
サポート力は、チームで仕事をする場面では不可欠な能力。
サポート力を持った人材は需要が高く、チームの中に最低1人はいて欲しいものです。
ビジネスの場で必要とされるサポート力ですが、自己PRでアピールする場合の使い方が難しいのも事実。自分の評価につながるアピールの仕方を知り、効果的に利用したいですね。
この記事では、自分のサポート力を自己PRでアピールするためのポイントやおすすめの言い換え表現について解説していきます。
目次
どのタイプのサポート力を持っているかを見極める
一口に「サポート力」といっても、どのような場面で発揮する力なのか、どういった業務が得意なのかが伝わらないと自己PRになりません。
まずは、自分がどのタイプのサポート力を持っているのかを見極め、それに見合ったアピールをすることが大切です。
サポート力は大きくわけると3つのタイプに分けられます。
①バックオフィスタイプ
協調性や、メンバーが求めているものを察する能力が高く、秘書業務、バックオフィス業務を得意としています。
自分から前へ出るタイプではありませんが、「縁の下の力持ち」とも表現できる人材。チームに貢献する意識が高く、集団においてなくてはならない存在です。
②人材育成タイプ
教える・学ばせることを得意とし、他人の成長のためにサポート力を使うタイプです。人事系の部署やセミナー講師が向いています。
人を伸ばすためにどう教えるか、どのようにサポートするかという点を突き詰めて考えられるので、マネジメント職にも必要とされる能力です。
③コンサルタントタイプ
広い視野で全体を見る力が強く、強み弱みを見極めて最適なソリューションを提案できる力があります。いわゆるコンサルタント職であったり、営業職やマーケティング職にも必要な能力です。
自分の持つ専門性を他人のために使う仕事に向いており、問題解決をすることで周りを支えるタイプのサポート力と言えます。
自己PRで「サポート力」をアピールするときのポイント
サポート力をアピールするには、3つのポイントがあります。
- どのタイプのサポート力をPRするか、一本の軸を持つ
- サポート力が仕事の成果につながった具体的なエピソードを話す
- 自分の性格や適性を表現した言い換え表現を使う
どのタイプのサポート力をPRするか、一本の軸を持つ
バックオフィスタイプ、人材育成タイプ、コンサルタントタイプ、自分がどのサポート力を持つのかをはっきりさせましょう。
これには2つの理由があり、自分のPR軸をブレさせないようにするため、そして評価する側にあなたの具体的な仕事ぶりをイメージさせやすくするためです。
自己PRを評価する相手は、あなたの具体的な能力・性格を知りたがっています。
最初にアピールポイントの軸を設定することで、結論が明確になりアピールの説得力が増します。ロジカルな自己PRとなり、相手も評価しやすくなりますよ。
サポート力が仕事の成果につながった具体的なエピソードを話す
具体的な仕事のエピソードを話すことは、あなたの能力・成果につなげる力をアピールするための絶好の機会です。
自分のアピールしたいサポート力とからめたエピソードを、数字や期間など他者にもわかりやすい指標を使って話しましょう。
エピソードを話す時は、努力した点、仕事への取り組み方、成果につながった行動をアピールするのがポイントです。
自分の性格や適性を表現した言い換え表現を使う
他の人と差別化して印象づけるために、「サポート力」の言い換え表現を使って自己PRしましょう。
サポート力は、自己PRの場でアピールされやすい能力です。
というのも、ビジネスの場で重宝される能力だからこそ、多くの人に使われやすい表現となりがちなのです。耳ざわりがよく、自己PRの場で使いやすいという理由もあります。
先程説明した「サポート力のタイプ」と合わせて言い換え表現を用いることで、自分ならではのサポート力をアピールすることができます。
次からは、サポート力の言い換え表現の例を見ていきましょう。
他の人と差をつける、サポート力の言い換え
サポート力をアピールするときは、自分の「性格」と「適性・能力」が伝わる、言い換え表現を利用すると効果的です。
