セミナーの意味について解説します。
聞いたことはあるけれど、『セミナー』って具体的にはどんな意味なのでしょうか。
目次
セミナーの意味とは?
セミナーとは、ある特定のテーマを設定して、そのテーマについて知識や技術を習得したいと希望する人を募集して実施するものです。
そのテーマに興味がある人が自主的に参加するので、主催者側から参加対象・条件の指定がない限り、会社や組織はもちろん、役職や年齢もさまざまな肩書きの参加者が集まります。
資産を作る目的で株や不動産など投資を学んだり、今後のキャリアアップを見据えて自己啓発セミナーに参加したり、自分が欲しいと思った情報や知識を自発的に取りにいけるのが「セミナー」です。
セミナーのほかに「講座」や「講演会」、「研修」という言葉があります。
講演会と研修会については、意味が変わってきますので、間違えないようにしたいですね。
https://magazine.keysession.jp/difference-between-seminar-and-training/
セミナーの語源
「seminar(セミナー)」の語源はドイツ語の「ゼミナール」です。
ゼミナールとは、日本大百科全書によると大きく分けて以下2つの意味があると解説されています。
(1)大学における演習形式の授業
あるテーマを設定し、それに関する学生の発表や討論などを中心とするもの。また、そこに出席する学生、教官で構成される大学の学科内の集団。
(2)ひろく小人数を対象とし、討議を加味した講習会の呼称
英語では大学の演習・研究集会・会議などの意味を持ちますが、日本語では主として(2)の意味で認識されています。
ザックリ説明すれば「講師と参加者」は「先生と生徒」の関係に近いですが、”討議を加味した講習会”つまりセミナーは講師から一方的に講義を聞くだけでなく、 受講者が意見交換やワークを通じて積極的に参加し、学びを深める場と説明できるでしょう。
英語の”セミナー”は違う意味になる?
英語で、わたしたちが認識している”セミナー”と同じニュアンスでで使われている言葉は、workshop(ワークショップ)、course(コース)、masterclass(マスタークラス)、class(クラス)、session(セッション)、convention (コンベンション)、forum(フォーラム)、symposium(シンポジウム)です。
大きな会場にたくさんの参加者を入れて開催するセミナーイベントはconference(カンファレンス)、逆にセミナーよりも気軽な感じで交流会的なものはmeetup(ミートアップ)が使われます。
実はseminar(セミナー)と言うと、少し違うニュアンスで認識されることもあるので覚えておきましょう。
セミナーの種類は?
一般的なセミナー
1人の講師に対して数人の参加者というのが一般的なセミナーのスタイルですが、関連性のあるテーマを専門とした講師がコラボレーションをしたりする場合もあります。3名上の講師がパネラーとして参加し、トークショーをしたりディスカッションをするイベント要素が強いセミナーもあります。
一般的なセミナーは、講師による一方的なプレゼンだけで終了するのではなく、ところどころで受講者同志が意見交換をする時間が設けられていたり、実践的なワークの時間が組み込まれています。
また、質疑応答の時間が設けられているのもセミナーの特徴です。直接講師に質問や相談をすることができるのが、書籍や情報商材にはない魅力のひとつです。
ワークショップ
ワークショップとはもともと演劇業界で実施されてきた勉強方法です。講師が与えた課題に対して実践中心の体験をして学びを深めていきます。
最近では、コーヒーセミナー、アクセサリー作りセミナーなど、講師のレクチャーに従って、参加者ひとりひとりが実際に創作活動を体験できるセミナーが人気です。
創作系の内容以外のビジネス系セミナーでもワークショップ中心のセミナーはあります。座学が中心のセミナーに比べると、みずからが身体を使って体験して覚えるスタイルなので、より積極的に参加していくことが必要になります。
