「ビジネスマナーを学びたい」
「もう一度マナーをおさらいしておきたい」
「失礼なことをして失敗したくない」
上記のように考えているビジネスパーソンは非常に多いもの。社会で生きている以上、ビジネスマナーは常に求められています。
しかしビジネスマナーを本格的に学ぶ機会は限られており、知らず知らずのうちに「常識のない人だ」と思われているケースが少なくありません。
ビジネスマナーを学ぶ方法は、研修やセミナーなど、さまざま考えられます。中でももっとも手軽で実践しやすいのは書籍での学習です。
近年ではビジネスマナーに関する書籍が多数出版されており、それらを参考にすれば社会人として申し分ない振る舞いが身につけられます。
そこで本記事では以下を解説します。
・ビジネスマナー本の選び方
・おすすめできるビジネスマナー本8選
本記事を読めば、今の自分が必要とするビジネスマナー関連書籍が見つけられます。ぜひご参考にしてください。
ビジネスマナーは知識として理解するだけでなく、実際にお客さまの前で実践できることが大切です。お客様と接する際にビジネスマナーに則ったやり取りをするなら研修の実施を検討しましょう。
キーセッションでは、実践形式を含む現場で活きるビジネスマナー研修をご紹介しています。メンバーのビジネスマナーを底上げしたいのであれば、ぜひ無料相談をご利用ください。
ビジネスマナー本の選び方6つのポイント
近年では多数のビジネスマナー本が出版されています。しかし数が多すぎて、むしろ「どれを選べばよいかわからない」と悩みがちです。
しかし、以下6つのポイントを踏まえておけば、自身に必要な書籍を選ぶことが可能。
- ジャンルで選ぶ
- シチュエーションから選ぶ
- 書き方で選ぶ
- 難易度で選ぶ
- 自身のキャリアやポジションで選ぶ
- 著者の信頼性で選ぶ
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
ジャンルで選ぶ
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ビジネスマナー本を選ぶときは、まずジャンルで判断しましょう。
- 社内でのコミュニケーション
- 営業
- サービス
- 電話対応
- メール
一口にビジネスマナー本といっても、そのジャンルはさまざま。似ているようで、書いている内容が大きく異なるものです。
つまり自身にとって必要なジャンルについて述べられている書籍を選ぶのが重要。たとえば「上司や取締役と関わり方」を知りたいなら、社内でのコミュニケーションについて述べられた書籍がフィットします。
ビジネスマナー本を選ぶときは、かならずそのジャンルに注目しましょう。
シチュエーションから選ぶ
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シチュエーションから選ぶことも大切です。これを合わせれば、より効果的に学習できます。まずは自分自身が控えているシチュエーションを考えましょう。
- 取引先との面談
- 転職活動中で、グループディスカッションに参加する
- 結婚式に招待された
- 葬儀に出ることとなった…など
このようなシチュエーションにフィットした書籍を選ぶのもひとつ。たとえば結婚式に招待されたのなら、そのまま「式での服装や立ち振る舞い」について書かれたものがおすすめです。
合わせて食事のマナーに関する書籍を追加で読む、というのもひとつ。
このように想定されるシチュエーションから選べば、必要なビジネスマナーを学ぶことが可能です。
またビジネスマナーの本は数限りなく出版されており、基本的にどんな場面でも役立つ書籍がすぐに見つけられます。
書き方で選ぶ
書き方で選ぶのも重要です。ビジネスマナー本は、活字だけで書かれている場合もあれば、図解やイラストを活用しているケースもあります。
中にはCDやDVD、Webサイトと連携しているケースも。
もし読書慣れしていないなら、図解やイラストが用いられたものを選びましょう。視覚的にビジネスマナーを学べるので、理解しやすくなります。
難易度で選ぶ
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ビジネスマナー本を選ぶときは、難易度にも注目しましょう。これが正しく判断できていないと、読んでも内容が理解できなかったり、必要ではなかったりするかもしれません。
