エンゲージメントサーベイとは?メリットや実施期間、活用方法を紹介

企業の成長を支える重要な要素の一つに、従業員のエンゲージメントがあります。従業員が仕事に対して意欲的であり、組織に対する愛着を持つことは、生産性の向上や定着率の改善に直結します。こうしたエンゲージメントの度合いを測定し、組織の課題を可視化する手段として注目されているのが「エンゲージメントサーベイ」です。

本記事では、エンゲージメントサーベイの目的やメリット、導入のステップ、さらには調査結果を効果的に活用する方法までを詳しく解説します。なぜ今、多くの企業がエンゲージメントサーベイを実施しているのか、また、どのようにすればその結果を組織改善につなげられるのかを理解し、自社に最適な活用法を見つけてください。継続的な調査と改善を通じて、従業員が働きやすく、やりがいを感じる職場環境を実現しましょう。

ツール名 運営会社 価格
(無料プラン/料金体系)
機能
(匿名性・カスタマイズ性・分析機能)
使いやすさ
(UI/UX・導入容易性・サポート)
詳細
モチベーションクラウド 株式会社リンクアンドモチベーション 無料プラン: なし(要問い合わせ)
料金: 初期費用+月額利用料(都度見積もり)
※大規模向け
・132問に及ぶ大規模設問でエンゲージメントを詳細に可視化
・国内最大級データベース(約237万人)と比較分析が可能
・パルスサーベイ(月次・週次)による継続的測定にも対応
・回答は匿名、組織単位で集計
・専門コンサルタントの伴走支援や改善ナレッジ提供が充実
・設問数が多いため従業員の回答負担がやや大きい
・コストは高めで中~大企業向け
詳細
Wevox 株式会社アトラエ 無料プラン: なし(1か月無料トライアルあり)
料金: ベーシック 300円/人・月、スタンダード 600円/人・月
・3分程度で回答できるパルスサーベイ
・豊富なテンプレートから設問を選べるカスタムサーベイ
・業界ベンチマーク分析(偏差値表示)に対応
・AIが結果分析し重要課題を自動特定
・回答は匿名、安全にデータを管理
・スマホやPCから直感的に回答可能
・管理画面も見やすくリアルタイムで結果を確認
・オンライン/電話サポート(有料オプション)で運用支援
・利用人数によってコストは増加する点に注意
詳細
ラフールサーベイ 株式会社ラフール 無料プラン: なし(無料デモあり)
料金: 初期費用100,000円 + 月額16,000円~ (12ヶ月契約)
※従業員数で変動
・「ショートサーベイ」(約24問)でメンタル&エンゲージメントを定期測定
・「ディープサーベイ」で9分野を詳細診断
・法定ストレスチェックやESG項目分析に対応
・カスタマイズ可能、回答は匿名集計
・目的に応じた設問数調整で回答負担をコントロール
・導入時に専任CSがオンライン説明・運用サポート
・初期費用・年間契約が必要で小規模企業にはハードル高め
詳細
Geppo 株式会社リクルート 無料プラン: 組織サーベイのみなら月額無料
料金: 個人+組織サーベイの場合 1ユーザー月額298円~
※25名までは月額20,000円~ など
・個人パルスサーベイと組織診断サーベイを実施可能
・eNPSなどの指標で離職リスク・エンゲージメントを把握
・リアルタイム集計で状況変化を見逃さず
・回答は匿名を基本としつつ必要に応じ個人フォローも対応
・25名規模~数万人規模まで導入実績豊富
・専任スタッフが導入から運用まで伴走支援
・コメント分析レポートは有料オプション
・組織サーベイのみならコストを抑えて試用可能
詳細
ミキワメ 株式会社リーディングマーク 無料プラン: なし(30日間無料トライアルあり)
料金: 要問い合わせ (従業員数に応じ見積もり)
・AIがエンゲージメント&メンタル面を解析する次世代ツール
・月次サーベイで個々の性格傾向に合わせた質問を自動出題
・離職リスク測定に特化し要フォロー者を早期発見
・結果をもとにAIが最適なケア方法を提案
・回答は3分程度で完了し従業員の負担が少ない
・人事担当者は専門知識なしでAI提案を参考にケア可能
・サービス歴が浅く実績・費用面の情報が少ない
・トライアルで事前に操作感を確認がおすすめ
詳細
ハタラクカルテ 株式会社OKAN 無料プラン: なし(無料トライアルあり)
料金: 初期費用無料、1人あたり年間2,200円~
※最低年額110,000円~
・大学との共同研究で相関の高い設問を開発
・短い設問で組織エンゲージメントを効率的に把握
・匿名集計、管理画面で自動分析レポート表示やCSV出力
・IT導入補助金対象サービス
・シンプルかつ直感的なUIで人事担当者も運用しやすい
・比較的リーズナブルな価格で導入可能
・カスタム分析やベンチマーク機能は限定的
・年単位契約が基本
詳細
TERAS 株式会社スタメン 無料プラン: あり(初期費用・月額0円、人数・回数無制限)
料金: 有料版はコンサル支援などオプションプラン
・エンゲージメント診断に特化したサーベイ
・シンプルな設問&匿名回答で組織の課題を把握
・無料版でも基本のサーベイ&分析レポート機能を利用可能
・必要に応じ有料でコンサルサポートを追加
・人数や回数制限がない無料プランで導入ハードルが低い
・UIがシンプルで短期間導入が可能
・詳細な個人分析や高度な機能はオプション依存
・コンサルタント活用を前提とした高度分析も視野に
詳細
Qualtrics クアルトリクス合同会社 無料プラン: なし(デモあり)
料金: 要問い合わせ(エンタープライズ契約中心)
・グローバルスタンダードの従業員エンゲージメントプラットフォーム
・パルスサーベイや360度評価、ストレスチェックなど多機能
・AI/機械学習を使った高度な分析・予測レポート
・多言語対応&豊富な海外ベンチマーク
・大企業向けの豊富な機能とサポート体制
・導入・運用に専門知識が必要でオーバースペックになりがち
・日本法人による支援やコンサル導入可能
・多国籍展開企業に最適だが費用は高め
詳細