勉強会や交流会
セミナーよりも安価で気軽に参加できる「勉強会」や「交流会」というスタイルもあるのでご紹介します。
そのテーマに知識豊富な主催者がファシリテーターとして入り、参加者同志で学びを深めていきます。少人数制の場合が多く、セミナーよりも参加しやすい料金設定です。「朝活」や「読書会」なんかもこれに含まれます。
勉強会や交流会は同じテーマに対し興味がある仲間との人脈づくりにも有効です。家族でもない、会社関係でもない、新たなコミュニティを築けるので、プライベートを充実させるという点でもおすすめです。
オンラインセミナーという選択肢も
通信技術の発展でオンラインセミナーも増えてきました。
オンラインセミナーのメリットはなんといっても地理的な制限がなく家やカフェで受講できる事。
セミナーと本、Youtubeとの違い
勉強できるツールは”セミナー”だけではありません。遥か昔から学びに用いられてきた”本”と、今や学びのツールとしてどんどん有益なコンテンツがあげられているYoutube。この3つのツールについて違いを見てみましょう。
セミナー | 本 | Youtube | |
---|---|---|---|
質問 | ◎ | X | X |
体験 | ◎ | X | X |
コスト | △ | △ | ◯ |
セミナーの魅力は、直接講師に質問ができることです。自分が質問しなくても、他の参加者がした質問によって大きな気づきを得るという事もあります。
体験についても、セミナーの場合は講師の指導に合わせて一緒に学習を進められます。参加者同士でワークをすることも体験のひとつですね。本やYoutubeと違い一方的ではなく双方向でのコミュニケーションが取れるので、集中力やモチベーションも保つことができます。
コストは無料で見られるYoutubeが手軽です。有料でもいいだろうレベルの情報が無料で配信されていることも多いですが、有料コンテンツへ誘導する目的で情報提供をしているチャンネルもあります。無料で情報提供をして、その後は希望者だけ有料コンテンツへ〜という導線はセミナーでも用いられています。
セミナーに参加してみよう
セミナーは、プログラミングや英会話のように学習系スキルアップがかなうものから、もっと売れるようになるための営業セミナーや、資産形成を学ぶ投資セミナーなど、実にさまざまなジャンルの学びが提供されています。
目標を決めよう
セミナーでは専門的な知識を学ぶことができますが、なんとなく参加しているとあまり成果が出ないものです。あなたもセミナーに参加したものの、講師がいないと結局わからなくなってしまったとか、実践に移せなかったという経験はありませんか?
セミナーの成果を高めるコツは、セミナーを終えた後、自分はどう変化しているか紙に書き出すことです。
例えばこんなふうに、明確な目標を立てて、セミナー中に使うノートや資料の空白に書き留めておきましょう。
ホームページを自分で作れるようになっている
明日の朝礼で声が震えず堂々とスピーチできるようになっている
〇〇についての理解度が 30%➔60% になっている
学習効率が上がりますので、ぜひお試しください。
これは、私たちの脳が「必要だ」と感じた情報だけをインプットするという性質を上手く利用した方法です。
脳幹網様体賦活系(のうかんもうようたいふかつけい)をご存知でしょうか。
医学的にはとても難しいので、ザックリ説明すると、人間の脳は見たり感じたりする膨大な情報の中から自分に必要だと感じた情報だけをピックアップして入れるようになっています。全てを受け入れていたら大変だからです。
家族が黄色い車を購入した途端に、毎日何台も見かけるようになったという現象もこれによるものです。
セミナーを探す
「何のために」という目標が決まったら、参加するセミナーを探しましょう。
エリアで探す
お住まいの地域や移動可能な地域に絞って検索しましょう。出張に合わせて、空いた時間でセミナーに参加したいという探し方も素晴らしいですね。
有料と無料どちらのセミナーがいい?