自分の軸となるサポートタイプに照らし合わせ、性格や能力をアピールする言葉を選びましょう。
具体的な言い換え表現の例を紹介していきます。
自分の性格を表現するサポート力の言い換え
サポート力を性格と結びつける言葉は、次のようなものが考えられます。
- 他者やチームのために行動できる献身性
- 人の求めているものを察する観察力
- ミスなく業務を遂行できるできる几帳面さ
- 様々な人と円滑にコミュニケーションがとれる協調性
- チームを生かすことを使命とする誠実性
仕事の適性や能力を表現するサポート力の言い換え
サポート力を仕事の適性と結びつける言葉は次のようなものが考えられます。
- 傾聴力
- スケジュール管理能力
- コミュニケーションスキル
- コーチングスキル
- 俯瞰力
- コンサルティング力
- 課題解決力
サポート力の言い換えを使った自己PR表現
サポート力を言い換えて自己PRする表現を、3つのタイプに分けてご紹介します。
求められる職種や適性にあった表現で、自分のサポート力アピールをしてみましょう。
バックオフィスタイプの「サポート力」
チームメンバーや社内のサポートを得意としている場合、裏方として支える力を強調してアピールしましょう。
具体的な自己PRの例
「営業職員が求めているデータを日頃から収集し、必要な情報を求められたときにすぐ提示できるよう準備していました。また、常に早く正確で相手にとって価値のある回答を心がけて事務業務に従事していました。」
「秘書としての経験から、相手の状況を観察して先読みのうえ行動する能力や、正確なスケジュール管理能力に自身があります。」
人材育成タイプの「サポート力」
人材育成で発揮した力をPRしたい場合は、人に教えるスキルのサポート力をアピールするのが最も効果的です。
プロジェクトのリーダーやマネジメントにも求められるスキルになるので、大きなアピールポイントになります。
具体的な自己PRの例
「生産性を15%あげることを目標として社内教育プログラムを組み、セミナーやOJT教育を企画しました。目標達成に不安のあるメンバーの個別相談も行い、それぞれに合った学習法の提案でサポートしました。」
「人材サポート力が強みです。介護経験社員の働き方についてのセミナーを企画し、講師として登壇しました。社内の声を集めて悩みを共有し相談し会う場を作り、介護経験社員の職場満足度向上に努めました。」
コンサルタントタイプの「サポート力」
課題解決力の高さ、専門知識を使った高度なサポート力がある点をアピールしましょう。
長期的な視野で考える力、結果重視のサポート力がある点のアピールができると有利になります。
具体的な自己PRの例
「Webマーケティングの専門知識を活かし、クライアントの課題解決をサポートしました。データや今までのPDCAの状況を精査して、クライアント今後も考慮した最適な売上アップ方法を提案しました。」
「お客様が抱えている問題を考え、それを解決する方法を提案することを使命として営業活動を行っていました。お客様の悩み、考え方、家庭の状況などを丁寧にヒアリングすることで、お客様ひとりひとり合ったサポートを行いました。」
能力・性格・成果に結びつける力をアピールするのが大切
サポート力をアピールするには、以下のポイントが重要でした。
サポート力をアピールするポイントまとめ
- 自分が得意とするサポートの性質を見極めること
- サポート力を発揮して成果を出した具体的エピソードを話すこと
- 自分の「能力」「性格」を、サポート力の言い換えで表現すること
- 評価する側の視点に立って何を求められているのかを考え、自分のアピールポイントとリンクする部分をPRすること
また、自己PRのやり方に迷ったらセミナーを使ってアピール力やスキルを伸ばすこともオススメです。
サポート力は、チームでビジネスをする場面で必ず重要視される能力です。アピール次第では、自己PRの大きな武器とすることができますよ。
自分の魅力が適切に伝わるアピール方法で、相手から選ばれる自己PRを目指しましょう!