エンゲージメントサーベイとは

エンゲージメントサーベイとは、企業や組織が従業員のモチベーションや職場への満足度、仕事に対する意欲などを測定し、課題を把握するために実施される調査のことです。エンゲージメントの高い職場ほど、生産性が向上し、組織全体の成長が促進されます。従業員が自社や仕事に深くコミットしているかどうかを可視化し、必要な改善策を分析できることが大きなメリットです。

エンゲージメントサーベイが注目される背景

近年、働き方改革やテレワークの普及などにより、職場環境の多様化が進んでいます。これに伴い、従業員一人ひとりの仕事のモチベーションや組織へのコミットメントを把握することが難しくなってきました。エンゲージメントサーベイを定期的に実施することで、そうした状況を可視化し、具体的な改善策を導き出すことができます。また、グローバルに活動する企業が増える中、従業員の意識を測定することで組織の方向性と足並みを揃えることがさらに重要視されています。

エンゲージメントサーベイの目的

エンゲージメントサーベイの主な目的は、組織が抱える課題を明確化し、従業員が意欲を持って仕事に取り組める環境を整備することです。単に不満をあぶり出すだけでなく、長所や強みも可視化することで、組織のさらなる成長へのアプローチを検討できます。人事部や管理職にとっても、定量的なデータをもとに施策を考案することで、効果的な改善を行いやすくなる点が魅力です。

目的を明確にする意義

エンゲージメントサーベイを実施する際には、「従業員の満足度向上」「離職率の低減」「生産性の向上」など、目的を具体化することが不可欠です。目的があいまいだと、調査項目の設定や分析、そしてその後の施策立案が適切に行えません。組織がどの方向を目指しているのかを示すことで、従業員にも調査の意義を理解してもらいやすくなります。

エンゲージメントサーベイのメリット

エンゲージメントサーベイを導入することで、多角的なメリットが得られます。ここでは、特に重要な三つのメリットを取り上げ、企業がどのように活用できるかを解説します。

1. 従業員のモチベーション向上

エンゲージメントサーベイの結果を分析し、従業員がどのような点にやりがいを感じ、どんな課題を抱えているのかを把握することは、モチベーション向上に直結します。例えば、「仕事に対する裁量権の不足」というフィードバックが多い場合には、職場での権限移譲や役割分担の見直しが有効です。従業員が自分の意見を尊重されていると感じると、組織への帰属意識は自然と高まり、エンゲージメントも向上します。

