「ファシリテーション研修とはどんな研修?」「ファシリテーション研修にはどんな目的がある?」
このような疑問を抱えている経営者や人事担当者も多いのではないでしょうか。
当記事では、ファシリテーション研修の内容や目的、おすすめのファシリテーション研修について紹介していきます。ファシリテーション研修の実施を検討している人は、ぜひご一読ください。
この記事でわかること
- ファシリテーション研修の内容
- ファシリテーション研修の目的
- おすすめのファシリテーション研修
ファシリテーション研修は多くの企業が実施しており、その中から自社に適した一社を選ぶのは大変です。キーセッションでは、複数の研修会社の中から、貴社のご要望に沿った研修会社を提案します。相談は無料なので、お気軽にお問い合わせください。
ファシリテーション研修とは
ファシリテーション研修とは、会議などを円滑に進められるようファシリテーションスキルを習得する研修です。意見を引き出したり、まとめたりするスキルを学びます。
そもそもファシリテーションとは、グループやチームで行うさまざまな活動をスムーズに進行させる方法です。ファシリテーションをする役を、ファシリテーターと呼びます。
ファシリテーターが求められるのは、たとえば会議を行う場合です。会議がスムーズに進むように、時間を測ったり、話を振ったりします。
ファシリテーション研修の目的・効果
ファシリテーション研修の目的・効果は、以下の3点です。
- 効率の高い会議が実現される
- 納得感のある結論を導ける
- 当事者意識が芽生える
それぞれを詳しく見ていきます。
効率の高い会議が実現される
ファシリテーション研修を実施する目的は、効率のよい会議を実現することです。
会議を実施する目的は、複数人の意見をすり合わせての意思決定や情報共有、ブレインストーミングなどが挙げられます。これらの目的を達成するためには、目的に沿って適切に進行をしないと、話が脱線したりして無駄な時間を過ごすことになってしまいます。
ファシリテーション研修では、無駄の無い準備・進行の方法を学びます。これらの方法を学び実践することで、会議の目的を意識した適切な進行がとりやすくなるでしょう。
納得感のある結論を導ける
納得感のある結論を導けることも、ファシリテーション研修で期待できる効果です。
研修では、会議に参加している人たちの意見を受け入れるスキルを学びます。参加者全員に発言機会を与え、意見を尊重することで納得感のある結論を導けるでしょう。
納得感のある結論は、社員のモチベーション向上にもつながります。
当事者意識が芽生える
ファシリテーション研修を実施することで、社員に当事者意識を芽生えさせる効果も期待できます。
効果的なファシリテーションが実現されると、会議に参加している社員は意見を出せるようになります。それにより会議に参加している実感が湧き、自然と当事者意識が芽生えるのです。その結果、責任感やモチベーションも向上するでしょう。
ファシリテーション研修のカリキュラム例
ファシリテーション研修のカリキュラム例は、以下の通りです。
- オンライン会議を成功させる秘訣
- ゴールの設定
- 意見を発散
- 意見を収束
- 意思決定
会議を成功させる方法や秘訣を学んでから、カリキュラムを順番に進めます。
ゴールの設定からスタートし、意見の発散では明るい雰囲気作りについて学びます。会議をまとめるためのスキルや意思決定する基準を学んで、カリキュラムは終了です。
おすすめのファシリテーション研修
おすすめのファシリテーション研修は、以下の3つです。
- オンラインの会議を成功させる【ファシリテーターがおさえるべき4つのポイント実践研修】
- ファシリテーション研修
- 豊富なノウハウに裏打ちされた現場マネジメント研修
それぞれの研修の特徴について紹介していきます。
「オンラインの会議を成功させる【ファシリテーターがおさえるべき4つのポイント実践研修】」株式会社モチベーション&コミュニケーション
テレワークが多くの企業で普及した昨今、WEB会議が増えています。手軽に開催できる一方で参加者が発言しづらい、司会進行が難しい、意見がまとまらないなどオンラインならではの悩みも多いです。
本研修では、そんなオンライン会議に特化した課題を解決するファシリテーションスキルが学べます。
「ゴールの設定・意見の発散・意見の収束・意思決定」という4つのポイントを習得すれば、対面の会議よりも活発な議論を生み出すことも可能です。全員参加型のオンライン会議、成果が出るオンライン会議を実現します。
研修期間や時間は、1日あたり90分です。希望に応じてカリキュラム内容も変更してもらえるため、日数は相談して決めましょう。
株式会社モチベーション&コミュニケーションは、「人間としての成長を支えるのは、他者との良質なコミュニケーションである」と考えています。
SNSやメールなどのツールによるやりとりが一般化した現代社会では、顔を合わせて対話をする機会が減りました。そんな時代だからこそ、相手に向き合い心の動きを察することや、心に響く話し方の重要性を社員に伝えていく必要があります。
