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研修資料の作り方|準備・手順・デザイン10コツとテーマ別構成例

研修資料は、参加者の理解を促進し、研修後の復習にも使われる重要な教材です。質の高い研修資料は、目的の明確化と構成の設計、デザインの統一、そしてレビューを丁寧に積み上げることで生まれます。

本記事では、研修資料の作り方を「目的設定 → 準備 → 5ステップの手順 → デザイン10のコツ → テーマ別構成例 → ツール選定 → 最終チェック」の流れで体系的に解説します。

この記事でわかること

  • 研修資料を作成する目的と意味
  • 作成前の準備と基本ステップ
  • わかりやすく仕上げるデザインのコツ10個
  • 新入社員・管理職・ハラスメント研修などのテーマ別構成例
  • 研修資料作成で使えるツールと最終チェックリスト

研修の企画段階は、資料作成以外にも数多くの業務が同時並行で進みます。漏れを出さないために、研修担当者向けの研修準備チェックリストもあわせてご活用ください。

研修の基本については研修の基本についてさらに詳しい説明はこちらもご覧ください。

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研修資料を作成する目的

研修資料を作成する目的は、大きく次の2点に整理できます。

  • 参加者の理解を促進するため
  • 研修後の復習に活用してもらうため

資料作成に入る前に、なぜ資料が必要なのかを再確認しておくことで、後段の設計がぶれにくくなります。

参加者の理解を促進するため

参加者に深く理解してもらうために、研修資料は欠かせません。視覚情報を用いると記憶に定着しやすく、口頭説明だけでは伝わりにくい数値・プロセス・概念を補完できます。

とくに新入社員のように知識が少ない参加者の場合、口頭だけではイメージのズレが生じ、伝えたい内容がそのまま伝わらないことがあります。図やフロー、表を活用した資料は、ズレを抑えながら学習を進める土台になります。

研修後の復習に活用してもらうため

研修資料は、研修後の復習教材としても機能します。重要な情報がまとめられた資料は、参加者が現場で迷ったときに見返す手元のリファレンスになります。

知識が定着するまでには「インプット → アウトプット → 振り返り」の繰り返しが必要です。研修資料はその振り返りを支える役割を担います。

研修資料を作成する前の準備

資料作成に入る前に、次の準備を整えておきましょう。準備の質が、最終的な資料の質を大きく左右します。

  • 目的を明確にする
  • テーマを決める
  • 構成を作成する
  • 最終チェックの観点を整える

目的を明確にする

まずは「研修を通じて参加者にどうなってほしいか」を言語化します。理解してほしい内容、行動の変化、研修終了時の到達点を具体的に決めることで、資料に盛り込む情報の取捨選択がしやすくなります。

参加者の知識レベルにも注意が必要です。新入社員と中堅社員では前提知識が異なり、同じテーマでも適切な深さや言葉遣いが変わります。社外研修の場合は、事前に研修目的や参加者情報を主催者に確認しておくと安心です。

テーマを決める

目的が決まったら、参加者の課題と知りたいことから逆算してテーマを設計します。発信側が伝えたい情報と、参加者が求める情報が一致しないままでは、資料は読まれません。

「真剣に聞くと得をする」と感じてもらえるテーマ設定が、参加者の集中度を高めます。

構成を作成する

いきなりスライドを作り始めるのではなく、扱うトピックを発散させ、その後収束させて構成を組むのが基本です。発散段階では採否を判断せず、関連トピックを洗い出します。次にグルーピングと階層化を行い、研修時間に合わせて情報量を調整していくと、抜け漏れの少ない構成になります。

最終チェックの観点を整える

構成完成後は、次の観点でセルフチェックします。

  • 研修の目的に合致しているか
  • 必要なトピックが過不足なく含まれているか
  • 参加者の知識レベルに合った内容か
  • 伝わりやすい順序になっているか

セルフチェックの後は、必ず上司・先輩・研修主催者など第三者にレビューを依頼します。構成段階で客観的なフィードバックを得ておけば、後工程で大きな手戻りが発生するリスクを抑えられます。

研修導入の流れ全体は社員研修を導入する流れもあわせて確認してください。

研修資料の作り方の基本ステップ

研修資料は、次の5ステップで作成すると効率的です。準備とデザインのコツの間にあるこの「ステップ」を意識すると、作業がぶれません。

ステップ1: 目的とゴールを設定する

研修終了後に参加者がどのような状態になっていてほしいかを、行動レベルで言語化します。「〇〇を理解する」だけでなく、「現場で〇〇ができるようになる」まで踏み込むことで、資料の到達点が明確になります。

