人材育成研修を実施されている信濃毎日新聞社さまにインタビュー!

企業研修の総合メディアのキーセッションでは、さまざまな研修会社の魅力をお伝えすべく取材を行っています。

今回は、人材育成研修事業「信州アウトドア研修」を実施されている信濃毎日新聞社さまにお話を伺いました。

主に扱っている研修のテーマについて教えてください。

「リーダーシップ」と「チームビルディング」を主軸とした人材育成研修を提供しています。

信州の自然を舞台に、実践的なプログラムを通じて「考えて動く力」と「協働する力」を育むことを目的としています。新入社員から経営幹部まで、階層別・目的別に最適化したプログラムをご提案しています。

どのような課題を抱えた企業さまから研修の依頼が多いのでしょうか?

以下のような組織課題を抱えた企業さまから多くご相談をいただきます。

■ 部署間の壁が厚く、連携が進まない

プロジェクトや業務での連携がうまくいかず、コミュニケーション不足を打開したい。

■ 若手・中堅層のリーダーシップ育成に課題

将来の中核を担う人材を育てたいが、既存の研修では“自ら動く力”が育ちにくい。

■ 心理的安全性の醸成と対話の場不足

言いたいことが言えない・相手を知らないまま業務が進み、関係性が希薄になっている。

■ エンゲージメントの低下や離職の懸念

リモートワークの普及や多忙化により、「会社やチームへの帰属意識が薄れている」「自分の仕事の意味を見失っている」といった声が若手を中心に増加。そうした背景から、「野外という非日常での体験と感情の共有」がエンゲージメント向上と離職防止につながるという期待を持ってご依頼いただくケースが増えています。

このような課題に対し、当社では“自然体験”を媒介とした「記憶に残る共有体験」を提供することで、関係性の再構築と個人の内発的動機の再点火を図ります。

貴社の研修ならではの強みを教えてください。

当社研修の最大の強みは、「理論」「自然体験」「専門性」の3つがうまくかみ合い、実感を伴った学び、“学びが残る”研修につながるところです。

①理論に基づく設計

米国発の教育モデル「SPECモデル」やフィードバック理論、学習サイクル(気づき→実践→改善→再気づき)など、エビデンスを活用したカリキュラムを組むことで、行動変容を確実に引き出します。

②自然体験ならではの“非日常”効果

山登りやチームクッキング、焚火トークなど、五感を刺激するアクティビティを通じて、“本音”が語られやすい場を醸成。これにより、普段は見えない個人の強み・課題が浮き彫りになります。

③豊富な安全管理・ファシリテーション実績

世界50カ国に広がる野外指導者及び教育者の国際ネットワーク「WEA」認定講師や、登山中のアクシデントに対応するための野外救急法資格など、野外教育の専門家がプログラムをデザイン・運営。安全面での不安を払拭しながら、心理的にも安心して挑戦できる環境を提供します。

これらが相まって、研修後も日常の中で自走的に学びのサイクルを回し続けられる点が大きな特徴です。

研修のカリキュラムづくりで工夫されていることがあれば教えてください。

企業ごとの課題や、受講者の特性に合わせて、オーダーメイドでカリキュラムを設計しています。その際、以下のような点を大切にしています。

①事前ヒアリング&受講者アンケート

研修担当者の方に受講動機など丁寧にヒアリングを行い、受講対象者の課題感を明確にします。

参加者には事前アンケートを実施し、運動経験や年齢層、身体的・精神的な配慮事項がないかなど、安全面に関わる情報も収集したうえで、最適な研修設計を行います。

②アクティビティ設計(登山・チームクッキングなど)

リーダーシップ研修では、登山やチームクッキングなど、リーダーシップが自然と発揮される環境を設計しています。

課題ごとにリーダーを交替しながら進行することで、リーダーとメンバー双方の視点でチームを見る力を養い、相互フィードバックを次の課題に活かす実践サイクルが生まれます。

③特性認識ワーク&個人目標の設定

研修の冒頭では、まず「特性認識ワーク」を実施します。これは、受講者が自分の行動傾向や考え方の特長に気づくと同時に、チームメンバーの多様性にも目を向ける時間です。

「自分がどういうタイプなのか」「どんな強みがあるか」、そして「チームの中でどんな力を伸ばせば、より良い関わりができるか」を考えたうえで、個人目標を設定していきます。

このプロセスにより、目標が“自分ごと”として腹落ちしやすくなり、研修全体への主体的な関わりを後押しします。

④現場接続ワーク
研修の最後には、自然の中で得た気づきを職場でどう活かすかを言語化する時間を設けています。

「自分がこれからどんなふうに働きたいか」「チームとどう関わっていくか」など、明日からの行動に結びつく学びとして持ち帰っていただけるよう設計しています。

“受けたら終わり”ではなく、“学びが残る”研修を目指して、設計いたします。

講師さまの特徴や強みなどを教えてください。

研修全体の企画設計を務めるのは、野外教育の専門家・島崎晋亮(しまさき・しんすけ)です。

“楽しさ”を大切にしつつ、真剣な課題解決を促すバランス感覚に長けています。焚火を囲んだ対話や、体を動かすミッションを通じて、参加者のモチベーションを自然に引き出します。

