「アンコンシャスバイアス研修では、どんな効果が期待できるの?」「おすすめのアンコンシャスバイアス研修を知りたい」
人事担当者の方は、上記のような疑問をもっているのではないでしょうか。
この記事では、アンコンシャスバイアス研修の目的やポイント、事例などを紹介します。アンコンシャスバイアス研修の実施で悩んでいる人事担当者の方は、ぜひチェックしてください。
この記事でわかること
- アンコンシャスバイアス研修の目的・効果
- おすすめのアンコンシャスバイアス研修
- アンコンシャスバイアス研修を実施する際のポイント
アンコンシャスバイアス研修には専門スキルが求められるため、社内での実施が難しいです。そこで、研修を成功させるためには、研修専門会社に依頼するのがおすすめです。
キーセッションでは、貴社のご要望に合わせたアンコンシャスバイアス研修を、数多くの提携研修会社からご提案します。相談は無料のため、ぜひお気軽にご利用ください。
アンコンシャスバイアス研修とは
アンコンシャスバイアス研修とは、無意識の思い込みや偏見を自身で認識し、新しい気づきにつなげるための研修です。アンコンシャスバイアスは、自身では気づかない偏見のことを指します。
たとえば、性別に関するアンコンシャスバイアスの例には「家事や育児は女性がするものである」「組織のリーダーは男性が向いている」などがあります。また、組織にありがちなのが、「新卒は経験が浅く仕事ができない」「高学歴の新卒を採用した方が活躍してくれる」などです。
偏見や思い込みは、習慣やエゴが原因で生まれるものです。アンコンシャスバイアス研修を実施することで、思考に偏見や思い込みがないかを考えるきっかけとなります。自分の考えを見直すことで、新しいアイデアが浮かびやすくなったり、相手に配慮したコミュニケーションを取ることを意識するようになるのです。
このようなメリットから、アンコンシャスバイアス研修は多くの企業で注目されています。
アンコンシャスバイアス研修を実施する目的・効果
アンコンシャスバイアス研修を実施する目的や効果は、以下の3つです。
- 新しいビジネスチャンスにつながる
- 働きやすい環境を作る
- 企業の業績向上につながる
事前に目的や効果を把握しておくと、より効果的な研修が実施できます。それでは、詳しく見ていきます。
新しいビジネスチャンスにつながる
アンコンシャスバイアス研修は、新しいビジネスチャンスにつながる効果が期待できます。研修を実施することで、これまで無意識のうちに排除していた意見に気づいて受け入れるようになり、より新しいアイデアが生まれやすくなります。その結果、新しいビジネスチャンスにつながるのです。
たとえば、組織で戦略を練る際に、若手社員は経験が浅いという理由からいつも上司だけで考えていたとします。しかし、柔軟で斬新な意見をもつ若手意見の社員も、組織にとって重要です。
そこでアンコンシャスバイアス研修を実施すれば、「若手社員は経験が浅いため意見を聞く必要はない」という偏見が無くなります。年次関係なく議論すれば、新しいアイデアが生まれ、新しいビジネスチャンスにつながるかもしれません。
働きやすい環境を作る
働きやすい環境を作ることも、アンコンシャスバイアス研修の目的です。
思い込みや偏見がある状態では、周囲とのコミュニケーションに悪影響を及ぼす恐れがあります。他者への偏見をなくすことで、相手の意見や考え方、感情などを正確に理解できます。その結果、職場のコミュニケーションが改善され、働きやすい環境の実現が可能です。
また、産休・育休を取得しにくい職場もあると思います。それは組織に「女性は子どもが産まれたら仕事は辞めるもの」、男性が取得する場合は「育休は女性が取得するもの」という思い込みがあるからです。
アンコンシャスバイアス研修を通じてこのような思い込みを見直すことで、性別問わず育休を取得できる組織に近づくかもしれません。さまざまな事情がある社員を受け入れる組織風土ができることで、働きやすい環境を実現できます。
企業の業績向上につながる
アンコンシャスバイアス研修を実施することで、企業の業績が向上する効果が期待できます。
アンコンシャスバイアス研修により、社員同士のコミュニケーションが改善され、働きやすい環境が作れます。意見を交わしやすくなり、企業に利益をもたらす新しい発想が生まれやすくなるでしょう。
たとえば、営業の部署とサービス開発の部署が対立していたとします。「サービス開発の部署はなかなかいいサービスを開発してくれない」「営業は文句ばかり言ってくる」というそれぞれ相手の立場を理解していないことが要因の意見でぶつかりあっています。
