異なる視点やスキルを持つメンバーが協力して、問題の解決やプロジェクトの達成する

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クロスファンクショナルチーム(CFT)とは

クロスファンクショナルチーム(CFT)は、異なる専門分野や機能からのメンバーで構成されるチームのことを指します。このチームの目的は、異なる視点やスキルを持つメンバーが協力して、問題の解決やプロジェクトの達成を目指すことです。

CFTは、組織の壁を越えて協力することで、より迅速かつ効果的な意思決定やイノベーションを生み出すことができます。例えば、製品開発のプロジェクトでは、マーケティング、設計、エンジニアリングなどの異なる部門からのメンバーが一緒になって作業を進めることが考えられます。

CFTの利点は、多様な知識や経験を活かして、より広い視野でのアプローチが可能となることです。しかし、異なる背景を持つメンバー間のコミュニケーションや調整が必要となるため、適切なリーダーシップやチームビルディングが求められます。

日産自動車株式会社の例

1990年代に業績不振に陥った日産自動車は、カルロス・ゴーン氏のもとでクロスファンクショナルチームを結成しました。このチームは「日産リバイバルプラン」を発表し、短期間で多くのアイディアを生み出し、日産のV字回復につながりました。

りそなホールディングスの例

りそなホールディングスは、顧客ごとの困りごとや社会課題を起点とした新規ビジネスの創造を目的として、クロスファンクショナルチームを2020年4月に結成しました。このチームは、新たな拠点「Resona Garage」を作成し、経営基盤の次世代化に向けた取り組みを加速させています。

クロスファンクショナルチーム(CFT)が最適な組織

クロスファンクショナルチーム(CFT)は、異なる専門分野や機能からのメンバーで構成されるチームのことを指します。以下は、CFTが特に向いている組織の特徴です:

イノベーション志向の組織

CFTは、新しいアイディアや解決策を迅速に生み出すための多様な視点を持つメンバーから成るため、イノベーションを重視する組織に適しています。

迅速な意思決定が求められる組織

異なる部門や機能のメンバーが一堂に会することで、情報の伝達や意思決定のスピードが向上します。

複雑なプロジェクトを扱う組織

複数の専門分野の知識やスキルが必要なプロジェクトには、CFTが適しています。

変化を迅速に取り入れる柔軟性が必要な組織

市場の変化や顧客のニーズに迅速に対応するため、異なる視点や知識を持つメンバーで構成されるCFTが有効です。

学習と成長を重視する組織

CFTのメンバーは、他の専門分野の知識やスキルを学ぶ機会が増えるため、組織の学習文化を育成するのに役立ちます。

組織のサイロ化を解消したい組織

CFTは、部門間のコミュニケーションの障壁を取り除く効果があり、組織全体の連携を強化します。サイロ化は組織の効率や生産性を低下させる要因となるため、組織全体の連携を強化する取り組みや、情報共有の仕組みの導入などで解消を図ることが重要です。

サイロ化とは
「サイロ化」とは、組織内の各部門やチームが互いに独立し、情報やリソースの共有が不足している状態を指します。この現象は、部門間のコミュニケーションの障壁や、各部門の目標や方針が異なることに起因することが多いです。

クロスファンクショナルチームに参加するメンバーに必要なマインドセット

クロス・ファンクショナル・チームに必要なマインドセット

柔軟性

クロスファンクショナルチームは、異なる専門分野や背景を持つメンバーで構成されています。そのため、自分の考えや方法が常に正しいとは限らず、他のメンバーの意見や提案に柔軟に対応することが求められます。

また、プロジェクトの進行中には予期しない問題や変更が生じることもあるため、その都度適応し、柔軟に対応する能力が必要です。柔軟性を持つことで、チーム内の摩擦を減少させ、効果的な協力を促進することができます。

協調性

クロスファンクショナルチームの成功の鍵は、メンバー間の協力にあります。異なる背景や専門分野を持つメンバーと円滑にコミュニケーションを取り、共通の目標に向かって協力するための協調性が必要です。

協調性を持つことで、チーム内の信頼関係を築き、効果的な意思決定や問題解決を促進することができます。また、他のメンバーの意見や提案を尊重し、共有することで、チーム全体の知識やスキルを高めることができます。

学習意欲

クロスファンクショナルチームでは、異なる専門分野の知識やスキルを持つメンバーとの協力が求められます。そのため、自分の知識やスキルだけでなく、他のメンバーから新しい知識やスキルを学ぶ意欲が必要です。

学習意欲を持つことで、チーム全体の知識やスキルの向上を促進し、プロジェクトの成功に貢献することができます。また、新しい知識やスキルを学ぶことで、自分自身の成長やキャリアの発展にも繋がります。

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