思考技術コンサルタント・講演家として活躍されている鈴木俊介さんにインタビュー!

企業研修の総合メディアのキーセッションでは、講演会で講師として活躍する方の魅力をお伝えすべく取材を行っています。

今回は、思考技術コンサルタント・講演家として活動されている鈴木俊介さんにお話を伺いました。

講演・研修を行っているテーマを教えてください。

講演や研修のメインは「ユニークブレインラボ®」です。

ゼロから1を生み出す天才たちの創造的な頭の使い方を体系的に整理し、テクニック集にまとめ、さらにそれらを習得しやすくなるような「脳トレ」におきかえました。

また、このテーマに関連して、新製品・新事業創出を目的とした「未来予測の思考法」「高品質な企画立案とプロジェクトマネジメント」「新製品・新事業創出のためのマーケティング&経済学」「人・組織の動かし方」も、ユニークブレインラボ®と合わせて提供しています。

創造的な頭の使い方を実務上、それも新しいものを生み出し実現させていく過程でどのように活かせばよいのか、各種の理論と紐づけながら解説しています。

研修導入相談

講演・研修を始めたきっかけや背景を教えてください。

前職、ケプナー・トリゴー社で思考技術の研修とコンサルティングを行ってました。

その時は創造力がテーマではなく、問題解決や意思決定といった答えを絞り込んでいくアプローチでした。また、実務に関するコンサルティングは、製造業・IT系企業を中心に、技術的問題解決が中心でした。

ただ、論理的思考力はきちんと導けばしっかり習得いただけるのですが、答えがみつかったあと、さてそれをふまえて対策や作戦をどうするか?もっといえば、与えられた問題を解くのはよいのですが、何が問題かを考えるということについては、世の中で教えている人はいないし、体系的な方法論すらありませんでした。

ならば独立してその方面を開拓してみようと2009年に独立し、その後2年かけて「ユニークブレインラボ®」をつくりました。

2011年からソニーさん、日立製作所さんで採用いただいて以来、業種職種を超えて広く採用いただいています。累計で6,500名の方に受講いただいてます。

他の講師の方にはない、自分の講演・講演ならではの特徴や強みを教えてください。

まず、メインのユニークブレインラボ®についてですが、創造力を鍛えるための数10種類の「頭の体操」演習をダイジェスト形式で紹介しています。合間合間にいくつかは受講者みなさんにもそのお題に取り組んでいただきます。

創造力の強化ですので、お題に正解はありません。誰も言わなかったことをいう、答えなかった回答を出すように求められます。

単に「頭を柔らかくする」「ちょっと視点をかえてみる」というレベルのものではありません。世間によくあるアイディア発想セミナーとは一線を画すものです。

「誰かが思いつくかもしれない」ではなく「誰も思いつかないもの」を生み出す頭づくりのトレーニングです。これまで考えてこなかったことについて思いを巡らし、「新たな思考プログラムをインストール」し、「脳の稼働領域を拡大」させるものです。

多くの企業様の、並外れた頭脳を持つトップ開発者(特許数ダントツ1位等)の皆様から「これこそが、自分が頭のなかでやってきたこと、どうにかして後輩に伝授してほしい」とご依頼をいただいてきまし た。

研修は、講師の一方通行ではなく、双方向のやりとりが多いです。頻繁に受講者に問いかけますし、発言も求めます。演習では個人ワーク中心でじっくり考えますし、また隣席の人との意見交換などの時間もふんだんに取り入れてます。あえて5人くらいの「チーム」議論は設けません。全員が頭を使い、発言することを念頭にしてデザインしています。

また私からも、こまめに笑いを交えながら話しますので(仕込んでいるネタはたくさんあります)、濃い内容、難しい内容でも興味をもって楽しみながらきいて取り組んでいただけます。

何よりユニークブレインラボ®と銘打っている以上、他では聞けない、体験できない、ユニークな研修・講演になるようデザインしています。

講演を通じて伝えたいメッセージや講演における目標は何ですか?

思考技術をマスターすれば、これまで頑張って学んできた知識、獲得してきた経験知を、10✕1で10の成果ではなく、✕5にも✕10にもできるのです。

言い換えれば、まだそれほど通じていない分野でも、思考技術を駆使すれば、経験者たちを飛び越える成果を出すことも可能です。

アスリートが体のケアを怠らず、そして基礎運動を怠らないのと同様、ビジネスの世界にいる皆さんもこうした天才たちの頭の使い方を頭脳のケアとして日々の体操として取り入れれば、もっと大きな成果につながります。

そして、もうひとつお伝えしたいのは、創造的であること、違うこと、ユニークであることを、考える、実行する大切さ。人が言わないことをいう、やらないことをする、これこそビジネスでも人生でも大事にしていただきたいことです。

まずはたくさんのアイディア、発想、一見無駄であったり無意味にみえそうなことでも、まずは独創的なことを考える、そのあとに現実的な視点でスクリーニングしていくことで、斬新かつ現実的な案は実現します。

