ちょっとした言葉やしぐさ、行動が相手に好印象を与え、良い関係性を築くことができます。
朝の挨拶が笑顔で交わされる、帰り際のひと声、成果を上げた社員へのねぎらいの言葉など、些細なことと言われるようなことが人間関係を良くするためには必要なのです。組織を成功に導くコミュニケーション能力を伸ばす研修を紹介します。
企業が抱える課題

・上司と部下、先輩と後輩などの縦のつながりに隔たりがある
・部門間、事業所間などの横のつながりが希薄である
・社内の情報共有ができていないと感じる
・人間関係の悩み、社員のメンタルヘルス問題をなんとかしたい
研修の目的と効果
年間いくつもの社内研修をおこなっている企業も多いと思いますが、最近増えているのがコミュニケーション研修です。これまであまりスポットライトを浴びてこなかった内容ですが、なぜ注目をされているのか?
それは次のような効果が期待できるとされているためです。
社内外の人間関係が良好になり離職を防ぐ

参考:日経メディカル Online『日経メディカル Onlineに登録する会員(※)に対して、「退職理由に関する意識調査」』より
日経メディカル Onlineが登録会員に対して、「退職理由に関する意識調査」を実施した結果は、上記グラフが示すとおり、直近の退職理由の第一位は「人間関係」でした。人間関係は離職にも関係する重要な要素です。
朝の挨拶が笑顔で交わされる、帰り際のひと声、成果を上げた社員へのねぎらいの言葉など、些細なことと言われるようなことが人間関係を良くするためには必要なのです。
また、社内だけではなく、顧客、取引先との関わりも大切です。
ちょっとした言葉やしぐさ、行動が相手に好印象を与え、良い関係性を築くことができます。
複雑で急速に進化するビジネス環境で、異なるコミュニケーションツール、リモートチーム、さらには複数のタイムゾーンにまたがる多文化チームなど、効果的なコミュニケーションがこれまで以上に重要かつ困難になっています。よってコミュニケーション能力はマネージャーの最も重要なスキルとなります。
《出典》 コミュニケーションスキルを向上させるためにできる8つのこと - Harvard Division of Continuing Education
業務がスムーズに進む
仕事はチームワークが必要です。コミュニケーションが良い職場では、日常会話も活発であることが多く、お互いの仕事の進捗状況だけではなく、仕事の仕方や得意不得意を理解しやすくなります。
ひとりだけに負担がかかることも避けられますし、仕事でミスをしたとしても、日ごろのコミュニケーションが取れていると、相談がしやすく早期解決ができます。
ストレスの軽減
厚生労働省のデータによると、働く人がストレスと感じている上位に『対人関係』があります。20代から60代まで年代に関係なく、強い悩みとして感じている傾向にあるのが特徴です。
さらに、正社員だけではなく、パート、契約社員、派遣社員などの雇用形態にも関係なく上位に上がってきています。
個人のコミュニケーション力が上がることで、人間関係が良好になり仕事に関わる人のストレスが軽減されます。
ストレス軽減は離職率の抑制にも効果を発揮する可能性がありますので、人材不足に悩みを抱えている時こそ研修が必要です。
自分の感情と、それが引き起こす行動を認識していれば、これらの感情と行動を管理することができます。
《出典》 心の知能指数を向上させる方法 - Harvard Division of Continuing Education
人材育成につながる
人材育成に対して課題を持っている企業も少なくありません。人を育てるには、指導される側と指導する側の信頼関係も大切です。
良い関係性ができていると指導する側には、指導内容が伝わりやすい、成長の度合いがわかりやすいというメリットが、指導を受ける側には、質問がしやすい、相談がしやすいというメリットがあります。
業務だけを教える教育では、社員のモチベーションアップにはつながりにくくなりますので、十分にコミュニケーションを取りながらおこなうことで、良い人材が育ちます。
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研修のカリキュラム例
コミュニケーションには聞き手と話し手が必要です。研修では聞くことと伝えることの両方を学ぶ必要があります。2日間の研修カリキュラム例をご紹介します。
1日目
午前
・コミュニケーションの基本知識・自分のコミュニケーションの特徴を知る
