新入社員研修で学ぶべきことは多岐にわたります。
・どのように新入社員研修を実践すればいいの?
・どのようなプログラムを学ばせるべき?
・研修会社の新入社員研修にはどのようなカリキュラムがあるの?
そこで、最適な研修プログラムを企業様の状況に応じてご案内しているKeySessionが、新入社員研修に関する基本的な情報をわかりやすくご紹介します。具体的なプログラムもご案内しているので、教育担当の方はぜひ参考にしてください。
昨今の新入社員の傾向と育成課題
新入社員研修を実施する以前に必ず意識しておかなくてはならないのは、世代による新入社員の特徴です。近年の新入社員を指すキーワードの一つが「Z世代」です。Z世代とは、1996年~2010年頃に生まれた世代を指す用語です。Z世代に共通して見られる特徴は、以下のとおりです。
・物心がついたときからスマートフォンが身近にあり、SNSに慣れ親しんでいる
・社会問題に関する関心が高い(SNSを通じて国際問題や社会のニュースに触れる機会が多いため)
・個性や多様性を重視する(画一的な指示や指導を好まない傾向)
・オープンかつ双方向のコミュニケーションを求める(1対1の平等な関係を重視)
新入社員の教育担当者や上司が上記の特徴を理解しないまま接していると、双方のコミュニケーションが円滑に進みません。時には、新入社員から反感をもたれることもあるでしょう。結果的に、指示や指導の成果が悪くなり、双方にフラストレーションがたまる結果になります。
新入社員の退職動機
大卒新入社員の3年以内の離職率平均は、約30%です。しかも、30%という数値は全体での平均であり、従業員数の少ない企業やサービス業などの特定の業種の場合、さらにその数値が高くなります。いったい、なぜ希望をして入社してきた新入社員がわずかな期間で退職をしたいと思うようになるのでしょうか?この章では、3つのポイントをご紹介します。この章で紹介する3つのポイントに前述の世代間の認識のズレが重なると、新入社員にとっては大きなストレスがかかります。
仕事が自分に合わない
離職の理由で一番多いのは、『実際に働いてみたら、自分には合わないと感じた』というものです。・好きだと思っていたことが、仕事にすると大変さしか感じない。
・仕事をいつまでたっても覚えられない。
・仕事に楽しみややりがいが感じられない
このような思いから、この仕事はそもそも自分に合わないのではないか?と、感じるようになるのです。
合わないことを毎日することは、苦痛を伴います。
辛い思いをしながら仕事をするのは嫌!と、辞めることを考え始めます。
労働条件が合わない
労働条件は若い世代にはとても重要な要素です。就職先を決めるときの条件として、休みが多い、有給休暇が取りやすい、残業が少ない、この3つは必須条件に近くなっています。
募集要項や採用面接のときにチェックをしても、働いてみると聞いていた話と違う場合、不満となり退職を視野に入れるようになります。仕事優先の時代は終わり、プライベート重視の働き手が増えてきたということを、事実として受け止める必要があります。
人間関係
特に上司との関係性で悩み苦しむ若手は多いです。配属先は希望通りだが、上司と合わず仕事がしにくいと感じるケースがあります。
人間ですから誰しも、合う合わないという感覚を持っているのは仕方がないことなのですが、仕事である以上割り切ることも大切です。ですが、割り切りができない、どう対応してよいかわからないという思いが強くなり、相談相手がいないなどのときに、辞めたいという思いが強くなってきます。
1,001 Ways to Engage Employeesの著者である Bob Nelson は、学習と能力開発が従業員エンゲージメントの主要な要因の 1 つであると報告しています。
《出典》 従業員の研修と能力開発の重要性 - Maryville University
研修の目的
「退職をしてしまう可能性が高いのであれば、そもそも予算や時間をかけて研修をするメリットは弱いのではないか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、研修の目的を明確化することで、離職率の低下にも効果が期待できます。では、どのような目的で新入社員研修を実施すればよいのでしょうか?2つのポイントをご紹介します。円滑に仕事ができる知識を身につける
1か月前までは学生でしたが、入社したと同時に社会人になります。当然ですが、仕事をしてもらわなくてはいけないのです。