多くの人は先に「現実的かつ論理的」な案から考えようとしますが、これでは、「正しいが、よくある解、誰かがすでに思いついてる」案にとどまってしまいます。ひとりひとりが創造的な姿勢を身につけ、そしてそれを許容することから、企業でも社会でも新しい何かは生まれていきます。

単に差別化した新製品を生み出す、ということだけではありません。ひとりひとりのユニークさ、ちがいを受け入れて尊重する、多様な才能・個性をもつ個人ひとりひとりが連帯して大きなものを生み出す。よりよい社会をつくっていくことにもつながります。

同じことを同じものさしで競うのではなく、大きな目標にむけてひとりひとりが自分なら何ができるか、それぞれが自分らしさを出しあい共創していく、そういう世界観を大勢が持つようになっていただきたい、と願ってます。

講演の内容やテーマを決める際の工程はどのようにしていますか?

目的、対象受講者、他に採用しているプログラムを勘案し内容をアレンジします。

他の研修と内容が重複しない、且つ過去に学ばれてきたことが最大限に活かせる、過去の取り組みの効果も高まることを目論んで、アウトラインを提案します。

概ね、以下の2種類の目的、ニーズが多いです。

・新製品、新事業が生まれるようにしたい
・職種問わず、主体性をもって考える、過去の常識にとらわれないリーダーシップを養っていただきたい

前者は、研究開発、事業企画、マーケッティング部門の方が中心、後者の場合は、幅広く職種問わず募る場合か、特定の年代の階層別研修のような位置づけであることが多いです。

企業さまのご依頼の多くは、2日間研修です。
1日目にユニークブレインラボ®で徹底的に思考力をトレーニング
2日目は実務的なテーマでの研修、講義。マーケティング、経済学、心理学の内容をおりまぜたものです。その際に前日ならった頭の使い方がどの場面でどう紐づけられるのか、まで解説します。

講演を聴いた方との印象深いエピソードやうれしかった反響を教えてください。

「一見難しそうなテーマなのに、時間を忘れて楽しくとりくめた」
「一部の天賦の才だけのものだと思っていたが、具体的に頭の使い方をガイドいただいたので自分でも努力していけばできる、近づける、という希望が生まれた。」
という感想をよくいただきますし、いつもその言葉をいただけるのが嬉しいです。

また、たくさんの演習回答で、受講者ひとりひとりの頭の中身のちがいを実感いただけるのですが、管理職の方からは「これまで自分のこだわりで考えが及ばない範囲があり、それがどこかわかった。自分では思いつかないような回答をたくさんきいて驚いた。もっとみんなの力を上手に活かしていくようになりたい」と気付きをいただくこともよくあります。

最先端の技術開発や特許創出という、高度な創造性を求められるお仕事の方だけでなく、実務に携わる人なら、職種、階層問わず役にたつ、ということを認識いただけるのが嬉しいです。

ほかには、
「このセミナーは必要だと思うのですが、なかなか見かけないので、どんどん広めていってください。」
「私はこういう胡散臭いセミナーは大嫌いでしたが、好きになりました。ありがとうござい ました。」
「2分に1回笑えるセミナーは初めてでした。」
というのもありましたが、こういうご感想こそ、ユニークブレインラボ®らしくて嬉しいです。

最後に、講演を依頼しようか迷っている方や参加を検討している方に、メッセージをお願いします。

新しいことを始めるには、抵抗や反対は避けられないものです。とくに、このテーマについて起案すれば、一見ネガティブな反応をする人もいることでしょう。しかし、諦めないでください。

どんなことでも、前例のないことに関心し、興味をもつひとは一定数います。隠れた賛同者、支援者はいるものです。このテーマでの研修や講演に興味がある、と手をあげる人は必ずいます。待ち焦がれている人は必ずいます。もちろん最後まで理解しない、したくない人も残念ながらいたりしますが・・。

反応するはずの人が手をあげるために、誰が興味あるかを明らかにするために、社内の皆さんへの告知方法、事前の動機づけの方法などもありますので、まずは遠慮なくお問い合わせいただけましたら嬉しいです。

ユニークブレインラボ®をどう活かすか、多い動機は新製品・新事業創出の活性化ですが、社風づくり、DX時代の業務改革、これまでの学びの歩留まりを上げる、・・・他にも様々な活かし方がありますし、そして同じ一回の講演、研修でこれらの複数の目的を満たすこともできます。

何よりユニーク、と銘打っている以上、過去と同じ方法に固執するつもりはなく、お問い合わせいただいた企業さまに合わせて毎回ゼロベースで考えますので、そこもご心配なく。

企業内研修だけでなく、個人単位で参加する、公開講座、複数の企業様が合同で開催するチャーター形式(各社から2,3名さまずつ参加する形式)もあります。一度に大勢でなくても研修を受けていただくことも可能です。ぜひご依頼お待ちしております。

鈴木俊介さんの基本情報

項目 詳細
ホームページ ユニークブレインラボ
電話番号 090-3205-3704 / 050-3172-3703
メールアドレス suzuki@keieigihou.com
SNS facebook
おすすめの記事

研修相談のお問い合わせ案内