しかし、そこで自分たちの立場を説明して相手に理解してもらうことで、この対立は避けられます。対立しないだけではなく、営業とサービス開発の部署の連携が強化されれば、よりいいサービスが生まれるかもしれません。
このように、思い込みで意見を交わさず、協力しないのはよくないことです。アンコンシャスバイアスを無くし、社員同士でのコミュニケーションを加速させていきましょう。
研修を実施する効果をより詳しく知りたい方は、こちらのページもお読みください。
アンコンシャスバイアス研修のカリキュラム例
アンコンシャスバイアス研修のカリキュラム例は、以下の通りです。
<対象者>
- 一般社員
- 管理職
- 人事担当者
<目指すゴール>
- ダイバーシティやアンコンシャスバイアスへの理解や考え方を習得する
- 社員同士の相互理解を深める
- 社内コミュニケーションを活発にする
セクション | 内容 |
---|---|
そもそもダイバーシティとは何か? |
|
ダイバーシティを推進するには? |
|
管理者に求められる要素は? |
|
お互いが気持ちよくコミュニケーションを取るには? |
|
真のダイバーシティとは? |
|
おすすめのアンコンシャスバイアス研修
おすすめのアンコンシャスバイアス研修は、株式会社モチベーション&コミュニケーションが実施している「基本的な考えを学ぶダイバーシティ研修」です。
本研修では、社員同士のコミュニケーションで重要な要素やNG行動など、働くうえで欠かせないスキルを習得可能です。社員同士の理解を深めることや、コミュニケーションを活性化させることなどをゴールとしています。
研修期間は定まっておらず、内容や要望に合わせて調整可能です。要望は気軽に伝えましょう。
株式会社モチベーション&コミュニケーションは、さまざまな研修を手掛ける会社です。ワーク形式を導入した、自立促進型の研修を受講できます。
近年叫ばれているダイバーシティ。どちらかといえば、言葉が先行して実態が伴っていないことがあると思います。本研修では、ダイバーシティの定義から自社での活かし方など、実例を交えながら参加型で、ダイバーシティを身につけていただくことができます。
アンコンシャスバイアス研修が注目されている理由
アンコンシャスバイアス研修が注目されている理由は、以下の2つが挙げられます。
- ダイバーシティが促進されているから
- ハラスメントの防止につながるから
それぞれの理由をチェックしていきましょう。
ダイバーシティが促進されているから
アンコンシャスバイアス研修が注目されている理由は、現在多くの企業でダイバーシティが促進されているからです。
ダイバーシティが認知されはじめ、性別や国籍、宗教、雇用形態など関係なく平等に働くことが推進されています。社内での偏見や差別意識を排除するためにも、アンコンシャスバイアス研修が注目を集めています。
ダイバーシティの促進によって、多様性のある意見が生まれ、新しいアイデアが創出されやすくなるでしょう。
ハラスメントの防止につながるから
ハラスメントの防止につながることも、アンコンシャスバイアス研修が注目されている理由の一つです。
社内でのハラスメントは、相手が嫌がっていると知らずに行っているケースがあります。たとえば一昔前までは、「なぜこの仕事ができないのか」「なぜこんなこともできないのか」と上司が部下にいうこともありました。しかし現代の新入社員の価値観では、ハラスメントに該当する可能性が高いです。
研修では、思い込みや偏見を認識したり、相手を理解する考え方が学べたりします。自身の思い込みを認識し相手の価値観を理解することは、ハラスメントの防止につながるのです。
アンコンシャスバイアス研修を実施する際のポイント
アンコンシャスバイアス研修を実施する際のポイントは、次の3つです。
- 自社の課題と研修の目的を明確にする
- 積極的に参加できるカリキュラムにする
- 経営層や管理職から実施する
それぞれ詳しく見ていきます。
自社の課題と研修の目的を明確にする
アンコンシャスバイアス研修を実施する際のポイントは、自社の課題と研修の目的を明確にすることです。
アンコンシャスバイアス研修に含むべき内容は、企業の課題や目的によって異なります。たとえば、とある部署で「男性社員の方がたくさん働いてくれる」という偏見から、男性社員ばかりを昇進させる部署があったとします。
その場合は、部署の管理職に向けて、このような性別に対する偏見を無くすようなカリキュラムが効果的です。
