「管理職候補向け研修とは、どんな内容の研修なのか」「管理職候補向け研修にメリットはあるのか」など疑問をもつ研修担当者は多いのではないでしょうか。
今回の記事では、管理職候補向け研修の詳細やメリット、ポイントなどを紹介します。管理職候補向け研修を実施したい研修担当者は、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 管理職候補向け研修の内容
- 管理職候補向け研修を実施するメリット
- おすすめの管理職候補向け研修
管理職候補向け研修は自社での実施が難しく、専門会社を利用するのもおすすめです。
キーセッションでは、貴社に適したプランを提案できます。目的と予算を伺えれば、貴社にぴったりなプランをご提案可能なので、お気軽にご相談ください。
平山幸聖 - モチベーション&コミュニケーションスクール事業部長
大学卒業後、新聞社に入社。もともとコミュニケーションが苦手で、すぐに緊張してしまう性格から、職場の人間関係が上手くいかず、新聞社を退職することに。その後、印刷会社や病院の事務職を転々とするも、コミュニケーション力は一向に上がらず。
そんな中、「自分の心理と会話のクオリティが変わればコミュニケーションが上手くいく」ということに気づき、心理カウンセラーの資格を取得。その後、講師として活動し、コミュニケーション、メンタルをベースに、講義やセミナーを1,000回実施。多数の登壇経験の中で、「話し方が変われば性格が変わる」ということを確信する。
続きを表示現在は、伝わる話し方、ディベート(議論・討論)、プレゼントレーニング、論理的会話術、人前での話し方、リラックスできる緊張改善をもとに、会話からその人の人生を変えていくサポートをしている。年間、多数の伝わる話し方セミナー、企業の社員研修を実施し、各地で高評価を得ている。
キーセッションでは、伝わる話し方を軸にさまざまな研修プランを監修・提供している。
・1分でプレゼンする!相手に伝わる「話し方テンプレート」実践研修
・部下との関係性を築く質問力と傾聴スキル研修
⇒株式会社モチベーション&コミュニケーションの研修プランを見る
■役職・資格
・伝わる話し方トレーナー
・日本能力開発協会上級心理カウンセラー
・メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種
・モチベーション&コミュニケーションスクール事業部長
■研修・講演実績(敬称略)
・日立ソリューションズ株式会社
・ファイザー株式会社
・パナソニックコーポレートユニオン調達支部
・米沢電気工事株式会社
・東京電力労働組合千葉地区本部
・富山第一銀行
・JA三重中央会
・熊本学園大学
など
■出版・監修の実績
著書:『鉄オタでコミュ障でも話し方の講師になれた 誰でもできる会話術』(ごきげんビジネス出版)
監修記事:@DIME「話し方の講師に聞いた「聞く力」を養う3つのポイント」
※記事の内容部分の監修に携わっており、紹介する研修の選定について携わっておりません
管理職候補向け研修とは
管理職候補向け研修とは、将来管理職を担う社員に対して、必要なスキルや知識を習得してもらうための研修です。管理職の役割を理解し、効果的なリーダーシップを発揮できるようになることを目指します。
管理職候補者には、プレイヤーとしての実績や実力だけでなく、部下をまとめるスキルやリーダーシップも必要です。さらに、問題解決能力や人材育成能力、行動力、決断力なども求められます。
ただし、管理職に必要なスキルは、通常の業務ではほとんど身につけられません。そのため、研修を活用して習得してもらうのが効果的です。
管理職候補向け研修の種類
管理職候補向け研修は、おもに以下の3種類です。
- 新任管理職
- 中間管理職
- 上位管理職
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
新任管理職向けの研修
新任管理職には、係長や副課長が該当します。
多くの場合、その社員にとってはじめて経験するマネジメント職です。したがって研修では、マネジメントの基礎や管理職としての心構えなど、基本的な部分から学習してもらいます。
