「マインドフルネス研修を実施するとどんな効果があるの?」「マインドフルネス研修の内容について知りたい」
このような疑問を抱えている経営者や人事担当者も多いのではないでしょうか。
当記事では、マインドフルネス研修の効果やカリキュラム例、おすすめのマインドフルネス研修について紹介していきます。マインドフルネス研修の実施を検討している方は、ぜひご一読ください。
この記事でわかること
- マインドフルネス研修の効果
- マインドフルネス研修のカリキュラム例
- おすすめのマインドフルネス研修
マインドフルネス研修の効果は多くの企業で実証済みであり、マインドフルネス研修を実施する研修会社は増えてきています。その一方で、どの研修会社に依頼すればいいかわからない方も多いかと思います。
そこでおすすめなのが、キーセッションに研修会社探しを丸投げする方法です。キーセッションでは、複数の研修会社の中から、貴社に最適な研修会社をご提案します。相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
マインドフルネス研修とは
マインドフルネス研修とは、マインドフルネスを習得して実践で活かすための研修です。そもそもマインドフルネスとは、「今、この瞬間」に意識を向けるための手法やプロセスのことであり、代表的なものには瞑想が挙げられます。
アメリカではマインドフルネスを心理学的治療の一つとして活用しており、GoogleやAppleでも取り入れられています。最近は、日本でもマインドフルネスのセミナーが開催されるようになりました。Yahoo!やメルカリ、トヨタなどでも実践され、注目度が増しています。
マインドフルネス研修が注目される理由
マインドフルネス研修が注目されている理由は、生産性の向上やストレスの緩和など、ビジネスの現場において効果が高いことがわかったからです。
人材不足が深刻化する今、多くの企業では生産性を高めることが重要視されています。マインドフルネスには頭と心をクリアにし、全集中を注げるようになる効果が期待できます。これにより高い集中力を維持しながら仕事に向き合えるようになるため、生産性の向上につながるのです。社員一人ひとりの生産性が向上すれば、限られた人数でも業務をこなせるようになります。
また、マインドフルネスにはネガティブな感情に目を向け、それを知覚することで精神状態をフラットにできる効果があります。職場や在宅勤務でストレスを感じる社員は増えているため、マインドフルネスによってストレスを緩和できれば離職率の低下にもつながるでしょう。
これらの問題を解決する手段として、マインドフルネスを導入する企業が登場しました。その効果は注目を浴び、現在では多くの企業で導入されるようになったのです。
マインドフルネス研修の目的・効果
マインドフルネス研修の目的・効果は以下の3点です。
- 集中力が高まり生産性が向上する
- ストレスが軽減される
- 新しいアイデアが生まれやすくなる
それぞれ解説していきます。
集中力が高まり生産性が向上する
マインドフルネス研修を実施すると、社員の集中力が高まり生産性が向上する効果が期待できます。マインドフルネスは心の中を整理し、フラットな状態で仕事に向き合えるため、目の前の仕事に対して全集中を注げるようになります。
人は仕事中でも「取引先に連絡しておかないと」「部下に任せた仕事の進捗状況を確認しないと」「今日の夜ご飯はどうしよう」など、さまざまなことを考えてしまうものです。目の前の仕事に100%集中できなければ、生産性は低下しかねません。
マインドフルネスを取り入れると、雑念が消えて「今、この瞬間」に高い集中力で挑めるようになります。集中力が高まりパフォーマンスが向上すれば、生産性アップにもつながるでしょう。
ストレスが軽減される
ストレスを軽減することもマインドフルネス研修を取り入れる目的の一つです。
マインドフルネスには、ストレスホルモンを出す司令塔「偏桃体」の反応をおだやかにする作用があるといわれています。扁桃体の過活動を抑えられるため、怒りや不安などの感情をコントロールしやすくなります。その結果、ストレスが過剰にかかるのを防げるのです。
