こうした研修は、受講者が能動的に参加できることから、従来の座学中心の研修よりもビジネススキルが身につきやすいです。受講者が研修で学んだことを、実際の職場で活かせるようにするためにも、ビジネスゲーム研修を導入する企業が増えているのです。
この記事では、ビジネスゲーム研修ではどのようなことをするのか、どのような効果があるのかを解説していきます。現在申し込みできるビジネスゲーム研修の一覧も載せたので、ビジネスゲーム研修を探している方は参考にしてください。
ビジネスゲームとは
ビジネスゲームとは、実際のビジネスのシミュレーションや模擬訓練ができるゲームのことです。現実と同じように、商品の企画や開発、マーケティング、営業などを行うことで、受講者は会社の経営を学んだり、ビジネススキルを身につけたりできます。従来の研修は座学や簡易的なグループワークが中心でしたが、近年はビジネスゲームを中心にした「ビジネスゲーム研修」が増えています。ゲーム形式で受講者が能動的になりやすく、眠くならず内容が身につきやすいからです。
ビジネスゲームの種類
ビジネスゲームはビジネススキルを高めるためのものですが、より具体的にすると、以下のようなスキルの獲得に役立ちます。● コミュニケーション
● チームワーク
● チームビルディング
● リーダーシップ
● マネジメント
● 仕事の進め方
● PDCA
● 報連相など基礎的なスキル
● リモートワーク時の仕事の進め方
ゲームの設計や内容によって学べることが異なるので、向いている社員も異なります。新入社員には、仕事の進め方の基礎を学べるビジネスゲーム研修を、リーダー層にはリーダーシップやマネジメントが学べるビジネスゲーム研修を受講してもらうといったように、育成対象者と研修の内容・レベルを合わせて導入しましょう。
ビジネスゲームが注目される背景
ビジネスゲームが注目される背景には、受講者が能動的に取り組めることがあります。受講者はいつのまにかゲームに夢中になってしまい、ゲームを楽しみながら攻略することで、自然とスキルアップできるのです。実践型のシミュレーションを通じてスキルを身につけられるので忘れにくいですし、職場でもすぐに実践できます。研修の効果が高く、実際のビジネスに役立つため、ビジネスゲームは注目されています。従来の研修では、座学や簡単なグループワークなどが中心でした。こうした形式だと、会社命令で仕方なく受講している人は、やる気を出せず研修の内容が身につきません。このような研修は、受講者のためにも、企業のためにもなりません。そこで、ビジネスゲームのように受講者が自然に能動的になれる研修が注目されるようになりました。
研修のカリキュラム例
ビジネスゲーム研修のプログラム内容やカリキュラムは、研修会社によって異なります。一例として、以下のようなカリキュラムが挙げられます。・ビジネスを円滑にするコミュニケーションや議論の方法
・ 報連相や情報共有の方法
・ 目標設定や課題の洗い出しなどPDCA
上記は新入社員や若手社員が、基礎的なビジネススキルを学ぶ場合を想定した内容です。ビジネスゲーム研修では、こうしたわかりやすいトピックごとの講義を受けず、実践しながら身につけていくケースがあります。
入社5年目までの新入社員~若手社員対象の研修カリキュラム例
● 目指すゴール1.ビジネスを円滑にするコミュニケーションや議論の方法を身につける
2.報連相や情報共有の方法を知る
3.目標設定や課題の洗い出しなどPDCAサイクルを体感する
導入 |
◆アイスブレイク ・各グループで自己紹介 ◆ゲームのゴールとルール説明 ・売り上げと資産、ファンを増やすことが目的 ・意見が分かれたら多数決をせず話し合いで決める ◆チームワークを高めるコミュニケーションのコツ |
ビジネスゲーム体験 |
◆商社の経営陣となってビジネスをする ⇒ボードゲーム形式で1年間の経営を体感 ・商品企画、マーケティング ・環境に配慮した経営でファン獲得 ・設備投資や人材採用で会社の規模を拡大 など |
ゲームの振り返り |
◆ゲームの結果発表 ・各グループの順位を決定 ◆グループでゲームの感想を対話 ・他グループの結果を見て感じたこと ・自分たちのグループの経営でうまくできたこと ・自分たちのグループでうまくいかなかったこと |