仕事になれるまでに時間がかかるのは当たり前ですが、少しでも早く会社に慣れ、仕事に慣れ、業務を遂行してもらわなくてはいけません。仕事がスムーズにおこなえるように、最低限の知識を身につけてもらう、このことが研修の大きな目的のひとつになります。
次世代リーダーを育てる
1年目とはいえ、近い将来企業を背負う立場になります。いつリーダーの役割を担っても良いように、社会人としての責任感やリーダーシップは早い段階から自覚を持ってもらう必要があります。
社員数が少ない企業であれば、責任のある仕事を任されるまでの期間が短くなります。
業務とは別に、人としての器を広げるためにも研修は必要です。
TalentLyftによると、「学習への投資があれば、従業員の90%は会社に長くとどまるだろう」とのことです。
360Learningは、「社員研修プログラム、ひいては、学習および開発部門は、従業員の雇用、維持、および再トレーニングにおける強力なツールである」と説明しています。
《出典》 社員研修の10の作り方 - University of San Diego
研修のカリキュラム例
新入社員研修を内製する際はもちろんですが、外部の研修業者に依頼をする場合であってもカリキュラム例を作成することはとても効果的です。教育担当者がカリキュラムを具体的に思い描くことにより、研修会社の選定やプログラムの相談の際に役立つためです。ここでは、モデルケースとして新入社員の内容を表記します。
日にち | テーマ | 個別内容 |
---|---|---|
1日目(午前) | オリエンテーション | 新入社員・教育担当者の自己紹介/会社紹介・ビジョンの共有/仕事の進め方の紹介 |
1日目(午後) | ビジネスの基本(マナー編) | 挨拶/ビジネスマナー/報告・連絡・相談の仕方など |
2日目(午前) | ビジネスの基本(マナー編) | 初日の振り返り/名刺交換/オンラインツール利用時の注意点など |
2日目(午後) | ビジネスの基本(マナー編) | 電話対応/※座学+ロールプレイング |
3日目・4日目 | ワークショップ・ケーススタディ | チームごとに課題に取り組む ※さまざまな教育プログラムがあるので、座学とワークショップを効果的に混ぜながら学習効果を高める |
5日目(午前) | ビジネスの実践研修 | 各部署の仕事の内容の紹介/部署の責任者の紹介 |
5日目(午後) | ビジネスの実践研修・ロールプレイング | 営業研修・接客研修など実践に近い形での研修 |
全体を通して、座学や実践をうまく織り交ぜながら集中力や興味を維持できるようなプログラムにすることが重要です。
研修のラインナップ
新入社員研修のラインナップをご紹介します。プランごとに特徴や強みが異なるため、自社の課題や研修の目的に合わせてプランを選んでください。「シゴト体験ビジネスゲーム型新入社員研修しごとっち」株式会社ノビテク
【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修は、仮想のビジネス体験をすることにより、ビジネスの進め方や社会人としての考え方を学べる研修プログラムです。コミュニケーション・PDCA・タイムマネジメント・計画立案・コスト意識など、ビジネスに必要な知識を楽しみながら身につけられます。大きな特徴は、グループ間で競うだけでなく、管理部との協力についても学べるプランであることです。研修の受講生からは、以下のような評判の声があがっています。
・仕事において計画や振り返りの重要性が認識できた
・チームとして仕事をしなければ、よい仕事につながらないことが分かった
・リーダーの立場を体験できたので、視野が広がった
このプランを提供しているのは、株式会社ノビテクです。株式会社ノビテクは、1,100社以上の取引先をもつ実績十分の研修会社です。「仕事が楽しめる人を一人でも多く増やす」というコンセプトのもと、ワークを通じたプログラムを作成している研修会社です。

【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修 - 株式会社ノビテク
架空の会社に入社し、社員になりきって仕事を体感することで、さまざまな気づきが得られるビジネスゲームです。ゲームメソッドの「思わず夢中になる仕組み」を活用し、演習を繰り返し行うことで、現場で実践できるビジネススキル・マインドの定着を図ります。
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「新社会人向け基礎講座ビジネスマナー & ほうれんそう研修」株式会社PDCAの学校
