「話し方研修の目的って何?」「おすすめの話し方研修を知りたい」「従業員が話し方研修を受けてから一気に顧客が増えたという事例は聞くけれど、どこに頼めばいいか…」「確実に成果の出る研修ってどんなものなんだろう」「講師選びで失敗はしたくない」
人事担当者の方は、このような疑問を抱えているのではないでしょうか。研修を受けるのであれば、確実に成果の出る内容を提供できる専門家に依頼したいものです。
この記事では、話し方研修の目的やメリット、選ぶ際のポイント、おすすめの話し方研修を詳しく紹介します。話し方研修の実施で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 話し方研修の目的
- 話し方研修のメリット
- おすすめの話し方研修
話し方研修は専門的な知識が必要なため、社内での実施は簡単ではありません。そこで、研修専門会社や実績があり専門性の高い研修講師に依頼するのもおすすめです。
キーセッションでは、貴社に合わせた話し方研修を、さまざまな提携研修会社から提案できます。相談は無料のため、ぜひご検討ください。
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桑名涼子 - トーク・クリエイター
「あなたの魅力をグッと引き出す」をミッションに、パーソナリティ、キャスター、エッセイストとして活動し、言葉によるコミュニケーションの専門家としても活動。
人前で話すうちに、しゃべり(声・しゃべり方・内容)には、個々の内面のすべてが浮き彫りになることを実感し、音声感情測定や声紋鑑定などで様々な実験を重ね、物理学、脳科学、心理学を融合した「トーク心理学」の分野を確立する。
続きを表示また、メンタル心理カウンセラーとして、「気分のいいコミュニケーションのあり方」を探求し、「多くの人を『らしい』自分へ」をキャッチフレーズに、「対相手」ではなく、「対自分」から始める永続的なコミュニケーションプランを提案。
様々なメディアで発表するほか、全国での講演活動や話し方研修を積極的に行う。
<経歴>
テレビ番組の制作からラジオ番組の制作へ。
編集室にこもり、一日中言葉を聴いているうちに、自分も言葉を使ってよりアクティブに活動したいという思いが芽生え、独立。
個人事務所k-wishを設立して、ラジオパーソナリティーからスタートし、テレビキャスター、雑誌・新聞の連載、ナレーション、コメンテーター、講演などを行う。
仕事をしていても、街を歩いていても、カフェに入っても、「人のしゃべり方」が気になって仕方のない自分に気づき、「しゃべりと個性」の関連性を徹底的に探求。
しゃべり方には内面の潜在的なクセや傾向、資質までが現われることを痛感し、しゃべり方をアレンジすればビジネスや人生が大きく好転することを多角的な調査と自身の経験から実証している。
<保有資格>
メンタル心理カウンセラー
<講師としての実績>(敬称略)
〇三井住友海上火災保険・松下電器産業株式会社 ・トヨタ部品神奈川共販・キヤノン株式会社・住友生命株式会社・株式会社内田洋行・キヤノンファイテック株式会社・日本生命・富士ゼロックス東京株式会社 ・大日本印刷株式会社・東京海上日動火災保険会社・日本生命保険相互会社労働組合・渋谷東急東横店 ・日立ハイテクノロジーズ・株式会社中央製版・JA共済連香川・八幡市職員労働組合青年部・ネッツトヨタ労働組合・名鉄観光サービス労働組合・松阪青年会議所・AIGエジソン生命保険株式会社・東京商工会議所千代田支部・FUZITUSファミリ会・NECネクサソリューションズ ・フジタ株式会社職員組合・全国共済農業協同組 他多数
<主な講演・セミナー内容>
・あなた史上最高のコミュニケーション力を手にする
・人間関係が3倍面白くなる「話し方コミュニケーション」
<書籍>
「ユンユンの大好きな人」(双葉社)
「あの娘にも彼氏がいる理由 ~モテツボ47~」(双葉社)
「モテる! 美人トーク」(ファスト出版)
「逆向思想で人生を遊ぶ」共著(一般社団法人日本電子書籍技術普及協会)
話し方研修とは
話し方研修とは、自分の伝えたいことを相手にわかりやすく伝え、相手の心を捉え、ファンになっていただくスキルと意識の持ち方を習得する研修です。
研修では、話すうえで必要な論理的思考力を身につけられるだけでなく、人間関係を円滑にするための様々な意識の持ち方を習得できます。また、自分の考えを整理することができるため、精神的な”軸”ができ従業員の好感度アップが期待できます。