また新任管理職の場合は、プレイヤーとして活躍しつつ、マネージャーとして動くことがあります。この難しい役回りをどのようにこなすかも、管理職候補向け研修で学ぶことが可能です。
中間管理職向けの研修
中間管理職には課長ないし次長が該当します。
プレイヤーとしての動きはほとんどなく、基本的にはマネジャーに専念するのが特徴です。会社や組織体の構造にもよりますが、部署や組織一単位の責任を一手に引き受けるのが一般的です。
上層部と一般社員をつなぎ合わせる中間管理職として活発に動き、新任管理職のサポートもこなします。
時には上位管理職に対しても進言して、臨機応変な動きも必要です。一言でいうと、やることの多いポジションであり、管理職候補向け研修の効果がもっとも現れやすいポジションです。
上位管理職向けの研修
一般的に「部長」や「取締役」が上位管理職に該当します。あるいは「役員」のポジションも、上位管理職に分類されます。
上位管理職の特徴は、経営的な視点からの判断や意思決定を求められることです。
戦略選択や中間管理職以下状況の把握など、特別な技能と視座が要求されます。非常に高度なタスクが連続するポジションであり、本人の経験と素養には高い水準が求められます。
上位管理職に対しては中間管理職と何が異なるのかを理解させることが大切です。そして、経営の中心人物としてどのようにアクションするか、管理職候補向け研修で学んでもらう必要があります。
管理職候補者を育成する際のポイント
管理職を育成する際のポイントは、以下の3点です。
- 研修を活用してスキルアップを図る
- マネジメント経験を積む
- 管理職に期待することを明確に伝える
それぞれ具体的に説明していきます。
研修を活用してスキルアップを図る
管理職を育成する際、研修を活用して必要なスキルを身につけさせることが大切です。
管理職では、部下が抱える悩みや不安を察知する力、部下に意思を伝えるための力が求められます。必要なスキルを実務だけで身につけるのは難しいです。そこで、研修を活用して必要なスキルを効果的に身につけましょう。
外部研修だけでなく、内部研修で先輩の管理職から直接研修を受けるのも効果的です。
マネジメント経験を積む
実際の現場や業務でマネジメント研修を積むことは、管理職の育成において欠かせません。
いきなりすべての責任を負わせるのではなく、徐々に役割や責任を増やすことが大切です。役割や責任を徐々に増やし、管理職の業務や部下との接し方に慣れさせましょう。
管理職に期待することを明確に伝える
管理職を育成する際、会社や上司が管理職に対して期待することを明確に伝えるのもポイントです。
管理職には、部下をまとめる役割や、チームの成績を上げる役割などが求められます。管理職候補は、期待する役割や目的を理解することで、どこを目指すべきかがわかります。
期待する役割や責任を具体的に伝えることで、管理職候補者がどのようなポジションで働くのかを理解しやすくなるでしょう。
管理職候補向け研修を実施するメリット
管理職候補向け研修を実施するメリットは、以下の3点です。
- 業務管理のスキルの定着
- 人材の育成と定着
- 組織の成長と競争力の向上
それぞれ解説していきます。
業務管理のスキルの定着
管理職候補者研修によって、業務管理のスキルを身につけてもらえます。
管理職において、部下の業務や役割をマネジメントするのが重要な業務の一つです。これには、進捗管理やプロジェクト設計など、さまざまなスキルが求められます。
プレイヤーとして優秀だったとしても、管理職が務まるとは限りません。会社が研修を実施して、マネジメントスキルを身につけてもらい、管理職としてのパフォーマンスを上げることが必要です。
人材の育成と定着
管理職候補向け研修は、人材の育成と定着にもつながります。自身のキャリアや将来への期待をもち、企業に対するロイヤリティが高まるからです。
また、管理職以外にもキャリアパスを示せるため、社員のモチベーション向上にも効果的です。結果的に社員の定着率が向上し、会社や組織の安定した運営につながります。
組織の成長と競争力の向上
管理職候補向け研修の実施は、次世代のリーダーを育成することでもあります。次世代のリーダーは、新たなアイデアや戦略によって、企業の成長に寄与する大切な存在です。