午後
・「聞く」「聴く」「訊く」の違いを知る・傾聴スキルを上げる(グループワーク)
・質問力を上げる(グループワーク)
2日目
午前
・伝わる話し方のポイント・文章の組み立て方
・IメッセージとYOUメッセージについて
午後
・コミュニケーションギャップを生まない会話術(グループワーク)・アサーティブについて(グループワーク)
・対面とオンラインでのコミュニケーションの違いと対策
研修ラインナップ
相手を思いやり血の通ったコミュニケーションで社内活性化を図るホスピタリティ・コミュニケーション研修「ザ・ホスピタリティチーム株式会社」
この研修では、職場の人間関係を向上させ、社員どうしが協力して付加価値を生み出せる環境を作るコミュニケーションスキルを学びます。ロールプレイングやワークショップを通じ、ホスピタリティとコミュニケーションスキルを習得していきます。職場で人の好き・嫌いを作らないようにする方法や、相手の価値観や多様性を受け入れる方法など、他者と関わるときに重要なことを学べます。
ホスピタリティ・コミュニケーション研修を受講した方からは、「すべてが自分次第ということが印象に残った」といった声が上がっています。職場でうまく付き合えない人がいると、相手が悪者のように感じられますが、その人にも固有の価値観があります。自分に合わせるよう相手に求めるのではなく、自分がどのように付き合えば良いのかという発想を持てるようになるのが、本研修の大きな効果です。
ザ・ホスピタリティチーム株式会社は、サービス業を中心に現場教育を行ってきた研修会社です。コミュニケーションが最重要とも言えるサービス業を知り尽くした会社なので、コミュニケーション研修はすぐに使える実践的な内容が満載です。

人間関係の悩みを解決し社内活性化を図るホスピタリティ・コミュニケーション研修 - ザ・ホスピタリティチーム株式会社
本研修ではホスピタリティをコミュニケーションに生かし、相手を思いやる、血の通うコミュニケーションを一方的な講義ではなく、ロールプレイングやワークショップを通じて気づきを得ながら学びます。
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「意見が違う人とも上手く会話ができる【アサーティブコミュニケーション実践研修】」株式会社モチベーション&コミュニケーション
職場内でいつも意見がぶつかってしまう人、話しかけづらく苦手だと感じる人はいませんか。そんな人との会話で疲れたり、話すのが億劫になったりして自分の意見を我慢してしまうと、ストレスは溜まる一方です。この課題を解決するには、自分自身のコミュニケーション方法を見直すのが一番の近道です。本研修で学ぶ「アサーティブコミュニケーション」とは、相手に配慮しながら自分の主張を伝えるノウハウです。適切なタイミングや言葉で意見を交わすことができれば、意思の疎通がスムーズになり、円滑な人間関係構築につながります。普段何気なく行っているコミュニケーションの取り方を客観的に見直し、意見が異なる人とも上手に会話を進める方法を学びます。株式会社モチベーション&コミュニケーションは、「人生にイノベーションを」という理念のもと、全国各地で社会人の学びの場を提供しています。心理学やカウンセラー資格を持つプロの講師が、コミュニケーション全般の課題解決に尽力します。良質なコミュニケーションが取れれば人間関係はもっと良くなり、相手を知る努力や言葉の裏にある心を感じ取る力はさらに高まります。それが結果として企業の信頼度を高め、より良い職場づくりにつながるのです。組織に、自分自身にイノベーションを起こせる人材育成のお手伝いをいたします。

意見が違う人とも上手く会話ができる【アサーティブコミュニケーション実践研修】 - 株式会社モチベーション&コミュニケーション
思ったことをそのままぶつけるのではなく、かといって自分の意見を押し殺すのでもなく、相手の立場を重んじながら正当な意見を主張するコミュニケーションスキルを学ぶ研修です。このスキルで、職場やプライベートでの快適な人間関係を実現できます。
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「【新人営業向け】業務の効率アップ!コミュニケーション研修」株式会社PDCAの学校