また、マインドフルネスには幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌を促す作用もあります。イライラを抑えられるため、仕事や人間関係におけるストレスに負けず、常によいコンディションを保ちやすくなります。
新しいアイデアが生まれやすくなる
マインドフルネス研修には、新しいアイデアが生まれやすくなる効果もあります。
マインドフルネスの状態でいると、雑念が払われ、「今」行っている仕事への集中力を高められます。他の業務のことやプライベートなことなど余計な思考が無くなるため、脳は疲れにくくなるのです。
その結果、必要な部分に脳を使えるようになり、新しいアイデアが浮かびやすくなります。
マインドフルネス研修のカリキュラム例
マインドフルネス研修のカリキュラム例は、以下の通りです。
研修の対象者
- 多忙や責任感によりストレスが高くなる中堅社員
- 部下をまとめる際に俯瞰した目線が必要となる管理職
目指すゴール
- 心身のコンディションを整える方法を知る
- 客観的な視点を持ち、自分と他者のありのままを受け止める状態になる
- マインドフルネスの考え方を現場のリーダーシップに役立てる
段階 | 内容 |
---|---|
導入 | ◆マインドフルネスとは ・なぜマインドフルネスが重要なのか ・ビジネスでマインドフルネスが役立つ理由 |
マインドフルネスの基礎知識 | ◆マインドフルネスとリーダーシップ ・ストレス原因の多くは「思い込み」「べき論」 ・マインドフルネスの基礎は「ありのまま」 ・自分も他人も受け入れる方法 |
マインドフルネスの実践 | ◆ワーク:マインドフルネス呼吸法の実践 息を吸う・吐くことに集中しリラックス効果を得る ◆ワーク:ボディスキャンの実践 身体のあるがままの状態と向き合う ◆ワーク:食べる瞑想の実践 食材の色・香り・形・食感に集中した食事法 ◆ワーク:ストレッチの実践 筋肉の動きに注目し集中力を高める |
まとめ | ◆発表:研修での気づきを受講者同士で共有 ◆ワーク:マインドフルネス思考を現場のリーダーシップで活用するための目標設定 |
おすすめのマインドフルネス研修
社員のパフォーマンスを上げるマインドフルネス研修
クロスメディアグループ株式会社が実施するマインドフルネス研修は"社員のパフォーマンスを上げる"事をゴールとしており、 メンタルヘルス改善の必要性を感じている組織におすすめの研修です。
当研修プランの最大の魅力は、座学と実践のバランスの良さにあります。独自のエビデンスに基づいた内容、充実した実践部分、豊富な講義ラインナップにより、様々な企業様に導入していただいています。
研修の詳細に関しては、ご要望に基づいた時間や内容のカスタマイズが可能で、組織の特定のニーズに最適な研修プログラムを提供しています。
仕事パフォーマンスアップのためのマインドフルネス 研修カリキュラム
セッション | 内容 |
---|---|
導入 | ・自己紹介 ・アイスブレイク |
マインドフルネスと仕事パフォーマンス | ・マインドフルネスのうつ病再発抑制効果 ・国連で推奨されるマインドフルネス ・マインドフルネスの脳への効果 |
マインドフルネスとは | ・世界的企業でも採用されるストレス低減プログラム
・マインドフルネスへの理解 |
マインドフルネス実践 | ・呼吸法 ・実践 ・仕事中の活かし方 |
仕事中の活かし方 | ・シーン別マインドフルネスの取り組み方 |
仕事パフォーマンスアップのためのマインドフルネス研修の最大の魅力は、座学と実践のバランスの良さにあります。独自のエビデンスに基づいた内容、充実した実践部分、豊富な講義ラインナップにより、様々な企業様に導入していただいています。
社員のパフォーマンスを上げるマインドフルネス研修
本研修は、瞑想をはじめ「呼吸」や「書く」など、さまざまな手法でマインドフルネスを学べるのが特徴です。GoogleやYahoo!などのIT企業でも取り入れ、Yahoo!の調査では社員のパフォーマンスが20%アップしたという結果が報告されています。
研修内容は、以下のとおりです。
- マインドフルネスがもたらす効果を学ぶ
- 自身の思考や感情を理解する
- リラックス・緊張をほぐす呼吸法
- 不安な感情をマネジメントする方法