全国39の都道府県で年間2,000回以上のコミュニケーションに特化した研修実施のノウハウを活かして、多くの企業が抱える「コミュニケーションの悩み」の総合的な解決をお手伝いします。
オンラインの会議を成功させる【ファシリテーターがおさえるべき4つのポイント実践研修】
会議を成功させるには、会議での発言を促し、議題に対して場をまとめていくファシリテーターの役割が重要です。この研修では、オンラインの会議に特化して、ファシリテーターがおさえるべき4つのポイントを学びます。
「ファシリテーション研修」株式会社ノビテク
ファシリテーターの力は会議中にのみ発揮すれば良いと考える人がいますが、それは間違いです。なぜなら、実は会議を行う前や終わった後の行動も、現場のスタッフの士気を高めるには重要な要素だからです。
本研修では、会議前の準備でファシリテーターがやるべきことや、会議後の議事録作成・参加者へのフォローの重要性などをお伝えします。もちろん会議中の場面で必要となる様々なスキルも習得できます。そのため、会議でリードする役割を担う社員におすすめです。
「会議の生産性を高めるための知識・スキル」について、実践的なワークを交えながら体系的に学べる内容です。
本研修は、1日でカリキュラムが完了します。もちろん希望に合わせて内容や日数を変更できるため、気軽に相談しましょう。
株式会社ノビテクは、人と組織の成長を支援することを目的として、様々な階層や組織内の課題別の研修プログラムをご提供しています。研修では、自ら考え・自ら他者に働きかける人材の育成を目指します。グループワークや演習を取り入れながら、受講生の主体性を引き出すことが特徴です。
企業風土や受講する社員のキャリアによって変わる多様な研修ニーズに合わせ、研修プログラムのカスタマイズも承ります。経験豊富なプロの講師が「今すぐ職場で実践したくなる」「研修の学びが現場の行動に活かせる」スキルをお伝えします。
「豊富なノウハウに裏打ちされた現場マネジメント研修」株式会社PDCAの学校
本研修は、全3回の講座を通して「リーダーシップとマネジメント」「目標に到達できる業務管理の手法」「会議の場でのファシリテーションスキル」という、リーダーに必要な知識を総合的に学べる内容です。
現場のマネージャーやプロジェクトリーダーなど、部下や後輩を導く立場の人におすすめします。会議で想定されるケーススタディを通して、会議運営のコツと、時間を無駄にせず望む結果が得られる場のコントロール術が身につきます。
さらに部下・後輩の効果的な指導方法を学ぶことで、人が育つ職場づくりが可能です。結果として、チームの目標達成と企業の生産性向上につながります。
研修期間は、3日間もしくは6日間です。日数によって費用が異なるため、事前に確認しましょう。
株式会社PDCAの学校は、社会人に学びの場を提供することを通して、働く喜びを見出せる人材の育成に努めています。
営業マンとして数々の挫折を経験し、独学でお客様とのコミュニケーション方法や成果の出る組織づくりを学んだ講師が在籍しています。特徴である「多くのお客様に喜びを提供できる社員育成」の手法は、多くのメディアで紹介されて今注目を集めているのです。
人生の大部分の時間を費やす仕事を楽しめれば、人生自体を楽しめます。イキイキと働く社員を増やし、貴社のさらなる飛躍を全力でバックアップします。
超実践的PDCAで、社員のスキルアップによる生産性の向上をはかる研修です。人マネージメントにフォーカスしたトレーニングと、豊富なノウハウに裏打ちされた知識学習をバランスよく取り入れたプログラムをご提供します。
ファシリテーション研修の対象者
ファシリテーション研修の主な対象は、下記の階層の社員です。
- プロジェクトを率いるリーダー
- 課長や部長など管理職やマネジメント層
- これからリーダーになる中堅社員や若手社員
会議で議論の中心となって参加者から発言を引き出したり、結論をまとめたりする立場の社員、そうした立場になる予定の社員が対象です。
議論の進め方や意見の出し方、聞き方も学べるので、ファシリテーター役をする機会が少ない社員の受講もおすすめです。
ファシリテーション研修で身につけられる4つのスキル
ファシリテーション研修で身につけられるスキルは、以下の4つです。
- 場をデザインするスキル
- 意見を引き出すスキル
- 意見を整理するスキル
- 内容をまとめるスキル
それぞれのスキルについて解説していきます。
1.場をデザインするスキル
まず習得できるのは、場をデザインするスキルです。
会議は、参加メンバーや時間、会場を設定する段階から始まっています。設定を適切におこなうことで、充実した会議が実施できるでしょう。
事前に資料を配布したり、会場をセッティングしたりすることも、場をデザインするスキルに含まれます。
2.意見を引き出すスキル
意見を引き出すスキルも習得可能です。
参加者から意見を多く引き出すことで、会議が活発化します。会議の活発化は、充実した議論を生み出したり、社員のモチベーションを高めたりすることにもつながります。