ビジネスマナー & ほうれんそう研修は、社会人としてのビジネスマナーや報告・連絡・相談の指導を重視される企業にオススメのプランです。反復練習やロールプレイングによって、基本が習慣化するまで技術を身につけます。2日間の集中研修プログラムとなっており、毎年2,000名の新入社員が受講しています。ビジネスマナー & ほうれんそう研修の評判を見てみましょう。
・2日間、あっという間に完了しました。ビジネスの基本が学べたので大満足でした。
・リアリティのあるケーススタディを通して、報告・連絡・相談の仕方を学べたので良かったです。
・適切な報告をするためには、ヒアリング力や会話力が必要とされることを学びました。
ビジネスマナー & ほうれんそう研修<を提供しているのは、株式会社PDCAの学校です。数々の研修プログラムをそろえる同社が特に注力しているのが新入社員研修です。受講者がビジネスの現場で学んだことを活かせることにこだわっています。また、1社単独ではなく複数の企業と合同で開催し、他社のスタッフとの交流を深めながら学習をするスタイルを基本としています。

【新社会人向け基礎講座】ビジネスマナー & ほうれんそう研修 - 株式会社PDCAの学校
毎年 2000 名に対して研修を行うセールスの学校の新研修「新社会人向けビジネス基礎講座:ビジネスマナー & ほうれんそう研修」です。知識学習ではない実践トレーニングでビジネスの基礎を2日間で習得します。
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「ホスピタリティ軸の強い社会人を育成する新入社員研修」ザ・ホスピタリティ株式会社
サービス業・接客業・営業などで、クライアント様に対してホスピタリティを示せるスキルを育成したい企業には、ザ・ホスピタリティーチームの新入社員研修がオススメです。研修プログラムの軸が「ホスピタリティ」に置かており、最終的には社内スタッフへのホスピタリティを学んだり、理想の将来像を描いたりするところまでカリキュラムに盛り込まれています。ザ・ホスピタリティ株式会社の新入社員研修の評判は以下のとおりです。
・今まで、初年度の離職の多かった新入社員がホスピタリティをベースとした研修を実施したことで、初年度の離職がゼロになった。
・言葉遣いひとつで、周りに良い影響は悪い影響を与えてしまうことが分かった
・ただ学ぶだけではなく実践も交えながらだったので理解が深まり、体で覚えることができた。
ザ・ホスピタリティ株式会社の研修のベースとなっているのは、代表者自身の30年以上にわたるサービス関連業での実務です。グループ会社にてウェディングプラン業をおこなうなど、現在も自社でホスピタリティを実践中です。確かな土台のもと、ザ・ホスピタリティけんしゅうかいしゃ目に見える結果にこだわった研修プログラムを提供しています。

ホスピタリティ軸の強い社会人を育成する新入社員研修 - ザ・ホスピタリティチーム株式会社
社会人としての基本的なマナーの習得はもちろんの事、自分はこの会社でどんな事でお役に立ちたいのか、どんな社会人になりたいかを自分や仲間と向き合いながら、ホスピタリティ軸の力強い社会人となる基礎を学びます。
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座学よりも体験を重視した実践型の新卒研修「株式会社モチベーション&コミュニケーション」
株式会社モチベーション&コミュニケーションが主催する新入社員研修は、実践トレーニングをメインとして、ビジネスシーンで必要なコミュニケーションスキルを身につけられる研修です。1日8時間、計5日間の研修を通じ、ビジネスマナーとビジネスコミュニケーション、ビジネスモチベーションを身につけます。講師がオフィスに訪問して会議室で研修を行う形式や、オンラインでの実施が選べます。研修では、社会人として必要なマナーや、報連相などのコミュニケーションを身につけられるのみならず、セルフコーチングやストレスマネジメントによって自分のモチベーションを高める方法も学ぶことができます。また、ハラスメントやコンプライアンスといった現代のビジネスパーソンにとって必須の基礎知識も学べる内容です。
株式会社モチベーション&コミュニケーションは、組織のコミュニケーション課題の解決に特化した研修会社です。伝わる話し方や聴く力、論理的思考、営業スキルなど、現代のビジネスパーソンにとって必須であるコミュニケーションスキルを身につけられる研修を開催しています。実践的なトレーニングを重視しているので、学んだことが受講者の記憶に定着しやすく、職場に戻ってからもすぐに実践できるのが特徴です。