- 相手に対してマインドフルに接する方法
本研修を受けることで、マインドフルネスによる効果を理解し、怒りや不安などの感情をコントロールできるようになります。「社員のパフォーマンスを向上し、生産性を高めたい」「チームメンバーの関係性を良くしたい」などのニーズを満たします。
Googleやヤフーなど、大手IT系企業で取り入れられたマインドフルネス。ヤフーの調査によれば、社員のパフォーマンスが20%アップしたそうです。このマインドフルネス、取り入れないわけにはいきません。貴社が実現可能な形で取り入れていけるよう研修を行います。
簡単にできるマインドフルネスの方法
簡単にできるマインドフルネスの方法は、以下の2つです。
- 呼吸法
- ボディスキャン
それぞれの方法について紹介します。
呼吸法
簡単にできるマインドフルネスの方法に、呼吸法があります。場所を選ばずにできるため、昼休みに実施するのもおすすめです。そうすれば、午後からも高い集中力を保ちながら業務に取り組めるでしょう。
マインドフルネス呼吸法の進め方は、以下のとおりです。
- 椅子に腰掛け、床に足を付け、背筋をピンと伸ばす
- 軽く目を閉じ、手は膝に置く
- 口から息をゆっくり吐き出す(体の中の酸素をすべて吐き出すイメージ)
- 鼻からゆっくり息を吸う
- 呼吸のリズムや呼吸の音に意識を向ける
- 自分のペースで呼吸を3分くらい繰り返す
- ゆっくりと目を開ける
呼吸法を行っている中で、雑念が浮かぶこともあります。その際は、否定せずに認識してから注意を呼吸に戻しましょう。
ボディスキャン
ボディスキャンもまた、簡単にできるマインドフルネスの方法の一つです。意識を自分の体のさまざまな部位に動かす集中瞑想です。
体の状態に敏感になれるため、ストレスを事前に回避できるようになります。また、隠れた体の不調や緊張度合いを知ることもできるため、自分を見つめることにつながります。
ボディスキャンの進め方は、以下のとおりです。
- 肩幅に足を開いて立つか、椅子に座り背筋を伸ばす(横になってもOK)
- 軽く目を閉じて何度か深呼吸をし、気持ちを落ち着かせる
- 体のパーツごとに観察をする(足先、ふくらはぎ、太もも、お腹、胸、腰、背中、肩、腕、手、指、首、頭) 各パーツの痛みやかゆみ、筋肉の張り具合などを観察する。何も感じなければそのまま次のパーツに進む
- 不快な感覚があった場合は、深呼吸をしながら吐く息とともに不快な感覚が体外に出ていくイメージをする
- 途中でほかのことを考えたり、集中できなくなったら何度か深呼吸をして呼吸に意識を集中させる
そして落ち着いたらまた続きからスキャンをやり直す
- 全身の観察が終わったら指先と足先を少し動かし、ゆっくり目を開ける
⇒マインドフルネスで生産性を改善!マインドフルネスの効果・やり方など徹底解説
マインドフルネス研修を実施する上での注意点
マインドフルネス研修の注意点は以下の2点です。
- すぐに効果が出るものではない
- 特定の社員には実施しない
それぞれ解説していきます。
すぐに効果が出るものではない
マインドフルネス研修の効果はすぐに出るものではありません。1回実施しただけでは効果は実感しにくいため、継続的に行うことが重要です。
一般的にマインドフルネスの効果を実感するまでには、3週間ほどかかるといわれています。中には、半年以上続けて効果を実感できた人もいます。マインドフルネスを取り入れる際は、長い目で見るようにしましょう。
特定の社員には実施しない
マインドフルネス研修は、精神疾患などを抱えている人には実施しないよう注意が必要です。
緊張しやすい人や現在不安を感じている人は、集中できず焦りから余計に緊張や不安を増長させてしまうことがあります。また、マインドフルネスでは自身のネガティブな感情と向き合うこともあるため、精神疾患などを抱えていると悪い感情に支配される可能性があります。
逆効果を招く恐れがある社員には実施しないこと、そして社員に強制しないことが重要です。
マインドフルネス研修の導入企業例
マインドフルネス研修を導入している代表的な企業は、下記の3社です。
- Apple
- ゴールドマンサックス
各社の具体的な取り組み内容や効果について紹介していきます。