ステップ2: 全体の骨子をテキストで書き出す

スライド作成に入る前に、章立てと各章の主張をテキストだけで書き出します。箇条書きやアウトライン形式で構いません。骨子段階で論理破綻が見つかれば、修正コストが小さくて済みます。

ステップ3: スライド単位にブレイクダウンする

骨子が固まったら、各章を1スライド1メッセージに分割していきます。1スライドに2つ以上のメッセージが入っていないか、不要な装飾で論点がぼやけていないかを意識します。

ステップ4: デザイン・装飾を整える

内容が固まった後で、フォント・色・余白・図表のデザインを統一します。デザインは「内容が決まってから」着手するのが鉄則です。先にデザインに凝ると、内容修正のたびにデザインも作り直しになります。

ステップ5: レビューと修正を行う

第三者レビューを受けて、わかりにくい箇所・誤字脱字・表現のブレを修正します。可能であれば、研修参加者と近い立場の人にもプレビューしてもらうと、当日の理解度を事前に予測できます。

わかりやすい研修資料を作る10のコツ

デザインのコツは、視覚的な読みやすさと情報の伝わりやすさを高めるための実務テクニックです。

1. 読みやすいフォントに統一する

研修資料は、1種類のフォントに統一するのが基本です。複数のフォントが混在すると、読み手の集中力が下がります。

研修資料に向くのはゴシック体です。中でもメイリオ・游ゴシック・BIZ UDPゴシックは文字がはっきりしていて、投影時にも視認性が高くなります。明朝体は遠くから見ると細い部分が消えやすく、投影向きではありません。

2. 使用する色を統一する

研修資料の色は、最大3色までに絞るのが基本です。色が多いほど、どこが本当に重要かが伝わりにくくなります。

文字色は黒または濃いグレーを基本に、テーマカラー1色とアクセントカラー1色を加える3色構成が安定します。割合の目安は「ベース70:メイン25:アクセント5」が指針になります。

3. 配置を揃える

画像・装飾・文字の位置を揃えると、資料が整った印象になります。複数の画像を入れる場合は、横一列か縦一列に統一して配置すると、視線の動きが滑らかになります。配置のばらつきは、内容そのものの印象まで損ねます。

4. 余白をとる

余白は読みやすさを支える重要な要素です。情報を詰め込みすぎず、行間・段落間・周囲に余白を確保します。文字を枠ギリギリに配置すると、視覚的な圧迫感で読みづらくなります。

5. 装飾やサイズのルールを決める

タイトル・見出し・本文・補足のそれぞれでフォントサイズと装飾のルールを決めておきます。たとえば「タイトル32pt・本文20pt・補足14pt」のように事前に決めておくと、スライド間のばらつきが抑えられ、強調したい情報が読み手に伝わりやすくなります。

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6. 関連性の高い情報は近くに配置する

関連する情報は、距離を近づけて配置します。商品説明と画像、グラフと数値、見出しと本文といった関連要素を離して置くと、関係性が伝わりにくくなります。距離は情報の関係性を示すサインです。

7. 1スライドに1メッセージ

1枚のスライドで伝えるメッセージは1つに絞ります。1スライドに複数の論点を詰め込むと、結局どのポイントも記憶に残りません。分割が難しいと感じたら、章を分けるか、補足を別スライドに移すことを検討してください。

8. 情報過多にならないように工夫する

テキストは簡潔にまとめます。長文の代わりに体言止め・箇条書き・キーワードで表現すると、視覚的な情報量を抑えられます。冗長な接続語や説明的な言い回しは、口頭で補えば十分です。

9. 図やグラフを積極的に活用する

数値や手順は、文章より図やグラフのほうが直感的に伝わります。代表的なグラフの使い分けは次のとおりです。

グラフの種類 使いどころ
棒グラフ 項目間の数値の大小を比較したいとき(売上、ランキングなど)
円グラフ 全体に対する内訳・構成比を見せたいとき
帯グラフ 複数期間や複数グループの構成比を並べて比較したいとき
折れ線グラフ 時系列での推移・変化を見せたいとき