座学よりも体験を重視した実践型の新卒研修 - 株式会社モチベーション&コミュニケーション
思いやりの心を前提とした ビジネスマナー、良好な人間関係を構築する ビジネスコミュニケーション、自ら考え行動する ビジネスモチベーションを学びます。
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これからの時代に活躍するために必要なオンラインマナー研修「株式会社かんき出版」
コロナ禍に突入してから、会議や商談がオンラインに移行していますが、新型コロナウイルスの感染が終息しても、オンラインでの会議や商談は残ると考えられます。こうした時代に活躍できるビジネスパーソンになるためには、オンラインならではのマナーを学ぶ必要があります。新入社員研修にもオンラインマナー研修を取り入れましょう。株式会社かんき出版のオンラインマナー研修は、新入社員から中堅社員、リーダー層やマネージャーなど、幅広い階層を対象とした研修です。オンラインマナーを学べるだけでなく、環境設定などシステムの操作も学ぶことができます。
研修では、画面越しで自己紹介する場合のマナーや、画面共有する際に気を付けるべきこと、オンライン会議から退席する順番など、ビジネスパーソンが気になるマナーを学ぶことができます。画面越しだからこそ気になる身だしなみや、スマートな振る舞いを身につけられる内容です。
株式会社かんき出版は、ビジネス書や自己啓発書に特化した出版社です。ビジネスの知識が豊富な著者とのネットワークを活かし、ビジネススキルに関する研修を開催しています。本を出版できるほどの知識と経験を持つ著者が研修を行うので、クオリティの高い研修カリキュラムが特徴です。

これからの時代に活躍するために必要なオンラインマナー研修 - 株式会社かんき出版
リモートワークの普及により、画面越しのコミュニケーションが増加しています。対面でのコミュニケーションと同様、画面越しの場面においても「ビジネスマナー=ルール」が存在します。オンライン環境で相手とのスムーズなコミュニケーションを取るための入り口である”オンラインマナー”を学びます。
研修プランを表示
「ビジネスの基本が学べる新入社員研修」株式会社ラーニングエージェンシー
ラーニングエージェンシーの新入社員研修は、組織社会化に重きを置いています。組織社会化とは、新入社員が会社に適用するプロセスを意味します。組織社会化による効果は、社員の定着性が高まることと社会人としてのマインドを身に付けられることです。新入社員を受講することで、学生のマインドから社会人としての考え方や行動の仕方を強く意識できるようになります。ラーニングエージェンシーは、13,000社・260万人以上の実績をもつ人材育成専門業者です。97.6%以上もの受講者満足度を誇っています。定額制の受講システムや、オンラインでの受講システムなど、時間や場所にとらわれない研修コンテンツを提供している企業です。(参照:株式会社ラーニングエージェンシー)
「課題の打破にこだわる新入社員研修」株式会社リンクアンドモチベーション
リンクアンドモチベーションでは、STARの観点を重視した新入社員研修を実施しています。STARの観点は、同社独自の定義による用語です。要約すると、目標に向かって、時には上司に相談をしながら積極的に行動することを重視する考え方です。ワークショップなどの研修プログラムにSTARの概念が落とし込まれているため、新入社員は楽しく学びながらビジネスに必要なマインドセットを身に付けられます。実体験を通じて力が身に付けられるよう、体験型のプログラムが組まれています。株式会社リンクアンドモチベーションは、企業のコンサルティングや人材育成を専門とする企業です。モチベーションに特化して事業を展開しており、特に近年業績が伸びている事業者です。(参照:株式会社リンクアンドモチベーション)
「IT専門技術とビジネスマナーを学べる」トレノケート株式会社
トレノケート株式会社の新入社員研修では、ITの専門技術と新入社員が身に付けるべきビジネスの基本をオンラインで学習できます。同期型研修(リアルタイムのライブ配信)や対面の集合型研修を組み合わせることにより、確実に知識や技術を身に付けられます。トライノケートは、20年以上もの実績をもつ人材育成企業です。特に、IT関連の人材育成に長けており、難易度の高い資格を保有している講師陣が多数揃っています。東京・大阪・名古屋の三拠点に自社の研修会場を保有している点もトライノケートの特徴です。(参照:トレノケート株式会社)