まとめ |
◆研修の学びを業務に活かすために ・PDCAとその重要性 ・目標を共有することが仕事成功への近道 |
研修のラインナップ
ここからは、現在実施できるビジネスゲーム研修を紹介していきます。内容は研修によって大きく異なり、ユニークなカリキュラムなので、気になる研修を見つけたら、詳細を問い合わせてみましょう。【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修「株式会社ノビテク」
株式会社ノビテクは、ビジネスゲーム研修をいくつか主催しています。そのひとつが「【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修」です。
この研修は、内定者、新入社員、若手社員、リーダー・候補者など比較的若い社員を対象としています。研修の目的は、体感を通してビジネススキルやビジネスマインドを獲得すること、時間管理やG-PDCAなど社会人に必須のスキルを身につけることなどです。
研修では、架空の会社に入社するところから始まり、プレゼンや稟議などを通し、売上1位を目指すビジネスシミュレーションを体験します。実際の仕事と同じように進めていくため、職場に戻っても役に立つリーダーシップ、チームビルディング、コミュニケーション能力を身につけることができます。
一般的な座学の研修と異なり、音、映像、ツールにはバンダナムコゲームスのノウハウが詰め込まれているので、受講者は世界観に入り込んで夢中になることができます。自分から能動的に研修に取り組めるので、高い効果が期待できます。
株式会社ノビテクは、このように眠くならず、記憶に残る研修を提供しています。受講者の不安を取り除き、いつのまにか夢中になれる工夫があるので、自然とビジネススキルを高めることができます。

【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修 - 株式会社ノビテク
架空の会社に入社し、社員になりきって仕事を体感することで、さまざまな気づきが得られるビジネスゲームです。ゲームメソッドの「思わず夢中になる仕組み」を活用し、演習を繰り返し行うことで、現場で実践できるビジネススキル・マインドの定着を図ります。
研修プランを表示
【Zaim】財務基礎知識体感 ビジネスゲーム研修「株式会社ノビテク」
「【Zaim】財務基礎知識体感 ビジネスゲーム研修」も、株式会社ノビテクが主催するビジネスゲーム研修です。こちらは新入社員、若手社員、中堅社員を対象としたプログラムで、財務に特化した内容となっています。研修で学ぶ内容は、財務諸表の見方や財務分析の方法で、受講者は財務的な視点を養うことができます。しかし、こうしたプログラムは受講者が眠くなりやすかったり、レベルが高すぎて受講者がついていけなかったりすることが往々にしてあります。
「【Zaim】財務基礎知識体感 ビジネスゲーム研修」では、人生ゲームのようなビジネスシミュレーションを通じ、演習を中心に財務の視点を身につけます。企業活動がどのように財務諸表に反映されるのか、実際に手を動かしながら学習するため、眠くならず理解もしやすいです。
研修では、人生ゲームのようにサイコロを振り、すごろくのコマを進めていきます。経営活動のすごろくで、設備投資や突然のアクシデント、採用などのイベントが起きます。こうしたイベントに対応しながら財務を学ぶので、理論と実務が結びつき、財務的な視点を楽しみながら獲得することができます。

【Zaim】財務基礎知識体感 ビジネスゲーム研修 - 株式会社ノビテク
財務基礎知識体感ゲームを通じて財務リテラシーの向上を図ります。ゲームメソッドの「思わず夢中になる仕組み」を活用した演習を繰り返し行うことで、知らず知らずのうちに財務諸表(B/S、P/L、C/S)を理解し簡単な財務分析ができるようになります。
研修プランを表示
【 “新”仕事の進め方】オンライン版ビジネスゲーム型研修「株式会社ノビテク」
