毎年 2000 名に対して研修を行うセールスの学校の新研修「新社会人向けビジネス基礎講座:ビジネスマナー & ほうれんそう研修」です。知識学習ではない実践トレーニングでビジネスの基礎を2日間で習得します。
「自分に自信を持ち、社内が円滑になるコミュニケーション研修」合同会社WaReKaRa
2つ目のおすすめは、合同会社WaReKaRaが実施する、職場でのコミュニケーションをテーマにした研修です。
こちらの研修では、対人関係が苦手になる原因やメカニズムなどから解説し、実践練習を通じてスキルを養います。相手も自分も尊重できるコミュニケーションの取り方を学ぶことで、人間関係の悩みを根本から改善できます。
受講者からは「 上司や職場の人に自己開示がなかなかできない原因について理解できました。メカニズムに気づけただけでも進歩です。」などの感想があがっています。接客業や営業職だけでなく、技術系やクリエイティブ職など、コミュニケーションへの苦手意識が高い傾向の方々にもおすすめです。
普段私が対人不安に悩むクライアントの方たちにもお伝えしているような内容の中から、職場でのコミュニケーションついてお話しさせていただきます。 どんなコミュニケーションを目指せば良いのか、具体的にどんな方法を取るのか、意識することは何かなどロープレや実践練習を交えつつ進めていきますので、現状自信の無い方でも実りの多い研修になっています。
「自ら成長する力が身につく新人フォローアップ研修」株式会社モチベーション&コミュニケーション
3つ目のおすすめは、株式会社モチベーション&コミュニケーションが実施する、新人フォローアップ研修です。
こちらの目的は、入社して数ヶ月が経過した新入社員に、内省を通じて自ら成長する力を身につけてもらうことです。業務に慣れてきた頃合いで基本を見直すことで、普段の業務を振り返りながら、スキルの改善やモチベーションのアップを促せます。
端的にズバッと伝わる報告のフレームや、効果的な相談の仕方など、翌日から使える報連相のスキルを学べるのもポイントです。
入社して3ヶ月、半年が経ってくると、そろそろ業務にも慣れる頃です。これまでの業務を振り返り、内省することで自ら成長する力を身につけていただく研修です。仕事の進め方の基本を再確認でき、生産性アップも期待できます。
「座学よりも体験を重視した実践型の新卒研修」株式会社モチベーション&コミュニケーション
4つ目に紹介するのは、株式会社モチベーション&コミュニケーションが実施する、実践型の新卒研修です。
こちらの研修では、1日8時間、計5日間のプログラムを通じて、新入社員の社会人基礎力を徹底的に磨き上げます。メールや電話対応、報連相スキルやタイムマネジメントなど、ビジネスの基本となる一つひとつのスキルを詳しく学べます。
充実した内容によって即戦力にもなれる実践的なスキルが身につくため、新入社員のスタートダッシュの後押しに最適です。
思いやりの心を前提とした ビジネスマナー、良好な人間関係を構築する ビジネスコミュニケーション、自ら考え行動する ビジネスモチベーションを学びます。
「社員教育の決定版 ビジネススキル研修」株式会社PDCAの学校
最後におすすめするのは、株式会社PDCAの学校が実施する、若手社員のビジネススキル全般を向上させるための研修です。
こちらの目的は、半年にわたる本研修でのOFF-JTと職場でのOJTの繰り返しによって、ビジネススキルを徹底的にすり込むことです。学習する具体的なテーマは、ビジネスマナーから信頼関係構築スキル、業務効率が向上する報連相など多岐にわたります。全11回の講義の度に目標と行動計画を設定し、講義で身につけたスキルの習慣化を図ります。
月に1回のペースで上司向けの勉強会も実施されるため、並行して上司のマネジメント力も向上させられるのもポイントです。
半年間かけて行う全11回(月に2回)のOFF-JT × 社内OJT(PDCA)で、 貴社の新入・若手社員を早期戦力化させる“真の教育プログラム”のご提案です。脱研修!習慣化トレーニング動ける力と考える力を養います。
報連相研修の対象者
報連相研修の主な対象者は、新卒を中心とした入社3年目までの若手社員です。
ビジネスパーソンの基本のスキルとして、入社してすぐに教育することをおすすめします。ただし、若手社員に報連相を指導するためのポイントを学ばせたい場合は、中堅社員や管理職も対象に含めましょう。