コミュニケーション力を特に必要とする日本企業において、話し方研修は最も必要な要素であり、繁栄の基盤をつくるものといえるでしょう。
また、話し方研修を受講することで、顧客、従業員同士だけでなく、友人や家族に至るまで充実した交流ができるようになるため、自信が生まれ「個の強みを最大限に生かす」ことが出来るようになります。
話し方研修を実施する目的
話し方研修を実施する目的は、以下の通りです。
- コミュニケーションの大切さを学ぶ
- 相手が理解できる話し方を身につける
- 話の組み立て方法を学ぶ
- 緊張することなく接し相手の心を開く
それぞれを詳しく見ていきます。
コミュニケーションの大切さを学ぶ
話し方研修の目的は、コミュニケーションの大切さを学ぶことです。繁栄する企業の多くは、「お客様と従業員の円滑な関係」「従業員同士のスムーズな交流」が土台となっています。 こういった対人コミュニケーションに欠かせないのが、従業員の良好な精神状態であるため、話し方研修では従業員の心身をポジティブな状態に保つ効果も望めます。
コミュニケーションには、言葉による「バーバルコミュニケーション」と、表情や身振り手振りなど言葉以外で伝え合う「ノンバーバルコミュニケーション」があります。 この両方を自在に使いこなすことで、コミュニケーションの面白さを実感し、積極的な交流が生れます。万が一、互いの関係に問題が起きても、すぐに解決策を見つけ、改善できることも大切なコミュニケーション能力と言えます。
話し方研修を通して、こうしたコミュニケーションの魅力や醍醐味を知ることで、職場の風土も改善され、離職防止や従業員のモチベーション向上にもつながるでしょう。
話し方研修はさまざまな好結果が期待できる大変おすすめの研修です。
相手が理解できる話し方を身につける
話し方研修の目的には、相手が理解できる話し方を身につけることも挙げられます。どうすれば自分の考えを整理できるのか、どのように話せば相手に理解してもらえるのかを学びます。
自分の思いを明確に分かりやすく伝えるには、以下などのさまざまな要素が必要です。
- 主旨の明確化と分かりやすい構成
- トーン、間、ボリューム等、声の調整
- 自信の付け方と緊張の解きほぐし方の習得
- 具体性と誰にでも分かる比喩の活用
- 理解度を上げる言葉のセレクト
- 表情・視線・身振り手振りのアレンジ
専門家でないと気が付かないこうした繊細な調整が、相手の理解度に大きな差異を生みます。現状の従業員の話し方では、なかなか相手に意図や商品の魅力が伝わっていない場合は、話し方研修を実施しましょう。
話の組み立て方法を学ぶ
話の組み立て方を学ぶことも、話し方研修の目的です。
話しの組み立て方の軸になるのは「伝えたいこと」を明確にすることです。この「伝えたいこと」が揺るぎない核となり、具体的エピソードのセレクト、データやアンケートによる根拠、冒頭のメッセージ、締めくくりの言葉、そして「相手の心を捉えるフレーズ」「感情を動かす内容」を挿入していきます。
また、思った通りに話が進まなかったときの対処法や論理的思考法なども、話しの組み立て方の重要な要素と言えます。
「分かりやすくて腑に落ちた」とすべての方に感じて頂くために、「話しの組み立て方法」を習得することは、大きな財産と言えます。
緊張することなく接し相手の心を開く
身分の高い相手や特別な存在と感じている相手を前にすると、リラックスして話すことができず、ぎこちなくなってしまう場合があります。
どんなに話し方のスキルを磨いても、とっさに緊張してしまうと伝えたいことを上手く伝えることができず、相手はなかなか心を開いてくれません。
スピーチでも、プレゼンテーションでも、会話でも共通する「緊張を解く方法」を学び、いつでもどこでも誰と話しても自分らしくリラックスして話ができるようになることも話し方研修の大きな目的です。
話し方研修を実施するメリット・効果
話し方研修を実施するメリットや効果には、おもに以下の2つが挙げられます。
- 自社の業績向上につながる
- 従業員同士のコミュニケーションが円滑になる
それぞれのメリット・効果を紹介していきます。
自社の業績向上につながる
話し方研修を実施する事で、自社の業績が向上する効果が期待できます。
顧客との信頼関係や強い結びつきは「ほんの些細なひとこと」から生れることがあります。逆に顧客が離れてしまうのも「ほんの些細なひとこと」が原因である場合が多く見受けられます。
