管理職候補向け研修について
管理職に求められる役割とスキルを理解・習得する
管理職になったとき、過不足のないパフォーマンスが発揮できるようにするのが、管理職候補向け研修です。自分の数字だけではなく、組織やチームを管理するマネジャーを育成するカリキュラムです。
・管理職候補向けの概要や求められる理由や目的
・おすすめできる管理職候補向け研修カリキュラム一覧
・研修を受けるメリット
について解説します。

管理職候補向け研修とは?
管理職候補向け研修とは、自分の数字だけではなく、組織やチームを管理するマネジャーを育成するカリキュラムです。管理職候補者はこれまで実務担当者もしくはプレイヤーとして活躍してきたはずです。優秀であることは間違いありませんが、マネージャーとしての能力は未知数です。
プレイヤーとしては優れていても、マネジメント能力は発展途上なケースも多々あります。
つまり管理職になったとき、過不足のないパフォーマンスが発揮できるようにするのが、管理職候補向け研修です。
管理職候補向け研修が求められる理由
管理職へ転ずるに当たっては、さまざまな課題をクリアしなければいけません。これにつまずいて、昇進直後で苦労する人材は非常に多いものです。
管理職候補向け研修を受講すれば、多くの課題をクリアできます。
管理職へステップアップするにあたって4つの課題があります。
● チームとしての課題設定における問題
● 他部署などとの連携能力
● 部下や同僚との関係性構築
● 自分自身のマネジメント能力
いずれも独学や経験則でカバーできるほど、習得が容易なものではありません。
しかし管理職候補向け研修を受けることで過不足なく、そして短時間で必要な知識とスキルを身につけることが可能です。
管理職候補向け研修の種類
管理職は、一般に以下3つで大別されます。● 新任管理職
● 中間管理職
● 上位管理職
管理職候補向け研修も、上記に基づいてカリキュラムが分けられているのが特徴です。
うまく分類されていることで、候補者のステップやポジションに適合したカリキュラムを選択できる素地があります。
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
新任管理職
新任管理職には、係長や副課長が該当します。多くの場合、その社員にとって初めてのマネジメント職経験です。
したがって研修では、マネジメントの基礎や管理職としての心構えなど、基本的な部分から学習します。
また新任管理職の場合は、プレイヤーとして活躍しつつもマネージャーとして動くことも。
この難しい役回りをどのようにこなすかも、管理職候補向け研修で学ぶことが可能です。
中間管理職
中間管理職には課長ないし次長が該当します。プレイヤーとしての動きはほとんどなく、基本的にはマネジャーに専念するのが特徴です。
会社や組織体の構造にもよりますが、「部署や組織一単位の責任を一手に引き受ける」ことが大半です。
上層部と社員をつなぎ合わせる中間管理職として活発に動き、また新任管理職のサポートもこなします。
時には上位管理職に対しても進言するなど、臨機応変な動きも必要です。
一言で言えば「やることの多いポジション」であり、管理職候補向け研修の効果がもっとも現れやすい部分です。
上位管理職
一般に「部長」や「取締役」が上位管理職に該当します。あるいは「役員」といったポジションも、ここに分類されます。
上位管理職の特徴は、とにかく経営的な目線からの判断や意思決定を求められることです。
戦略選択、中間管理職以下状況の把握など、特別な技能と視座が要求されます。
非常に高度なタスクが連続するポジションであり、本人の経験と素養には高い水準が求められます。
上位管理職に対しては中間管理職と何が異なるのかを理解させることが大切です。
そして経営の中心人物としてどのようにアクションするか、管理職候補向け研修で学ばせる必要があります。
管理職候補者を育成する際のポイント
管理職候補者は、待っているだけで自然に育つわけではありません。次世代を担う社員を育てたいと考えるなら、次の3つのポイントをしっかりと押さえたうえで、研修実施や業務分担のやり方を見直しましょう。
