「IT研修の実施でどんな効果が期待できる?」「IT研修で習得できるスキルを具体的に知りたい」
人事担当者の方は、このような疑問をもっているのではないでしょうか。
この記事では、IT研修を実施する目的や習得できるスキル、IT研修の実施方法を紹介します。IT研修の実施で悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。
この記事でわかること
- IT研修で習得できるスキル
- IT研修の目的・効果
- IT研修の実施方法
IT研修は専門的なスキルが必要なため、社内での実施は難しいです。そこで、IT研修を成功させるためには、外部の研修会社に依頼するのがおすすめです。
キーセッションでは、貴社のご要望に合わせたIT研修を、さまざまな研修会社の中からご提案します。相談は無料のため、ぜひお気軽にご利用ください。
IT研修とは
IT研修とは、その名の通りIT関連での業務で必要なスキルや知識を学べる研修です。
具体的には、パソコンの操作方法からプログラミングまで、業務に活かせるスキルを習得できます。また、ITセキュリティーやコンプライアンスに関する知識まで、幅広い範囲が対象です。
IT研修を実施することで、業務の効率化や生産性向上など、さまざまな効果が期待できます。
IT研修を実施する目的・効果
IT研修を実施する目的・効果は、以下の4つです。
- IT業務における人材を育成できる
- 生産性が向上する
- 問題発生時に正しい対応を取れる
- 問題の発生を防げる
それでは、具体的に見ていきます。
IT業務における人材を育成できる
IT研修を実施する目的は、IT業務における人材の育成です。
近年、多くの企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されています。DXを推進するためには、ITスキルをもった人材が必要不可欠ですが、ほとんどの企業でそのような人材が不足している状況です。また、ITスキルを保有している人材は希少価値が高く、採用難易度が高いでしょう。
しかし、IT研修を実施すれば、DX推進を担える人材を自社で育成することが可能です。自社で育成できれば、新たに採用するコストがかからず、もともと自社のビジネスを知っているためDX推進の施策も整合性が高いものとなるでしょう。
IT研修によりIT業務における人材を育成することは、企業のDXを推進することにもつながります。
生産性が向上する
業務の生産性を向上させることも、IT研修の目的です。
たとえば、IT研修ではOAソフトのスキルを学びます。OAソフトとは、WordやExcel、PowerPointなどのことです。OAソフトは業務で使用することも多く、業務をこなすスピードや成果物のクオリティを格段に高められます。
OAソフトのスキルはビジネスパーソンにとって初歩的なスキルのため、新入社員などに向けて実施するとよいでしょう。
また、営業の社員に対しては、CRMツールの操作方法を説明するIT研修を実施するのもおすすめです。CRMツールを活用することで、顧客の情報を一元管理でき、業務の効率化につながります。
このように研修の対象者によって適したカリキュラムのIT研修を実施することで、業務のレベルを底上げして、生産性を向上させられます。
問題発生時に正しい対応を取れる
IT研修を実施することで、問題発生時に正しい対応を取れるようになる効果も期待できます。
ITが世の中に浸透したことで、システム障害やサイバー攻撃など、ITに関するさまざまな問題が生じるリスクが高まりました。たとえば、サイバー攻撃を受けてしまった際に正しい対処法を知らないと、企業が抱える顧客の情報が漏洩する恐れがあります。顧客の情報漏洩は企業の社会的信用を失い、甚大な被害をもたらすため、起こってはならない事態です。
そこで重要になるのがIT研修です。IT研修では、IT関連のリスクを一通り把握して、その対処法を身につけられます。迅速に対応する手段を身につければ、被害を最小限に抑えられるでしょう。
セキュリティやリスクマネジメントについての研修を実施したいなら、こちらのページも読んでみてください。
問題の発生を防げる
そもそも問題の発生を防ぐことも、IT研修を実施する目的です。
社員にITリテラシーがあれば、情報漏洩などの問題の発生を未然に防げます。問題発生のリスクを減らすためにも、できるだけ多くの社員にIT研修を受けさせることが重要です。
また、研修全般の効果を知りたい方は、こちらのページも参考にしてください。
IT研修のカリキュラム例
IT研修のカリキュラム例は、以下の通りです。
<対象者>
一般社員
<目指すゴール>
- 取り組むべき目的や背景を確認し、積極的な姿勢を養う
- 社内でDXの議論が行えるレベルまで引き上げる
- DX推進で、どんなパートナーやツールなどが必要か判断できる
- DXでのさまざまな分析方法や企画立案が適用できる
テーマ | 内容 |
---|---|
1.DXとはなにか |
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2.DXユースケース(事例) |
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3.それぞれの業種での先行事例 | なし |
4.DXに取り組むためのテクノロジー |
(1)業務系
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5. DXに取り組むためのノウハウ |