信頼を得、強い結びつきを得るために「完ぺきな敬語を使い、丁寧な言葉をセレクトすればいい」とだけ考えたくなりますが、それ以上に大切なのは、顧客の心の声を読み取る「符号解読能力」です。 「符号解読能力」とは、言葉の裏にある「本心」を瞬時に感じ取る力で、この力をつけることは、話し方の肝であり、顧客の信頼を勝ち取り、業績向上につながる大切なポイントと言えます。
営業、交渉、会議、受付、接客、電話対応などすべての場で活用することで、獲得契約数や顧客数の増加が見込まれるでしょう。
従業員同士のコミュニケーションが円滑になる
多くの企業で抱える悩みが「従業員同士の摩擦」です。 同じセクションであっても、違う部署であっても、従業員同士の関係に摩擦が生じると、業務がスムーズに進まないだけでなく、精神的ダメージから離職に繋がるケースも多く見受けられます。
多くは言葉による行き違いから生れますので「話し方」のアレンジは大切です。 研修では、未熟な伝え方や自己中心的な意識を根底から改善する方法を学び、円滑なコミュニケーションとモチベーションアップの好転ループを目指します。
話し方スキルと意識の改善は、従業員にとってベネフィットに満ち溢れていることを研修で実感することができれば従業員同士のコミュニケーションは円滑になっていくでしょう。
話し方研修の主な対象者
話し方研修がとくに必要な対象者は、以下3点に当てはまる従業員です。
- 営業パーソン・接客スタッフ
- 管理職・リーダー層
- 電話対応者
上記に当てはまらない従業員であっても、ほとんどの方が毎日「会話」を必要とするため、話し方を学ぶことはとても重要です。そのため、全従業員に対して話し方研修を実施するのが最も効果的です。
ここでは、とくに研修の効果が期待できる業務を紹介します。
営業パーソン・接客スタッフ
営業パーソンや接客をするスタッフには、必要不可欠な研修と言えます。 日々、クライアントやお客様と接し、会話を必要とする業務は、研修をすることで契約やリピーター獲得に直結し、スピーディーに結果を生み出します。営業パーソンの場合は、自分の考えを相手に分かりやすく伝えられる話し方を身につけることで、自身の仕事の方向性を絞り込み明確化する力も同時に得ることができます。
また、接客業務のスタッフであれば、話し方だけでなく表情や身のこなしに変化が生まれ、ポジティブな思考が身に付きます。
その結果、販売数が増えたり顧客満足度が高まったりする効果が期待できるでしょう。
管理職・リーダー層
部下から支持を得る好感度の高いリーダーは、話し方、聞き方、表情に大きな特徴があります。ひとことで言えば「従業員と同じ目線」で会話ができるということです。決して高圧的にならず「部下から学ぶ姿勢」で接することができるのです。
こういった謙虚な姿勢は、従業員が持つ上司への緊張感を解きほぐし、「この人のために頑張ろう」という「コミュニケーション報酬」を生み出します。
この「コミュニケーション報酬」こそが従業員の最大の原動力となり、繁栄に直結するため、管理職やリーダーの話し方研修は大変重要です。チーム力や業績の向上につながる喜びを、ぜひご体感ください。
電話対応者
コールセンターや電話オペレーター、電話でのアドバイスなど、電話を使うビジネスの方はもちろん、通常の業務でもほとんどの場合、電話を使います。
電話での対応は、表情が見えないだけに視覚に惑わされることなく、正確に人物像を浮かび上がらせるため、話し方研修は特に必要です。 声帯は、視床下部や迷走神経と繋がっているため長時間繕った声を出すことができません。つまり声はその人の履歴書であり、声を聞けばその人の真意が明確に伝わってしまうということです。
話し方研修では、どんな気持ちで受話器を持ち、どんなふうに話せばいいかを学ぶことができます。
話し方研修で身につけられるスキル
話し方研修で身につけられるスキルは、以下の3つです。
- 考えをまとめるスキル
- ヒアリングスキル
- アクシデントに強くなるスキル
それぞれを、詳しく解説していきます。
考えをまとめるスキル
話し方研修では自分の考えをまとめるスキルが身に付きます。
「伝えたいこと」を軸に、「相手の理解度を最優先」に話を組み立てるため、余分な内容が削ぎ落され、必要な要素が加わるため、自分自身の考えが明確化していきます。「これまでは思いつかなかった自分の考え」が浮かび上がる効果もあります。