営業として必要な顧客対応力、プレゼン力、ヒアリング力をロールプレイングやグループワークを通して実践的に養います。また、社内外のコミュニケーションを円滑にする会話力や、営業の業務効率アップのノウハウもあわせて学べる、営業職に特化した内容です。とはいえ、研修で学んだことを実際の現場で活用しなければ意味がありません。研修終了後も職場で継続して取り組めるよう、学びを習慣化できるフォロー研修や、貴社のOJTと研修を統合させた育成計画を一緒に考えます。新人営業職が一日でも早く戦力となることを目指して、どんな経験からも学び、自ら成長する人材の育成をバックアップします。株式会社PDCAの学校は、「人生の大部分を費やす仕事に、楽しく充実感を持って取り組む社会人を増やしたい」との思いから、仕事に悩みを持つ人の手助けをし、働く喜びを感じられる職場づくりの手助けを行っています。営業職として数多く達成感や挫折を味わい、後進の育成にも力を入れてきた講師が、その経験をもとにセールスに必要な力について総合的にお伝えします。実際の商談や交渉の場に近いワークや、他社の営業職と交流できる集合型研修を通して、個人と組織がともに成長する機会を創出します。

2023年 ビジネススキル研修~新人営業職編~ - 株式会社PDCAの学校
一般的な「詰め込み型研修」ではなく「すり込み型」の学び取るプログラムで、 ビジネスに不可欠なスキルをしっかりと体得できます。本研修は1社1名様 からご参加できるオー プン合同型です。
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「ホスピタリティあふれる顧客対応コミュニケーション研修」株式会社ノビテク
社外の人、特にお客様と良い関係性を築くことは、ビジネスの場で欠かせないスキルの一つです。本研修では、ホスピタリティの高い対応に欠かせない、挨拶・表情・身だしなみといった基本項目はもちろん、立ち居振る舞いや言葉遣い、相手に安心感を与える聞き方・話し方まで、お客様との良好なコミュニケーションに役立つ要素を網羅的に学べます。講義だけでなく様々なワークを取り入れ、「実際にやってみる」ことを通して自分の得意・不得意分野を知り、繰り返し練習することで実践において力を発揮できる状態を目指します。株式会社ノビテクは、1,100以上の企業に研修を実施してきた実績をもとに、それぞれの現場や社員が持つ悩みに即した最適なカリキュラムをご提案しています。現状に課題を感じている組織や個人は、その多くが「課題は把握しているが、どうすればいいかわからない」状態にあります。それを打破するために、研修を通して基本的な考え方ややり方を学び、上手く物事が進むためのきっかけ作りをします。やり方がわかれば行動が起き、行動はやがて成果につながり、成果が見えれば社員は仕事にやりがいを感じるようになります。その循環によって、企業も社員も良い方向へ成長できるのです。
「オンラインの打合せ・商談でワンランク上の画面越しコミュニケーション術研修」株式会社かんき出版
新型コロナウィルスの影響で、対面型を避け、オンラインで商談や打ち合わせを行う機会が増加しました。とはいえ、コロナ対策で急遽オンラインに切り替えを余儀なくされたため、多くの企業では従業員に正しいやり方を教えられていないのが現状です。
そのため、従来の対面型と同じコミュニケーションの取り方では「伝わらない」「進まない」「成果がでない」といった問題が起こっています。
この研修で、オンラインの打合せ・商談でも話を活性化させ、相手に正しく伝わるようになるノウハウとコツを習得しましょう。画面越し特有のコミュニケーションスキルは、これからの時代に必須のスキルです。
株式会社かんき出版は、目先の戦力UPで短期的な成果をあげるだけではなく、人・人間・個人まで下りた視点で長期的な企業価値へつなげる【真の戦力】を育成するための研修を提供しています。
ビジネス書・自己啓発書に特化した出版社ならではの著者ネットワークを活かし、クオリティの高い研修カリキュラムを提供します。
「シゴト体験ビジネスゲーム型コミュニケーション研修」株式会社ノビテク