2. 組織課題の可視化

企業が抱える組織課題は一見すると複雑に見えますが、エンゲージメントサーベイで得た回答を定量的に分析することで、どの部署や職種にどんな課題が集中しているかがはっきりします。たとえば、特定の部署だけ残業が多い、またはコミュニケーションが不足しているといった傾向が見えた場合は、改善策をピンポイントで打ち出すことができます。データを活用して根拠のある施策を進められる点は、人事にとって大きな利点です。

3. 生産性の向上と離職率の低減

エンゲージメントが高いと従業員は仕事に前向きに取り組むため、生産性が高まるのはもちろん、離職率の低減にも寄与します。従業員が自社のビジョンや価値観を共有し、組織での役割にやりがいを感じる状態が続けば、結果的に優秀な人材が定着しやすくなります。逆に、エンゲージメントが低い状態を放置すると、仕事へのモチベーションが下がり、人材流出や業績悪化にもつながる可能性があります。

エンゲージメントサーベイの実施準備

エンゲージメントサーベイを効果的に実施し、改善施策につなげるためには、入念な準備が欠かせません。ここでは、調査の目的設定から実務フローの構築まで、押さえておきたいポイントを詳しく解説します。

1. 目的・ゴールの設定

前述のとおり、エンゲージメントサーベイには明確な目的設定が必要です。たとえば「離職率の低下」「従業員のモチベーション向上」「組織風土の改善」「人材育成のための施策立案」などが考えられます。目的によって調査項目が変わるため、最終的に実現したいゴールを経営層や人事部、総務部、管理職など関係者全員で共有しましょう。

2. サーベイ項目の選定

エンゲージメントサーベイでは、従業員満足度や職場環境、組織文化に関する多岐にわたる質問が必要となります。例としては、以下のような項目が挙げられます。
- 上司からのフィードバックの質
- 仕事に対する裁量権や自由度
- 組織のビジョン・ミッションへの共感度
- 職場のコミュニケーションの活発さ
- 自己成長の機会の多さ

これらの設問をどの程度のボリュームで、どの切り口から聞くかは、自社が抱える課題に合わせてカスタマイズすべきです。選定した項目の優先度を意識しながら、従業員が回答しやすい形に整えることも重要となります。

3. 調査対象と回答率の考慮

エンゲージメントサーベイを実施する範囲を明確に定めましょう。全社的に行う場合もあれば、特定の部署やグループを対象とするケースもあります。また、調査の精度を高めるためには、高い回答率が必要です。そのために、サーベイの実施時期や回答期間を十分に考慮し、従業員が負担に感じないスケジュールを組むことが大切です。さらに、サーベイ実施の目的と意義を周知徹底しておくことで、回答率の向上が見込めます。

4. フィードバックの体制構築

エンゲージメントサーベイは、結果を分析して終わりではありません。従業員へのフィードバックや、その後の改善施策の実行を見据えた体制づくりが欠かせます。例えば、サーベイの結果発表の場を設けたり、従業員同士で意見交換できる仕組みを整えたりすることが考えられます。サーベイを通じて得たデータを、効果的に活用できるよう計画段階から準備しておきましょう。

エンゲージメントサーベイの効果的な活用方法

エンゲージメントサーベイを実施した後、どのように結果を分析し、具体的な施策に反映させるかが最も重要です。ここでは、データの分析と可視化からフィードバックの方法、そして改善プロセスの進め方を解説します。

1. データ分析と可視化

エンゲージメントサーベイの回答結果を集計したら、まずはデータを多角的に分析して可視化します。たとえば、部署ごとの平均スコアや、回答者の年代・職種・勤続年数などの属性別に比較することで、組織内部の傾向を正確に把握できます。グラフやチャートを用いて結果を分かりやすく見せることで、担当者だけでなく経営層や他の従業員も組織の状況を直感的に理解しやすくなります。

スコア比較の例

- 部署Aのエンゲージメントスコア:全社平均よりやや高い
- 部署Bのエンゲージメントスコア:最も低い
- 30代管理職層は、フィードバックが不足していると回答
- 勤続年数が長い従業員ほど、組織のビジョンに不満を感じている傾向

