セルフリーダーシップとは?今必要とされる理由と身につけ方

「部下が指示したことしかやってくれない」「自分の仕事しかせず、気が利かない社員に困っている」企業の人事担当者からは、このような悩みをよく聞きます。
従来の企業であれば、社員は指示された仕事をこなすだけで良かったかもしれませんが、現代社会は違います。ニーズが多様化し、何が起こるかわからない複雑な社会において、受け身の人材は必要とされていません。

よって、ビジネスパーソンは積極的に仕事に取り組み、臨機応変な対応もできるようになる必要があります。そこで身につけたいのが「セルフリーダーシップ」です。

セルフリーダーシップを身につければ、困難な課題にも自分から取り組み、分析して意見を出せるようになります。この記事では、現代のビジネスパーソンにとって必要なセルフリーダーシップとは何か、どうしたら身につけられるのかを解説します。

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セルフリーダーシップとは

できないをできるに変える男性
セルフリーダーシップの「セルフ」とは、自分という意味の接頭語です。つまり、セルフリーダーシップとは「自分に対して発揮するリーダーシップ」という意味です。

従来のリーダーシップとは、管理職が部下に対して発揮する統率力のことでした。セルフリーダーシップは従来型のリーダーシップとは異なり、自分で自分を導くスキルのことを指します。

具体的には、現在の自分と将来の目標を比較し、その差を埋めるために何をする必要があるのか分析し、自分を理想の姿に導く行動力のことです。自分に対してリーダーシップを発揮し、自分を成長させるのです。

セルフリーダーシップとセルフマネジメントの違い

セルフリーダーシップとよく似たビジネス用語に「セルフマネジメント」があります。いずれも自分を成長させるという意味では方向性が似た言葉ですが、少し異なる用語です。

マネジメントは直訳すると「管理」です。セルフマネジメントとは、目標を決めて手段や方法を考え、目標を達成できるように自分を管理するスキルを指します。

一方、リーダーシップは目標達成に向かって組織を導く行動力のことを指します。セルフリーダーシップには、自分を管理するセルフマネジメントとは異なり、自分を行動させる力という意味があります。

ビジネスパーソンにとって、セルフリーダーシップとセルフマネジメントは両方とも必要な能力です。この記事では、行動力に重点を置いたセルフリーダーシップに着目し、なぜビジネスパーソンが身につけなければならないかを解説します。

セルフリーダーシップがないと起こる問題

セルフリーダーシップが身についていない人が、これからの社会で活躍するのは難しいかもしれません。具体的にどのような問題が起こるのかを解説していくので、セルフリーダーシップを身につけるモチベーションを高めていきましょう。

臨機応変な対応ができない

セルフリーダーシップが身についていない人は、上司やリーダーからの指示を待ってから仕事をします。よって、現場でトラブルが発生しても臨機応変な対応ができず、指示を待つだけになってしまいます。その上、このような人材は部下からも信頼されません。

ビジネスの動きが早い現代では、指示を待っている間に手遅れになってしまうこともあり得ます。自分の仕事を自分で判断する力を身につけるためにも、セルフリーダーシップを学ぶ必要があります。

会社に必要とされなくなる

従来の企業では、上司の指示に対して文句を言わずに従う社員が求められてきました。よって、セルフリーダーシップがない社員のほうが就職しやすい傾向がありましたが、価値観が多様化した現代では異なります。

現代では、自分の仕事領域は自分で判断できる人材が求められているので、そうでない人材は会社に必要とされなくなる可能性が高いです。上司が安心して仕事を任せられる人材になるためにも、セルフリーダーシップが必要です。

転職に失敗する

セルフリーダーシップが身についていない人は、転職でも成功しにくいと言えます。自分の力で判断できない人は、ほかの会社からも求められていないからです。

企業が中途採用に求めるのは、即戦力になってくれる能力です。上司の指示を待つ社員でいいなら、新卒など若い人を採用します。

転職を考えている人も、セルフリーダーシップを身につけましょう。行動力を身につければ、企業が中途採用したくなる人材になれます。

セルフリーダーシップを強化するメリット

積極的に仕事をする男性社員
セルフリーダーシップを強化すると、ビジネスや自分の人生に良い影響が生まれます。具体的にどのようなメリットがあるのか解説していくので、セルフリーダーシップを身につけた自分を想像しながら読んでいきましょう。

自分の意見に自信を持てる

セルフリーダーシップを身につける最大のメリットが、自分の意見に自信を持てることです。定義の章で解説したように、セルフリーダーシップとは、現状と理想の自分のギャップを分析し、目標に向かって行動する力のことです。あるべき姿を把握し、それに向かって何をすれば良いのかを考える習慣がつくので、意見も自然と論理的になります。

