マネジメントは、人事戦略で必要な人材を育て、一人ひとりのパフォーマンスを最大限に発揮できるように体制を整え実践します。
社員それぞれの特性を生かした配置、能力と仕事に見合った報酬体制、必要な知識やスキル取得のサポートなどをおこなうことで社員のモチベーションも上がり、他社に負けない組織作りができます。
マネジメントとは
マネジメントとは、「経営管理」と解説されますが、解釈の意味は広いです。いわゆるマネージャー層が行うことを「マネジメント」とも言いますし、経営幹部や経営者が行うことも広い意味で「マネジメント」です。
では、マネージャー層(課長職などを想定)と、経営幹部(部長やそれ以上の幹部層)が行うもので何が違うのか?というと、その会社の規模や成熟度合いによっても変わりますし、業界が変わればまた変化します。
また、習得の幅は広く、「●●マネジメント」という言葉は非常に多くあります。「プロセスマネジメント」、「リスクマネジメント」、「タイムマネジメント」、「人材マネジメント」、「組織マネジメント」、「モチベーションマネジメント」など上げればきりがないですが、これらは全て特定の対象内容を管理していくことを意味しています。
研修の対象者
マネジメント研修の対象者は、例えば以下のような社員です。
- リーダーや部長など実際にマネジメントを行う立場の社員
- 将来の幹部候補である若手社員、新入社員、内定者
マネジメントのスキルは年次や立場に関係なく役に立つので、新入社員研修などでも取り入れると良いです。
企業が抱えている課題
今回は、マネジメントの中でも今多くの企業で大きな課題感を持っている「ミドルマネジメント育成」についてご紹介をします。
どの会社でもミドルマネジメント層の人材が薄い
これはなぜか?というと、就職氷河期世代がミドルマネジメント層の年齢になっていてもいいのですが、どの会社でもその人材層が薄いという事です。
時代背景もあり、非正規雇用の方も多いのです。また、雇用流動化も以前より進み、転職が一般的となった背景も手伝い、業務をたたき上げてきた人材層がどの会社も薄い傾向があります。
経営幹部としての経験や学びが不足している
課題をさらに細かく見ていくと、マネジメント層は、職位が上がれば上がるほど仕事を見る目が必要ですが、その経験ができていないことです。
マネージャーには経営幹部としての「視座」が求められます。より広い「視野」で物事を見て、「視点」を複数持ちながらも深い洞察をし、現場や経営の「視座」を行き来しなければ業務ができないのですが、この経験や学びが不足しているのです。
マネジメントスキルをアップデートする必要がある
さらには、以前よりもコンプライアンス重視の経営となり、10数年前に行なっていたマネジメントスタイルは大きく変貌を遂げており、マネージャー陣も「進化」を必要とされている背景があります。
研修の必要性
マネージャー陣が進化するためには、不足している部分を補う必要がありますが、日常の業務だけでは身につけるスピードが遅いです。そのため、業務に加えて実際に活用できる知識のインプットとともに、トレーニングをすることでスキルを養う必要があります。マネジメント研修を通じてそれを行う事で、経営する側の人間としての、多くの視野、視点を持ち、問題解決を図ることが可能になります。
マネージャーは熟練した問題解決者でなければなりません。課題を評価し、潜在的な解決策について批判的に考え、対応策を策定する能力は、チームを率いる任務を負っているすべての人にとって不可欠です。
《出典》 チームを効果的にマネジメントするために必要な7つのスキル - Harvard Business School
研修のカリキュラム例
マネジメント研修の基本カリキュラム例としては以下のようなことが考えられます。
以下では、マネジメント力強化では、「人材育成(管理)力」強化と、「経営の視座視点強化」の2点を4日程で実施する場合の、研修カリキュラム例をご紹介します。
【現状の課題】何度も同じ問題が繰り返され、問題解決が停滞している
【対象者】自発的に問題解決ができず停滞している中間管理職や中堅社員
日程 | 内容 | ゴール |