アンコンシャスバイアスが原因で生じる問題は企業によって異なるため、課題に応じたカリキュラムを作ることがポイントです。研修会社では、企業の希望や課題によってカリキュラムをカスタマイズしてくれるため、事前に相談することをおすすめします。
積極的に参加できるカリキュラムにする
積極的に参加できるカリキュラムにすることも、アンコンシャスバイアス研修を実施する上で重要なポイントです。
座学形式の研修を実施するだけでは、必要な知識やスキルを習得しきれません。参加型のワークショップを通じて、自身の考えや学んだ内容をアウトプットすることが大切です。
参加型ワークショップでは、自身の意見が周りに伝わるだけでなく考え方への理解も深められます。また、周囲の人からフィードバックがもらえるため、新しい気づきを得られる可能性もあります。
経営層や管理職から実施する
一般社員の前に経営層や管理職から研修を実施することも、アンコンシャスバイアス研修を実施する際のポイントの一つです。
一般社員が研修を受講しても、組織全体の風土やルール、トップに立つ人の考えが変わらないと改善につながりません。経営層や管理職から研修を受講すると、組織の体制から改善や改革ができるため、社内での偏見や差別意識を排除できます。
⇒役員研修
アンコンシャスバイアス研修の実施事例
アンコンシャスバイアス研修の実施事例として、以下2つの企業を紹介します。
- ファーストリテイリンググループ
世界的な大企業であるGoogleは、社員の無意識の偏見や思い込みを改善すべく、アンコンシャスバイアス研修を取り入れています。ロゴのデザインが男女を差別していると言われたことが、研修を導入したきっかけです。
Googleは、ワークショップに関するツールを開発し、全社員を教育しています。一般企業では独自のツール開発は難しいものの、全社員を教育する点は参考となるでしょう。
ファーストリテイリンググループ
ユニクロやGUなどを運営するファーストリテイリンググループも、アンコンシャスバイアス研修を実施しています。
社員が安心して働ける環境作りと能力を最大限発揮させることが研修の目的です。一般的な社員はもちろん、経営層向けや女性向けなど、研修対象の幅が広い特徴があります。
研修は受講者からも評価が高く、対象を拡大していくことが発表されています。
アンコンシャスバイアス研修についてよくある質問
アンコンシャス研修でよくある質問は、以下の通りです。
- アンコンシャスバイアス研修は必要ですか?
- 職場でありがちなアンコンシャスバイアスの例はありますか?
- アンコンシャスバイアスは誰にでもあるものですか?
それぞれ詳しく見ていきます。
アンコンシャスバイアス研修についてよくある質問
- Q. アンコンシャスバイアス研修は必要ですか?
アンコンシャスバイアス研修は、多くの企業にとって必要だと考えられます。
近年、ダイバーシティが促進やハラスメント防止の観点から注目を集めています。研修の実施によって、社員が働きやすい環境を作ったり、差別意識を無くしたりすることが求められています。
また、コミュニケーションの改善による業績向上や新規ビジネス開拓のためにも、研修の実施が必要です。
- Q. 職場でありがちなアンコンシャスバイアスの例はありますか?
職場でありがちなアンコンシャスバイアスは、主に以下の4つです。
- 雑用は若手社員の仕事である
- 性別や年齢だけが理由で特定の仕事を与えない
- 有給休暇や育児休暇を認めない
- 定時退社した場合はやる気が無いと認識する
これらの偏見や考えが蔓延している環境では、社員が安心して働けません。働きやすい環境を作るためにも、研修を実施しましょう。
- Q. アンコンシャスバイアスは誰にでもあるものですか?
アンコンシャスバイアスは、誰にでもあるものです。
性別や年齢による偏見や考え方は、無意識に生まれます。そのため、アンコンシャスバイアスがあることは、仕方のないことともいえます。しかし、その思い込みや差別的な意識を他者に発することは悪影響を及ぼすためよくありません。
アンコンシャスバイアス研修で働きやすい環境を整えよう
アンコンシャスバイアス研修を実施することで、社員が働きやすい環境を実現したり、業績を向上させる効果が期待できます。
研修を実施する際は、研修の目的を明確にし、積極的に参加できる内容にすることがポイントです。
ただし、専門的なスキルが求められる研修のため、社内だけで実施しようとしても容易ではありません。そのため、研修専門会社に依頼する方法もおすすめです。
キーセッションでは、貴社の要望に合ったアンコンシャスバイアス研修を、さまざまな提携研修会社からご提案します。相談無料のため、ぜひお気軽にご利用ください。