架空の会社に入社し、売上1位を目指すビジネスシミュレーションゲームを通して、チームづくりやリーダーシップの発揮、メンバーとのコミュニケーション方法を学びます。売上を伸ばすには競争だけでなく社内の協力関係が欠かせないことや、トライ&エラーを繰り返しながら振り返りと戦略を立てることの重要性を体感できる内容です。また、ビジネスの現場で起こりうるトラブルもゲーム内に散りばめられているため、会社経営の全体像の把握にも役立ちます。思わず夢中になるゲーム型研修は、学習効果が高く、現場に役立つスキルを身につけるのに最適です。株式会社ノビテクは、社員の自信を引き出し、前向きな行動へとつなげる研修を多数実施しています。中でも、つい没頭してしまう世界観を持った「体感ゲーム型」の研修は、ノビテクならではのカリキュラムです。ビジネスゲーム内のアクティビティを通して、受講者の「楽しそう!やってみたい!」という気持ちを刺激し、自発的な行動や発言を促します。研修での体験と学びが自信の源となり、実際の現場で周囲の人と協力し合う・状況をよく観察する・相手の気持ちに配慮しながら自分の意見を伝えるといった、ビジネスで重要な「人間力」が育ちます。

【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修 - 株式会社ノビテク
架空の会社に入社し、社員になりきって仕事を体感することで、さまざまな気づきが得られるビジネスゲームです。ゲームメソッドの「思わず夢中になる仕組み」を活用し、演習を繰り返し行うことで、現場で実践できるビジネススキル・マインドの定着を図ります。
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「社員の対人能力向上!ANA流コミュニケーション研修」ANAビジネスソリューション株式会社
ANAでは飛行機が安全に運航するために、間違いやミスが起こりそうだと判断した場合、相手に気遣いながら事実や考えをしっかりと伝えることを徹底しています。そんなANA流のコミュニケーション術について、研修では演習を行いながら実践的に学びます。社員一人一人が、報連相や意見を発信しやすい職場づくりを推進します。1988年の創業以来、ANAグループで培ったノウハウをもとに多くの企業の経営課題解決に向けて支援を行ってきました。変化の激しい時代を生き抜いていくには、社員の「対人能力」の育成が必要不可欠です。社員の気づきと向上心を引き出す研修を通して、企業の信頼と価値を高め、お客様から選ばれる会社づくりのお手伝いをいたします。(参照:ANAビジネスソリューション株式会社)
社内と職場を活性化する社内コミュニケーション研修「株式会社NMR流通総研」
お客様から選ばれ続ける企業になるためには、製品や技術面での成長はもちろん、企業の組織力アップも欠かせない条件です。その前提となる社内コミュニケーションを強化し、情報と価値観を深く共有できるチームづくりを行いましょう。コミュニケーションの基礎学習と、ゲームを通じた実践練習ですぐに役立つノウハウが学べます。株式会社NMR流通総研は、環境の変化にしなやかに対応する強い組織づくりを「人材育成」と「組織活性化」の両面からサポートしています。それぞれの企業が持つ課題にしっかり寄り添い、創業45年以上の経験と実績を活かしてお客様とともに問題発見・解決を模索します。(参照:株式会社NMR流通総研)
より深い信頼関係を構築するコミュニケーション研修「株式会社ビズパワーズ」
コミュニケーションは「聴く力」「整理する力」「伝える力」の3つが重要です。それぞれの力について、わかりやすい講義と実践的なワークですぐに実務に活かせるスキルが身につきます。効率的で効果的なコミュニケーションは、社内外のやりとりにおいて信頼関係を深め、ビジネスの成果をより高める効果が期待できます。株式会社ビズパワーズは、企業・行政機関・労働組合の組織力強化と人材育成に強みを持つ研修会社です。ポジティブで楽しみながら学べて、社員のやる気を引き出す独自の研修スタイルが多くの企業に支持されています。近年需要が高まるオンライン研修にも幅広く対応します。(参照:株式会社ビズパワーズ)
社員同士の連携をつくるコミュニケーション研修「アチーブメントHRソリューションズ株式会社」
コミュニケーションの基本は「相手を理解し、相手の立場に立つ」ことですが、頭でわかっていても実践するのは難しいものです。本研修では人間の心理的メカニズムを交えながら、受講者が持つコミュニケーションの癖を明らかにします。そのうえで、いくつかの改善案の中から受講者自身に合ったものを見つけ、他社との連携を深める術を学びます。アチーブメントHRソリューションズ株式会社は、これまで2,000社以上の人材育成・組織づくりを支援した実績をもとに、組織と社員に変化の兆しをもたらす研修をご提供しています。グラッサー博士の選択理論心理学をベースとして、社員自身が課題を把握し自ら解決を図る風土づくりを強みとしています。(参照:アチーブメントHRソリューションズ株式会社)