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1日目 | 人材育成・組織管理 | 午前 【講義】管理職の立ち位置、マネジメント領域とは? 目標管理、人的資源管理等 【演習】マネジメントの進め方を確認しどう改善するか 午後 【講義】組織管理上、上司が行うべき分野 【演習】モチベーションを維持するために、今当社で行うべきことは?" |
2日目 | 人材育成の具体的スキル強化 | 【講義・ロールプレイ】ティーチングとは?効果的な指示・教育 【講義・ロールプレイ】コーチングとは?カウンセリングとは? 【講義・ロールプレイ】褒める・叱る・評価する" |
3日目 | 経営の視座 | 【講義】ビジョン・経営戦略・機能別戦略 【ケース】ケース企業が行っている戦略を理解する 【講義】経営者・幹部が持つべき4つの視点 【ケース】ケース企業を4つの視点で整理し、どうすべきかを提示" |
4日目 | 総合演習 | 【ケーススタディ】自社の課題は何か?解決のためにあなたが推進することは? 【ケーススタディ】自社が今後新規事業を行う際に、どのような組織体制にし、どのような戦略を構築し展開してくか? |
研修のラインナップ
マネジメント研修は、研修会社によって対象者や内容、特徴が異なります。研修会社ごとにマネジメント研修を紹介していくので、自社に合った研修を選びましょう。
マネジメントの原理原則を理解する部下育成研修・株式会社ノビテク
株式会社ノビテクのマネジメント研修は、主に内定者、新入社員、若手社員、リーダー・候補者を対象としています。架空の会社に入社し、実務に近いアクティビティを行いながらマネジメントを学習するので、マネジメント経験のない若い社員も学びやすいのが特徴です。
株式会社ノビテクのマネジメント研修では、売上1位を目指すビジネスシミュレーションを行いますが、その過程ではさまざまなトラブルが想定されています。現場で起こり得るトラブルを経験することで、受講者はリーダーシップやチームビルディング、コミュニケーションといったスキルを獲得していきます。
また、従来のグループワークと異なり、自分のチームのワークだけが成功すればよいという研修でもありません。異なる部門と協力してワークに取り組むことでシナジー効果が生まれ、より良い成果が生まれることも体験できるワークを行います。若手の社員だと目の前の仕事しか見えていない人が多いのですが、他部門との連携の重要性を学ぶことで、より広い視座を獲得できてマネジメント能力が磨かれます。
研修で使用される映像やツールには、バンダナムコゲームスのノウハウが用いられているので、若い社員を退屈させません。若手社員向けのマネジメント研修を探しているなら、株式会社ノビテクがおすすめです。
現場ですぐに活かせる知識を身につけるマネジメント研修「株式会社PDCAの学校」
株式会社セールスの学校のマネジメント研修では、管理職に求められる以下の3つのことを効率よく学べます。
- PDCFA、管理職の責任・役割・能力
- 質の良い会議体づくり
- 効果的な指導・育成方法
いずれも実際の現場で必要なマネジメントスキルであり、現場ですぐに活かせる知識を身につけられます。よって、株式会社セールスの学校のマネジメント研修は、マネージャーやチームリーダー、部下・後輩を1人でもお持ちの方など、現役のマネジメント職の方におすすめです。
特に、自分の仕事だけを頑張れば良かった若手社員が管理職になったとき、質の良いチーム作りに悩むことが多いでしょう。研修では会議での質の良い議論の進め方や、怒る・叱る・指導するの違いといった部下や後輩の育成方法を学ぶことができます。いずれもマネジメントの現場ですぐに使えるノウハウなので、管理職として今すぐに成長したい!と感じるマネジメント層におすすめです。
株式会社セールスの学校のマネジメント研修は1名から参加でき、他社の社員と一緒に研修を受講します。受講と同時に人脈づくりができるのも、同社の研修の特徴です。

豊富なノウハウに裏打ちされた現場マネジメント研修 - 株式会社PDCAの学校