(1)漸進的改善手法(分析的手法)
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6.DX推進体制と人材育成 |
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7.DX着手の第一歩 |
(1) DX の種を探してみる
|
8.まとめ |
◆テクノロジー
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出典:【一般社員対象】DXの共通理解の形成と実行について学ぶDX初級研修
おすすめのIT研修
おすすめのIT研修は、以下の2つです。
- 【一般社員対象】DXの共通理解の形成と実行について学ぶDX初級研修
- 【経営層向け】DXの定義と実行について学ぶ基礎研修
それでは、具体的に見ていきます。
「【一般社員対象】DXの共通理解の形成と実行について学ぶDX初級研修」プロセスマイニング・イニシアティブ
DXに関する基礎的な知識・スキルを学べる研修です。DXの導入によって、業務にどのような効果があるのか、どうやって活かせるのかを学べます。イメージが湧きやすいよう、同業種の事例も含めてDXを学べるのが特徴です。
カリキュラムは、1回の研修で4時間と短いです。そのため、忙しい社員であっても気軽に受講できます。
プロセスマイニング・イニシアティブは、研修やコンサルティングなどさまざまなサービスを展開する会社です。プロセスマイニングの知識を中心とし、業務で必要なスキルが習得できます。
【一般社員対象】DXの共通理解の形成と実行について学ぶDX初級研修
DX全般を幅広くカバーするために基礎的な内容を学び、DXの全体像が把握できることを重点に置いた入門編カリキュラムです。取り上げるテクノロジーについてはテクニカルな内容に踏み込み過ぎることなく、いかに自社に活用するか、というビジネス視点での解説を行う研修です。
「【経営層向け】DXの定義と実行について学ぶ基礎研修」プロセスマイニング・イニシアティブ
DXにおける業務でのマネジメント方法や、企画・立案の進め方を学べるリーダーやマネージャークラスを対象とした研修です。ビジネスの視点から、DXをどう活用するかを学べます。研修では具体的なイメージができるよう、大手から中小企業まで同業種の事例も紹介してもらえます。
カリキュラム時間は、1回あたり4時間です。数日間に及ぶ訳ではないため、忙しくても受講できるでしょう。
IT研修の対象者
IT研修の主な対象者は、以下の3つです。
- 新入社員
- エンジニア
- マネージャー・管理職
IT関連の企業であれば、ここで紹介している対象者だけでなく、全社員に対して定期的に実施するのがおすすめです。
それぞれ、詳しく見ていきます。
新入社員
IT研修の対象者としてまず挙げられるのは、新入社員です。
新入社員はセキュリティーへの認識が甘いことが多く、正しい知識が無いと情報を漏洩させてしまうリスクがあります。そのため、IT研修でITリテラシーを学んでもらうことが欠かせません。
また、新入社員がOAソフトのスキルを身につければ、業務のスピードや成果物のクオリティが高まる効果が期待できます。新入社員に対してIT研修を実施する際には、幅広いテーマで実施するとよいでしょう。
新入社員にIT研修を実施する場合は、新入社員研修に組み込むのがおすすめです。
エンジニア
エンジニアも、IT研修を実施すべき対象者に挙げられます。エンジニアの初級者に対しては、現在使用している言語の基礎から応用まで学べるカリキュラムの実施がおすすめです。現在使用している言語について学ぶことで、スキルを底上げでき、成果物の品質を高められます。
一方で、すでにエンジニアとしての歴が長い社員に対しては、新たなプログラミング言語を身につけてもらうのもよいです。
JavaScriptやPythonなど、プログラミング言語は多くあります。新たな言語を習得できれば、エンジニアとしての業務の幅を広げてもらえるでしょう。
マネージャー・管理職
マネージャーや管理職も、IT研修を受けることがおすすめです。
IT研修では、ITスキルを使ったデータの管理方法を学べます。その結果、業務の生産性向上が可能です。
また、セキュリティーに関する知識が身につくと、トラブル発生時の正しい対処方法が身につきます。事前に問題発生を防ぐことも、マネージャーや管理職がIT研修を受講するメリットの一つです。
管理職に対してIT研修を実施する際には、管理職向け研修に組み込むのがおすすめです。
IT研修で習得できるITスキル
IT研修で習得できる主なITスキルは、以下の5つが挙げられます。
- OAスキル
- プログラミングスキル
- AIやビッグデータの活用方法
- DXや自動化ツールの知識
それでは、詳しくチェックしていきます。
OAスキル
IT研修では、OAスキルの習得が可能です。
OSスキルとは、WordやExcel、PowerPointなどのツールを使いこなすスキルです。たとえば、Excelに関しては関数やピポットテーブルについて学びます。これらを使いこなせるようになると、業務の時間を大幅に削減できるでしょう。
また、WordやPowerPointで情報をうまく整理する方法を学ぶことで、社内外に対して意見を伝えやすくなります。マーケティングや営業の社員には、必須のスキルです。
プログラミングスキル
IT研修では、プログラミングスキルの習得もできます。