10. メモできるスペースを確保する

印刷配布する資料では、参加者がメモを取るための余白を意図的に残します。右側や下部に空白を作る、重要な部分を穴埋め形式にするといった工夫で、能動的な学習を促せます。受動的に読むだけでなく、自分の言葉で書くプロセスが入ると、記憶への定着率が高まります。

テーマ別の研修資料の構成例

研修資料の構成は、テーマによって押さえるべき論点が異なります。代表的な4テーマで、最初の章立てを整理します。

新入社員研修

  • 会社の理念・事業概要
  • 社会人としての基本姿勢(報連相・時間管理)
  • ビジネスマナー(挨拶・言葉遣い・身だしなみ)
  • 業務で使う基本ツール・システム
  • 担当業務の概要と1年間のロードマップ
  • 困ったときの相談先と先輩制度の紹介

管理職研修

  • 管理職の役割と求められる成果
  • 目標設定と進捗管理(OKR・MBOなど)
  • 1on1とフィードバックの基本
  • 評価とフィードバックの公平性
  • 労務管理とコンプライアンス
  • チームビルディングと心理的安全性

ハラスメント防止研修

  • ハラスメントの定義と種類(パワハラ・セクハラ・カスハラ)
  • 関連法令(改正労働施策総合推進法など)
  • ハラスメントが組織に与える影響
  • 事例で学ぶ判断基準(グレーゾーンの解説)
  • 相談窓口と社内対応フロー
  • 管理職としての予防アクション

営業研修

  • 自社の商材理解と顧客像
  • 商談プロセスとフェーズ管理
  • ヒアリングと課題仮説のつくり方
  • 提案資料・見積の作り方
  • クロージングと反論対応
  • 受注後のフォローと長期関係構築

各テーマの研修内容は、外部研修会社のプログラムを参考にすると幅が広がります。研修会社の選び方は研修会社の比較・選び方もあわせてご覧ください。

研修資料作成で使えるツール

研修資料の作成ツールは、目的・組織のIT環境・共同編集のしやすさで選ぶのが基本です。代表的な3つのツールを比較します。

ツール 特徴
PowerPoint 研修資料のデファクトスタンダード。テンプレートが豊富で、印刷配布にも強い。Microsoft 365利用企業との相性が良い
Googleスライド クラウド共同編集が容易。複数人での同時作業や、外部講師とのレビューに向く
Keynote Apple製。アニメーションや図形の表現力が高く、デザイン性を重視するシーンに向く

ツールはひとつに統一する必要はありません。作成段階はGoogleスライドで共同編集し、配布用にPowerPointへエクスポートするといった使い分けも有効です。

研修資料の最終チェックリスト

研修資料が完成したら、配布・投影前に次の項目を確認してください。研修担当者向けの「研修準備チェックリスト」とあわせて活用すると、当日の漏れを最小化できます。

観点 チェック項目
目的 研修目的と内容が一致しているか
構成 導入・本論・まとめの流れになっているか
1スライド1メッセージ 各スライドの主張が1つに絞られているか
フォント 1種類に統一され、サイズのルールが守られているか
3色以内に絞られているか
配置 整列が崩れていないか、余白が確保されているか
図表 数値や手順を図表に置き換えられる箇所があるか
誤字脱字 音読・他者レビューで確認したか
投影確認 実際の会場・モニタで読みやすさを確認したか
配布物 印刷配布する場合、メモスペースが確保されているか
付随資料 事前資料・アンケート・修了証など必要書類が揃っているか
機材 プロジェクタ・PC・接続ケーブルの動作確認をしたか

研修資料の作成が手間だと感じるなら

ここまで研修資料作成の手順とコツを解説してきましたが、通常業務と並行してわかりやすい資料を作るのは、相応の負荷がかかる作業です。

「効果のある研修を実施したいが、資料作成の時間が確保できない」という場合は、研修自体を外部の研修会社に委託するのもひとつの選択肢です。研修会社にはテーマごとの実績があり、自社で一から作るよりも短時間で質の高いプログラムを実施できます。

キーセッションでは、提携している研修会社の中から自社に合うプランをご提案しています。研修資料からカリキュラム作成までまとめて任せられるため、社内の工数を抑えつつ研修の質を高めることが可能です。

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研修の外部委託の判断基準については研修会社の比較・選び方もあわせてご覧ください。