1.中堅社員のレベルアップは欠かせない
管理職に最も近い世代の中堅社員は、経験も知識もあることから、多くの現場で業務上欠かせない存在です。一方で、多忙なあまりに研修機会から遠ざかってしまうことも少なくありません。スキルアップしないままに日々を過ごしていると、あっという間に管理職の年齢になり、昇進後にスキル不足で悩む人がとても多いのです。それを防ぐためには、中堅層として業務経験を積む間にも将来のキャリアをしっかり見据え、管理職を務めるための知識とスキルを身につけることが大事です。中堅社員のレベルアップは、周囲の社員に良い影響をもたらし、結果として現場の底上げにもつながります。
2.マネジメント経験を積む機会を与える
優れた管理職を育てるためには、管理職になる前のリーダーや中堅社員の段階で、いかにプレ・マネジメント経験を積めるかが重要です。管理職では仕事の経験以外に、以下のような力が求められます。・様々な角度から物事を眺める広い視野
・長い時間軸で物事を考える計画性
・後輩に仕事を任せ育成すること
・自らが責任を負う範囲を広げること
これらの力は、管理職に昇進したからといってすぐに身につくものではありません。リーダーや中堅社員の時期に、周囲の人を巻き込みながら組織を動かす経験や、後輩に仕事を教えやる気を引き出した経験があれば、管理職になった後も部下を動かすことへの悩みが少なく済むでしょう。
3.管理職へのマイナスイメージの払しょく
2020年に人材派遣のマンパワーグループが実施した管理職に関する調査によると、20~50代の役職についていない正社員400名のうち、全体の約8割が「管理職になりたくない」と答えました。20~30代の男女は20%以上が管理職に対して好意的なものの、それ以上の年代になると一気に「なりたくない」割合が増えています。その理由として一番多いのは「責任の重い仕事をしたくない」が51.2%で、次いで「報酬面でのメリットが少ない」「業務負荷が高い」という理由が挙げられています。

出典:マンパワーグループ「8割超の一般社員が「管理職になりたくない」と回答。その理由とは?」より
多くの企業に存在する管理職への「なんとなく大変そう」というマイナスイメージを払しょくするには、会社が管理職に期待する役割をしっかり伝えることが大事です。また、段階的にキャリアアップできる仕組みや、プレ・マネジメント経験を通して社員のモチベーションを引き出す施策は、管理職候補者の視野を広げる助けにもなります。
研修のラインナップ
管理職候補を対象とした研修は数多く存在します。ここではおすすめの管理職候補向け研修をご紹介します。1回の面談で部下のやる気をMAXに引き出す1on1ミーティング実践研修「株式会社モチベーション&コミュニケーション」
「株式会社モチベーション&コミュニケーション」では、部下のやる気を引き出す面談手法が学べる研修をご用意しています。部下の育成に関して、以下のような悩みをお持ちではありませんか。● 仕事のミスや期限を守らない部下がいる
● 部下が指示通りに動いてくれない
● チーム内のコミュニケーションに課題がある
これらの問題を部下と一緒に考え、解決に向かって自発的な行動を促すのが「1on1ミーティング」です。面談の具体的な手法が身につく、以下のようなカリキュラムで進行します。
● 1対1の対話でやる気を引き出す具体的なステップ
● やる気がアップする目標の立て方
● 自らアクションを起こす仕組みづくり
● 成功体験を生み出すコツ
● 相手が話しやすくなる安心感のつくり方
● 怠け癖を克服してなりたい自分になるには
「株式会社モチベーション&コミュニケーション」は、企業の中に多数存在する「コミュニケーションに関する課題」の解決に特化した研修を行う会社です。社員の自律を促し、現場ですぐに実践できるノウハウ習得を通して、社員のモチベーションを高めます。イキイキと働き自ら成長し続ける社員の育成が期待できます。

1回の面談で部下のやる気をMAXに引き出す「1on1ミーティング」実践研修 - 株式会社モチベーション&コミュニケーション