人を育て、自らの成長も促進するコミュニケーション研修「株式会社ジェイック」
部下や後輩指導をする立場の社員は、コミュニケーションに多くの悩みを抱えがちです。管理職やリーダーが世代間ギャップによる指導方法への認識の違いを知り、適切な褒め方・叱り方を学ばなければ、良い人材は育っていきません。様々な職場で見られる部下指導の課題について、座学と実践的なワークを通して解決へと導きます。株式会社ジェイックは、研修を実施しただけで終わらせず、職場で効果を長続きさせる個別のサポート体制が充実しています。研修前後の手厚いフォローと、それぞれの企業が目指す理想の姿に近づくためのオーダーメイド式カリキュラムで、幅広い役職・職種の人材育成をお手伝いします。(参照:株式会社ジェイック)
【テレワーク実践】リモート・コミュニケーションの基本「トレノケート株式会社」
ビジネスのあらゆる場面でオンラインが普及した現在、リモートでのコミュニケーションに課題意識を持つ社員が増えています。テレワークで社員間のコミュニケーションが低下すると、組織の生産性が落ち、業績にも影響しかねません。本研修では、オンラインならではの注意点とノウハウを伝え、ロールプレイを通して現場で実践できる状態を目指します。トレノケート株式会社は、「世界を変える人を育てる」をビジョンに、デジタルを活用し組織に変化をもたらす人材の育成を行っています。IT人材の能力を強化することは、これからの社会で生き残る組織になるために欠かせない要素です。企業のデジタル競争力を高め、さらなる飛躍を後押しします。(参照:トレノケート株式会社)
研修についてよくある質問
コミュニケーション研修をするメリットとは?
コミュニケーションが取れている組織は、すなわち社員の居心地が良い組織です。同僚と信頼関係がある、自分は周囲に認められていると認識できると、社員のやる気や生産性が上がり、徐々に人が育つ職場へと変化していきます。そうすると離職率が下がり、人材不足の解消も期待できます。カーネギーメロン大学によると、経済的成功のうち、知識や技術的スキルから得られるのはわずか15%で、残りの85%は、個人が効果的にコミュニケーションし、交渉し、リードする能力に起因するとフォーブスは報告しています。
《出典》 職場でのコミュニケーションスキルを向上させる6つの方法 - Southern New Hampshire University
コミュニケーション研修の効果はどう測定する?
人間関係は、人の感情や考えが複雑に行き交うために数値化が難しく、研修効果が測りにくいと思う方は多いです。それを防ぐために、職場のコミュニケーション課題をどこまで解決するか、しっかりゴールを決めましょう。「笑顔で挨拶をし合う部署」「朝礼で活発に意見交換できる雰囲気」などです。研修会社の中には、社員アンケートなどで効果の持続度合いを測定するところもありますので、事前に打ち合わせてみると良いです。コミュニケーション研修を成功させるポイントとは?
一度に多くの社員を参加させると、立場・キャリア・年齢が違うために研修の受け止め方に個人差が出てしまいます。それは研修の効果が薄まるだけでなく、社員がせっかくの学びを日常業務に活かせない結果を招きます。できるだけ、入社年次や役職などで階層を分けて実施しましょう。また、単発で終わらせずに、社員が継続的にコミュニケーションを見直す機会を設けるのがおすすめです。研修で身につくスキル

コミュニケーションが得意な人には共通のスキルがあります。
持っていると良いコミュニケーションスキルは4つ。
コミュニケーションは才能ではなくスキルですので、誰でもいつからでも身につけることができます。
聴くスキル
コミュニケーションが苦手な人のほとんどが「うまく話せない」という理由を挙げます。コミュニケーションの基本は、話すことではなく『聴く』ことです。
傾聴という言葉を聞いたことがあると思いますが、これがコミュニケーションの基本と言えます。
どんなに良いことを言ったとしても、聴いてくれる人がいないと言葉は意味を持ちません。
相手を理解したいという思いを持って聴く。
そうすると相手の言葉だけではなく、話している表情、しぐさ、声のトーンなどにも注意を向けるようになり、相槌が上手くなり、相手が気持ちよく話せる雰囲気を作ることができます。
訊くスキル
『訊く』スキルもコミュニケーションには必要です。質問力と置き換えても良いかもしれません。
