チームビルディングが学べる本【目的別】おすすめ14選

部署やプロジェクトを動かすうえで欠かすことのできないチームビルディング。しかしこれを実践する方法や学び方について知っている人は決して多くありません。
チームビルディングはやや難解で、長期的に正しいコミットが必要です。何も知らないままでは部署やプロジェクトのチームワークが崩壊しかねません。

チームビルディングを本格的に学んで、メンバーを動かしていきましょう。
”チームビルディング”を学習する機会はさほど多くなく、能動的に書籍を手に取り学んで行かなければ、チームビルディングのノウハウやスキルを習得するのは困難です。
そこで本記事では以下を解説します。

チームビルディング本の選び方
おすすめできるチームビルディング本14選

本記事を読めばチームビルディングを学べる書籍が見つけられます。ぜひ参考にしてください。

チームの状況ごとに課題が異なるからこそ、チームビルディングの際は研修を利用するのも一つの手です

キーセッションでは、貴社の課題と予算にあったチームビルディング研修をご紹介できます。チームの立ち上げがうまくいかず情報収集している方は、ぜひご相談ください

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目次

チームビルディング本おすすめの選び方

チームビルディングに関する書籍を選ぶうえでは、上記7つのポイントを意識しましょう。

  • チームの目的から考える
  • チームの規模から考える
  • 著者の知名度や実績から選ぶ
  • 現状のレベルから考える
  • 自身のポジションから考える
  • 学問的なエビデンスを重視する
  • 現代の状況に合っているかを考える
  • 複数冊を選ぶ

チームビルディングの書籍は多数ありますが、あまり業種やチームの規模など、読み手側の状況まで思いやったものが少ないのが現状。だからこそこちら側が、書籍の特性と自身の状況を鑑みて選んでいく必要があります。
上記それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。

チームの目的から考える

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最初に注目したいのは、今従えているチームの目的が何であるか、ということです。そこに役立ちそうな書籍を選びましょう。
たとえばチームの目的がソフトウェアの開発だったとしましょう。そうすると、同じような経緯に基づいて執筆された書籍が特に役立ちます。
またチームよりも個人的な目的に合わせるのもおすすめです。リーダーシップを発揮したかったり、コミュニケーションを取りたかったり、さまざまな課題があるはずです。
その点が解決できそうな書籍を見つけるのもひとつの方法です。

チームの規模から選ぶ

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チームの規模から判断することも大切です。なぜならそれらによって、必要なチームビルディングのあり方が変わるからです。
たとえば現在、5名規模のチームを率いていたとしましょう。そうすると100名規模のチームビルディングについて書かれている書籍を読んだときに、自身には必要のない要素が出てくることも。
そうすると学習効率に不満が出てきます。

チームビルディングの書籍は、表立って対象となる人数の規模を掲載しているわけではありません。しかし目次やあらすじを見れば、想定するグループの規模がある程度見えてきます。
その規模が自身のチームと一致していて、多くの学びが得られるかどうか判断するとよいです。

著者の知名度や実績から選ぶ

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著者の知名度や実績から考えるのもよいです。チームビルディングはやや難解な概念であり、これを適切に解説できる人物の数は限られます。
少なくとも無名の作家が執筆したものは避けるのが無難です。
一方で青野慶久やパトリック・レンシオーニなど、チームビルディング(コンサルタント)の第一人者と呼ばれる人物がいます。彼らの書籍は全国もしくは世界中でベストセラーとなっており、たいへんに信用できます。
著者の知名度や実績を計るにはとにかくWeb検索すること。経歴や書籍に対するレビューを参考にして、信頼できる著者かどうかチェックしましょう。

現状のレベルから選ぶ

現状のレベルから考えるのもひとつの方法です。チームによってはまだ統率が取れていなかったり、ある程度チームビルディングが進んでいたり、その状況はさまざまです。
そのレベルにあった書籍を選びましょう。
たとえばチームが結成されたばかりの段階では、チームビルディングの基礎となる書籍がフィットします。そこから書籍の内容を指針として、目標を定めたり役割分担したりすることができます。
チームビルディングが進んでいるなら、もう少しハイレベルな書籍を読むのもおすすめです。たとえば有名企業のやり方を紹介するものや、海外から翻訳された先進的な手法を学ぶのがおすすめです。
重要なのは現状のレベルを見失わないこと。背伸びして難しい書籍を手に取るなどの失敗には注意しましょう。

自身のポジションから選ぶ

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自身のポジションから考えるのも重要なやり方です。チームビルディングを考えるのは基本的にトップに立つ人間の役割。
しかしトップとは一言に言っても、プロジェクトのリーダーだったり、部署の責任者だったりさまざまな立ち位置があります。
また経営者の視点からチームビルディングを学びたい人もいます。
書籍も同様で、ある程度想定するポジションが異なるものです。タイトルや内容を確認し、自身のポジションにおいて活用できる書籍を選びましょう。

