自己評価が低い人は謙虚に見えるかもしれませんが、仕事をする上ではマイナスになってしまうことがあります。
会社と本人の評価に大きなズレがあると、仕事に対するモチベーションが落ちたり、戦力として頼りにできないということになりかねません。
自己評価が低い人には、効果的な接し方を続けることで自信を持ち、生き生きと働いてくれるようになります。
この記事では5つの接し方をご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。
目次
自己評価が低い人の特徴
自己評価が低い人は「私なんて・・・」「どうせ私は・・・」「すいません」が口癖になっている場合が多いです。
そして他にも共通の特徴があります。
褒められても素直に喜べない
幼稚園や小学生の頃に、できたことに対して親や周囲の大人に褒められなかった経験を持っている人が多いのが特徴です。
テストで良い点を取っても「ここ間違っちゃったんだね」「次はもっと良い点を取れるようにがんばってね」と、褒めてもらえないと、自分はまだまだダメだ、もっとがんばらなきゃいけないんだと自分で自分を責めてしまいます。
この状況が続くと褒められても素直に喜べなくなり、こんなことくらいで褒められるわけないと、相手のことを疑ってしまう原因になります。
周囲と比べる癖がある
周りと比べて自分ができているかどうかを考える癖があります。
同期と比べて営業成績が悪い、同僚は上司に褒められることが多いのに自分はそれほどでもない、後輩のほうが責任のある仕事を任されているように感じるなど、自分が劣っている部分に意識が行ってします。
周囲の人が仕事ができて自信があるように見え、自分はダメだと感じるようになります。
人からの評価が非常に気になる
自己評価が低いと自分のことを客観的に見ることができず、すべてにおいて自信がなく“できない人”というレッテルを自分で自分に貼ってしまう傾向があります。
そのため、上司や先輩、同僚、取引先など、人からの評価がとても気になります。
人に評価してもらえないと自分の存在価値を見出せないため、褒められよう!認めてもらおう!とがんばろうとします。
理想が高い
自己評価が低い人は、実は高い理想を持っていることがあります。
完璧を求めているのも特徴的です。
目標としているところが高いため、到達していない自分をダメだと思い込んでしまうことが自己評価を下げる理由になります。
無意識に目標を高く持っているため、本人はまったく自覚がないことがほとんどです。
自信がつくフォロー方法
自己評価の低い人は周りからの適切なサポートにより、自信を持てるようになり、少しずつ自己肯定感が上がっていきます。
適切に褒める
褒められた経験が少ないため、最初は反応が悪く感じるかもしれませんが、できたことや優れているところを褒め続けます。
褒めるのは些細なことでも良いのですが、次のポイントを抑えると効果的です。
具体的に褒める
「よくがんばっている」ではなく、「最近仕事が早くなった」「いつも丁寧な資料を作っている」「説明がわかりやすい」など、具体的に褒めると褒められている実感が得られやすくなります。
その場で褒める
自己評価が低い人は、褒め言葉さえ否定してしまうことがあります。そのため、後から褒めると取ってつけたような印象になり、素直に受け取れなくなります。
状況や環境が許せば、なるべくその場で褒めるようにしましょう。
“やっぱり”で褒める
上司や先輩から見て優れていると感じる部分を褒める時は“やっぱり”という言葉をつけることで、普段から思っていたという印象を与えられます。
「やっぱりこの手の資料作りは上手だな」「やっぱりこれはあなたに任せると早いね」というように褒めます。
間接的に褒める
「○○さんがあなたのことを褒めていたよ」というように、上司が直接褒めるのではなく、他の人が褒めていたことを伝えるようにします。
こうすることで、他の人が自分のことを見てくれている、認めてくれているという気持ちになりやすく、自信につながります。
一般的や普通を押し付けない
自己評価が低い人は、平均よりも仕事ができないと感じています。そのため、他の人の尺度で評価されると、気持ちがどんどん落ち込んでしまいます。
上司や同僚ができることを当たり前の基準とせずに、個人に合わせた評価をするようにします。
定期的に目標を確認する
高い目標を持っているため、会社が求めている結果とは違う方向に進んでしまったり、最初と違う目標を勝手に作ってしまう可能性があります。
コーチングや面談で定期的に目標を確認することで、自分の到達点が明確になるため、成長や変化を感じやすく自分自身でも適正な評価ができるようになります。
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冷静に接する
過剰な対応は本人に伝わってしまうため、気を使われている自分はやっぱりダメだと思い、気持ちが落ちてしまいます。
失敗した時も大声で叱ったり、気を使って慰めすぎたりせずに、どのような時も冷静に同じようなスタンスで対応することが大切です。
“指導”と“褒める”をセットにする
褒めるばかりではなく、できていないところ、これから期待しているところを明確に話をするようにします。
注意するときは、必ずひとつ褒めるようにすると必要以上に自分を責めることなく受け止めてもらいやすくなります。
「あなたはこういう良いところがある。ここをもう少し工夫をするともっと良くなる」というように、指導する部分と褒める部分をセットで話をします。
そして、「このままだともったいない」と、期待していることと、伸びしろがあることを付け加えるとさらに効果的です。
自己評価を上げるには本人の努力も必要
上司や同僚のサポートの効果を上げるには、本人の協力や努力も必要です。
周りからどんなに褒められても、本人がそれを受け入れるだけの心のゆとりと素直さがなければ意味のないものになってしまいます。
本人には、月に1回程度話をする機会を作り、ひと月前にはできなかったけれど今はできるようになったことを考えもらい、自分の成長とできていることを確認する時間を持ってもらいます。
自分の行動や思考を少しずつ改善していくことが必要です。
未来ばかり見ていると現実が見えてこなくなりますので、目標にばかり目を向けず、現状を把握してもらうことを意識してもらいましょう。
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自己評価は必ず上げられる
自己評価が低い人は、子供の頃や学生の頃から褒められることが少ないのが特徴です。
✅ もっとがんばらないと認めてもらえない
✅ みんなと同じくらいではダメだ
✅ 完璧にやらなきゃできていないのと同じ
という思いを抱えていることが多く、日々自分へのダメ出しをしています。
できていることを自分で認められるように、周りからと自分からの両方からアプローチをすることで、必ず自己評価が上がっていきます。
焦らずゆっくりと自信をつけてもらえるようにフォローをしていきましょう。