超実践的PDCAで、社員のスキルアップによる生産性の向上をはかる研修です。人マネージメントにフォーカスしたトレーニングと、豊富なノウハウに裏打ちされた知識学習をバランスよく取り入れたプログラムをご提供します。
ホスピタリティマネジメント/リーダーシップ研修・ザ・ホスピタリティチーム株式会社
ザ・ホスピタリティチーム株式会社のマネジメント研修は、サービス業に特化したプログラムが組まれています。サービス業に関わるリーダーや管理職、店長などにおすすめのマネジメント研修です。
サービス業は現場の社員がお客様に価値を提供するので、現場の社員一人一人の能力向上が売上アップの肝です。一人一人の能力を高めるためには、現場で指示や指導を行うリーダー職のレベルアップが肝心となります。
ザ・ホスピタリティチーム株式会社のマネジメント研修では、部下の強みを活かすコミュニケーション力や、組織をまとめるチームワーク力、部下のやる気を高めるモチベーション力を学ぶことができます。リーダーがこれらのスキルを身につけると、部下が自発的に品質の高い仕事ができる環境になっていきます。現場のスタッフ全員がレベルアップするので、お客様の満足度も向上し、売上アップにつながります。
スタッフの人間性が価値になるサービス業では、人を育てるマネジメントが何よりも重要です。スタッフの人間性を活かしてより良い経営を行うためにも、ザ・ホスピタリティチーム株式会社のマネジメント研修を受講し、優れたリーダーを育成しましょう。

ホスピタリティマネジメント・リーダーシップ研修 - ザ・ホスピタリティチーム株式会社
ホスピタリティを軸としたリーダーシップで、スタッフを生かしチーム一丸となって業績を最大化するマネジメントを学びます。また、リーダー同士の想いも共有し、明日からのマネジメントの力となるような研修カリキュラムです。
問題解決能力が向上するモチベーションアップ研修「株式会社モチベーション&コミュニケーション」
株式会社モチベーション&コミュニケーションのモチベーションアップ研修では、山積みのタスクに追われて忙しい社員が「やるべきこと」を「やりたいこと」に変換し、目の前の仕事を前向きにこなす思考法を学びます。
仕事に対する自身の考え方や物事のとらえ方の傾向を知って、モチベーションが下がってしまう原因と、高い水準で維持する方法をお伝えします。多忙な管理職やリーダー層、タスクが多い部署の社員におすすめの研修です。
株式会社モチベーション&コミュニケーションは、人々が行動を起こす源となる「モチベーション」に焦点を当てた研修を数多く提供しています。モチベーションを向上させる手法は世の中に数多く存在しますが、無理やり上げようとノウハウだけ真似たり、業務に沿わない形で仕組み化したりしても、結局は長く続きません。
外からの圧力によってではなく、内から自発的に湧き上がるモチベーションを育てるには、感情・思考・行動のすべてにアプローチが必要です。株式会社モチベーション&コミュニケーションの研修では、それら3つに働きかける独自のカリキュラムで社員のやる気を持続させ、企業の発展につなげます。

問題解決能力が向上するモチベーションアップ研修 - 株式会社モチベーション&コミュニケーション
“考えた方・捉え方”といった思考や認識にアプローチすることで、目の前の問題を解決していく問題解決型のモチベーションアップ研修です。 やるべきことを”やりたいこと”に変えていく方法を解説していきます。
グローバルな組織でチームのパフォーマンスを最大化するマネジメント研修「株式会社J-グローバル」
株式会社J-グローバルのマネジメント研修では、外国人労働者とチームを組む際に必要なコミュニケーション術や、様々な文化的背景を持つ社員の育成・管理手法が学べる研修です。
日本とは異なる文化を持つ外国人の社員は、当然ビジネスの場面でも考え方や行動の違いが現れます。それは時に人間関係の摩擦を生み、チームワークを阻害したり離職につながったりする可能性があります。そんなすれ違いを予防しながらグローバルな職場をまとめあげ、効率的に業務を進めるためのマネジメント手法を身につけましょう。