また、若手社員を対象とした研修については、下記の研修ページで詳しく紹介しています。若手社員への研修を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
報連相研修を実施する際のポイント
報連相研修を実施する際のポイントは、主に下記の3つです。
- ケース別の具体例を紹介する
- 実践型のワークを取り入れる
- 研修後のサポートにも力を入れる
以下で、それぞれについて詳しく解説します。
ケース別の具体例を紹介する
報連相研修のポイントは、ケース別の具体例を紹介することです。
伝える内容や状況によって、報連相の適切なタイミングや伝達方法は異なります。即座に報告すべきか上司の状況を伺うべきか、口頭とメールのどちらで伝えるべきかなど、その時々で判断できなければなりません。
そのため、研修では具体的な事例を用いて適切な報連相について解説しましょう。研修で学んだケースが、業務で報連相を実践する際の判断基準になります。
実践型のワークを取り入れる
報連相研修を実施する際は、実践型のワークを取り入れることもポイントです。
報連相は、ただ意識するだけで適切に行えるとは限りません。わかりやすく正確に報連相を行うためには、ロジカルシンキングやコミュニケーション能力などのスキルも必要です。
そのため研修では、ワークやロールプレイングを通して、報連相を練習する機会をつくりましょう。学んだ知識やスキルをアウトプットすることで、実践的な力が身につきます。
ロールプレイング研修について、詳しくは下記の研修ページで紹介しています。
研修後のサポートにも力を入れる
報連相研修は、研修後のサポートに力を入れることもポイントです。
報連相は、職場で繰り返し実践することではじめて体得できます。研修の場ではマスターできたつもりでも、実際の業務を通じて新たな疑問や悩みが生じるケースも少なくありません。
そのため、研修後も上司や先輩がフォローしながら、報連相ができるようになるまで若手社員をサポートしましょう。また、上司が日頃から、社員同士が安心してコミュニケーションを取れるような環境を整えることも大切です。
報連相研修に使えるゲーム
報連相研修に使えるゲームとして、下記の2つの例を紹介します。
- 部課長ゲーム
- 野球のポジション当てゲーム
それぞれの内容は、以下で詳しく解説します。
部課長ゲーム
報連相研修に使えるゲームは、「部課長ゲーム」です。
こちらは、5~7人のグループで、部長・課長・平社員の役割に分かれて目標の達成をめざすゲームです。ただし条件は部長役にしか知らされず、役割ごとにコミュニケーションを取れる相手も制限されるため、一筋縄ではクリアできません。また、口頭でのコミュニケーションも禁止されるため、筆談による的確な報連相が鍵を握ります。
ビジネスに関連した役割を用いて行うことで、実際の業務での行動と結びつけやすいのが、こちらのゲームのポイントです。ゲーム内で条件のクリアを目指す過程で、報連相や主体的な行動の重要性を理解できます。
野球のポジション当てゲーム
野球のポジション当てゲームも、報連相研修に使えるゲームの1つです。
こちらは、ゲームのはじめに配布されたカードを頼りに、誰がどのポジションを割り当てられているのかを特定するゲームです。ポジションは本人にも知らされず、カードに書かれた情報をチーム内で共有しながら協力して割り出すことが求められます。ただし、直接カードを見せることは禁止されるため、いかに口頭でわかりやすく情報を伝えられるかがポイントです。
報連相を駆使するゲームであるため、言語化能力や、論理的な思考力を鍛えられます。
報連相研修を通じて業務効率を高めよう
報連相研修は、業務の効率化やミス・トラブルの回避に向けて有効です。実践型のワークを取り入れながら、若手社員を中心に実施しましょう。
数多くの研修会社が報連相研修を実施しています。報連相研修で成果を得るためには、研修の内容や講師のレベルなどを精査し、質の高い研修を選ぶことが大切です。
キーセッションでは、複数の研修会社の中から、良質かつ貴社の目的・予算に応じた研修会社をご提案します。相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。