こういった話し方のトレーニングを重ねることで、いつどんな話題についても、どんな人との会話でも、短時間で考えをまとめて言葉にすることができるようになります。
上司に仕事内容や成果を報告する際も、無駄なく明確に伝えることができるようになります。
ヒアリングスキル
上手な話の聞き方も話し方研修で身につくスキルです。
相手がどんな話をしてくれるか、どれだけ心を開いてくれるかは、聞き方によって大きく変化します。
聞き方には「物理的な要素」と「メンタル的な要素」がありますが、「物理的な要素としては、聞く側のあいづち、表情、質問の仕方、トーン、リピート、語尾のスピードなどで、「メンタル的な要素」としては、共感力、理解力、イメージ力などです。
両方の要素を習得することで、相手は心を開き、聞き手への信頼度を高めます。
信頼度が高まれば、意見を受け入れてもらいやすくなり、依頼にも快く応えてくれるようになるでしょう。
アクシデントに強くなるスキル
話し方研修で習得したスキルは、ビジネスに限らず、プライベートでも活用できますし、アクシデントが起きたときにも大いに役立ちます。
突発的にアクシデントが起きたとき、どう考え、何を発言するかで、問題が解決するスピードは全く違うものになり、人格が決定的にイメージ付けられます。 人は追い込まれたときにこそ本性が出るからです。
話し方研修を受けトレーニングを重ねると、慌てることなく冷静な判断をして、公平な発言ができるようになるため信頼を勝ち得ることができます。
話し方研修を選ぶ際のポイント
話し方研修を選ぶ際のポイントは、以下の通りです。
- 研修の対象者・目的を明確にする
- 講師の実績を確認する
- 研修後はフィードバックを行う
それぞれのポイントをチェックしていきましょう。
研修の対象者・目的を明確にする
話し方研修を選ぶ際のポイントは、研修の対象者や目的を明確にすることです。対象者と目的が明確に決まることで、研修のカリキュラムを決められます。
また、自社内で研修を実施する際だけでなく、社外の研修会社に依頼する場合でも、対象者と目的を明確にすることが必要です。明確でないまま依頼すると、研修会社も的確なカリキュラムや研修の実施ができません。
対象者はリーダー層、目的は顧客満足度向上といったイメージで、明確に定めましょう。
研修の目標や目的の設定については、こちらの記事で詳しく解説しています。
講師の実績を確認する
講師の実績が十分かどうか確認することも、話し方研修のポイントです。
講師の実績は、実力や評判を表しているといっても過言ではありません。講師によって実績が異なるため、できるだけ実績がある講師を選んだ方が安心です。実績が無い講師の場合だと、満足できる内容の研修が実施できない可能性があります。
ただし、講師を実績で選ぶことは簡単ではありません。そこで、講師の選択を含めた研修の実施を、研修専門会社に依頼するのもおすすめです。
キーセッションでは、予算と希望から貴社に最適な話し方研修を、さまざまな提携の研修会社から提案できます。相談は無料のため、ぜひご検討ください。
研修会社の選び方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
研修後はフィードバックを行う
研修後に定期的なフィードバックを行うことも、ポイントの一つです。
定期的なフィードバックによって、研修を受講した従業員は相手に伝わりやすい話し方をより意識できます。さらに、研修後は学んだ内容が徐々に薄れていきますが、定期的なフィードバックによって話し方への意識を継続できます。
また、従業員の話し方に変化があれば、評価することが重要です。従業員を適切に評価することは、モチベーションアップや意識の定着につながります。
話し方研修で円滑なコミュニケーションを図ろう
話し方研修の目的は、コミュニケーションの大切さを理解することや、考えが相手に伝わる話し方が身につくことなどです。メリットには、自社の業績向上や従業員同士の円滑なコミュニケーション力の向上が挙げられます。
また、仕事において話し方は欠かせない要素です。そのため、営業パーソンや現場スタッフ、リーダー層などが主な対象ですが、どの従業員も受講することをおすすめします。
話し方研修は専門的な知識やスキルが必要なため、社内だけでの実施は難しいです。そのため、研修専門会社を利用する方法もおすすめです。
キーセッションでは、要望や予算に合わせて貴社にぴったりな話し方研修を、さまざまな提携研修会社から提案できます。相談は無料のため、研修担当者の方はぜひご検討ください。