相槌を打つだけではなく、話を広げるために相手から言葉を引き出すためのスキルです。
これが苦手な人も多いですね。
訊くスキルを持っていると、特に悩みを抱えているような同僚や後輩に対してのコミュニケーションに役立ちます。
言いにくいことや、まだ頭の中で整理しきれていないことを話そうとするときに、適切な質問を投げかかることで、相手は話しやすくなります。
話すスキル
コミュニケーションの基本は聞くことだとしても、やはり伝えること、話すことも大切です。言いたいことを端的にわかりやすく伝える能力だけではなく、話すスピードや声の大きさ、姿勢、視線などに気をつけることで、印象が良くなり話を聞いてもらいやすくなります。
このスキルを求めている人は非常に多いです。相手の心を鷲掴みにする話し方を身につけるとコミュニケーションは楽しくなります。
言葉のスキル
コミュニケーション上手な人は、言葉を操るのはとても上手です。難しい言葉を知っているのではなく、適切な言葉使いができるのです。
相手の年齢、職業、立場に合わせた言葉を使うことで、話は伝わりやすくなりますし、自分を理解してくれていると感じてもらいやすくなります。
また、過度に尊敬語や謙譲語などを使うと、人との距離は縮まりにくくなります。
適度な言葉使いができると、聞きやすい文章になりますので、誰にでも伝わりやすい話し方ができるようになります。
立場・年代別 研修の特徴

コミュニケーション研修といっても、社員全員で同じ内容を行うよりは、属性にあったコミュニケーションスキルを身につけるのが良いです。
そのためには、経験年数、立場によって研修内容を変えるのがお勧めします。ここでは新人、中堅、管理職の3つのグループに分け研修の内容を考えていきます。
新人を対象にした研修
新卒で入社した社員は、まだ学生気分が抜けきらないことがあります。同級生やせいぜい1~2つ上の先輩としか関わっていないことも多いですから、ビジネスにおけるコミュニケーションスキルを身につける必要があります。
若い年代は生まれた時からスマホやSNSが身近な存在で、コミュニケーションに対して、効率化を求めている傾向があります。
対面の会話はもちろんですが、メールや電話での話し方、聴き方などの基本をしっかり理解できる内容がお勧めです。
中堅社員を対象にした研修
中堅社員は責任のある商談や重要なプロジェクト、新人教育を任せられることもあり、より高いコミュニケーション能力が求められます。新人時代よりも訊く能力と話す能力を伸ばすような内容で、臨機応変な対応、相手を不快にしない交渉術など、実践的な内容をお勧めします。また、新人社員と上司との間に入ることも多くなりますので、後輩との関わり方、上司との関わり方も改めて学べる内容も効果があります。
管理職を対象にした研修
管理職は部下のやる気を引き出し、業績に反映させるための能力が期待されます。チームをまとめるために、効率よく部下の話を聴きまとめ、会社側の意向を伝え動いてもらうか。
その能力が必要な立場ですね。
部下ひとりひとりの特性を見抜き、その人に合った指導をするための関わり方を重視した内容が必要です。
聴く、訊く、話す、言葉、どのスキルもまんべんなく向上する総合的な内容がお勧めです。
研修の選び方のポイント
研修で外部講師にお願いをする際、研修企画会社に委託をすることが一般的です。研修会社により特徴に違いがありますので、選ぶ時のポイントを整理しておきましょう。
事前打ち合わせ
メール等で申し込みをすると、研修の内容や要望についての打ち合わせをおこないます。打ち合わせの方法は電話と対面があり、最近ではオンラインでの対応も増えています。
委託したい研修会社が近くになくても打ち合わせには支障がありません。
研修スタイル
集合研修やeラーニングに加え、オンラインへの対応の有無はチェックポイントです。どんなに内容が良くでも開催方法が自社にあっていなければ、効果は半減します。
どのようなスタイルでの研修が得意な研修会社なのかを把握することは大切です。講師によっては対面は得意だけれどオンランは苦手という人もいますので、講師のタイプも一緒に確認すると良いでしょう。
研修内容
すでにパッケージ化された研修プログラムを提案、要望を取り入れたセミオーダータイプ、フルオーダー可能など、希望の内容での開催が可能かはチェックです。コミュニケーションといっても幅が広く、新入社員と管理職では向上すべきコミュニケーションスキルに違いがあります。