株式会社J-グローバルは、「日本企業の可能性をグローバルに広げる」ことを理念に掲げ、事業のグローバル化を全力でバックアップしています。近年国内で増加する外国人労働者の育成には、まだまだ多くの企業が課題を抱えています。その理由は、多くの組織の中に「日本流」と「グローバル流」という異なるビジネス文化が存在しているからです。
この2つのビジネス文化が歩み寄らなければ、企業の発展はあり得ません。グローバルビジネス習慣への理解を促し、日本人社員も外国人社員も最大限のパフォーマンスを発揮できる組織作りのお手伝いをいたします。

グローバルな組織でチームのパフォーマンスを最大化するマネジメント研修 - 株式会社J-グローバル
グローバルな組織で、チームのパフォーマンスを最大化するために欠かせないスキルを学びます。異なる文化を持つチームメンバーと、協力して仕事を進めるために不可欠な力を身につけることができます。
人と組織を動かす基本を学ぶマネジメント研修「株式会社パーソル総合研究所」
株式会社パーソル総合研究所は、近年多様化するマネージャーの役割に着目し、改めてマネジメントの基本を学ぶ研修を提供しています。「人を動かすコミュニケーション手法」「組織の中のマネジメント」「部下とチームを動機づけるには」といったテーマについて、実行のポイントを演習で体感しながら習得できます。
株式会社パーソル総合研究所は、「一人ひとりの"はたらく力"を解き放ち、人と組織の躍進を実現する」ことを使命に掲げています。経営コンサルティングや人材開発といったソリューションを通して、複雑化するビジネス環境においても社員の力を高め、長く生き残っていく企業になるための総合的な支援が特徴です。(参照:株式会社パーソル総合研究所)
成果を出せる管理職になるためのマネジメント能力向上研修「一般社団法人中部産業連盟」
一般社団法人中部産業連盟のマネジメント研修では、ピーター・ドラッカーのマネジメント理論をベースに、管理職として成果を出すための実践力を磨くことができます。マネジメントに自信が持てない、部下指導の方法がわからないといった悩みを解決し、チームで良い結果を生む管理職の考え方・行動のポイントを学びます。
一般社団法人中部産業連盟は創立から70年以上にわたり、様々な企業の経営活動をサポートしてきました。現在は740の企業・団体会員を抱え、事業の仕組みづくりから人づくりまで組織に合わせた個別支援を行っています。日本の企業が抱える課題の解決を通じて、広く産業界に貢献していくことを使命としています。(参照:一般社団法人中部産業連盟)
マネジメント層のための部下育成研修「ウィル・スキル・アソシエイト株式会社」
ウィル・スキル・アソシエイト株式会社の部下育成研修では、社員の能力を最大限引き出し、自信を持って部下育成にあたるための方法を学びます。社員の持つ力をどう活用すれば生産性が上がり、売り上げが伸びるのかを体系的に知れる内容です。理論学習に加え、現場でどう使うのかもあわせてお伝えするため、変化や効果の実感が早いのが特徴です。
ウィル・スキル・アソシエイト株式会社は、即実践でき仕事に直結するスキルが学べる研修を強みとしています。いわゆる一般論の研修に比べ、社員のモチベーションやスキルアップを促進し、離職防止にも役立ちます。企業の発展に欠かせない人材育成と、社員が成果を出し続ける仕組みづくりをともに考え支援します。(参照:ウィル・スキル・アソシエイト株式会社)
マネジメント研修「株式会社リンクアンドモチベーション」
株式会社リンクアンドモチベーションでは、マネジメントの役割を「会社とメンバーをつなぐ「結節点」として、メンバーのモチベーションを高め、主体的な行動を引き出し、それを会社の成果につなげること」と位置づけ、マネジメント研修を行っています。
管理職が「きちんとやっているつもりなのに、部下が育たない」などマネジメント上の課題を抱えている場合、マネジメントの意義を勘違いしている可能性があります。マネジメントとは何か、どのように会社に貢献することを求められているのか、マネジメント研修を通じて学修する必要があるでしょう。
株式会社リンクアンドモチベーションの研修では、マネジメントの本質を学ぶことができます。マネジメントがなぜかうまく行かないと感じているなら、同社の研修がおすすめです。(参照:株式会社リンクアンドモチベーション)