ほんの少し部下とのコミュニケーションを増やすだけで、驚くほど部下のやる気は変わります。この研修では1回の面談で部下のやる気をMAXに引き出す1on1ミーティングの具体的なやり方を解説いたします。
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管理職のためのリーダーシップと部下育成研修|「株式会社ノビテク」
「株式会社ノビテク」では、比較的ベーシックなカリキュラムとして「管理職のためのリーダーシップと部下育成研修」を提供しています。管理職候補として知るべきナレッジをバランスよく学べるのが特徴です。
同研修では、以下のような状態を目指します。
● 周囲から求められる役割と、その行動を認識する
● チームにおいてリーダーシップを発揮して成果へと結びつける
● マネジメントの基本を理解できる
● 部下育成の具体的な手法を知る
管理職になったとき、過不足なくマネジメント業務を遂行するための学習機会が、カリキュラムには漏れなく組み込まれています。
具体的な学習内容は以下のとおりです。
● オリエンテーション
● 管理職に期待される役割
● 求められるリーダー像
● 業務管理
● 人の管理
● チームワークとPDCAサイクル
● 役割の分担
● 情報の共有
● 本日の振り返り
難易度は新任者にも理解できるように配慮されているのが特徴です。
またワーク型のセクションも多数用意されており、学びやすいように工夫されています。
「株式会社ノビテク」は、「仕事を楽しめる人を、一人でも多く増やす」というテーマを掲げつつ、研修を提供しています。
現在までに1,100社に対して研修を提供、カリキュラム総数は5,000以上と充実しています。
さらに220名以上の講師を抱えており、一大研修企業として知られる企業です。
管理職候補に研修を受けさせたいとき、もっとも有力な選択肢となります。
【管理職・管理職候補者対象】実践型ハラスメント防止研修|「株式会社PDCAの学校」
「株式会社PDCAの学校」では、実践形式で各種ハラスメントを防止するための研修を用意しています。近年ではセクハラ・パワハラの問題が顕在化し、管理職には細心の注意が求められるようになりました。
また「何がハラスメントなのか、あったとしてどのように対応すべきか」を理解しなければいけません。
さらに2022年4月1日より「パワハラ防止法」が施行され、中小企業もハラスメント防止対策の実施が求められるようになりました。
これからの健全な企業運営について、研修から正しい情報と対応方法を学びましょう。
同研修では以下について学習します。
● セクシャルハラスメントの概論
● セクシャルハラスメントとなり得る言葉と行為
● 妊娠などにハラスメントの定義と法律
● 妊娠などに関わるハラスメントの対策
● パワーハラスメントへの理解
● ハラスメントがあった場合の事後対応
● 経営者や経営幹部がやるべきこと
● ハラスメント発生時の相談プロセス
「株式会社PDCAの学校」は、「働くことを生きがいにする人を一人でも増やしたい」という理念に基づいて運営されている研修会社です。
もちろん本研修もそれに沿って、ハラスメントの加害者にも被害者にもならないためのナレッジが提供されています。
そのほかにも、より高度な経済活動やビジネスを展開するための研修が、多数実施されています。

ハラスメント防止研修【実践型】働きがいのある職場環境作りで社員のモチベーションを高める - 株式会社PDCAの学校
セクシャルハラスメント、妊娠・出産に関するハラスメント、パワーハラスメントの知識を習得し、事例やディスカッションにより理解を深め、職場全体でハラスメントを発生させないための実践型研修です。
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サービス業の現場リーダーの為の現場マネジメント力向上研修|「ザ・ホスピタリティチーム株式会社」
「ザ・ホスピタリティチーム株式会社」では、サービス業の現場リーダーをターゲットとした研修を提供しています。管理職・リーダーに求められる素養やチームとの関わり方は、業種によって異なる場合があります。