ビジネスマナーと一口に言ってもその難易度はさまざま。基本中の基本を解説しているものもあれば、たとえば海外の来賓を想定したようなハイレベルなものもあります。
タイトルや著者名、あるいは目次などを読み、どの程度の難易度で解説しているのか事前に確認しましょう。
自身のキャリアやポジションで選ぶ
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自身のキャリアやポジションに合わせて書籍を選ぶのも重要です。なぜならこれを意識すれば、今必要なビジネスマナーを効率的に理解できるから。
たとえば新卒1年目なら、新社会人向けなどと銘打たれた書籍を読むのがおすすめです。逆にベテラン社員やマネージャーなどの役職があるなら、やはりそれに合わせたものがフィットします。
キャリアやポジションによって、求められる、あるいは最低限必要なビジネスマナーの内容と水準は異なります。これに合わせられるように書籍を選びましょう。
著者の信頼性で選ぶ
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著者(講師)の信頼性で選ぶのも、ひとつの方法です。この選び方でより充実したビジネスマナーの学習機会が得られます。
ビジネスマナーを教える本は、ほとんどがコンサルタント・研修・講義などの活動をとおしてマナーを教えています。彼らがどのような場所で、今まで何回ほど、何について教えてきたのかを確認しましょう。
大きな企業のコンサルタントについていたり、何百回もの研修・講義の経験があったなら、マナーについて高い素養を持っているとわかります。その人物が書いた書籍なら、学ぶべき点が多い、あるいはより適切なマナーを学びやすいといったメリットがあります。
【書評付き】ビジネスマナーが学べるおすすめの本を紹介
ビジネスマナーについて述べている書籍は数多くあります。しかし残念ながら、中には大したことが書かれていない書籍も。
また本人の価値観が強く出過ぎていて、一般的なビジネスマナーとして受け入れ難いものもあります。ひどい場合は「いかに自分がすぐれているか」だけで話が終結しているケースも。
そこで今回は書評付きで、ビジネスマナー本の良書を紹介します。なお今回は「新社会人向け」・「全世代向け」・「ハイレベル」という3つのカテゴリに分けています。
新社会人向けにおすすめのビジネスマナー本2選
まずは新社会人向けに書かれたおすすめ書籍を解説します。これを読んでおけば、上司や会社からも「デキる新人だ」と評価されやすくなります。
入社1年目の教科書 ワークブック|岩瀬 大輔
入社1年目の社員を対象として書かれたビジネスマナーの教科書です。優先的におさえるマナーを50項目とし、初級・中級・上級と分けています。
本来ビジネスマナーは時間をかけて習得するもの。しかしこれだけわかりやすくまとめている本書を読めばスピーディーにマナーを理解でます。新社会人が自己学習を進めるうえでうってつけとも言える書籍です。
また自社が新社会人の社員に対して課題図書としても最適。実際にそのように本書を活用している企業が多々存在します。
入社1年目ビジネスマナーの教科書|金森 たかこ
本書は入社1年目の社員を対象としたビジネスマナーの教本です。コミュニケーションから姿勢、電話応対やメールまで、最低限必要な礼儀礼節を解説しています。
入社1年目あるいは新卒の時期は、どうしてもビジネスマナーを手探りで学んでいかなければいけません。しかし本書があれば、素早く最低限の礼儀を守れるようになります。
新入社員に参考図書として配布し、学ばせるケース企業も少なくありません。もちろん自身がビジネスマナーについて振り返るうえでも役立ちます。
ビジネスマナーの取りこぼしがないように、一度は読んでおきたいところです。
新入社員におすすめの本15選
全世代におすすめできるビジネスマナー本4選
続いて新社会人に限らず、全世代におすすめできるビジネスマナー本を4選紹介します。
ビジネスマナーの解剖図鑑|北條 久美子
ビジネスマナーについて、相当深く掘り下げている書籍です。挨拶・お辞儀・敬語・身だしなみ・報連相・お茶の出し方...ありとあらゆる場面でどうあるべきか解説しています。
さらにプレゼンやクレーム対応、果ては冠婚葬祭におけるマナーまで網羅している充実ぶり。
これだけの内容を理解しておけば、ビジネスマナーや礼節を失って恥をかくことはまずありません。徹底的にビジネスマナーを学びたい、ワンランク上の振る舞いを身につけたいという人におすすめできる良書です。