リーダーシップ/マネジメント研修「ビジネスコーチ株式会社」
ビジネスコーチ株式会社では、リーダーシップ・マネジメント研修を行っており、対話を重視したコーチング型リーダーの育成に向いています。
研修のプログラムの中でも特に個性的なのが、受講者のリーダーとしての悪癖を見つけ、改善することです。チェックリストを用い、「人の話を聞かない」「いや、しかし、でも、で文章を始める」といった悪癖を見つけるのです。
リーダーとしての悪癖をはっきりさせることで、受講者は自分の何を改善し、どのようなリーダーを目指せばよいのかが分かります。管理職としての目標をはっきりさせて成長したい社員におすすめの研修です。(参照:ビジネスコーチ株式会社)
【新任管理職向け】基礎をしっかり固めるマネジメント研修|「株式会社ワークハピネス」
株式会社ワークハピネスが展開する「基礎をしっかり固めるマネジメント研修」は、マネージャー新任者が押さえるべきポイントを3時間もしくは8時間で学べる研修プログラムです。オンライン・オフライン・ハイブリッドに対応しています。
マネージャーとしての心構えやマネジメントの基礎などをケーススタディやペアワークを通じて学べる内容で構成されており、プレーヤーから管理職への移行を目指す新任者に適した研修です。
運営者である株式会社ワークハピネスは、「個と組織の『変わる』を創るコンサルティング会社」として、クライアントの課題解決を目指しています。2002年の創業以来、オンラインとオフラインで人材育成トレーニングや組織開発において実績を重ねています。(参照:株式会社ワークハピネス)
少人数で学ぶマネジメント研修|「一般社団法人 リ・ライフ輝」
一般社団法人 リ・ライフ輝の「マネジメント研修」では、管理職に求められる役割を学んだうえで、部下との接し方や管理職の職務内容を学びます。定員6名という少人数で実施されており、密度の濃い研修が期待できます。特色はマネジメントツールを学べる点です。
一般社団法人 リ・ライフ輝は、京都市に拠点をもつ研修企業です。特に介護系の研修や講座について定評があります。方針として、「工夫」「感動」「感謝」の3Kを実感して行動に繋げられるよう、プログラムを企画・開発しています。また、介護系・医療系・マネジメントのそれぞれの項目で段階的にステップアップして学べるようにプログラムが構成されている点も、一般社団法人 リ・ライフ輝ならではの特徴です。(参照:一般社団法人 リ・ライフ輝)
マネジメント基礎研修|「株式会社ビジネスコンサルタント」
株式会社ビジネスコンサルタントの「マネジメント基礎研修」は、マネジメントの基本サイクルを実践的に学べる研修プログラムです。マネジメントにおけるPDCAを2日間のプログラムで身につけられます。チームの協働性を高めるマネジメントや効果的なリーダーシップを身につけたい管理職者におすすめです。
研修を主催している株式会社ビジネスコンサルタントは、カスタマイズ性を強みとしている研修会社です。クライアントごとに研修の内容や時間などを調整して、課題の解決を図ります。(参照:株式会社ビジネスコンサルタント)
ベーシックマネジメント研修|「株式会社マネジメントサポート」
株式会社マネジメントサポートの運営するベーシックマネジメント研修では、部下や後輩を持つビジネスパーソンを対象に、マネジメントの管理や部下の動機付け方法などを学べます。実践をまじえて説明されるため、職場に戻ったときにすぐに使える実用的な知識・スキルを習得したい方におすすめです。
研修を提供している株式会社マネジメントサポートは、1993年に設立されました。人財育成と組織活性をサポートすることを軸として、セミナー開催や企業内研修などの事業を展開しています。マネジメントサポートの研修は、30年間で累計105万人が受講し、92%のリピート率を誇っています。(参照:株式会社マネジメントサポート)
研修の選び方
マネジメント研修といっても、提供する会社、業者によって違いがあります。
いわゆる部下育成に代表されるコミュニケーションなどを中心としたメニューもあれば、経営戦略など経営の視座を高める教育行っている会社もあリます。また、これを両方とも状況に合わせてカスタマイズしてくれる会社があります。
