「社員同士のコミュニケーションが不足しておりビジネスゲーム研修を検討しているが、効果があるのかわからない」「ビジネスゲーム研修をどこの研修会社に依頼すればよいか迷っている」
このような悩みを抱えている経営者や人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
当記事では、ビジネスゲーム研修のメリットや身につけられるスキル、研修会社のカリキュラム例について紹介していきます。ビジネスゲーム研修を検討している方は、ぜひご一読ください。
この記事でわかること
- ビジネスゲーム研修を実施するメリット
- ビジネスゲーム研修で身につけられるスキル
- ビジネスゲーム研修のカリキュラム例
ビジネスゲーム研修には、多くのメリットがあります。しかし、そのメリットを享受できるかどうかは、研修内容や講師の質次第です。キーセッションでは、質の高い研修を数多くご用意しています。また、その中から貴社のご要望に沿った研修をご提案いたします。相談は無料なので、お気軽にお問い合わせください。
ビジネスゲーム研修とは
ビジネスゲーム研修とは、ゲームを活用してビジネスについて学ぶ研修です。受講者は、チームに分かれてさまざまなビジネス上の課題を模したゲームに取り組みます。
従来の研修は座学や簡易的なグループワークが中心でした。しかし、近年はビジネスゲームを採用した「ビジネスゲーム研修」を導入する企業も増えています。ゲーム形式ゆえに受講者が能動的になりやすく、ゲームに夢中になるため内容が身につきやすいからです。
ただし、ビジネスゲーム研修を企業独自で実施するのは困難です。ビジネスゲームに関する知識や経験のある研修会社による研修を受講すると、高い効果が得られます。
ビジネスゲームとは?
ビジネスゲームとは、実際のビジネス状況やプロセスを模したシミュレーションゲームです。ゲームを通して商品企画や開発、マーケティングや営業などのビジネススキルを学んでいきます。
たとえば、以下のようなビジネスゲームがあります。
- ヒアリングチャレンジ
- マナーストーリー
- コンセンサスゲーム
- 経営者シミュレーションゲーム
- ビブリオバトル
- マシュマロチャレンジ
- 十人十色
- ビズストーム
さまざまなビジネスゲームがあるため、自社にぴったりなゲームを選びましょう。
ビジネスゲームが注目される背景
ビジネスゲームは、誰もが夢中になれるゲームを通して、ビジネスを疑似体験できる点が注目されています。
近年、働き方の多様化が進んでおり、職場でのコミュニケーション不足に陥る企業も少なくありません。そこで、皆が楽しみながらコミュニケーションが取れるビジネスゲームを取り入れる企業が増加傾向にあります。
また、「ビジネスで失敗するかもしれない」などのリスクへの恐怖心を軽減するのにも効果的です。ビジネスゲームでは、実際に起こりうるビジネスの成功と失敗体験を積めます。何度も失敗を重ねていくと、新たな気づきが得られるようになり、リスクを恐れずに挑戦できます。
ビジネスゲーム研修を実施するメリット
ビジネスゲーム研修を実施するメリットは、以下の3点です。
- 社員を効果的に育成できる
- 社内のコミュニケーションが活性化する
- 失敗経験を積める
それぞれ解説していきます。
社員を効果的に育成できる
ビジネスゲーム研修では、社員の効果的な育成が可能です。
ビジネスゲームは、ただのゲームだけではなくビジネスに活かせるシチュエーションを盛り込んだゲームです。
ビジネスゲームを通して、さまざまな理論や知識を学び、具体的な状況に適応する力を養います。これにより、社員の問題解決能力や意思決定力などを向上させられるのです。
また、楽しみながら研修を実施できるので、定着率が高いのもビジネスゲームの特徴です。座学形式の研修だと受動的になりがちですが、ゲームを通して実践的かつ能動的に考えることで、定着率が高くなります。
社内のコミュニケーションが活性化する
ビジネスゲーム研修を通して、社内のコミュニケーションを活性化させられるのもメリットの一つです。ビジネスゲームは、チーム内で意見を交わしつつ協力しながら課題を達成していくため、コミュニケーション力が鍛えられます。
円滑なコミュニケーションが職場に還元されると、協力体制が整うため、業務効率化にもつながります。