よくある質問

研修資料は何枚くらいの分量で作ればよいですか

研修時間に対して、1スライド3〜5分が目安です。60分の研修であれば12〜20スライド、半日(180分)研修であれば30〜50スライドが目安になります。文字量よりも、参加者が読み切れる情報量と、講師が話す時間のバランスを基準に判断してください。

パワーポイントのテンプレートは無料のものでも問題ありませんか

無料テンプレートでも問題ありません。ただし、自社のブランドカラーや書体ルールがある場合は、テンプレートに合わせるのではなく、ルールに沿うようカスタマイズします。会社支給のテンプレートがあるなら、まずはそれを使うのが安全です。

レビューは何回くらい行うべきですか

最低2回、可能なら3回行うことをおすすめします。1回目は構成段階で論理破綻を確認、2回目はスライド完成後に内容と表現を確認、3回目は研修参加者と近い立場の人にプレビューを依頼すると、当日の伝わりやすさを事前に予測できます。

オンライン研修と集合研修で資料の作り方は変わりますか

はい、変わります。オンライン研修では画面共有を前提に、文字サイズを集合研修より大きめに設定し、複数モニタや小型ディスプレイでも読める粒度に調整します。集中力が切れやすいため、20〜30分ごとにチェックポイントやワークを差し込む構成も有効です。

まとめ

研修資料は、参加者の理解促進と研修後の復習を支える重要な教材です。質の高い資料を作るには、目的の明確化と構成設計を丁寧に行い、デザインのコツを踏まえてレビューまで通すことが欠かせません。

本記事で紹介した10のコツは次のとおりです。

  1. 読みやすいフォントを統一する
  2. 使用する色を統一する
  3. 配置を揃える
  4. 余白をとる
  5. 装飾やサイズのルールを決める
  6. 関連性の高い情報は近くに配置する
  7. 1スライドに1メッセージで構成する
  8. 情報過多にならないように工夫する
  9. 図やグラフを積極的に活用する
  10. メモできるスペースを確保する

資料作り以外にも、研修準備には数多くの業務があります。キーセッションでは、研修担当者の負荷を軽減するためのチェックリストを用意しています。資料作成と並行して、ぜひお役立てください。

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自社で研修準備のリソースが確保できない場合は、研修会社への外注も検討してください。キーセッションでは、提携研修会社の中から目的・予算に合わせて最適なプランをご提案します。研修資料からカリキュラム作成まで一括で任せられるため、研修担当者の工数を大幅に削減できます。

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2026.04.25 KeySession編集部
この記事の作者
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KeySession独自調査リリース

研修お役立ち資料

目次
  1. 研修資料を作成する目的
  2. 参加者の理解を促進するため
  3. 研修後の復習に活用してもらうため
  4. 研修資料を作成する前の準備
  5. 目的を明確にする
  6. テーマを決める
  7. 構成を作成する
  8. 最終チェックの観点を整える
  9. 研修資料の作り方の基本ステップ
  10. ステップ1: 目的とゴールを設定する
  11. ステップ2: 全体の骨子をテキストで書き出す
  12. ステップ3: スライド単位にブレイクダウンする
  13. ステップ4: デザイン・装飾を整える
  14. ステップ5: レビューと修正を行う
  15. わかりやすい研修資料を作る10のコツ
  16. 1. 読みやすいフォントに統一する
  17. 2. 使用する色を統一する
  18. 3. 配置を揃える
  19. 4. 余白をとる
  20. 5. 装飾やサイズのルールを決める
  21. 6. 関連性の高い情報は近くに配置する
  22. 7. 1スライドに1メッセージ
  23. 8. 情報過多にならないように工夫する
  24. 9. 図やグラフを積極的に活用する
  25. 10. メモできるスペースを確保する
  26. テーマ別の研修資料の構成例
  27. 新入社員研修
  28. 管理職研修
  29. ハラスメント防止研修
  30. 営業研修
  31. 研修資料作成で使えるツール
  32. 研修資料の最終チェックリスト
  33. 研修資料の作成が手間だと感じるなら
  34. よくある質問
  35. 研修資料は何枚くらいの分量で作ればよいですか
  36. パワーポイントのテンプレートは無料のものでも問題ありませんか
  37. レビューは何回くらい行うべきですか
  38. オンライン研修と集合研修で資料の作り方は変わりますか
  39. まとめ

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