さらに、ワークやケーススタディーといった事例問題を、企業や、業務ごとにアレンジをしてくれる会社もあります。
これは、貴社で、何を優先するか?で大きく変わります。
マネジメント力を人材育成力と捉えていく場合
マネジメントを人材育成が主業務、とお考えであれば、ティーチングやコーチング、モチベーション管理といった、教育力を強化できる内容を中心に選ぶことが1つです。
しかし、この場合でも、単純に研修やインプットだけを行う、というような会社はおすすめできません。人材育成は、日常の部下とのコミュニケーションの回数や質が大きく成果を決めてきますので、研修で「すぐ使える」ノウハウを多く習得できることが重要です。また、人材育成力やリーダーシップを高めたいという場合には、そのトレーニングのロールプレイなど、実際にやってみるという内容が多くなければ、技能が習得できません。
そのため、出来る限り1つのケースを深堀したり、あるいは面談やコミュニケーション力を強化していくロールプレイが豊富な研修を選択するのが良いです。
インプット座学中心としてしまうと、知識強化ができる反面、今の仕事に直結しづらいというような事になり、学びが日常に活かしづらい面が出てきます。
マネジメント力を経営の視座、視点を持たせ経営側で考えさせる力をつけたい場合
マネジメント力=経営の視座、と捉えた場合には、経営側としてのものの見方、ものの判断、思考力強化が必須となります。
このような研修では、経営戦略のフレームワーク(思考の枠組み)を学び、それをとにかく使い、状況を分析し、判断・決断できる力を習得していくことができるカリキュラムが必要です。
そのためには、できるだけ近い企業規模の事例やケースを提供してくれる会社が良いです。ケースを活用することで、問題の把握力・解決力を高めることができます。
その面においては、オーダーメイド性の高い会社か、例題を多数保有する会社にするといった、中身での判断が重要となってきます。
このような場合は、事前に研修内容の打ち合わせをある程度綿密に行ってくれて、ケーススタディーのアレンジや変更を柔軟にしてくれる会社を選ぶと良いです。
研修で学ぶ内容と組織にもたらす効果

マネジメント研修が、組織にもたらすパフォーマンスを解説していきます。
売上向上
マネジメント教育は、先々の売上向上には徐々に効果が出てきます。
それはどのような場合か?というと、人材育成力を強化する場合が代表的です。
営業部門が目標達成出来ない理由の1つには、ローパフォーマーの存在があります。人材育成については、このローパフォーマーや、もともとハイパフォーマーだったが、何らかの理由で低迷している人材を強化することが重要になります。
人材育成をするためには、ティーチングやコーチングなどのコミュニケーションはもちろん、やる気にさせる方法などを学び、引き出しを増やす必要があります。この面を強化する研修は、即効性はないですが、将来の業績達成に繋がります。
また、目標管理やプロセス管理についての管理視点強化を行うこともできますので、それが改善できれば業績向上に寄与します。
では経営の視座強化が売上向上につながらないか?というと、そうではありません。
経営戦略で、例えば、製品市場マトリックスというフレームワークがありますが、今後の自社の新規事業や進出地域を検討し、決断、提示できる能力が強化されます。
組織戦略では、組織構造面だけでなく、組織文化の観点から自社を見直し、再度販路拡大のリーダーシップを誰がいつ取り、その際にどのような施策を投げるべきか?などを考えることが研修の中でも可能となります。
効率化
業務効率化やプロセスマネジメント、タイムマネジメントを図ることを研修のテーマに盛り込むこともできます。これによって、個人だけでなく組織の時間活用や、組織の業務改善、プロセス改善を実行することになります。ムリ・ムダ・ムラのない業務プロセスに見直し、管理するポイントを明確にすることができます。結果、業務効率化に繋がります。