手厚い教育サポートで想起に戦力化する新入社員研修「株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパン」
株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンの新入社員研修は、即戦力を育てる内容となっています。サービス業での現場経験などを基にしたメソッドを用い、主体的に考えて行動できる人材に育成します。新入社員研修は3日間ですが、入社前の内定者研修と入社1年目の終わり頃の2日間のフォローアップ研修を組み合わせることで、新入社員の効果的なレベルアップを図ります。
株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパンは、小売・サービス業に特化した研修サービスや、教育・人事・経営に関するコンサルティングなどを行う企業です。セミナーや研修の分野では、新入社員研修のほかにも、マネジメントや経営に関する研修など、多彩なプログラムがあります。(参照:株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパン)
たった3日で変わる!新入社員研修「愛される」社会人になるために「PHP人材開発」
PHP人材開発の新入社員研修は、3日間の公開セミナー形式です。集合研修とオンライン開催を選ぶことができます。たった3日間と短い研修ですが、学生からの意識変革を促し、仕事の基本とビジネスマナーを習得することで、新入社員の表情や言動が変わるプログラムです。グループワークや教育ゲームを通じ、周りに感謝し感謝される経験を積み重ねることで、相手の立場に立って考える癖や行動週間を身につけます。
PHP人材開発は、松下幸之助が創設したPHP研究所の人材育成サポートを行う組織です。松下幸之助の哲学を受け継ぎ、人類の繁栄、平和、幸福を目指しています。(参照:PHP人材開発)
ビジネスマナーと仕事の基本を習得する新入社員スタートアップ研修「株式会社日本能率協会マネジメントセンター」
株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)の新入社員研修は、社会人としての心構えをはじめ、ビジネスマナーやコミュニケーションなど、新入社員に必要な意識、知識、行動を網羅して習得するための研修です。日程は2日間で、対面型とオンライン型を選ぶことができます。学習内容は以下のとおりです。
・社会人としてふさわしい心がまえを理解する
・社会人として望ましいビジネスマナーを身につける
・仕事の正しい進め方、コミュニケーションの取り方を学ぶ
・自己啓発の取り組み方を学ぶ
JMAMは人材育成支援事業や手帳事業、出版事業を行う企業です。人材育成支援事業では、研修事業のほか、通信教育事業、eラーニング事業、アセスメント事業を行っています。(参照:株式会社日本能率協会マネジメントセンター)
セルフマネジメント力を高める新入社員研修「アーティエンス株式会社」
アーティエンス株式会社の新入社員研修では、以下の2つを目標に、セルフマネジメント力を高める内容の研修を行います。・自分自身で生産性を高め、成果にコミットすること
・モチベーションを維持し、自身で成長していくこと
リモートワークの普及で新入社員と先輩社員のコミュニケーションの機会が減り、新入社員の状態が把握できなくなったり、新入社員が社会人としての意識を保ちづらくなったりしています。こうした問題を解決するために、当研修では新入社員のセルフマネジメント力を高めることを目指します。
アーティエンス株式会社は、教育研修サービスや組織開発コンサルティングなどを行う企業です。『すべての人々がリーダシップを発揮する組織(シェアドリーダーシップ)』をつくるためのサポートを行っています。(参照:アーティエンス株式会社)
研修についてよくある質問
新入社員研修を設計する際には、さまざまな疑問が思い浮かぶものです。多くの企業担当者に共通する質問をご紹介します。研修の準備はいつ頃からはじめるべき?
一般的には、前年度の年末ごろに取り掛かる企業が多いです。新卒採用のスケジュールが落ち着き、入社する社員の人数やメンバーが確定した段階でスタートしましょう。研修にはどのくらいの予算をかけるべき?
企業の考え方やビジョンによって異なります。目安としては、外部研修を活用している企業では、新入社員1人あたり10~15万円程度以上かける企業が多いです。新入社員のメンタルケアに効果的な制度とは?