このように、セグメント別に結果を可視化することで、どこに施策を投入すれば最も効果的かが見えやすくなります。

2. 結果を踏まえた改善施策

分析結果が出たら、具体的な改善施策を検討します。課題別に施策を立てるときは、「誰が」「いつまでに」「何を行うのか」を明確にしておくとスムーズです。たとえば、フィードバック体制の不足が原因でエンゲージメントが低下している場合は、上司と部下の定期的な1on1ミーティングを導入する、評価制度を見直すなどの施策が考えられます。最初から大きな変革を目指すのではなく、組織文化や従業員の状況に合わせ、段階的なアプローチを取ることが重要です。

3. 従業員フィードバックの活用

サーベイ後のフィードバックプロセスは、エンゲージメント向上に大きく寄与します。単に結果を公表するだけでなく、従業員からの意見や追加の質問を受け付ける場を設けると効果的です。例えば、全社ミーティングや部門別の検討会などで、サーベイ結果をもとにディスカッションを行い、新たな施策を生み出すアイデアソンのような形に発展させることもできます。従業員が「組織を良くする主体である」と感じられるような運用が望ましいと言えます。

エンゲージメントサーベイの活用事例

ここでは、実際にエンゲージメントサーベイを活用して成功を収めている企業や組織の取り組みを想定した形でご紹介します。自社に置き換えた際に参考になるポイントを探ってみてください。

1. モチベーション向上施策

ある企業では、エンゲージメントサーベイを定期的に実施し、特にモチベーションが低下しがちな新卒や若手社員の回答を重点的に分析しました。すると、育成やキャリアパスに関する不安が多いことが判明。そこで、人事が社内メンター制度を導入して先輩社員との交流機会を増やしたところ、若手社員の定着率が大幅に向上しました。このように、サーベイ結果をもとに施策を最適化し、従業員の成長を後押しする取り組みが成果を上げています。

2. 組織課題の解決

別の組織では、上司からのフィードバックが非常に少ないことが大きな不満として顕在化していました。そこで管理職研修を強化し、上司が1on1面談を定期的に行う文化を職場に根付かせるよう施策を展開。サーベイを継続的に実施して測定したところ、従業員が仕事上の課題を早期に相談できるようになり、プロジェクトの進行効率が改善したといいます。このように、サーベイ結果を活用して具体的なアクションを取ることで、組織が抱える問題を解決できる可能性が高まります。

3. 成長と学習文化の醸成

エンゲージメントが高い企業の特徴として、従業員の自主的な学習や自己成長を支援する文化が挙げられます。サーベイの中で「自己研鑽にかける時間」「社内外の研修に対する意欲」などを調査した企業では、スキルアップやキャリア支援に関する施策を拡充。これにより、従業員同士で学び合い、知識やノウハウを共有する習慣が定着しました。サーベイで得たデータをもとに投資すべき領域を見極め、組織的に学習文化を育むことは、長期的なエンゲージメント向上に有効です。

エンゲージメントサーベイ導入のステップ

ここでは、これからエンゲージメントサーベイを導入しようと考えている企業や、人事部・総務部・管理職の方向けに具体的なステップをまとめています。スムーズかつ効果的に実施できるよう、ぜひ参考にしてみてください。

1. サーベイツールの選定

エンゲージメントサーベイを実施するにあたり、ツールやプラットフォームを選定することが重要です。無料で使えるアンケートフォームから、有償の専用システムまでさまざまな選択肢があります。選定のポイントとしては、以下のような点を検討しましょう。
- データ分析機能:部署別・年代別などの分析が簡単か
- 可視化機能:グラフやレポート作成の手間が少ないか
- カスタマイズ性:自社の課題に合わせた項目が作成しやすいか
- セキュリティと匿名性:従業員が安心して回答できる仕組みがあるか

2. 施策の具体化

サーベイの実施と同時に、その結果を踏まえた施策の大枠を事前にイメージしておくと、後の動きがスムーズになります。たとえば、回答結果によっては「社内コミュニケーション強化」「研修プログラムの拡充」「ワークライフバランス施策の導入」などが必要になるかもしれません。事前に予測できる課題と施策をリストアップし、予算や担当者を仮設定しておくことで、実際にサーベイ結果が出たときに迅速に対応が可能です。