また、管理者の増加によって、組織内での問題解決や意思決定が早まります。組織内にスピード感が生まれることで企業の競争力も高まる点も、管理職候補向け研修を実施するメリットです。
管理職候補向け研修のカリキュラム例
管理職候補向け研修のカリキュラム例は、以下の通りです。
<想定受講者>
これから課長・次長格に昇進する人材
<受講後に目指す状態>
- 新任管理職として過不足なくマネジメントを実施する
- マネージャーに求められる思考やマインドを身につける
- 実務的な知識について理解する
- 高いリーダーシップを発揮するうえで求められるヒントを知る
主要なテーマ | 学習内容 |
---|---|
オリエンテーション | カリキュラムの目的の共有 アイスブレイク |
管理職に求められる役割 | 管理職の基本的な業務内容 行動基準 |
マネジメントの基本的な知識 | マネジメント項目 PDCAサイクル 管理職としての心構え 業務分担 適切な指示出し 厳密な進捗確認と業態改善 リスク・マネジメント 労務管理 プロジェクト推進 |
チームマネジメントの概要と実践 | 組織目標の設定 組織目標のシェアリング 目標管理とモチベーション管理 |
リーダーシップの発揮 | リーダーシップの再解釈 カリスマ性と行動力 リーダーシップとマネジメントの違い |
部下とのコミュニケーションと エンパワーメント | 適切なコミュニケーション 信頼関係の構築方法 部下のモチベーションを高める方法 公正な評価 |
上司や経営層とのコミュニケーション | 現場と上層部をつなぐ役割 上司への進言 |
振り返り | アクションプランの策定 アクションプランの宣言 |
上記が、管理職候補向け研修における一般的なカリキュラムとして挙げられます。
研修内容は、実施する組織や講師によって、ある程度内容に差分があります。
しっかりとカリキュラムがどのようなものか確認し、より効果的な研修になるように研修会社に相談し、打ち合わせをするとよいです。
おすすめの管理職候補向け研修
おすすめの管理職候補向け研修は、以下の3つです。
- 1回の面談で部下のやる気をMAXに引き出す1on1ミーティング実践研修「株式会社モチベーション&コミュニケーション」
- 管理職のためのリーダーシップと部下育成研修|「株式会社ノビテク」
- 管理職に求められる視野と視座が体系的に身につく管理職候補向け研修
それぞれの研修について紹介していきます。
1回の面談で部下のやる気をMAXに引き出す1on1ミーティング実践研修「株式会社モチベーション&コミュニケーション」
「株式会社モチベーション&コミュニケーション」では、部下のやる気を引き出す面談手法が学べる研修を用意しています。部下の育成に関して、以下のような悩みをお持ちではありませんか。
- 仕事のミスや期限を守らない部下がいる
- 部下が指示通りに動いてくれない
- チーム内のコミュニケーションに課題がある
これらの問題を部下と一緒に考え、解決に向かって自発的な行動を促すのが「1on1ミーティング」です。面談の具体的な手法が身につく、以下のようなカリキュラムで進行します。
- 1対1の対話でやる気を引き出す具体的なステップ
- やる気がアップする目標の立て方
- 自らアクションを起こす仕組みづくり
- 成功体験を生み出すコツ
- 相手が話しやすくなる安心感のつくり方
- 部下に怠け癖を克服してもらうには
「株式会社モチベーション&コミュニケーション」は、企業の中に多数存在する「コミュニケーションに関する課題」の解決に特化した研修を行う会社です。過去、ビジネスマンの方に10,000回のセミナー、研修の実績があります。
現場ですぐに実践できるノウハウ習得を通して、社員の自律を促し、社員のモチベーションを高めます。イキイキと働き自ら成長し続ける社員の育成が期待できます。
1回の面談で部下のやる気をMAXに引き出す「1on1ミーティング」実践研修
ほんの少し部下とのコミュニケーションを増やすだけで、驚くほど部下のやる気は変わります。この研修では1回の面談で部下のやる気をMAXに引き出す1on1ミーティングの具体的なやり方を解説いたします。
管理職のためのリーダーシップと部下育成研修|「株式会社ノビテク」