新入社員の離職防止のためには、ストレスが顕在化する前にケアすることが大切です。年齢の近い先輩社員を相談役として設定するメンター制度などが効果的です。研修に利用できる助成金・補助金
新入社員研修にかかる費用がネックになる際にチェックしていただきたいのが、助成金・補助金です。具体例として、2つの補助金をご紹介します。〇人材開発支援助成金
参考サイト:厚生労働省『人材開発支援助成金(特定訓練コース、一般訓練コース、教育訓練休暇付与コース、特別育成訓練コース)』
研修の対象者や用途によって7つのコースがありますが、新入社員研修において利用できる可能性が高いのは特定訓練コースです。
〇オンラインスキルアップ助成金(中小企業人材スキルアップ支援事業)※東京都に本社を置く企業のみ対象
参考サイト:TOKYOはたらくネット『人材育成の支援』
厚生労働省や本社のある自治体の役所などのWebサイトにて詳細を確認してください。その際、助成金の申請期限や適用条件などを見落とさないようチェックしてください。
新入社員に必要な知識・考え方

具体的に新入社員にはどのような知識を身につけてもらえると良いのでしょうか。
挙げればキリがありませんが、ここでは5つの項目で考えてみました。
社会人としての心構え
新入社員に対して先輩や上司が感じる事のひとつに、『いつまでも学生感覚が抜けない』です。学生時代は同じような年代の人としか接してないし、自分のことを最優先にしてもそれほど支障はなかったでしょう。仕事をすると自分優先ではいられない場面も多いですし、年齢や役割、立場が違う人だらけです。
話し方、接し方、考え方などを変えていかなければ、通用しません。
学生の間にバイト経験があると、社会をわかったように感じてしまうこともありますが、改めて学生と社会人の違いを感じてもらうことはとても大切です。さらに、働くことは個人の利益ではないこと、仕事は社会貢献であることなども、改めて伝える場になると良いです。
ビジネスマナー
新入社員が苦手意識を持つもののひとつに、マナーがあります。社会におけるマナーは、共通のものもありますし、その業界独特のものも存在します。
名刺交換の仕方、電話のかけ方、メールや文章の書き方、言葉使いなど、学生時代には経験のなかったことが多いですから、しっかりと理解し身につけてもらう必要があります。
また、意外と不満につながるのが服装や髪形です。
お洒落をしたい年代だと思いますが、社会人として失礼のない清潔感のある身だしなみについても確認すると良いですね。
ビジネスマナー研修
新入社員からベテラン社員向けまで『知っていて当然』のビジネスマナーを習得するビジネスマナー研修を紹介します。
コミュニケーションスキル
若い世代の多くが苦手としているのは、人間関係の構築やコミュニケーションについてです。SNSの普及により、連絡はチャットで済んでしまいます。
電話をかけることも、待ち合わせの事前確認もほとんどせずに、日常生活ができてしまうのです。
人との関係性も直接会うことなく、交流が持ててしまうため、気軽な人間関係は作れるけれど、深いつながりを持つことに対して抵抗感や苦手意識を持ってしまいます。
社会人になると、仕事の話ばかりではなく、世間話や相手の話を聞くことが求められます。
人とのつながりを作る能力は業績にも直結しますので、ぜひ身につけて欲しいスキルです。
ITスキル
パソコンやスマホが子供のころから当たり前にあった世代にとって、ITスキルは高いと言えるかもしれません。が、使いこなせる範囲は個人差があるため、仕事上で使うスキルは習得してもらう必要があります。
インターネットを使ってマーケティングをおこなうのも可能ですので、ITを使いこなせないと仕事が進まないということも出てくるかもしれませんね。
基本的な知識と同時に、SNSのマナーや個人情報の扱い方などについても、学ぶ場があると良いですね。
仕事で使うSNSとプライベートで使うSNSでは違いがあることを認識してもらうことで、トラブル防止にもつながります。
自社について理解を深める
一般的な知識やマナーの他に、やはり大切なのは自社を知ることです。興味を持っている分野や企業に就職をしていると思いますが、内部事情や内部情報はどの企業にもあるものです。
企業理念、特徴や扱い商品、社員に求めるもの、社会での役割などを理解することで、仕事や会社に対する思いや責任感、愛着につながります。配属された部署のことだけではなく、会社全体の構造が見えるような内容を経営陣が直接話す機会にするのも良いです。
研修で身につけるべきこと
社会人として必要なマインドセットを身につけたうえで、実務や社内での人間関係構築につながる研修も実践していきましょう。これらの項目は、現場で身につけるべきとの考え方もありましたが、近年ではカリキュラムや体験型プログラムで研修に盛り込む企業が増えています。自己を知る
新入社員と言っても個性があります。自分のことを知っているようで、意外と知らないものです。
