自己PRにおいて「継続力」を強みにしたいと考える人は多いです。
しかし、継続力アピールが人とかぶってしまったり、自分ならではの強みが表現しづらかったりと、自己PRでの使い方が難しいという特徴が。
自己PRが上手くできるかどうかで、就職や査定の結果が決まってしまいます。
ぜひ、成功につながる自己PR方法を知りたいところですね。
この記事では、自己PRで「継続力」をアピールするための適切な使い方や、評価者の心をつかむ言い換え表現について解説していきます。
目次
自己PRで「継続力」をアピールするときのポイント
効果的に継続力をアピールするには、具体的なエピソードを使って自分の性格や能力を表現するのがポイントです。
例えば、継続力のある人といっても様々なタイプがいます。
- 粘り強くクライアントのもとに足を運んでコミュニケーションを取り、信頼を得て大口案件を獲得した営業担当
- 複雑なデータの解析をコツコツと続けて数字と向き合い、検証・分析を重ねて売上げアップに貢献したデータマネジメント職
全くタイプの違う人材ですが、どちらにも「継続力がある」という点では共通しています。
継続力とは、エピソードの違いや表現のしかたによってこれだけ幅広い意味を持つ言葉なのです。
自分のエピソードと組み合わせて、自分だけの「継続力アピール」をすることが大切になります。
「継続力」アピールはこんな点に注意
継続力をアピールするときは、「継続力」という言葉をそのまま使うより、言い換え表現を使う方が効果的です。
なぜなら、ビジネスの場面では「継続力」という言葉の印象が薄くなりがちだからです。
継続力という言葉だけでは、仕事で成果を出せる力なのかどうかが伝わりづらい面があります。
継続力アピールをするときは「継続力を仕事にどう生かせるのか」を伝え、他人と差をつける必要があるのです。
大事なのは評価する側の立場になって考えること
自己PRを考える際に一番大切になるのは、評価する側の立場になって考えることです。
自分が上司だったら、採用担当だったら、どんなアピールをする人を評価したいかという視点に立ちましょう。
評価する側が自己PRを見る理由を考える
査定評価をする上司や採用担当者は、どんな目的であなたの自己PRを見るのでしょうか。
上司であれば、「賞与・査定等の評価をするため」または、「今後の異動先、役職の見極めのため」でしょう。
採用担当者であれば、「自社の配置先に最適な人材であるかを判断するため」です。
自己PRを見る理由がわかれば、上司・採用担当者が評価しやすいポイントについて具体的にアピールすればよいということがわかります。
相手の求めるポイントと自分の強みのリンクする部分を強調して伝えることで、評価する側に伝わる自己PRにすることができます。
評価する側は自己PRで何を見ているか
評価する側が、自己PRで見ているポイントは5つの要素です。
- 能力
- 適性
- やる気、成長性
- 性格
- 社風・部署とのマッチング
これら5つの要素に加えて必要なのが、「成果を出した具体的なエピソード」です。
以上をまとめると、相手は評価や採用という目的のために「あなたがどんな人間で、何ができて、何をしてきたのか」を知りたがっているということになります。
継続力を使って成果を出したエピソードを紹介する中で、
✅ どのように取り組んだのか、✅ 努力したポイント、✅ 何ができたのか、が伝わるように自己PRするとよいです。
他の人と差をつける、継続力の言い換え
継続力をアピールするときは、具体的エピソードと言い換え表現の組み合わせによって、効果を高めることができます。
「性格」と「適性・能力」が伝わる、継続力の言い換え表現を見ていきましょう。
自分の性格を表現する継続力の言い換え
継続力を性格と結びつける言葉は次のようなものが考えられます。
- ポジティブに前進する力
- 逆境に耐えられるストレス耐性
- コツコツ続ける我慢強さ、忍耐力
- 困難なことも最後までやり抜く責任感
- 学び続ける学習欲、向上心
- 長期的な目標に向かって全体像を把握しながら進める俯瞰力
- コミュニケーションをおろそかにしない誠実性
仕事の適性や能力を表現する継続力の言い換え
継続力を仕事の適性と結びつける言葉は次のようなものが考えられます。
- チームマネジメントスキル
- 営業スキル
- コミュニケーションスキル
- 情報収集スキル
- 課題分析スキル
- プロジェクト管理スキル
https://magazine.keysession.jp/benefits-of-regular-living/
継続力の言い換えを使った自己PR表現
継続力を言い換えて自己PRする表現を、3つのタイプに分けてご紹介します。
求められる職種や適性にあった継続力アピールをしてみましょう。
リーダー職タイプの「継続力」
メンバーをまとめながら、プロジェクト進行の指揮をとった経験のある人であれば、「様々な立場の人の間に立って、粘り強く取り組めること」を具体例でアピールすると効果的です。
継続力を使ったエピソードで、誠実性や責任感を表現しましょう。
自己PR表現の例
「メンバーと密にコミュニケーションをとりながら調整をかさね、チームをまとめました。粘り強くメンバーにビジョンの共有を行い、大きな目標を達成しました。」
「自主的に研修とセミナーに参加し、常にコーチングスキルの向上に励みました。」
データ分析やマーケティング職タイプの「継続力」
複雑なデータの解析や、地道な情報収集の分析が必要となるため、分析力・実行力を補強するために継続力をアピールしましょう。
コツコツと分析を重ねて成果になったエピソードを、具体的数字を交えて話すと効果的です。
自己PR表現の例
「地道なマーケット分析で情報を評価し、次のやり方を考えることを繰り返して大幅なアクセスアップを達成しました」
「PDCAサイクルを回し続けて打ち手の精度をあげ、売上を〇〇%アップさせました。」
営業タイプの「継続力」
営業タイプの人材が継続力をアピールする場合は、「コミュニケーション力の高さ」「困難な場面に遭遇しても、諦めずに行動を続けられること」を強調するとアピールポイントになります。
自己PR表現の例
「顧客伝わるプレゼンを実践の中で模索しながらブラッシュアップしていき、前年度比〇〇%の契約率になりました。」
「契約に至らなかった場合は、必ずお客様に理由を聞くようにしていました。契約しなかった理由をチームに共有して話し合い、営業活動に反映させるすることを続けていたら、所属していたチームが社内売上順1位を達成できました。」
https://magazine.keysession.jp/appeal-the-ability-to-support/
能力・性格・成果に結びつける力をアピールするのが大切
継続力をアピールするには、以下のポイントが重要でした。
- 「継続力」という言葉をそのまま使わず、別の表現に言い換えること
- 言い換えるときは、自分の能力や性格が伝わる表現に言い換えること(例「地道な分析を繰り返す」「粘り強くコミュニケーションをとる」)
- 継続力を発揮して成果を出した具体的エピソードを話すこと
- 評価する側の視点に立って何を求められているのかを考え、自分のアピールポイントとリンクする部分をPRすること
査定評価や就職・転職、ビジネスの新しいステージに踏み出すきっかけを作る自己PR。
自分ができること、相手に求められていることを理解して表現することは、自己PRの場以外でも大切になる力です。
ビジネススキルアップのきっかけとして前向きに取り組み、魅力的な自己PRができる人材を目指したいですね。