Googleでは設立9年目からマインドフルネス研修を導入しています。
Googleがマインドフルネスを取り入れた最初の目的は、社員一人ひとりのウェルビーイングでした。社員が心身ともに満たされ、社会的に満足できる状態であることが、会社の発展につながると考えたのです。
実際にマインドフルネスを導入すると、効果はそれだけではありませんでした。ストレスの軽減、生産性の向上、感情の抑制、チームワークの向上といった効果が得られました。
Googleで導入しているマインドフルネス研修は「サーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)」と呼ばれるもので、マインドフルネスと脳科学、エモーショナル・インテリジェンスを組み合わせたGoogle独自のプログラムです。
1日30分のプログラムに、社員は自由に参加できます。参加した多くの社員は生産性の向上を実感しているようです。
Apple
Appleも、マインドフルネス研修を実施している企業の一つです。創業者のひとりであるスティーブ・ジョブズ氏も、大事なイベントの前にマインドフルネスを取り入れていたそうです。
Appleでは、創造性を高める効果に着目し、社員にもマインドフルネスの実施を推奨しています。社内で瞑想やヨガの講習を実施するほか、勤務時間内の30分間を瞑想に当ててよいとしています。また、瞑想ルームが完備されているオフィスもあります。
ゴールドマンサックス
大手金融機関のゴールドマンサックスでは社員の健康プログラムの一環として、マインドフルネス研修を導入しています。ニューヨークの大手金融機関という大きなプレッシャーがのしかかる社員が、思考をクリアにして集中力を発揮して意思決定できるよう、メンタルケアを行うことが目的だと推測できるでしょう。
その効果は、フォーチュン誌の「最も働きがいのある企業」というランキングに表れています。2013年には93位だったのに対し、2014年には45位へと躍進しました。社員の精神的な満足度が改善されたと考えられます。
マインドフルネス研修についてよくある質問
マインドフルネス研修についてよくある質問は、以下の3つです。
- 会社で用意するものはありますか?
- オンラインでの受講は可能ですか?
- 受講後のフォローアップはありますか?
- Q. 会社で用意するものはありますか?
研修によって異なるため、研修会社に確認するとよいでしょう。
会社で用意するものは、基本的に研修を開く会場のみです。瞑想を行う場合は床で実施することが多いため、研修会社に出席人数を伝え、会議室はどれくらいの広さが必要かを確認しておきましょう。
椅子に座ったままできるマインドフルネスを行う研修もあります。研修の内容によって会議室や必要な持ち物が異なるので、研修会社としっかり打ち合わせすることがポイントです。
- Q. オンラインでの受講は可能ですか?
オンラインでの実施は可能です。
ほとんどの研修会社が、対面形式とオンライン形式の2つの方法を用意しています。自社のニーズに合ったほうを選びましょう。
- Q. 受講後のフォローアップはありますか?
研修会社によりますが、一般的には可能です。
マインドフルネスは研修の間だけ実践しても効果が薄いので、日々の生活のルーティンに組み込み、社員一人ひとりが実践していく必要があります。継続的な研修の実施やアフターフォローについても、研修会社に気軽にお問い合わせください。
マインドフルネス研修を実施して生産性を高めよう
マインドフルネス研修は生産性の向上やストレスの緩和など、ビジネスの現場においてさまざまな効果が期待できることから注目されています。実際にGoogleやApple、Yahoo!などで取り入れられており、各企業でマインドフルネスによる効果が実感されています。
とはいえ、マインドフルネスはすぐに効果が実感できるものではありません。また、研修のやり方を誤れば意味のないものとなってしまいます。そこで、おすすめなのがマインドフルネス研修を提供する研修会社の利用です。研修会社を利用すれば、効果的なマインドフルネス研修を受講できます。
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