仕事をする上でモチベーション管理は重要な要素です。モチベーションは目に見えないものであるため、管理は難しいと思う人も多いのではないでしょうか。
この記事ではモチベーションを向上させる必要性や、モチベーション向上の方法について解説します。従業員や部下のモチベーションを向上させる方法を探している方はぜひ参考にしてみてください。
モチベーションの向上を図るなら、研修を実施してメンバーのできることを増やし、成功体験を積ませるという手もあります。社内メンバーのモチベーションが上がらず困っている方は研修の実施を検討してみてください。
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目次
モチベーションとは
モチベーションとは、行動を起こすための要因となるものです。ビジネスでのモチベーションは、業務意欲を意味することが多いです。企業にとってモチベーションの高い社員の存在は欠かせません。
モチベーションを高めることで仕事への意欲を引き出し、自発的に考えアクションを起こせる社員になります。
ただし、モチベーションを向上させても維持できなければ意味がありません。モチベーションの向上や維持につながる要因を知り、実践してみましょう。
モチベーションが上がったり下がったりする要因
モチベーション向上・維持を図る上で知っておきたい知識は以下の2つです。
- 欲求5段階
- 外的動機・内的動機
欲求5段階を知る
モチベーション向上を図る上で知っておきたいのが、アメリカの心理学者マズローが提唱した「欲求5段階説」です。名前のとおり、人間の欲求を5段階にしたものです。
人間には5つの欲求があり、低次の欲求を満たすと、より高次の欲求を満たすために行動するようになる変化を5段階で表しています。
5段階の欲求は以下のとおりです。
- 生理的欲求:食事や睡眠などの本能的な欲求
- 安全欲求:安全に安心して生活したい欲求
- 社会的欲求:友人、家族、会社などで自分を受け入れてもらいたい欲求
- 承認欲求:周囲に認められたいと思う欲求
- 自己実現欲求:「自分はこうありたい」と思う欲求
生理的欲求、安全欲求は満たされていることが多いでしょうが、それ以上の段階は意識が必要です。
社会的欲求が満たされていないとより高次な欲求に移行せず、モチベーション向上につながりません。
メンバーのモチベーションが低いと感じた場合は、そもそも低次な欲求を満たせているかどうかを確認しましょう。
外的動機と内的動機がある
モチベーションには以下の2つの種類があります。
- 外的動機
- 内的動機
それぞれの違いを理解しておくことが重要です。
①外的動機
外的動機は、外的報酬、たとえばインセンティブや資格取得、目標の達成などの報酬を得るために行動するものです。外的動機の効果は一時的な場合が多いのが特徴です。
②内的動機
内的動機は、興味や関心が動機となって行動するものです。活動そのものに興味やこだわりを持ち行動できるもので、持続性が高い動機になります。
企業では内的動機を意識してモチベーション管理をすることが多いですが、外的動機を定期的に挟むのも効果的です。
モチベーションを向上させる必要性とは?メリットを解説
社内メンバーのメンバーのモチベーションを向上させるメリットは以下のとおりです。
- 生産性の向上につながる
- 主体性を持って仕事ができる
- 離職率の低下につながる
ここでは、モチベーションを向上させるメリットについて詳しく解説します。
生産性の向上につながる
モチベーションが上がると生産性の向上につながります。モチベーションが高いメンバーは作業効率が上がり、短時間でも多くの成果が出せるようになるでしょう。
モチベーションが低いと「仕事をやらされている」状態になりがちです。そんな心理状態では、仕事にかかる時間が長くなり、仕事の質も落ちます。結果的に全体の生産性が下がってしまうことにつながります。
また、パフォーマンスが落ちるためよい結果につながりにくくなってしまいます。
主体性を持って仕事ができる
モチベーションを高めることで、主体性を持って仕事ができるようになります。主体性を持つことで、細部にまでこだわりを発揮でき仕事の質が上がります。
また、主体性を持って仕事をすると、自分の仕事に対して最後まで責任を持って行動でき、仕事に対する満足度も向上しやすいです。
そんな人材が増えると、企業の全体的な生産性だけでなく質が上がり、対外的にも信頼できる企業へと成長できます。
離職率の低下につながる
仕事に対して高いモチベーションを持っている人は、結果的に仕事に対する満足度も高くなるため、離職のリスクも低いと言えます。
社員のモチベーション向上を図ることで、仕事に対する迷いが生まれにくく、社員の定着率がよくなりやすいです。