ノビテクでは、「【 “新”仕事の進め方】オンライン版ビジネスゲーム型研修」というビジネスゲーム研修も開催しています。主にリモートワーク時の仕事の進め方を学ぶ研修のため、仕事経験がない新入社員や、リモートワークに慣れていないすべての社員におすすめです。リモートワークが普及し、仕事ができる環境が広がりましたが、社員どうしが近くにいないため、ちょっとした相談はしにくくなりました。特に新入社員はわからないことだらけなのに、気軽に質問できない環境のため、リモートワークに苦しみがちです。リモートワークに慣れていない社員も同様でしょう。
しかし、社会や経済は止まってくれないので、社員はいつもどおりに仕事をし、成果を出さなければなりません。リモートワークの環境下でも通常どおりのビジネスを行うためのスキルを学べるのが、この研修です。
研修では、オンライン環境でビジネスゲームを活用し、会社の仕事を疑似体験していきます。受講生たちの行動や決断は、行動ログとしてシステム内に記録されます。講師とともに行動ログを振り返り、良かった点や改善点を見つけるので、より深い気づきや学びを得ることができます。

【 “新”仕事の進め方】オンライン版ビジネスゲーム型研修 - 株式会社ノビテク
リアル研修と同様に、体感型で深く学べるオンライン版の新入社員研修。ビジネスゲームを通して「行動」を変え「結果」が良くなる改善サイクルの体感し、自律的に成長していく人材育成の土台づくりを行う。
研修プランを表示
The Team「株式会社プロジェクトデザイン」
株式会社プロジェクトデザインが提供するビジネスゲーム「The Team」は、1回20分で終わるシンプルなゲームです。参加者が3~5人のチームを組んでひとつの会社となり、上司役1名と部下役2~4名に分かれ、他チームと競い合います。上司役ができるのは「部下に指示を出す」「予算の配分を決定する」という意思決定のみで、それ以外のすべての仕事は部下役が行います。上司役はきちんと指示を出したつもりでも、部下役には誤って伝わってしまい、うまくチームが機能しない…といったことが浮き彫りになり、上司と部下の視座の違いが学べる研修です。
株式会社プロジェクトデザインは、「志ある行動者たちを結びつけ、高めあい、社会を取り巻く問題を解決する」をコンセプトにしている会社です。主にビジネスゲームの開発・導入を行っています。(参照:株式会社プロジェクトデザイン)
ビジネスゲームDo★Do★Do「株式会社ヒップスターゲート」
株式会社ヒップスターゲートのビジネスゲーム研修は、新人・若手社員を対象とした2日間のプログラムです。受講者は架空の会社の社員となり、知育ロボットの企画開発から販売までのビジネスを体験します。この研修では、ビジネスマナー、報連相、議事録作成などビジネスの基礎的スキルはもちろん、人事異動、特命任務、金融危機などのイベントが発生するので、ビジネスとは予測不可能なものであることを学べます。特に新入社員や若手社員は突然の人事異動やビジネス環境の変化を経験したことがありません。こうした事態がいつ起きるかわからないことを、この研修を通じて学ぶことができます。
株式会社ヒップスターゲートは、「真面目に楽しい教育」を掲げる人材育成コンサルティング会社です。つらくても楽しい要素があれば、高い成果や早い成長につながると考え、真面目すぎず、かといって遊ぶだけでもない、人材育成に適した研修プログラムを提供しています。(参照:株式会社ヒップスターゲート)
経営者になって会社を成長させるビジネスゲーム研修「マーキュリッチ株式会社」
マーキュリッチ株式会社のビジネスゲーム研修は、「もしあなたが経営者だったら?」をテーマに、ビジネスの成長・収益構造の理解をゲームで体感しながら学びます。実際のビジネスプロセスに近い体験ができるよう設計されたゲームで、経営に対する考え方と感性を養い、個人の能力を最大限に引き出します。マーキュリッチ株式会社は、プレゼンテーション指導を主とした人材育成が得意分野で、研修の受講者満足度95%を誇る会社です。受講者が自身の成長を実感でき、周囲の人も変化がわかるカリキュラムで、長い期間にわたる知識・スキルの定着を促します。(参照:マーキュリッチ株式会社)
多様性を学び決断力を伸ばすコンセンサスゲーム研修「株式会社エールライフ」