多くのカリキュラムは業種の差異について検討していませんが、同研修はサービス業にフォーカスしており、専門性が高いのがメリットです。
同研修では以下のような状態を目指します。
● 高い意識で顧客に良質なサービスを提供できる環境を作る
● 机上の空論ではなく現場で活かせる知識を仕入れる
● ホスピタリティや組織力の向上について学ぶ
サービス業ないし、現場をまとめ上げる人物であれば、上記はクリアしておきたいところです。
これらは顧客の満足度や生産性に直結、つまり売り上げを左右するポイントです。
カリキュラムはおおむね以下のとおりです。
● ホスピタリティとその体現
● スタッフの仕事の目的と意味を知る
● 体系化されたOJTの実践
● 教育ツールとその活用方法
● 相乗効果を生む組織の理解
● PDCAサイクルの活用方法
● 付加価値のあるサービス提供
● 定型型・適応型のサービス
「ザ・ホスピタリティチーム株式会社」は、社名のとおりホスピタリティに主眼を置いた研修を提供する企業です。
接客およびサービスに関してはもっとも深いナレッジを有しており、同業界では大きな信頼を集めています。
コンサルティングや書籍出版でも注目されており、サービス業に携わるならぜひとも同社のナレッジには触れておきたいところです。

サービス業の現場リーダーの為の現場マネジメント力向上研修 - ザ・ホスピタリティチーム株式会社
サービス業のマネジメントに重要なのは、如何にスタッフがこの仕事にやりがいを持ち、主体性を持ち、高いモチベーションでお客様に良いサービスを提供する環境をつくることです。それが売上、定着率、生産性の最大化に繋がります。この現場リーダーマネジメント向上研修は、プレイングマネージャーとして負担の多い現場リーダーが現場で生かせるマネジメント手法を実践型で学ぶ研修です。
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~次の経営幹部候補育成を狙う~次世代経営人材育成研修「株式会社日本能率協会コンサルティング」
「株式会社日本能率協会コンサルティング」の研修では、経営的な視野を持って職務にあたる管理欲の育成を行います。日常業務でいくらパフォーマンスが高くても、その人材が良い管理職であるとは限りません。管理職に求められるスキルやマインドを総合的に学び、その視野を現場のリーダーレベルから経営者と同等レベルにまで引き上げます。「株式会社日本能率協会コンサルティング」は研修実施後の成果にこだわり、インプットとアウトプットを同時に体感できるカリキュラム提供に努めています。受講者と講師の双方向コミュニケーションを通して、学びの定着を図るとともに現場で実践できる確かな実力が身につきます。(株式会社日本能率協会コンサルティング)
部門の力を最大限に高める!幹部候補生スクール「株式会社タナベ経営」
「株式会社タナベ経営」が提供する幹部候補生スクールは、1972年に開校し、のべ3万人以上の修了生を輩出した歴史ある研修です。管理職とは、すなわち部門を動かす経営者。自社が顧客に提供できる価値を理解し、部下に伝えてこそ部門の力は高まります。ワークスタイルが多様化する時代にも成果を上げるための「攻め」のマネジメントを学びましょう。「株式会社タナベ経営」は、日本における経営コンサルティングの先駆け的な存在として、1957年の創業以来「100年先も一番に選ばれる会社」づくりを支援してきました。時代の変化に柔軟に対応し、持続的な成長を続ける組織を目指して、学習と実践を繰り返すカリキュラムで社員の自律と前向きな変化を後押しします。(参照:株式会社タナベ経営)
エッセンシャルマネジメントスキル研修「トレノケート株式会社」
「トレノケート株式会社」の研修は、管理職に必要なエッセンシャル(最も重要)な知識・スキルに的を絞った内容が特徴です。VUCAの時代には、管理職にもグローバル視点と多様な人材を活用する力が求められます。時代の変化に対するリーダーになるために、経営者の視点と高い責任意識を持って業務に取り組める状態を目指します。「トレノケート株式会社」は、ビジネス×IT×グローバルで人材育成を行う会社です。新入社員から経営層まで全階層をカバーし、最先端の技術やメソッドに精通した講師が研修を実施します。それぞれの組織が目指す人材育成のゴールに向かって、ともに考え最善のカリキュラムを作り上げていく支援体制が強みです。(参照:トレノケート株式会社)
