実業家・講演家など幅広く活躍されている江田健二さんにインタビュー!

企業研修の総合メディアのキーセッションでは、講演会で講師として活躍する方の魅力をお伝えすべく取材を行っています。

今回は、実業家・講演家など幅広く活躍されている江田健二さんにお話を伺いました。

講演を行っているテーマを教えてください。

私はこれまで、環境・エネルギーとデジタル技術に関する内容を中心とした講演を行ってきました。最近は、特に脱炭素化に関するご依頼が多いです。

特に人気のあるテーマは、「今こそ知りたい!脱炭素経営」で、大手・グローバル企業と取引のある中小企業の経営者や管理職向けに、脱炭素化の背景やメリット、最新事例などを解説しています。

そのほか、GXの基礎知識や、エネルギー価格高騰への対策、防災・レジリエンスを目的とした再エネ導入に関する講演も、ニーズがあります。

講演を始めたきっかけや背景を教えてください。

そもそも、私が2005年にRAULで環境・エネルギー領域の事業を始めたきっかけは、「一番テーマとして難しかった」からでした。今でこそSDGsや脱炭素が注目され、再生可能エネルギーが一般的になってきましたが、起業当時は再生可能エネルギーの導入には多額の費用がかかりました。

また、環境問題やエネルギー消費のことを自分ごととして課題意識を持つことも難しく、一般の人に話しても「難しそう」という印象を持たれがちです。環境・エネルギー問題に取り組むにしても、どこから手をつければいいのかわからないというのが実情だと思います。だからこそ、人生をかけて取り組むには非常に面白いと思いました。

それから、コンサルティング会社での経験とRAUL設立後の活動を通じて、環境・エネルギーとデジタル技術に加え、脱炭素社会への移行という重要なテーマに深く関わってきました。そして、「環境・エネルギーに関する情報を客観的にわかりやすくつたえること」「デジタルテクノロジーと環境・エネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること」を目的に、執筆や講演活動を開始しました。

私の知見を共有することが、子供から企業経営者まであらゆる属性の方々が、問題を自分ごととして認識し、それぞれの立場から持続可能な社会の実現に向けた行動を起こすきっかけになればと思っています。

他の講師の方にはない、自分の講演ならではの特徴や強みを教えてください。

環境・エネルギーに関してお話しできる講師はたくさんいらっしゃいますが、大学教授の方や技術職の方は、ビジネスの視点というよりも、よりアカデミックなお話や技術的なお話を得意とされる方が多いかと思います。

私はコンサルティング会社やRAULで電力会社や大手化学メーカー等のプロジェクト、ITコンサルティングに携わってきた経験から、エネルギーのデジタル化や、今後のエネルギー業界の発展について、ビジネスの視点から客観的にお話しできます。

また、かみ砕いてわかりやすくお話しすることも得意としているため、エネルギーに関して全く知識のない企業の担当者の方にも、すんなりと理解していただける講演になっていると思います。

これまでに東京都が主催するGXシンポジウムのパネルディスカッションのファシリテーションや、大手メーカー社員向けの研修ワークショップ、小学校の特別授業など、さまざまな形式の講演会・セミナーに対応してまいりましたので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

講演を通じて伝えたいメッセージや講演における目標は何ですか?

私は講演を通じて、エネルギーと環境問題の重要性とそれらが私たちの生活やビジネスに与える影響を啓発することを目標としています。

特に「脱炭素化」「分散化」「デジタル化」の3つのキーワードに焦点を当て、これらが将来のビジネスや社会に与える影響を解説し、参加者に具体的な行動を促すことに努めています。私は、これらのキーワードへの理解を深め、実践的な解決策を提供することで、積極的な行動を促すきっかけを作りたいと考えています。

私は、エネルギーの「脱炭素化」「分散化」「デジタル化」が進めば、「エネルギーをいつでもどこでも、好きなだけ使える世界」が実現すると確信しています。これは、世界のどんな場所にいても、今よりも10分の1、100分の1の価格でエネルギーを利用できるということです。これが実現すれば、宇宙開発やロボット技術などの産業発展の速度を上がり、スーパーコンピューターによる難病の解析や植物工場による食糧危機の解決、エネルギーを奪い合う紛争の解決などに役立ちます。

エネルギー分野は、1990年代、2000年代に通信業界が変わっていったように、2020年代、30年代で凄く変わると思っています。エネルギー業界の市場規模は、世界で200兆円と言われており、さらに拡大することが予想されます。エネルギー領域の課題解決は、他の分野の社会課題の解決にも大きく繋がるので、企業にとっては大きなビジネスチャンスにもなります。

私の講演をきっかけに、多くの人々にこのチャンスを活かしてもらえたらと思います。

講演の内容やテーマを決める際の工程はどのようにしていますか?

講演内容を決める際には、まず初めに主催者様がどのような目的や思いをもって講演会を実施しているのか、参加者の皆様の属性やどのような行動変容を促したいのかなど、事前に打ち合わせを行い、主催者様のご要望をしっかりヒアリングします。

また、主催者様や参加者様の業界・業種に合わせて、皆様が自分ごとだと感じていただけるような最新事例を選択します。そのうえで、参加者の皆様に「面白かった」「有意義だった」と感じていただけるように、全体のストーリーを大切にして資料を作成します。

講演資料は必ず主催者様に目を通していただき、講演までに追加のご要望を取り入れ、講演当日までにブラッシュアップします。

講演を聴いた方との印象深いエピソードやうれしかった反響を教えてください。

「環境・エネルギーに関する情報を客観的にわかりやすくつたえること」を目的として講演活動を行っていますので、講演内でクイズを出題したり、自分の興味・関心に近いところから情報に触れていくことを提案したり、いかにとっつきやすく感じていただけるかを日々考えています。

そのため、エネルギーの専門外の参加者の方から、「今まで難しく感じていたけれど、説明を聞いてよく理解できた」などと感想をもらえると、とてもうれしく思います。

最後に、講演を依頼しようか迷っている方や参加を検討している方に、メッセージをお願いします。

環境・エネルギー分野が難しくてとっつきにくいと感じている方に向けて、わかりやすくお話させていただきます。ご予算が厳しい場合も、ご要望を伺い、対応させていただきます。

私にできることでしたら、可能な限りお手伝いさせていただきますので、是非お気軽にご相談ください。

江田健二さんの基本情報

1977年生まれ、富山県砺波市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。東京大学 Executive Management Program(EMP)修了。アクセンチュア株式会社に入社。エネルギー/化学業界を担当し、電力会社・大手化学メーカー等のプロジェクト等に参画。2005年同社を退社後、 ITコンサルティング、エネルギー業界の知識を活かし、RAUL株式会社を設立。一般社団法人エネルギー情報センター理事、一般社団法人サステナビリティコミュニケーション協会理事、ASIA WOMEN LEADERS FORUM アドバイザー等を務めている。Yahooニュース公式コメンテーター。オンライン番組「プロジェクトE~エネルギーDX・GX時代を切り開く」パーソナリティ。

主な著書に、『2025年「脱炭素」のリアルチャンス すべての業界を襲う大変化に乗り遅れるな!』、『「脱炭素化」はとまらない!―未来を描くビジネスのヒント』、『ブロックチェーン×エネルギービジネス―世界の51事例から予見する』、『エネルギーデジタル化の未来』 など。

項目 詳細
ホームページ https://www.ra-ul.com/
電話番号 03-6411-0858
メールアドレス info@ra-ul.com
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