対象者にあった内容ができなければ効果は上がりません。
料金
料金を明示している企画会社はほとんどありません。研修内容や時間、人数、開催スタイルにより変わるためです。しかし予算は限られていますので、わからない状態での発注は心配があると思います。
当サービスでは要件に合わせて各社の見積もりを集める事ができるので、安心してご利用頂けます。
研修の効果を高めるポイント
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せっかく時間と費用をかけて研修をしても、効果が薄ければ無駄になってしまいます。
やって良かった!と、会社も社員もそう思える研修にするために、ポイントを押さえて企画するようにしましょう。
専門性の高い講師
企業研修をおこなっている講師が誰でもコミュニケーション研修が得意とは限りません。専門性が高く実績のある講師から学ぶことで、わかりやすく効果が高い研修となります。
社内の研修担当者が勉強をして講師を務めるのも良いですが、外部から講師を招くことで外の風を入れるきっかけにもなります。
効果を優先するのであれば、外部講師を検討してみましょう。
求めている結果に沿った内容
研修を企画するとき、目的と結果が必ずあると思います。求めるものを明確にすると、カリキュラムを立てやすくなります。
何度研修をおこなっても効果が薄いと感じているとしたら、求める結果が曖昧な可能性があります。
講師と事前に打ち合わせをして、今抱えている課題と期待する効果を伝えるようにしましょう。
実践的な内容
研修は講師が一方的に話すだけのものではなく、個人ワークやグループワーク、ロールプレイなどがあるとより効果が高まります。聞くだけよりも体を使った体験、ワークを通してシュミレーションすることで、理解が深まります。
また、実践形式の研修は個人のコミュニケーションの癖もわかり、改善点も見つけやすくなります。
良い研修とは情報の詰め込みではなく、すぐに使えることが大切です。
行動に移しやすい内容を意識しましょう。
継続がしやすい
研修は1度おこなえば良いというのものではありません。学んだ内容を実践すると、必ず疑問や課題が出てきます。
フィードバックができるように定期的に開催するのがポイントです。
コミュニケーションに苦手意識を持っている社員が多い場合は、特に何度も研修を受け聴くこと話すことに慣れる機会を作るようにしましょう。
適切な人数と対象にする
コミュニケーションスキルは、年代や立場により違いがあります。研修を受ける対象者を絞ることで、必要な知識を同じ立場の人たちで共有することができます。
また、研修の人数も重要なポイントです。
あまり人数が多いと、一方的な内容になりやすく、実践形式がしにくくなります。
社員の人数によっては、同じ内容を何度かに分けて実施する事が効果的です。
研修を成功させるために
効果の高い研修をおこなうために、次の3つを意識して企画会社の決定と打ち合わせを行いましょう。研修会社へのリクエスト
研修の効果を最大化するために実践的な内容を研修会社にリクエストして下さい。講義では情報を得るだけです。知識として定着させるためには行動すること実践することが必要なため、行動につながりにくい内容では効果が期待できません。
実際に感じているコミュニケーションの課題を事前にリサーチをして、解決策を見出すような内容も効果的です。
研修目標の明確化と具体化
研修では実際にある課題の解決を目標に現場の声に沿った内容にします。研修担当者と現場の社員との間に課題や目標の差があるケースが多くみられます。担当者の思いだけで進めてしまうと、参加者からは「会社に都合の良い研修」という印象を与えてしまいます。
どのような課題を解決するために、どのようなスキルアップを目指すことが必要なのか。
具体的に掲げることが大切です。
これは参加者だけではなく、研修会社に対しても明確にすることでカリキュラム構築に役立ちます。
変化した社員の姿をイメージする
研修が成功すると職場内に積極性の高いパフォーマンスが生まれます。良いコミュニケーションができるようになると、自分のことも相手のことも思いやることができるようになります。
コミュニケーションが苦手と感じている人でも、意見を聞くこと伝えることができるようになり、自信を持って積極的に行動できるようになります。
社員がどのような悩みを持ち、悩みを解決出来たらどのような変化が個人と組織に与えるかを、具体的にイメージしておくことが大切です。