研修のカリキュラム一例
管理職候補向け研修のカリキュラム一例として以下が挙げられます。<想定受講者>
これから課長・次長格に昇進する人材
<受講後に目指す状態>
● 新任管理職として過不足なくマネジメントを実施する
● マネージャーに求められる思考やマインドを身につける
● 実務的な知識について理解する
● 高いリーダーシップを発揮するうえで求められるヒントを知る
主要なテーマ | 学習内容 |
オリエンテーション> | カリキュラムの目的の共有 アイスブレイク 管理職・経営者による講話 |
管理職に求められる役割 | 管理職の基本的な業務内容 行動基準 |
マネジメントの基本的な知識 | マネジメント項目 PDCAサイクル 管理省としての心構え 業務分担 適切な指示出し 厳密な進捗確認と業態改善 リスク・マネジメント 労務管理 プロジェクト推進 |
チームマネジメントの概要と実践 | 組織目標の設定 組織目標のシェアリング 目標管理とモチベーション管理 |
リーダーシップの発揮 | リーダーシップの再解釈 カリスマ性と行動力 リーダーシップとマネジメントの違い |
部下とのコミュニケーションとエンパワーメント | 適切なコミュニケーション 信頼関係の構築方法 部下のモチベーションを高める方法 公正な評価 |
上司や経営層とのコミュニケーション | 現場と上層部をつなぐ役割 上司への進言 |
振り返り | アクションプランの策定 アクションプランの宣言 |
上記が管理職候補向け研修における一般的なカリキュラムです。
研修内容は、実施する組織や講師によって、ある程度内容に差分があります。
しっかりとカリキュラムがどのようなものか確認し、より効果的な研修になるように研修会社に相談し、打ち合わせをすると良いです。
研修を受けるメリット
社員が管理職へステップアップしたとき、中にはほとんど教育を施さない会社もあります。しかし、それではマネジメントが前例や経験則に依存し、不安定な管理体制になるのは言うまでもありません。
管理職候補向け研修を受ければ、以下のようなメリットが得られます。
● 業務管理のスキルを身につけられる
● 受講者個人が影響力を発揮できる
● 経営方針をより深く周知できる
● 信頼関係が築かれる
● 自分自身の特性を理解できる
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
業務管理のスキルを身につけられる
管理職候補向け研修を受講すれば業務管理のスキルが身につけられます。やはり管理職となる以上、部下の業務内容についてマネジメントすることが重要です。
業務プロセスの策定や改善は、マネジメント職が最終的な責任をもって担います。
他にも、
● 進捗管理
● プロジェクト設計
● 予算管理
● 改善施策の検討推進
など、重要な業務は数多くあります。
いずれも高度な判断能力が求められるもので、独学で学び切れるものではありません。
しかし管理職候補向け研修なら上記の業務について体型的な知識とスキルを身につけたうえで取り組めるようになります。
もちろん研修を受けたからといって、何もかもがうまくこなせるとまでは言えません。しかし闇雲に経験則や肌感覚でマネジメントするよりも、はるかに安定します。
受講者個人が影響力を発揮できる
管理職候補向け研修を受講すれば、周囲に対して影響力を発揮することが可能です。わかりやすい言葉で言えば「尊敬できる人材」となり、求心力の向上や部下のモチベーション向上につながります。
影響を与えるのは自己肯定感を高める絶好の経験です。マネジメントを担当する本人も、自分自身に誇りや自信が持てるようになります。
経営方針をより深く周知できる
管理職候補向け研修においては、経営方針への理解も重要視されます。経営方針を理解することは、経営層に近づけば近づくほど重要になるものです。
しかし経営方針を、より深く理解する機会はさほど多くありません。