株式会社エールライフのコンセンサスゲーム研修では、組織内の決定手法である「コンセンサス」の重要性を理解できるのが特徴です。個人の価値観を語る方法と、それらを踏まえたチームとしての回答を導き出す方法について実践的な学びを得ます。その結果、組織で考えを統一することの必要性を実感できる内容です。株式会社エールライフは、個人の幸せを追求し、目指す未来を実現するためのスキルやノウハウを伝える研修を得意としています。自ら意思を持って働く社員を増やすことは、企業の成長に不可欠です。多くの社員が理想の姿を描き、そこに向かって切磋琢磨する組織づくりを支援します。(参照:株式会社エールライフ)
デジタルシフトで全体最適化!リードビジネスゲーム「株式会社エムエム総研」
株式会社エムエム総研の提供するリードビジネスゲームは、マーケティングの基礎が体系的に学べる研修です。マーケティングの手法や施策といった概要的な知識はもちろん、社会状況の変化によるリスク対策や自社に合った方針の立て方を学び、マーケティングの成果を最大化する状態を目指します。株式会社エムエム総研は、デジタルセールスとマーケティングの専門企業です。近年加速を続ける企業のDX化を支援し、新しい時代を生き抜く集客プランを提案しています。あわせてDX人材の育成もバックアップすることで、社員の意識改革と他社との差別化を実現します。(参照:株式会社エムエム総研)
研修についてよくある質問
ビジネスゲーム研修の導入を考えている企業から、頻繁に寄せられる質問について回答していきます。以下をご覧になってから、ビジネスゲーム研修を探していきましょう。対象者は新入社員だけですか?
新入社員や若手社員を対象としたビジネスゲーム研修が多いですが、その他の階層向けの研修もあります。ビジネスゲーム研修を選ぶ際は、ウェブサイトの情報から対象者を確認し、自社で研修を受けてほしい受講者と重なっているか確認しましょう。また、新入社員や若手社員向けの研修でも、研修会社に依頼すれば、他の階層向けにアレンジして研修を行ってくれる場合があります。ビジネスゲーム研修は、新入社員や若手社員だけでなく、チームワークの意識が低い組織や、上司と部下の意思疎通がうまくいっていない組織におすすめです。幅広い階層の社員が対象になるので、研修会社に問い合わせる際、受講者の階層や世代も伝えましょう。
研修を短時間で終わらせることはできますか?
希望する時間に応じ、研修会社は柔軟に対応します。短い場合、ビジネスゲームは数十分から1時間程度で終了するので、短時間での研修は可能です。ただし、あまりに時間が短すぎると、研修の効果が充分に発揮されません。ビジネスゲームは同じようなことを反復して行って身につけるので、繰り返し行う時間が必要です。受講者に研修内容を深く身につけてもらうために、半日~1日程度の時間を想定しておきましょう。
ビジネスゲーム研修だけで社員は育成できますか?
基本的には、ビジネスゲーム研修単体で効果を発揮するよう、研修会社がカリキュラムを作成しています。ですが、他の研修とあわせて導入したほうが、より効果を発揮できる場合があります。ビジネスゲーム研修と併用したい研修の例としては、以下のような研修が挙げられます。
・新入社員研修
・コミュニケーション研修
・リーダーシップ研修
・マネジメント研修
こうしたビジネススキルの研修とあわせてビジネスゲーム研修を行うと、理論と実践の両方を鍛えることができ、高い効果が期待できます。
研修で身につくスキル

ビジネスゲーム研修では、基礎的なビジネススキル、チームワーク、主体的な行動など、いろいろなスキルを身につけることができます。それらの一例をご紹介していきます。
PDCAなど基礎的なビジネススキル
新入社員や若手社員を対象としたビジネスゲーム研修では、基礎的なビジネススキルを身につけることができます。報連相やPDCAなど、社会人が最初に学ぶべき基本です。ビジネスゲーム研修では実際のビジネスのシミュレーションを行いながら進めるので、チームのメンバーどうしの報連相や、課題を見つけて解決するためのPDCAが必要になります。おろそかにすると、あとで失敗やミスを招いてしまうことも理解できる仕組みになっています。実践形式だからこそ、報連相やPDCAなど基礎的なビジネススキルの必要性を学ぶことができます。
これらは数年以上の社会人経験がある人にとっては当たり前のスキルかもしれませんが、新入社員や若手社員にとっては当たり前ではありません。職場に配属される前や、チームのリーダーに抜擢される前に研修で身につけておくと、即戦力としての活躍が期待されます。