プログラミングスキルとは、特定のプログラミング言語を使用してプログラミングする能力です。プログラミング言語には、JavaScriptやPythonなど、いくつかの種類があります。
社内課題を踏まえたIT研修の目的に応じて、現在使用している言語について学ぶのか、新たな言語を学ぶのかを決めるとよいです。
また、エンジニアでなくても、ホームページ制作やデータ分析に携わっている社員はプログラミングスキルが役に立つことがあります。対象の社員によってカリキュラムや難易度は調整して、IT研修を実施しましょう。
AIやビッグデータの活用方法
IT研修では、AIやビッグデータの活用方法も習得できます。
AIを活用するためには、AIに関する知識やプログラミングスキル、数学的な知識などが必要です。AIの活用を目的としたIT研修では、これらの知識・スキルの習得を目指します。
一方で、ビッグデータを活用するためには、SQLなどのデータベースを操作・処理するスキルや高度な分析スキルが必須です。ビッグデータを活用するためにIT研修を実施する場合は、これらの幅広いスキルを身につけられます。
AIに関する研修について詳しく知りたい方は、下記の研修ページをご確認ください。
⇒AI研修
DXや自動化ツールの知識
DXや自動化ツールの知識も、IT研修で習得可能です。
DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略で、これまでの業務プロセスをデジタルを活用することで、生産性を高める取り組みのことです。
デジタル技術を活用して業務プロセスを改善するだけでなく、組織を改革して企業の優位性を高められます。デジタル技術を業務に組み込んでいくためには、社員全員がITに関する知識やスキルを身につける必要があります。IT研修では、DXの基礎知識を学んだ上で、実際に使用するツールやソフトウェアの使い方を学ぶのが一般的です。
自動化ツールに関しては、自動化ツールを導入する部署の社員が対象です。自動化ツールの代表的なものに、RPAツールがあります。
RPAツールの使い方を学び、実践してみるのが主な内容です。RPAツールを利用してどのくらい業務が効率化されるのかがわかると、社員のモチベーションが高まり、意欲的に学んでくれるでしょう。
DXまたは自動化ツールに精通した人材を育成しておくことが大切です。
DXとRPAに関する研修について詳しく知りたい方は、それぞれの研修ページをご確認ください。
⇒DX研修
IT研修の実施方法
IT研修の実施方法は、以下の通りです。
- 対面形式
- オンライン形式
それぞれ、詳しく見ていきます。
対面形式
IT研修の実施方法として、まず対面形式があります。
対面形式では、疑問があればすぐに質問できます。講師側からしても、受講者の反応を確認しながら研修を進められるのがメリットです。一方で、準備に時間と手間がかかることや、研修場所をレンタルしなければいけないことがデメリットとして挙げられます。
オンライン形式
IT研修を実施する際には、オンライン形式で実施する方法もあります。オンライン形式のメリットは、費用を抑えられる点や場所を問わずに研修を実施できる点です。
一方で、オンライン形式のデメリットはパソコンを使うため、手を動かしながらの受講が難しく、講師が一方的に話すだけの研修になりがちな点です。
対面形式とオンライン形式には、それぞれメリット・デメリットがあり、選ぶのが難しいでしょう。そこで、IT研修の実施方法も含めて、研修自体を外部の研修会社に依頼するのがおすすめです。
キーセッションでは、貴社のご要望に合ったIT研修を、数多くの研修会社の中からご提案します。相談も無料のため、ぜひお気軽にご利用ください。
IT研修についてよくある質問
IT研修でよくある質問は、以下の3つが挙げられます。
- IT研修の実施期間はどのくらいですか?
- IT研修を実施する目的は何ですか?
- IT研修のカリキュラムのカスタマイズは可能ですか?
それでは、具体的に見ていきます。
- Q. IT研修の実施期間はどのくらいですか?
IT研修の実施期間は、1回あたり4時間程度です。ただし、研修内容や希望するゴールによって期間は異なるため、詳しくは研修会社と相談して決めましょう。
- Q. IT研修を実施する目的は何ですか?
IT研修を実施する目的には、以下の4つが挙げられます。
- IT業務における人材を育成できる
- 生産性が向上する
- 問題発生時に正しい対応を取れる
- 問題の発生を防げる
- Q. IT研修のカリキュラムのカスタマイズは可能ですか?
IT研修のカリキュラムのカスタマイズは可能です。
自社内でIT研修を実施する場合だけでなく、外部の研修会社に委託する場合でもカスタマイズに応じてもらえます。そのため、研修内容にこだわりがある場合は、気軽に相談しましょう。
IT研修でIT人材を育成しよう
今回は、IT研修の目的や実施方法、習得可能なスキルなどを解説しました。
IT研修の目的には、IT人材の育成や業務の生産性向上、問題の防止などが挙げられます。また、研修によってOSスキルやプログラミング言語、プログラミングスキルなどが習得可能です。
実施方法は、対面形式とオンライン形式の2つが挙げられます。それぞれメリット・デメリットがあるため、自社に合った方法を選びましょう。
IT研修は専門知識が必要なため、社内での実施は簡単ではありません。そこで、IT研修を実施するには、外部の研修会社に依頼するのもおすすめです。
キーセッションでは、貴社のご要望に適したIT研修を、さまざまな研修会社の中からご提案します。相談自体は無料のため、ぜひお気軽にご利用ください。