3. 実施とフォローアップ

ツールの準備ができたら、いよいよエンゲージメントサーベイを実施します。従業員に対しては、「サーベイの目的」「回答の匿名性」「回答期日」などを明確に伝え、回答のモチベーションを高めるようにしましょう。実施後は速やかにデータを分析し、結果を分かりやすく公表します。その後、施策の優先順位を決めて着手し、一定期間後に再度サーベイを行って改善効果を測定すると、継続的なエンゲージメント向上を実現しやすくなります。

エンゲージメントサーベイで成果を高めるポイント

エンゲージメントサーベイを活用して組織の成果を高めるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。以下に挙げるポイントを意識しながら、エンゲージメント向上を実現しましょう。

1. 明確な目的設定

繰り返しになりますが、何のためにサーベイを実施し、どのような成果を得たいのかを明確にしましょう。目的が明確でなければ、調査項目の選定も適切に行えず、分析やフィードバックの過程でもブレが生じやすくなります。経営層や人事、総務、管理職が共通理解を持つことで、サーベイ結果が組織の方向性と噛み合いやすくなります。

2. 誠実なコミュニケーション

エンゲージメントサーベイの結果は、従業員にとっても大きな関心事です。実施の意図や結果の使い道、改善策の進捗などをオープンに伝えることで、従業員が「自分たちの声が尊重されている」と感じやすくなります。逆に、サーベイを行っても結果が共有されなかったり、施策が全く進展しなかったりすると、従業員の不満や不信感を招く恐れがあります。サーベイはあくまでスタート地点であり、その後の誠実なコミュニケーションこそがエンゲージメント向上の鍵です。

3. 継続的な改善

エンゲージメントサーベイは、1回だけの実施で終わりではありません。定期的に実施することで、組織の変化や施策の効果を測定し、継続的に改善を行えます。たとえば、半年または年に1度のサイクルでサーベイを行い、前回との差分を分析することで課題が解決されているか、あるいは新たな問題が発生していないかを追跡できます。長期的な視点を持ち、エンゲージメントを組織の重要指標として捉え続ける姿勢が大切です。

まとめ

エンゲージメントサーベイは、組織が抱える課題を可視化し、従業員のモチベーションを向上させるために必要不可欠な取り組みです。サーベイを分析することで、企業や職場がどのように改善すべきかが明確になり、フィードバックを適切に活用すれば生産性の向上や従業員の成長にもつながります。また、定期的にサーベイを実施し、継続的な改善プロセスを回すことで、組織全体のエンゲージメントを高めることが可能です。

人事部や総務部、管理職、経営層、そしてリーダー層の方々は、エンゲージメントサーベイを導入して得られるデータを活かし、具体的な施策を立案・実行していくことが求められます。回答された内容をただ集計するだけではなく、従業員の声を真摯に受け止め、効果的なコミュニケーションや施策につなげていきましょう。組織のモチベーションを高め、課題を解決するための一連の流れを大切にすれば、企業全体の成長と従業員の幸福度向上の両立が期待できます。

エンゲージメントサーベイは、まさに「組織と従業員の架け橋」とも呼べる存在です。定量的なデータを元に課題を把握し、従業員との信頼関係を築きながら適切な施策を打つことで、組織としても個人としても飛躍的な成長が見込めます。ぜひ本記事を参考に、エンゲージメントサーベイを自社で効果的に実施し、職場環境の改善や仕事への意欲向上に役立ててください。

ツール名 運営会社 価格
(無料プラン/料金体系)
機能
(匿名性・カスタマイズ性・分析機能)
使いやすさ
(UI/UX・導入容易性・サポート)
詳細
モチベーションクラウド 株式会社リンクアンドモチベーション 無料プラン: なし(要問い合わせ)
料金: 初期費用+月額利用料(都度見積もり)
※大規模向け
・132問に及ぶ大規模設問でエンゲージメントを詳細に可視化
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・回答は匿名、組織単位で集計
・専門コンサルタントの伴走支援や改善ナレッジ提供が充実
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詳細
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