チームワーク、チームビルディング
ビジネスゲーム研修は、基本的に複数人でチームを組んで進めます。必然的に、チームワークが必要になりますし、チームビルディングも学べます。仕事で成果を出すためには、個人が強みを持ち寄り、それを活かしてチームとして最大限の成果を出さなければなりません。しかし、少人数のできる人に仕事が集中し、その他大勢は彼らの指示通りに動かされているだけ…という職場はありませんか。ビジネスゲーム研修では、こうしたダメな職場を改善するチームワークやチームビルディングを学べるのです。
ビジネスゲーム研修では、ひとりでできる課題ではなく、チームのメンバーが協力しなければステップを進めることはできず、最終的な成果物も出せないようになっています。全員が強みを持っており、多様性を最大限に活かすことの大切さを学ぶことができます。
主体的に行動する力
ビジネスゲーム研修では、主体的に行動する力を身につけることができます。上述したように、ビジネスゲーム研修は自然と能動的になれる工夫がされた研修プログラムです。普段は仕事にあまり積極的になれない受講者でも、仕事の全体像を把握することで自身が行っている業務への理解度が増し、責任感が高まったり、「仕事っておもしろい」という気づきを得られます。また、従来の研修で効果を感じられなかった場合、受講者が消極的で研修内容をすぐに忘れてしまった可能性があります。こうした職場では、仕事もまた受動的な社員が多いのではないでしょうか。意識を変革するためにも、受講者が能動的になれるビジネスゲーム研修は有効です。
研修の効果
ビジネスゲーム研修を導入すると、どのような効果があるのでしょうか。受講者のスキルアップを中心に、研修で期待される効果を解説していきます。研修内容が深く身につく
ビジネスゲーム研修は、従来の座学などの研修よりも、研修内容が深く身につく傾向にあります。ただゲームに取り組んでおしまいではなく、各ステップにおいて試されたスキルを講師が解説してくれるからです。「このステップがクリアできなかったチームは、○○という視点を取り入れて、もう一度チャレンジしてみましょう」のように指導を受けることで、理論的なノウハウと実務が結びつきます。さらに、ビジネスゲーム研修では、角度を変えて同じような課題に複数回チャレンジします。角度が変わるため、受講者は毎回新鮮に感じられますが、本質的な課題は同様です。同じような課題に繰り返し取り組むことで、研修で学んだ内容を深く理解し、身につけることができます。
自分の長所・短所を見直せる
ビジネスゲーム研修を受講すると、チームにおける自分の長所と短所がわかる、という効果があります。ビジネスゲームは実際のビジネスのエッセンスを取り出し、納期までの時間などを一気にスキップし、1日~2日程度でプロジェクト開始から終了までを体験するからです。凝縮されたプログラムに取り組むことで、チームにおいて自分が力を発揮できているかいないかを知ることができます。また、自分とチームのメンバーを比べることで、良い意味で自分の長所と短所を把握できます。こうした長所と短所は、普段の仕事でも表れているはずです。しかし、日常の業務では慌ただしさや期間の長さから、なかなか自覚しにくいのです。ビジネスゲーム研修を受講することで、普段は気づきにくい自分の長所と短所を見つけることができます。
失敗経験を積める
普段の仕事において大きなミスは許されませんが、研修ならいくらでも失敗することができます。通常のビジネスと同じようなシチュエーションで失敗経験を積めるのも、ビジネスゲーム研修の重要な効果です。失敗を経験することで、「次に同じようなシチュエーションになったらこうしよう」と解決策を見つけることができます。研修の場でたくさん失敗し、より良い解決策を考えておいてもらうことで、ビジネスの現場で失敗せず成功する可能性を高めることができます。
●効果を上げるゲーム導入のポイント
1.研修の目標を明確にして参加者に共有する
2.参加者それぞれに役割分担を行う
3.研修の終盤にはグループ内で振り返りを行う
参考:KeySession『コミュニケーション育成ゲームを取り入れる』より