企業研修の総合メディアのキーセッションでは、講演会で講師として活躍する方の魅力をお伝えすべく取材を行っています。
今回は、講演家・作家として活動されている小林久さんにお話を伺いました。
目次
講演を行っているテーマを教えてください。
自らの失敗体験(倒産・自己破産)をベースに、悩める中小企業経営者や次代を担う後継者に向けて「失敗から学ぶ経営学」を主テーマとしてお話ししています。経営者と同じ視点に立って、問題解決やリスク回避方法、経営危機やどん底のときの気持ちの保ち方をアドバイスしています。
講演を始めたきっかけや背景を教えてください。
2017年末に家業であるローカルスーパーが倒産し、105年の歴史に幕を下ろしました。その顛末を記した著書「こうして店は潰れた~地域土着スーパー「やまと」の教訓~」が6刷のベストセラーとなりました(その後、続編を発刊)。メディアでも幅広く取り上げて頂き、「ぜひ当事者から直接話を聞いてみたい!」との声が全国から寄せられるようになったことがきっかけです。
他の講師の方にはない、自分の講演ならではの特徴や強みを教えてください。
私はいわゆる評論家や士業ではなく、倒産・自己破産の「当事者」です。普通なら表には出ない立場だったかも知れません。しかし、私を支えてくれた皆様の支援に報いるためにも、同じ思いをする経営者やそのご家族を減らしたいという使命から人前に立っています。もちろん、金融機関との交渉術やさまざまな債務の処理方法など、実務に関してもすべて実際の経験からお伝えできます。
講演を通じて伝えたいメッセージや講演における目標は何ですか?
失敗は誰しも避けたいことです。私もそう思っていましたが、経営はさまざまな事情で行き詰まることがあります。いくら頑張っても会社が潰れてしまえば、その責任は経営者が負います。私の生きた経験から、それを未然に防ぐ方法やその兆候を知る術をお伝えし、皆さんに前向きになっていただくことが私の目標です。
講演の内容やテーマを決める際の工程はどのようにしていますか?
経済団体にとどまらず、金融機関・大学・女性団体・自治体などビジネスとは関連ない団体様からのご依頼もあります。まずは、対象となる参加者の目線に立って、参加者と主催者にとって価値のある内容を考えます。その上で、時事の話題を織り込みながら都度ブラッシュアップさせており、毎回ご好評を頂いています。
講演を聴いた方との印象深いエピソードやうれしかった反響を教えてください。
「心のモヤモヤが晴れてまた頑張ろうと思った」「ここまで赤裸々にそ語ってくれるとは思わなかった」「重く苦しい内容だと思っていたのに、終始明るく話して笑いも起き、あっという間だった」など、いい意味で期待を裏切る感想を頂いています。また、「命を救われました」との切実なお手紙を頂戴したこともあります。
最後に、講演を依頼しようか迷っている方や参加を検討している方に、メッセージをお願いします。
私は講演の専門家やノウハウを教える講師ではありません。地域に根差した会社の栄枯盛衰を赤裸々にお話ししています。皆様の反面教師や参考にして頂けるなら、私の筆舌に尽くしがたい経験もきっと価値のあるものになります。私の話すことは全て事実、作り話は一つもありません。誰しもが見たくない「あの景色」、私と一緒に明るく疑似体験してみませんか!
小林久さんの基本情報
基本情報 | 項目 |
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ホームページ | https://www.kobayashihisashi.com |
メールアドレス | s_yamato@mxa.mesh.ne.jp |
ホームページ | 小林 久 (元スーパーやまと社長) |
小林 久 | |
X(旧:Twitter) | 小林 久 |
小林 久 |