また、自分を知ることで他の人との違いも明確になります。
考え方、行動の仕方、仕事に対する考え方など、違いがわかると必要以上に比べることもなくなり、自信にもつながります。
指導をする側も、新入社員の特徴を知ることは教育の仕方の参考にもなります。
自分の特性を知ることは、新入社員にも企業にも良い影響を与えます。
レクリエーション
研修にレクリエーションを組み込むことで、同期との交流の場になります。初めての社会時生活の中で、やはり頼りになるのは同期の存在です。
部署は違っても同期との交流が図れると、情報交換にもなりますし、相談しやすい関係性を作ることもできます。
泊まりでの研修をおこない、コミュニケーションの時間を作ったり、食事会などをセッティングしている企業もあります。内部講師の場合は、講師である先輩社員との交流の場にもなりますので、新入社員には心強い機会になりますよね。
レクリエーションを目的とした研修を特別に企画しなくても、通常の研修の中でアイスブレイクの時間を長く取る、ゲーム感覚で楽しめるワークを取り入れるのも十分なレクリエーションになります。
研修の時間や内容を考慮して取り入れると良いです。
ワークショップ
社員研修におけるワークショップとは、体験型のプログラムのことを指します。オーソドックスrなスタイルとしては、3~6名程度のチームを複数作って、チームごとにそれぞれ協力し合って課題に取り組みます。ワークショップの課題は、「無人島に遭難をしたときにどのように対処するか?」などのテーマがよく用いられます。
ワークショップを通じて、以下の効果が期待できます。
・合意形成する力(自分の考えを話す、他人の考えを聞く)
・チームワークの活性化
・多様なものの考え方があることを知る
実際に取り組んでみるとかなり盛り上がり、楽しい研修になります。複数の議題を用意して、チームのメンバーを変更しながら取り組めば、新入社員同士でかなり自然にコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
ケーススタディ
ケーススタディとは、実際に過去に起こった事例や起こりやすい事例を題材とする研修のことです。大きなポイントは、リアリティのある場面を設定することです。・誤発注により在庫が大量に余ってしまった
・売上が落ちている商品のリニューアル案を求められた
など、課題・問題を設定したうえで、いかに問題を解決するかを問います。ワークショップと組み合わせて、チーム対抗でおこなう手法も効果的です。
ケーススタディで学べるのは、以下の点です。
・論理的に問題を解決する力
・分析力・洞察力
・実践的なビジネスの力
教育担当の方が新入社員の考え方の傾向を知るためにも、とても効果的な研修です。
ロールプレイング
ロールプレイングは、営業や接客研修にてよく用いられます。担当者側と顧客側に分かれて、クロージングまでの流れを通しておこないます。ロールプレイングを実践するメリットは、以下のとおりです。・営業や接客の型を身につけられる
・アウトプットにより学習効果が高められる
・フィードバックを受けて、スキルを高められる
ロールプレイングの効果を高めるには、繰り返し実践することが重要です。
メンタルヘルスケア
近年、働く人のメンタルヘルスケアについての取り組みを強化する企業が増えています。2015年から50名以上の企業ではストレスチェック導入が義務化されたことで、その動きは活発になってきています。
企業だけの取り組みでは個人の心の健康を維持するのは難しいと言えます。
個人個人でのケアも必要となります。
自分の特徴を知るとともに、どのようなことにストレスを感じやすいのか、ストレスとの向き合い方などを早い段階から知っておくことは、長い社会人生活において役に立つことでしょう。
The International Journal of Business and Management Research に掲載された 2019 年のレポートによると、調査対象の従業員の 90% が、トレーニングと能力開発プログラムによって仕事のパフォーマンスが向上したことに同意または強く同意しています。
《出典》 研修と開発による従業員のパフォーマンスの向上 - Maryville University
実践で活きる研修の3つのポイント
前章までの内容は、どの企業にも当てはまる一般論です。しかし、実際に現場に出てみると、机上で学んだ理論がうまく実践で生かせない新入社員もいます。この章では、新入社員が現場で力を発揮するために新入社員研修で注意すべきポイントを解説します。自社で役立つ実践的な内容を学ぶ
研修で身につけた知識や技術を実践的なものにするためには、具体的に自社の状況に当てはめて新入社員に情報を伝えることが重要です。例えば、「報告・連絡・相談」に関する事項では、以下のように内容を具体化していきます。
・どのような状況になった時、誰にどのように報告をするのか?