失敗経験を積める
通常のビジネスと同じようなシチュエーションで失敗経験を積めるのも、ビジネスゲーム研修の重要な効果です。普段の仕事において大きなミスは許されませんが、研修ならいくらでも失敗の経験ができます。
失敗を経験すると「次に同じようなシチュエーションになったらこうしよう」と、解決策を見つけられます。研修の場でたくさん失敗し、よりよい解決策を見出すことで、ビジネスの現場で失敗せず成功する可能性を高められます。
ビジネスゲーム研修で身につくスキル
実施するゲームにもよりますが、ビジネスゲーム研修で身につけられるおもなスキルは、以下の6点です。
- PDCAサイクル
- 主体的に行動する力
- 仕事に対する責任感
- 仕事の全体像を理解する
- 効果的なコミュニケーション
- チームワーク
この中から、実際のビジネスにおいて重要度の高い3つのスキルについて解説します。
PDCAサイクル
ビジネスゲーム研修では、ゲームの内容にもよりますが、PDCAサイクルのスキルを身につけられます。PDCAは社会人が最初に学ぶべき基本スキルであり、業務を円滑化する手法です。
ビジネスゲーム研修では、実際のビジネスを想定しながら進めていきます。課題を見つけて解決するためには、PDCAが必要です。
ビジネスゲームの中には、PDCAをおろそかにすると、あとで失敗やミスを招いてしまうことも理解できる仕組みになっているものも多いです。
PDCAサイクルは、数年以上の社会人経験がある人にとっては当たり前と感じるスキルです。しかし、新入社員や若手社員にとっては当たり前ではありません。職場に配属される前や、チームのリーダーに抜擢される前に研修で身につけておくと、即戦力としての活躍が期待できます。
チームワーク
ビジネスゲーム研修は、基本的に複数人でチームを組んで進めるため、チームワークを身につけられるでしょう。
仕事で成果を出すには、個人が強みを持ち寄り、それを活かしてチームとして最大限の成果を出さなければなりません。
ビジネスゲーム研修は、チームのメンバーが協力しなければステップを進められず、成果が出ない仕組みになっているのが特徴です。そのため、全員が持つ強みと多様性を最大限に活かすことの大切さを学べます。
主体的に行動する力
ビジネスゲーム研修では、主体的に行動する力を身につけやすいです。上述したように、ビジネスゲーム研修は自然と能動的になれるよう工夫がされた研修プログラムです。
普段は仕事にあまり積極的になれない社員でも、仕事の全体像を把握できるようになると責任感が芽生えます。また、自身が行っている業務への理解度が増し、仕事を楽しめるようになります。
意識を変革するためにも、受講者が能動的になれるビジネスゲーム研修は有効です。
ビジネスゲーム研修のカリキュラム例
ビジネスゲーム研修のカリキュラム例は、以下の通りです。ここでは、若手社員対象のビジネスゲーム研修を紹介します。
<目指すゴール>
- ビジネスを円滑にするコミュニケーションや議論の方法を身につける
- 報連相や情報共有の方法を知る
- 目標設定や課題の洗い出しなどPDCAサイクルを体感する
入社5年目までの新入社員~若手社員対象の研修カリキュラム例
入社5年目までの新入社員~若手社員対象の研修カリキュラム例は以下の通りです。
手順 | 内容 |
---|---|
導入 | ◆アイスブレイク ・各グループで自己紹介 ◆ゲームのゴールとルール説明 ・売り上げと資産、ファンを増やすことが目的 ・意見が分かれたら多数決をせず話し合いで決める ◆チームワークを高めるコミュニケーションのコツ |
ビジネスゲーム体験 | ◆商社の経営陣となってビジネスをする ⇒ボードゲーム形式で1年間の経営を体感 ・商品企画、マーケティング ・環境に配慮した経営でファン獲得 ・設備投資や人材採用で会社の規模を拡大 など |
ゲームの振り返り | ◆ゲームの結果発表 ・各グループの順位を決定 ◆グループでゲームの感想を対話 ・他グループの結果を見て感じたこと ・自分たちのグループの経営でうまくできたこと ・自分たちのグループでうまくいかなかったこと |
まとめ | ◆研修の学びを業務に活かすために ・PDCAとその重要性 ・目標を共有することが仕事成功への近道 |
おすすめのビジネスゲーム研修
おすすめのビジネスゲーム研修は、以下の3つです。