また、定着率のよい会社や企業は優秀な人材を獲得しやすいメリットもあり、人材確保において好循環が生まれます。
社内のモチベーションを向上を図る施策例
モチベーション向上・維持を図るためにできる施策の例は以下の7つです。
- 職場環境の改善
- 明確な評価制度
- 取り組みや成果への報酬
- 適性に合わせた人員配置
- 私生活の充実
- コミュニケーションの充実
- 研修の実施
それぞれ、どのようにモチベーションにつながるのか解説します。
職場環境を整える
職場環境を整備すれば、社内のモチベーションを高めやすいです。職場環境とは、職場の清潔さといった設備面にとどまらず、職場内のあらゆる環境のことです。
ストレスなく快適に、そして安心して働ける環境を整えることでモチベーション向上・維持の土台を作れます。良好な職場環境なくしてモチベーションの向上は図れません。
評価制度を明確にする
何をどのように取り組めば評価されるのかを明確にすると、社員のモチベーションも管理しやすくなります。目標や働き具合を評価し、ボーナスやインセンティブ、基本給の査定や昇進につなげるなど、人事的な評価をする方法です。
結果を出した時だけでなく、仕事の過程を評価することも重要となります。「結果がすべて」になってしまうと、社員の自主性を削いでしまう可能性があるので気をつけましょう。
取り組みや成果に報酬を与える
モチベーション向上には、取り組みや成果に対するインセンティブを設定するのも効果的です。社員が自発的に仕事を行える環境を整えやすくなります。
やる気だけでは続かなくなることもあるため、適宜インセンティブを設定するのが好ましい方法です。内的動機となる興味や関心のある部署やチームに配置するだけでなく、さらにインセンティブでモチベーションの向上を図ります。
この場合も成果に報酬を与えるだけでなく、チャレンジしたことや取り組みに報酬を与えるのが効果的と言えます。
適性に合わせた人員配置にする
個々の適性や個性を把握し、本人がより輝ける場所を用意することも、モチベーションを高めるうえでは重要です。
合わない仕事でモチベーション向上を図るよりも、適性のある部署へ異動させた方がモチベーション・生産性が上がりやすくなります。
希望を聞くことも大切ですが、その上で適性を判断するのがおすすめです。
プライベートの時間を大切にしてもらう
社員のモチベーション向上には、プライベートの充実も重要です。ライフワークバランスを大切にできなければ、どんなにやりがいのある仕事でも続きません。オンオフをきちんと付けられるよう配慮することが大切です。
仕事とプライベートを分けるために、残業はさせない、強制的な飲み会や集まりなどを控えるなどの取り組みを行ってみましょう。
飲みニケーションと呼ばれる集まりは、若い世代を中心にストレスを感じやすい場合が多いため、社員の性格や生活に配慮してあげるのがおすすめです。
コミュニケーションを充実させる
社員とコミュニケーションをとる時間を作り、さらに社員同士でもコミュニケーションの取りやすい風通しのよい職場だと、自然に職場環境が整いやすくなります。
仕事のモチベーションを向上させる上で人間関係は欠かせない要素です。人間関係に悩みがある職場では自主性を持ちにくく、結果として生産性が下がります。
社内サークルや、月に数回の面談などで本人の仕事に対するビジョンや悩みを聞き出し、フィードバックすることで向上を図るのもおすすめです。
研修を実施して業務スキルを上げる
研修で業務スキルが上がってできることが増えれば、モチベーションも上がりやすくなります。モチベーション向上・維持を図る上で成功体験は欠かせません。
研修では、ロールプレイングなどで状況に合わせて判断できるスキルが上がるものもあります。そういった研修をこなすことで、自然と自信につながり業務意欲、モチベーションが向上しやすいです。能力やスキルが身につけばモチベーションも上がりやすいということですね。
研修を企画するだけの余力がないなら、外部の研修会社に依頼する方法もあります。
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モチベーション向上に関するまとめ
モチベーション向上を図ることは、仕事の生産性や自主性を高めることにつながります。さらに離職のリスクが低くなるため、より優秀な人材を獲得できるチャンスを掴みやすくなります。
モチベーション向上を図るためには、社内環境の改善や明確な評価制度、適宜インセンティブを与えるなどの工夫をするのがおすすめです。
モチベーションの向上や維持が難しい社員がいる場合は、面談などで悩みや仕事に対する不安や不満を聞き出してみるのもおすすめです。
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