経営方針は会社の行動や意思決定を実施するうえで極めて重要な要素です。
これを深く理解すれば、判断に躊躇したとき、冷静な視点で戦略を選べるようになります。誤った選択を避け会社を守るという部分にもつながります。
周囲との信頼関係が築かれる
管理職候補向け研修により、最終的には周囲との信頼関係が築かれます。マネジメント能力が向上すれば、部下や上司との関係ではそうそう大きな軋轢は生じません。
部下のことは適正に指導評価できるようになり、上司からは頼られる存在になります。
周囲との信頼関係が築かれて部署内でのコミュニケーションが円滑化します。
そうすれば業務自体もスマートになり、生産性についてもレベルアップさせることが可能です。
自分自身の特性を理解できる
管理職候補向け研修を受ければ、自分自身の特性を理解し、あるべきリーダー像を構築することが可能です。マネジメント職には、ある程度の型はあるものの、結局は人それぞれのスタイルがあります。
何も知らない状態だと自分にはフィットしないマネージャーを演じ、空回りすることも珍しくありません。
しかし自分自身の特性を理解していれば無理のない形で部署やグループを引っ張ることが可能です。
これは会社と部署のみならず、本人が社内で活躍し、やりがいを感じるうえでも重要なポイントです。
研修に関するよくある質問QandA
本記事では管理職候補向け研修について解説しました。自社と本人の状況にあったカリキュラムを選択し、マネージャーとしての素養を磨き上げましょう。
最後に管理職候補向け研修についてよくある質問をQandAの形式で解説します。
Q.管理職候補向け研修はオンラインで受講できる?
Q.費用はどれくらいかかるのか?
Q.同時に受けておきたい研修カリキュラムは?
上記疑問を感じている方はぜひ参考にしてください。
管理職候補向け研修はオンラインで受講できる?
結論から言えばオンラインで受講可能です。コロナ禍が問題となっている今、感染リスクを考えるならe-ラーニングやウェビナー形式の学習は選択肢に入ります。
ただし管理職候補向け研修は内容がやや難解なため、対面でワークやディスカッションに参加できる方がより効果的です。
感染リスクに万全の対策が取られた中での集合型のセミナーが理想的です。
費用はどれくらいかかるのか?
管理職候補向け研修にかかる費用は、一人あたり20,000円〜30,000円だと考えておきましょう。上位管理職であればこれよりも高くなる可能性があります。
基本的に対象となる社員のポジションが高ければ、費用も高額になる傾向です。
同時に受けておきたい研修カリキュラム
管理職候補向け研修を受ければ、ひとまず過不足なく役割を果たすことは可能です。もちろん継続して努力・学習する必要がありますが、それを怠らなければ自ずと結果はついていきます。
さらにマネジメント職としての素養を磨きたいのであれば、以下のような研修カリキュラム受講がおすすめです。
● 部下とのコミュニケーションに関する研修
● 女性社員との向き合い方を考える研修
● プロジェクト推進について取り扱う研修
● 部下の育成やモチベーションの向上について考える研修

部下との関係性を築く質問力と傾聴スキル研修 - 株式会社モチベーション&コミュニケーション
相手の言いたいことを話を遮ることなくしっかり聴ける傾聴力を身に着け、話を深める質問力を習得する研修です。
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1回の面談で部下のやる気をMAXに引き出す「1on1ミーティング」実践研修 - 株式会社モチベーション&コミュニケーション
ほんの少し部下とのコミュニケーションを増やすだけで、驚くほど部下のやる気は変わります。この研修では1回の面談で部下のやる気をMAXに引き出す1on1ミーティングの具体的なやり方を解説いたします。
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プロジェクトマネジメント研修
優秀なプロジェクトマネジャーを育てる
ただし更なるステップアップを今後目指していくなら、受講を念頭に入れておきましょう。