例えば、営業部門であれば、営業プロセスを分解させ、そのスピード強化を図らせる、といった事が可能ですし、生産部門であれば、生産管理を学ぶことで、納期短縮化という効率化を図ることが可能になります。
タスクの優先順位付け、リソースの割り当て、職務の委任。これらはすべてマネージャーに委ねられた決定です。
《出典》 チームを効果的にマネジメントするために必要な7つのスキル - Harvard Business School
離職率低下
マネジメント教育については、この離職率低下は大きく貢献することになります。
1つ目の、経営の視点では、「どう社員をやる気にさせていくか?」「どう社員が辞めない会社を作るか?」を常に考えるのですが、管理職の中ではその問題を「自分事」と捉えていないケースが多いです。これを、研修を通じて議題として考え、アウトプットすることでその視点を強化できます。
離職率を経営の視座で考え、「当社はどのような定着施策を打つ必要があるか?」を考え、経営者に提示するスキルが強化できます。
2つ目の、人材視点で、現場に近いマネージャーでは、自分の振る舞いが、離職を生み出していることもありますが、それに気づいてない、改善していいないケースがあります。この双方に効果が発揮できます。
マネジメント教育には、人材育成スキルだけでなく、部下の話を聞き承認欲求を満たしたり、具体的に褒めることで良い点を強化しつつ、やる気を高めるなど、即効性のある方法を多く取り入れることができます。会社の制度を変更することはできないけど、現場の人間関係を改善するための方法を多く学べますので、離職しづらい組織作りにつなげることができます。
リスク回避
リスク回避は、経営者の視点では、リスクマネジメントという観点は非常に重要な意味を持ちます。これは現場当事者ではなく、もう一段階高い視点で、「少し先を予測」することで、危険を察知し未然防止することが可能となります。
これは、プロセスマネジメントの延長にあるスキルであり、経営の視座向上の中で盛り込んでいくべき内容ですが、研修を通じて体験でき、想定されるリスクとその対処法を検討することが可能です。
オンラインで研修を実施する企業が増えている
近年、あらゆる業種でオンライン研修が導入されています。研修をオンラインで実施するメリットは3つあります。
- スケジュールを調整しやすい
- コストが抑えられる
- アウトプットの機会が多い
それぞれ詳しく解説します。
スケジュールを調整しやすい
責任の範囲が広く、受け持ち業務の多いマネジメント層は、毎日忙しく研修を受ける暇がないという声がよく聞かれます。職場で発生する突発的な事柄に対応していたら、結局研修の開始時間まで手が空かずに欠席してしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。
オンライン研修は、自宅や職場でパソコンの前に座ればすぐに受講できるため、直前まで打ち合わせや来客があっても問題なく研修に参加できます。移動時間を考慮する必要がないことから、通常業務の中に研修が組み込めて、1日のスケジュールを立てやすいのがメリットです。
コストが抑えられる
オンライン研修は、パソコンとインターネット環境があれば基本的にどこでも受講できます。従来のように研修会場まで出向く必要がないため、移動や宿泊などのコストが抑えられるメリットがあります。
また、社員の教育格差が生まれない点もオンライン研修の良いところです。少ないコストで多くの社員が学べるため、組織全体のスキルアップがスピーディーに実現します。
アウトプットの機会が多い
従来の対面型の研修では、グループワークや質疑応答などでの発言は受講者本人の積極性に委ねられていました。受け身な受講者の場合は、研修に参加して何も発言せずに終える場合もあり、効果に疑問が残ることも少なくありませんでした。
一方でオンライン研修では、目の前に相手がいないぶん、コミュニケーションに制約があります。その中でも研修効果が得られるように、多くの講師は全員が何らかのアクションをするように求めたり、順番に発言を促すなどの工夫をしたりしています。対面型の研修よりも受講者一人ひとりのアウトプットの時間が増えたことで、知識の定着を促す効果がより期待できると言えます。