無料でも、評判が良いセミナーはあります。しかし本質的なことを学ぶにはやはり有料セミナーがおすすめです。ただ、連続講座など高額になるものは体験無料セミナーを利用してからにするとか、講師もしくは主催者のことをよく調べてからにしましょう。
無料・有料どちらにせよ満足度が高いセミナーに参加したいものです。受講者からの口コミは判断材料としてよくチェックしてください。
講師について調べる
同じカテゴリーの同じようなセミナーテーマでも、講師によって伝え方の雰囲気は変わります。女性か男性か?熱血系か癒やし系か?自分に相性が良いセミナーの方が楽しく学ぶことができます。講師名が記載されている場合は、講師のYoutube動画や著書をチェックしてみて下さい。
講師がTwitterやfacebookをしている場合は、フォローしておきましょう。セミナー開催までに予習として有益な情報が確認できたり、今後のセミナー開催予定を知ることができます。
セミナーに参加する
セミナーの学習テーマについて、質問があれば事前にまとめておきましょう。
セミナーによっては、事前質問を受付けていることがあります。事前に質問しておけば、その質問に沿ったデータ等の資料を用意してくれることもあり、より充実した回答を得ることができます。
もちろん、受講中にわからなかったことや疑問に思ったことがあれば、その場で積極的に質問してみましょう。あなたの質問が他の参加者の疑問も解決するかもしれません。
セミナーに参加する際、地味にストレスなのが、「何を着ていけばいいのかな」という問題。セミナー参加者の服装については、こちらから確認できますので参考にしてくださいね。
▼ 男性参加者の服装マニュアル
https://magazine.keysession.jp/attire/
▼ 女性参加者の服装マニュアル
https://magazine.keysession.jp/dress-code/
セミナー当日のこんな時どうする?
急遽キャンセルする場合は?
セミナー当日に体調不良や急用が入ってしまい、参加が難しくなってしまった時は、すみやかにセミナー主催者へキャンセルの連絡を入れましょう。有料・無料どちらのセミナーの場合も、キャンセル連絡は必要です。
有料のセミナーをキャンセルした場合、受講料はどうなるのか?などは、キャンセルポリシーを確認しましょう。
キャンセルポリシーとは、キャンセル時に発生する注意事項のことです。たとえば旅行ツアーを予約する時に、「出発20日前までのキャンセルは代金の◯%をキャンセル料として頂戴します」など説明を受けると思います。これと同じように、基本的に申込みが必要なセミナーやイベントには「キャンセルポリシー」が記載されています。申込み前にしっかり確認しておきましょう。
セミナー中の途中退室はいい?
途中退室は可能ですが、セミナー受講中に帰らなければならない用事ができた時は、セミナー主催者に一言伝えて退室しましょう。
参加者同士で名刺交換してもいい?
参加者同志の名刺交換については主催者側の規定に従いましょう。
名刺交換を禁止しているセミナーは、セミナー募集ページに注意書きとして記載してあったり、セミナー開始前のアナウンスで案内があります。
初対面の方と話す事が苦手ならこちらの記事を読んでみて下さい。
https://magazine.keysession.jp/conversation-method-at-the-first-meeting/
セミナーをレビューする
セミナー参加を検討している時、受講者の生の声が大きな判断材料のひとつとなります。ぜひレビューしましょう。
サイトに口コミを投稿する場合
セミナー終了後、セミナーについての口コミ投稿をお願いするメールが届きます。メールの案内に従って、ぜひ口コミ投稿をお願いします。セミナー内容は告知内容と合っていたか?満足度はどうか?といった情報は優良なセミナー主催者を見分ける大きな判断材料となります。これからセミナーを探す参加者にぜひ情報をお寄せ下さい。
上司などに報告する場合
業務の一貫としてセミナーに参加した場合は、上司にセミナーレポートを提出することが多いでしょう。部署の代表として受講した場合も、社内にセミナーで得た知識を共有しなければなりません。
セミナー報告書の書き方については、こちらの記事を参考にすると効率よく書き上げられます。
https://magazine.keysession.jp/report/
セミナー参加費は経費になるのか
セミナーは経費になります。ただし例外もありますので、詳しくはこちらの記事でご確認ください。
https://magazine.keysession.jp/accounting/
自分でセミナーを開催したい
ご自身が講師として、もしくは主催者としてセミナーを開催したいとお考えでしたら、こちらのページで企画・集客・改善などセミナー運営に関するアイディアを紹介しています。是非ご覧ください。