経歴・資格

(株)信州アウトドアプロジェクト代表取締役、教育学修士(信州大学)、(一社)Wilderness Education Association Japan(WEAJ)副代表理事、(一財)東京マラソン財団VOLUNTAINERパートナー、Certified Outdoor Educator(WEA)、Level3 Instructor(Leave No Trace)、Wilderness First Responder(Wilderness Medicine Training Centre

小学校から大学、スポーツチーム、官公庁・企業まで多様な対象に野外教育プログラムを提供。国内外で野外指導者育成に携わり、安全管理と学習効果を両立した研修設計に定評があります。

また、少人数チームごとにファシリテーターが1名ずつ付き添い、一人ひとりの気づきを丁寧に支援しながら、安全面のサポートも徹底します。

ファシリテーターは全員、長野県内の自然や教育分野で豊富な経験を持つスタッフで構成されており、野外活動ならではの不安を安心な学びに変える存在です。

研修を実施した企業さまでの成果やうれしいフィードバックなど印象的なエピソードがあれば教えてください。

多くの企業さまから、研修後の組織変化に関する嬉しいご報告をいただいています。

以下はその一部です。

■ 新入社員研修(情報・メディア系)

入社直後の新入社員を対象に、1泊2日の野外研修を実施。

初対面の関係が多い中、焚火を囲んだ「セルフストーリートーク」や共同ミッションを通じて、同期同士のつながりが自然と深まりました。

「山を一緒に登った体験が入社後いちばんの共通言語になった」「この体験があったから、配属後も安心して相談できた」といった声が寄せられ、配属後のチーム連携や定着にも好影響を与えました。

■ 若手社員向けリーダーシップ研修(商社)

コロナ禍期間に入社した若手社員で、交流の少なかった世代にタテ・ヨコ・ナナメ関係づくりも兼ねて実施。

チームクッキングや屋外ミッションを通じて役割分担や時間管理の重要性を体験し、2日目には自然の中でチーム全体でゴールを目指す行動プログラムに挑戦。

全チームが時間内に課題を達成し、「一人ではなくチームで考えることで困難が乗り越えられる」といった気づきが多く見られました。

り返りでは、「普段の業務では見えない自分のクセに気づけた」「周囲との関わり方が変わりそう」という前向きな声があがりました。

■ 若手フォローアップ研修

焚火を囲んだセルフストーリー共有では、普段は業務の話しかしない関係性の中で、お互いの価値観や悩みを知ることができたと好評。

「本音を話す場が社内にはなかった。こういう時間があって良かった」と感想が寄せられました。実施後、部内での退職希望者が減少し、「今の職場で頑張りたい」と前向きに捉える社員が増えたという報告もありました。

■ 内定者研修(教育・福祉関連)

内定者を対象とした日帰り研修を実施。対話中心のワークとチームでの調理体験を通して、お互いの価値観や考え方を共有し合う時間となりました。

「自分一人で抱え込まず、仲間に相談することの大切さを学んだ」「多様な意見を受け入れる姿勢を持ちたい」といった感想があり、入社前からの信頼関係づくりとチーム意識の醸成に繋がりました。

HP(https://outdoor.shinmai.co.jp)の受講実績にも受講企業、受講者の声を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

最後に、どの企業に研修を依頼しようか迷っている方にメッセージをお願いいたします。

組織改革や人材育成における真の効果は、“研修中”ではなく“研修後の日常”でこそ発揮されます。

私たちは、自然という舞台での非日常体験を通じて、個人の主体性とチームの協働力を根本から引き出します。

「既成概念にとらわれず、組織を本質的に変革したい」「受講者一人ひとりが自走し、学びを職場に還元してほしい」──そんな想いをお持ちのご担当者さまは、ぜひ一度ご相談ください。

貴社の未来を切りひらく研修をご一緒に創り上げましょう。

信濃毎日新聞社さまの基本情報

項目 詳細
ホームページ https://outdoor.shinmai.co.jp/
電話番号 026-236-3339
メールアドレス outdoor@shinmai.co.jp

当社では、企業ごとのオーダーメイド研修に加えて、不定期で一名から参加可能な「異業種合同研修」も企画・実施しております。

▼詳細例:https://outdoor.shinmai.co.jp/news/3861/

対象者が限定されていたり、全員を一斉に職場から離すことが難しい場合、または受講人数や予算の都合で個別対応が困難なケースでも、この合同研修をご活用いただくことで、少人数から効果的な育成の機会を確保できます。

他社の参加者との交流による視野の拡張や、異なる価値観に触れる体験も得られるため、新入社員や次世代リーダー層の意識醸成や行動変容に特にご好評いただいています。

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