全員が意見を出せるよう、事前にルールを定めておくこともおすすめです。さらには、場の雰囲気を明るくすることで、さまざまな意見を引き出せます。
3.意見を整理するスキル
意見を整理するスキルも習得できます。
さまざまな意見が飛び交った際、会議が間違った方向へ進まないよう意見をまとめるために必要なスキルです。
意見を図式化したり、数値化したりすると参加者が意見を把握しやすいです。たとえば、ホワイトボードに記載したり意見を色分けしたりといった方法が挙げられます。
4.内容をまとめるスキル
最後に、内容をまとめるスキルも習得できます。
スキルの習得によって、さまざまな意見が飛び交った際、参加者が納得できる結論の導き出しが可能です。結論が出て全員の意見合意がなされると、プロセスや役割が明確になり、次の行動に移しやすいです。
内容がまとまらない場合、最終責任者に結論を出してもらいましょう。
ファシリテーションを成功させる3つのポイント
ファシリテーションを成功させるポイントは、以下の3点が挙げられます。
- 客観的な立場でいることを心がける
- 意見抽出をサポートする
- 状況判断に努める
それぞれを詳しくチェックしていきます。
1.客観的な立場でいることを心がける
ファシリテーションを成功させる一つ目のポイントは、客観的な立場でいることを心がけることです。
ファシリテーターは、中立的な立場で意見を引き出したりまとめたりすることが大切です。そのため、どのようなシーンでも客観的な立場でいる必要があります。
一つの意見に引っ張られてしまうと、話し合いの妨げになる可能性があります。会議や話し合いの途中では、客観的な立場でいられるよう常に心がけましょう。
2.意見抽出をサポートする
ファシリテーションの成功には、意見抽出をサポートすることも重要です。
さまざまな意見を抽出するためには、参加者の様子を確認したり傾聴したりする必要があります。発言数に差がある場合は、意見を言いにくそうにしている人に話を振ったりフォローしたりしましょう。
また、適切な質問をすることも、意見抽出に効果的です。質問によって本質を突き、意見の深掘りができます。
3.状況判断に努める
状況判断に努めることで、ファシリテーションを成功させられます。
ファシリテーターは、会議や話し合いで目的から外れていないか、ゴールまで近づいているかなどを把握しなければいけません。意見抽出や客観的な立場でいながら、状況の把握も意識しましょう。
また、目的や結論から外れている場合は、会議の目的を再度共有し軌道修正することが必要です。
ファシリテーション研修についてよくある質問
ファシリテーション研修についてよくある質問は、以下の3つです。
- ファシリテーション研修はどの階層の社員におすすめですか?
- ファシリテーション研修を実施するメリットは何ですか?
- コーチングとファシリテーションの違いは何ですか?
それぞれの質問に回答していきます。
- Q. ファシリテーション研修はどの階層の社員におすすめですか?
ファシリテーション研修は、以下のような階層の社員におすすめです。
- プロジェクトリーダーや、現場スタッフをまとめる役割
- 課長、部長、経営幹部など管理職層
会議は、リーダーや管理職層がまとめ役で進めることが多いです。上記のような階層の社員がファシリテーションを学ぶことで、会議をスムーズに進められます。
もちろん、これからまとめ役になる社員の受講もおすすめです。
- Q. ファシリテーション研修を実施するメリットは何ですか?
会議やミーティングを、意味のある時間にするためのスキルを習得できることです。スキルを習得し、意見を抽出したりまとめたりすることで、効果的な会議が実施できます。
結果的に、社員の生産性やモチベーションの向上にもつながります。
建設的な話し合いによって適切な情報共有がされるため、チーム力が強化されることもメリットです。
- Q. コーチングとファシリテーションの違いは何ですか?
コーチングとファシリテーションは、対象の範囲が異なります。
コーチングは、個人に対して行動の振り返りや新しい発見を促します。一方でファシリテーションは、会議や話し合いなど集団活動の場で、意見を抽出したりまとめたりします。
ファシリテーション研修を実施して会議をスムーズに進めよう
ファシリテーション研修を実施することで、効率の高い会議を実現したり、当事者意識を芽生えさせたりする効果が期待できます。ビジネスにおいて重要な判断をすることもある会議の質を高めることで、業績アップにもつながるでしょう。
ファシリテーションに求められるスキルを社員に身につけてもらうためには、研修の実施が効果的です。しかし、ファシリテーション研修はさまざまな企業が実施しており、その中から自社に合った一社を選ぶのは大変です。
研修会社選びに迷った際は、ぜひキーセッションをご活用ください。キーセッションでは、複数の研修会社から、貴社のご要望に適した研修会社を提案します。相談は無料なので、お気軽にお問い合わせください。