- 【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修
- 【Zaim】財務基礎知識体感 ビジネスゲーム研修
- 【“新”仕事の進め方】オンライン版ビジネスゲーム型研修
それぞれの研修について紹介していきます。
【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修「株式会社ノビテク」
株式会社ノビテクは、ビジネスゲーム研修をいくつか主催しています。その一つが「【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修」です。
この研修は、内定者、新入社員、若手社員、リーダー・候補者など比較的若い社員を対象としています。研修の目的は、体感を通してビジネススキルやビジネスマインドの獲得、時間管理やG-PDCAなど社会人に必須のスキルを鍛えることです。
一般的な座学の研修と異なり、音、映像、ツールにはバンダイナムコゲームスのノウハウが詰め込まれています。受講者は世界観に入り込んで夢中になり、自分から能動的に研修に取り組めるので、高い効果が期待できます。
株式会社ノビテクは、記憶に残る研修を提供しているのが特徴です。受講者の不安を取り除き、夢中になれる工夫があるので、自然とビジネススキルを高められます。
架空の会社に入社し、社員になりきって仕事を体感することで、さまざまな気づきが得られるビジネスゲームです。ゲームメソッドの「思わず夢中になる仕組み」を活用し、演習を繰り返し行うことで、現場で実践できるビジネススキル・マインドの定着を図ります。
【Zaim】財務基礎知識体感 ビジネスゲーム研修「株式会社ノビテク」
「【Zaim】財務基礎知識体感 ビジネスゲーム研修」も、株式会社ノビテクが主催するビジネスゲーム研修です。こちらは新入社員、若手社員、中堅社員を対象としたプログラムで、財務に特化した内容です。
研修で学ぶ内容は、財務諸表の見方や財務分析の方法で、受講者は財務的な視点を養えます。「【Zaim】財務基礎知識体感 ビジネスゲーム研修」では、人生ゲームのようなビジネスシミュレーションを通じ、演習を中心に財務の視点を身につけます。
企業活動がどのように財務諸表に反映されるのか、実際に手を動かしながら学習するため、眠くならず理解もしやすいです。
研修では、人生ゲームのようにサイコロを振り、すごろくのコマを進めていきます。経営活動のすごろくで、設備投資や突然のアクシデント、採用などのイベントが起きる仕組みです。こうしたイベントに対応しながら財務を学ぶので、理論と実務が結びつき、財務的な視点を楽しみながら獲得できます。
財務基礎知識体感ゲームを通じて財務リテラシーの向上を図ります。ゲームメソッドの「思わず夢中になる仕組み」を活用した演習を繰り返し行うことで、知らず知らずのうちに財務諸表(B/S、P/L、C/S)を理解し簡単な財務分析ができるようになります。
【“新”仕事の進め方】オンライン版ビジネスゲーム型研修「株式会社ノビテク」
ノビテクでは、「【“新”仕事の進め方】オンライン版ビジネスゲーム型研修」も開催しています。
主にリモートワーク時の仕事の進め方を学ぶ研修なので、新入社員やリモートワークに慣れていないすべての社員におすすめです。
リモートワークが普及し、仕事ができる環境が広がりましたが、何気ない相談がしにくい環境になったのも事実です。リモートワークの環境下でも通常どおりのビジネスを行うためのスキルを学べるのが、こちらの研修です。
研修では、オンライン環境でビジネスゲームを活用し、会社の仕事を疑似体験していきます。受講生たちの行動や決断は、行動ログとしてシステム内に記録されます。講師とともに行動ログを振り返り、良かった点や改善点を見つけるので、より深い気づきや学びが得られます。
リアル研修と同様に、体感型で深く学べるオンライン版の新入社員研修。ビジネスゲームを通して「行動」を変え「結果」が良くなる改善サイクルの体感し、自律的に成長していく人材育成の土台づくりを行う。
ビジネスゲームの例3選
ビジネスゲームの例3選は以下の通りです。
- マシュマロチャレンジ
- NASAゲーム
- ビブリオバトル
それぞれのゲーム内容を解説します。
マシュマロチャレンジ