「株式会社ノビテク」では、比較的ベーシックなカリキュラムとして「管理職のためのリーダーシップと部下育成研修」を提供しています。
管理職候補として知るべきナレッジをバランスよく学べるのが特徴です。
同研修では、以下のような状態を目指します。
- 周囲から求められる役割と、その行動を認識する
- チームにおいてリーダーシップを発揮して成果へと結びつける
- マネジメントの基本を理解できる
- 部下育成の具体的な手法を知る
管理職になった際に、過不足なくマネジメント業務を遂行できるスキルや知識がカリキュラムには漏れなく組み込まれています。
具体的な学習内容は以下のとおりです。
- オリエンテーション
- 管理職に期待される役割
- 求められるリーダー像
- 業務管理
- 人の管理
- チームワークとPDCAサイクル
- 役割の分担
- 情報の共有
- 本日の振り返り
難易度は新任者にも理解できるように配慮されているのが特徴です。またワーク型のセクションも多数用意されており、学びやすいように工夫されています。
「株式会社ノビテク」は、「仕事を楽しめる人を、一人でも多く増やす」というテーマを掲げつつ、研修を提供しています。現在までに1,100社に対して研修を提供し、カリキュラム総数は5,000以上と充実しています。
さらに220名以上の講師を抱えており、一大研修企業として知られる企業です。管理職候補に研修を受けさせたいとき、もっとも有力な選択肢です。
管理職に求められる視野と視座が体系的に身につく管理職候補向け研修「株式会社モチベーション&コミュニケーション」
「株式会社モチベーション&コミュニケーション」の研修は、実践を通して管理職に必要な視野と視座を身につけられるのが特徴です。
管理職に必要なスキルを身につけてもらいたい、管理職候補の育成方法が知りたいといった、さまざまなニーズに対応しています。座学やアクションプランの作成によって、管理職に必要なスキルを体系的に学べます。
「株式会社モチベーション&コミュニケーション」は、講師が社外メンターになり、さまざまな研修を実施する会社です。社外メンターを通じて、企業の悩みや問題点を解決し、成長につなげてくれます。
管理職に求められる視野と視座が体系的に身につく管理職候補向け研修
管理職に求められる視野と視座が体系的に身につく、管理職としての自身の強みがわかる、管理職に必要なスキルが身につく研修です。人材育成は急ごしらえでできるようにはなりません。花のように、種をまいて水をやってじっくり育てていく必要があります。
管理職候補向け研修に関するよくある質問
管理職候補向け研修についてよくある質問は、以下の3点です。
- 管理職候補向け研修はオンラインでも受講できますか?
- 管理職候補向け研修の費用はどのくらいですか?
- 管理職候補向け研修と同時に受けておくべき研修はありますか?
- Q. 管理職候補向け研修はオンラインで受講できますか?
管理職候補向け研修は、オンラインでも受講可能です。e-ラーニングやウェビナー形式で、管理職候補向け研修を進められます。
ただし、管理職候補向け研修は内容が難しいため、可能であれば対面型にて実施することをおすすめします。
- Q. 管理職候補向け研修の費用はどのくらいですか?
管理職候補向け研修は、社員一人あたり20,000円〜30,000円ほどの費用がかかります。上位管理職向けの研修プランであれば、より高額になります。
管理職候補向け研修を実施する場合は、予算と相談して研修内容を決めましょう。
- Q. 管理職候補向け研修と同時に受けておくべき研修はありますか?
管理職候補向け研修だけでなく、同時に受けておくべき研修は複数あります。
たとえば、以下の4つの研修をあわせて受講することをおすすめします。
管理職候補向け研修を実施してマネジメント層を育てよう
管理職候補者向け研修は、管理職に必要なスキルが身につく研修です。
プレーヤーとマネージャーでは要求されるスキルが大きく異なるため、管理職候補にはマネジメントスキルを身に付けさせましょう。
キーセッションでは、貴社にぴったりの管理職候補者向け研修のプランをご提案します。貴社のニーズや予算にあわせた研修プランをご提案するので、ぜひご相談ください。