ビジネスの場面において、上司を含めメンバーの多くがAで行こうと言っているとき、「AではなくBのほうが良い」と反対意見を唱えるのは、非常に勇気が要ります。しかし、現状と理想のギャップは何か、それを解決するためにどうすれば良いのかを理解していれば、「なぜBで行くべきなのか」を論理的に説明できます。

セルフリーダーシップを発揮すれば、意見に論理と説得力が加わります。誰に対しても自信を持って発言できるようになるメリットがあります。

組織を成功に導ける

セルフリーダーシップは自分のためだけでなく、組織にとっても良い影響をもたらします。セルフリーダーシップの考え方は、組織のリーダーシップと同様だからです。

現状と理想のギャップを把握し、解決する方法を考えて実行することは、組織においても同じです。セルフリーダーシップを身につけている人は、その考え方を組織に当てはめることで、組織を率いるリーダーとしても力を発揮できます。

自分を成功に導くと同時に、組織も成功に導けるのが、セルフリーダーシップです。自分も成長でき、組織にも貢献でき、一石二鳥というメリットがあります。

社会に求められる人材になれる

セルフリーダーシップを身につけている人は、社会に求められる人材なので、活躍の場が多いというメリットがあります。上記2つのメリットのとおり、自分が活躍するだけでなく組織も成功に導けるので、セルフリーダーシップを身につけている人は多くの企業から求められます。

上述したように、セルフリーダーシップを身につけていない人が、価値観が多様化した現代の企業で生き抜いていくのは難しいです。所属組織で活躍したり、転職してより自分に合った環境を探したり、起業したりと人生はさまざまですが、どんな場面でも役に立つのがセルフリーダーシップです。ぜひセルフリーダーシップを身につけたビジネスパーソンになりましょう。

セルフリーダーシップの身につけ方

モチベーションが高い職場
セルフリーダーシップの必要性を解説してきたので、この章ではその身につけか方を解説していきます。

一朝一夕では身につけられないスキルなので、継続することが重要です。少しやってみて難しい、と感じた方も、根気よく取り組みましょう。

自分の現状と理想のギャップを分析する

まず、自分の現状と、将来的な理想像を分析します。思いつく限りの目標と現状を、ノートに書き出していきましょう。この段階では、理想が実現可能かどうかは考えなくて構いません。

現状と理想を書き出せたら、何をすれば理想の姿に近づけるのかを考えます。現状をスタート地点、理想をゴール地点として、スタートからゴールまでの筋道を埋めていくイメージです。

具体的に何をすれば良いのか決められたら、行動します。セルフリーダーシップは分析に基づく行動力なので、後回しにせず、自分を成長させるために行動しましょう。

自分の成果を振り返る

行動したら、自分の成果を振り返ります。最初に書き出した現状からどれくらい進めたのか、理想に少しでも近づいているかを振り返りましょう。

自分に甘すぎる評価は良くないですが、厳しすぎる評価も良くありません。自分のモチベーションを保つことも、セルフリーダーシップの一環です。冷静に自分を評価し、良いところは自信を持って自分を褒めましょう。

反省するべきところが見つかったら、また現状と理想の分析に戻ります。うまく進展しなかったということは、現状の把握を間違えていたか、理想までの筋道が間違っていたかのどちらかのケースが多いです。ほかのやり方がないか検討し、また行動に移しましょう。

セルフリーダーシップ研修を受講する

自己流でセルフリーダーシップを身につけようとしても、うまく行かない人が大勢います。簡単に身につけられるものではないからです。

そこでおすすめなのが、セルフリーダーシップ研修です。研修では、座学でセルフリーダーシップについて学び、ワークショップやケーススタディで演習できるので、どのようにセルフリーダーシップを育てて発揮したら良いのかがわかります。

企業の経営者や人事担当者が「社員にセルフリーダーシップを身につけてほしい」と感じている場合も、セルフリーダーシップ研修の導入が有効です。組織全体のモチベーションを高めるため、研修を活用しましょう。

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セルフリーダーシップを身につけて社会で活躍できる人材に

セルフリーダーシップを身につけている人材は、自分に自信を持っているだけでなく、組織からも信頼されています。これからの複雑な社会を生き抜くビジネスパーソンにとって必須のスキルなので、独学での練習や研修を通じて身につけ、社会から必要とされる人材になりましょう。

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【新入社員 ,若手社員向け】新しい時代に求められる “自考動型人材(フォロワーシップ)“とは?

この研修では、新しい時代に適応するために新入社員と若手社員が身につけるべきスキルを育成します。社会や企業環境の変化を踏まえ、「自考動型人材(フォロワーシップ)」の必要性を学び、時代の変化を理解し、主体的行動とフォロワーシップの違いを認識することを目標とします。リーダーシップとフォロワーシップの差異、大人の成長方法、そして自考動型人材に必要なジェネラルスキル(自己認識力、セルフブランディング、コミュニケーションスキル等)について学びます。

新時代の扉を開く "自考動型人材" を育成
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