マシュマロチャレンジとは、パスタやひもなどの備品を使ってマシュマロを組み立て、一番高いタワーをつくったチームが勝利するゲームです。4〜5人の小チームで行うのが一般的です。
協力しながら高いタワーを作る過程で、チームワークや協調性が養われます。また、マシュマロでタワーを作るのは難しく、途中で倒れてしまうことが多いです。この過程の中で、PDCAを回す力も養われます。
マシュマロチャレンジを実施する際には、以下の備品を用意してください。
- 乾燥パスタ
- マスキングテープ
- ひも
- マシュマロ
- はさみ
NASAゲーム
NASAゲームは、コンセンサス(合意形成)を学べるゲームです。ゲーム内容は、宇宙船の故障により月に不時着するストーリーから始まります。手元には限られた数のアイテムしかなく、参加者は個々にそのアイテムに優先順位をつけます。
個々で優先順位をつけた後は、グループで同様に優先順位をつけます。この作業が終了したら、NASAによる模範解答が発表されます。模範解答の順位との差を求め、差の合計を算出し、模範解答との差が最も小さいグループと個人が優勝になります。
NASAゲームでポイントになるのは、個人からチームでの作業に移るときに、個々の視点と集団の視点を比較するところです。その過程で意見を調整したり、答えを出すことによって、合意形成について学べる研修です。
ビブリオバトル
ビブリオバトルは自分で選んだ本を紹介し、プレゼンテーションスキルや、伝達力を鍛えていくゲームです。本を発表した後に参加者の皆でディスカッションを行い、最後にどの本が読みたいかなどの投票を行います。一番多く票を集めた人が優勝です。
ビジネスゲーム研修についてよくある質問
ビジネスゲーム研修についてよくある質問は、以下の3点です。
- ビジネスゲーム研修の対象者は新入社員だけですか?
- 短時間での受講は可能ですか?
- ビジネスゲーム研修だけで社員の研修はできますか?
それぞれ回答していきます。
- Q. ビジネスゲーム研修の対象者は新入社員だけですか?
ビジネスゲーム研修の対象者は、新入社員だけではありません。新入社員や若手社員を対象としたビジネスゲーム研修が多いですが、その他の階層向けの研修もあります。
ビジネスゲーム研修を選ぶ際は、対象者を確認し、自社で研修を受けてほしい受講者と重なっているか確認しましょう。また、新入社員や若手社員向けの研修でも、研修会社に依頼すれば、他の階層向けにアレンジしてくれる場合があります。
幅広い階層の社員が対象になるので、研修会社に問い合わせる際、受講者の階層や世代も伝えましょう。
- Q. 短時間での受講は可能ですか?
短時間での受講は可能です。希望する時間に応じ、研修会社は柔軟に対応します。短い場合、ビジネスゲームは数十分から1時間程度で終了するので、短時間での研修は可能です。
ただし、あまりに時間が短すぎると、研修の効果が充分に発揮されません。ビジネスゲームは同じようなことを反復して行って身につけるので、繰り返し行う時間が必要です。受講者に研修内容を深く身につけてもらうために、半日~1日程度の時間を想定しておきましょう。
- Q. ビジネスゲーム研修だけで社員は育成できますか?
ビジネスゲーム研修だけでも社員育成は可能です。基本的には、ビジネスゲーム研修単体で効果を発揮するよう、研修会社がカリキュラムを作成しています。
しかし、他の研修とあわせて導入したほうが、より効果を発揮できる場合があります。
ビジネスゲーム研修との併用がおすすめな研修は、以下のような研修です。
上記の研修とあわせてビジネスゲーム研修を行うと、理論と実践の両方を鍛えられて、高い効果が期待できます。
ビジネスゲーム研修で楽しみながら社員のスキルアップを
ビジネスゲーム研修は他の研修とは違い、社員が夢中になって研修に取り組める仕組みです。研修内容は堅苦しくないのでストレスなく、積極的に受講してもうらえるのが魅力的です。
「ゲームだけでビジネスを学べるの?」と疑問に思う方もいると思います。しかし、ビジネスゲーム研修は実践的な研修なので、職場で活かせるスキルが自然と身につきます。
「ビジネスゲーム研修の実施を検討しているが、どの研修会社を選ぶべきか迷ってしまう」とお悩みの方は、ぜひ一度キーセッションにご相談ください。貴社の課題にぴったりな研修会社をご提案いたします。