仕事も人間関係もうまくいく 「気遣い」のキホン|三上 ナナエ
ビジネスマナーはもちろん、仕事や対人関係における「気遣い」にまで言及している貴重な一冊。著者はANAの元CAで、乗務での体験談をベースにノウハウやスキルを解説しています。
文中には「共感とは肯定でも否定でもなく、ただ受け止めること」「報告をしすぎて叱られることなんてあり得ない」など、はっと気付かされるような主張が。今までとはまったく違う視点でビジネスマナーを見られるようになります。
読者の中には、「気を遣いすぎていた自分が救われ、グッと楽になった」というコメントも。仕事や人間関係、ビジネスマナーで暗中模索している人にとって、大きな助けとなります。
最新ビジネスマナーと 今さら聞けない仕事の超基本||石川和男
ビジネスマナーとともに、仕事の基本を詳しく解説している書籍です。マナー面では身だしなみや言葉遣い、あるいは手続きや文書について触れています。
最低限のビジネスマナーは本書で一通りカバーすることが可能です。「最新」と銘打たれているだけあり、SNSやチャットツールの使い方にまで言及しています。
また業務効率化や会議の進め方など、いわゆる「仕事術」の基本についても解説。本書を一冊読むだけで、「当たり前のことが当たり前にできる」ようになれます。
今さら聞けない社会人としての常識とマナーQ&A |岡澤ひとみ
社会人としての常識とマナーを、Q&Aの形式で解説しているわかりやすい書籍です。ある程度仕事や社会に慣れてくると、最初は大切にしていた常識やマナーをおろそかにしがち。
しかし新社会人の頃とは違い、それを注意してもらえる機会は少なくなっていきます。そんなときに基本を思い出したり、あるいは取りこぼしたマナーを補強したりできるのが本書籍です。
すでに社会人として何年か経ち、自信を振り返りたいときに役立つ書籍だといえます。
もちろん新社会人がマナーを先取りして学習する、といった意味で活用してもOK。
ハイレベルなビジネスマナーを身につけたい人におすすめの本
ここからはハイレベルなビジネスマナーを身につけたい人におすすめできる書籍を解説します。より美しい振る舞いを覚えたい人はぜひ読んでみましょう。
仕事が速い人はどんなメールを書いているのか|平野 友朗
ビジネスマナーのうちメールに注目した書籍です。スピーディーにメール業務をこなすための本に見えますが、実際にはそうではありません。
ビジネスマナーをおさえつつ、しかもメールの取り扱いを上達させるための書籍です。
メールには、対面とは違った礼儀やマナーがあり、内容や相手によってそれを適切かつ速やかに判断しなければいけません。それを理解することで、スピーディーにメール業務を進められます。
そもそもメールの返信が早いのもビジネスマナーの高さに関係しています。本書を読めばメール業務における礼儀礼節を高いレベルで実践できるようになります。
Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である|クリスティーン・ポラス
「礼儀正しさ」をテーマにした書籍です。著者であるポラス氏は、職場作りのコンサルタントとして国際連合や世界銀行にて活動しています。
著者いわく「優秀な人物こそ、礼節を重んじている」とのこと。そして長年のコンサルティングを踏まえ、場面・相手ごとでどのような礼節を身につけるのか詳しく解説しています。
ビジネスマナーも結局は、礼儀を尽くすことに始まります。またそれは仲の良い同僚でも初めて接触する顧客先でも、必要であることには変わりありません。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉がありますが、本書ではそれを再確認する貴重な機会が得られます。
社会人として申し分のない振る舞いを身につける
社会に出たときは、ある意味「洗礼」のような形で、社会人としての振る舞いを教えられます。しかしそれだけではビジネスマナーの習熟度が不十分な場合があります。
実際に何かを取りこぼし、キャリアを積み重ねたあとで「なんて非常識なんだ」と言われるケースが少なくありません。それをカバーするにあたってビジネスマナーを書籍で学んでおくのはとても有効です。
また経営者やマネージャーの立場から自社の従業員に向けて課題図書として与えるのもおすすめ。
本記事を参考に、ビジネスマナーを書籍で学び、社会人として申し分ない振る舞いを身につけましょう。