・報告したい相手が不在の時には、どのように対処すべきか?
・報告書・稟議書のフォーマット
ポイントは、検収の内容を自社に当てはめて5W1Hの漏れがないようにすることです。研修のプログラムやテキストは、広く当てはまるようにするためにどうしても抽象的になり、社会経験の少ない新入社員にはわかりづらい内容になりがちです。したがって、自社での研修の中で内容を具体化させましょう。
テレワークの課題に対応する
感染症防止対策や働き方改革の観点から、2020年以降急速にビジネスのテレワーク化が進みました。状況によってはテレワークでしか新入社員研修が実施できないケースもあるでしょう。そのような場合、オンライン研修を活用しながら動画コンテンツやビジネスチャットを使ったコミュニケーションを積極活用する必要があります。
いずれのケースにおいても同様のことがいえますが、オンラインの特性を新入社員に伝えたうえで、効果的にツールや資料を活用する力が求められます。
研修受講後のフォローアップ
学習内容を定着させるには、サイクルの意識が重要です。以下が基本的な学習サイクルの流れです。①学習(集合研修)
↓
②実践(OJT・実務経験)
↓
③フォローアップ(フィードバック・振り返り研修など)
フォローアップが不十分な場合には、学習した内容をどのように実践で活かせるのかがわからないままになってしまうことがあります。さらに、学習内容と実務がリンクしないため、新入社員が同じ失敗を繰り返してしまう可能性が高くなります。
フォローアップまでしっかりと整えることにより、研修の効果が大きく高められます。
Work Institute の報告によると、2019 年に自主的に会社を辞めた従業員の 20% は、キャリア開発の機会が不足していたことが理由でした。これは、最も頻繁に挙げられる退職理由でした。
《出典》 従業員の離職率を下げるためのトレーニングと能力開発の支援 - Maryville University
研修は入社前から始まる
新入社員研修は、入社してから始めることが多いと思いますが、内定が決まって時点でスタートするのもお勧めです。内定辞退の防止にもなりますし、早期から始めることで仕事をする土台を作ることができます。
必要な知識のうち、自社知識は入社前に伝えられると、理解が深まり、仕事や会社への興味もさらに強まります。
入社前に新人さんのことを知る機会にもなりますので、育成の方向性の参考にもつながります。
仕事や業務についての質問にもこの時点で対応できると、安心して入社式を迎えてもらえますよね。
内定してからの数か月間を有効に使うことは、新入社員の心を離さないチャンスとしてどんどん活用しましょう。
内定者研修
研修を通して内定者の不安を解消し、内定辞退の防止をします。
新入社員研修こそ継続が必須

新入社員研修は、他の研修よりもタイミングや期間が重要になります。
これから社会人としてのスタートを切るのですから、長く働いてもらうためにも丁寧に育てたいものです。
そのためにも、振り返りしやすい、結果が見えやすい、継続しやすい内容がお勧めです。
研修の後は定期的に評価をする機会を作りましょう。
研修の企画や進め方、フォローアップの方法などは、研修の企画会社に依頼をすると、ご希望に合ったカリキュラムを提案してくれるので非常に効率的です。
効果が出る研修を行うために、企業研修のプロに相談してください。