学問的なエビデンスを重視する

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学問的なエビデンスを重視するのも、賢い選び方です。なぜなら信頼性の高い情報が得られやすいから。
書籍を流し読みしたりレビュー見たりして、学問的なエビデンスがどれくらいの頻度で引用されているか確認してみましょう。根拠を示しながら執筆している書籍は論理的な裏付けがあるので、その主張にも信頼が持てます。
ただしチームビルディングの書籍は論文を引用するよりも、どちらかというと実体験ベースで書かれる傾向にあります。したがって学問的なエビデンスばかりを追いかけると、「選ぶ本がない」という状況になるかもしれません。
そもそもチームビルディング自体が研究で裏付けるのがむずかしいものです。あまりエビデンスに固執しないようにしましょう。

現代の状況に合っているかを考える

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チームビルディングの書籍を選ぶときもっとも注意してほしいのは、「現代の状況に合っているかどうか」です。
2020年の新型コロナウイルス感染症の騒動を発端に、働き方には大きな変化が現れました。在宅ワークが広く用いられ、チームメンバーが一同に介する機会も減少傾向です。
さらにグローバル化も著しく、世界中にメンバーが点在しているのが当たり前の状態です。目の前に全員がいるのと、各地で別行動しているのとでは、当然ながら求められるチームビルディングも異なります。
こういった今までと比較すれば考えられない状況も踏まえた記述があるかどうか、確認しておくとよいです。
ただしこの点に触れていないから、その書籍が役立たないわけではありません。あくまでも現状に合っていたほうが学びやすいというだけです。
在宅ワークやグローバル化などは関係ないチームビルディングのやり方やセオリーがあり、それをわかりやすく解説する良書もたくさんあります。

複数冊を選ぶ

チームビルディングの書籍を選ぶときは、できるだけ複数冊を選ぶのがおすすめです。なぜならより高いレベルで理解できるからです。
そもそもチームビルディングはやや難解な概念。一冊だけですべてを網羅するのは少し無理があります。
また著者の見方だけに偏ってしまい、多面的にチームビルディングを観察できないのも問題があります。
しかし複数冊の書籍を読めば、難解なチームビルディングもある程度理解しやすくなるはず。またいくつかの案を比較検討し、自身にフィットするものを選ぶといった判断もできるようになります。

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【書評付き】チームビルディングを学べるおすすめ本

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チームビルディングに関する書籍は多数あります。しかし種類が多く内容もさまざまで「どれを選べばよいかわからない」と戸惑いがちです。そこで今回はチームビルディング本のおすすめを基礎・応用それぞれに分けて紹介します。

おすすめチームビルディング本・基礎編おすすめ5選

まずはチームビルディングの基礎を学べる書籍を解説します。まだ自信がない人は基礎的な内容からおさえていきましょう。

チームが機能するとはどういうことか|エイミー・C・エドモンドソン

チームビルディングを基礎的な部分から順序よく解説している書籍です。筆者のエイミー・C・エドモンドソンはハーバード・ビジネススクールの教授。彼女は組織作りを「チーミング」と定義してその手法を本書でまとめ上げています。
2014年に出版されて以降ベストセラーと称され、世界中の経営者やリーダーに評価されています。チームビルディングを学ぶなら本書は避けて通れません。
また2014年段階で、現在のようなリモートワーク・グローバル化を予期しているのもポイント。直接ミートアップしづらい現代にフィットしたやり方を学ぶことが可能です。

Team Geek―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか|Brian W. Fitzpatrick (著), Ben Collins-Sussman

Googleにおけるチームビルディングを紹介するのがテーマとなっている書籍です。個性豊かなギーク(プログラマ)たちをまとめ上げ、一つの目標へ突き進むまでの手法やエピソードを解説。
Googleというといかにも難解な内容が予測されますが、文章的にも内容的にもさほどむずかしいものではありません。しかし要所をおさえており、メンバーとうまくやったり、トラブルに対処したりするうえで必要なアクションが数多く紹介されています。

あなたのチームは、機能してますか?|パトリック・レンシオーニ

チームビルディングの代表ともいえる書籍です。
本編では「チームの機能を止めてしまう5つの性質」を中心に解説しています。自身のチームにそれを当てはめ、該当するなら改善。そしてチームを健全に回すというのが、本記事の目的です。
もし現状でチームビルディングの不具合を感じているなら、本書は大きな助けとなります。少し耳の痛い話もありますが、チームを確実に進化させるヒントが散りばめられています。

チーム・ビルディング|堀 公俊

ファシリテーションや人材教育に明るい堀公俊氏による書籍。本人のコンサルタント経験から裏打ちされたアイスブレイク・グループワークなどの手法を解説しています。
また実際の事例に応じたチームビルディングの手法も詳しく述べており、自社でも取り入れやすいのが特徴です。
内容のレベルとしてはごく初心者向けで、新人のマネージャーや起業したばかりの経営者などが読んでもすぐに理解できます。
本書でもっとも評価が高いのが、120種類におよぶ具体的なアクティビティ集。困ったときはこれを参照すれば、チームビルディング上のつまずきを突破できます。

斉藤秀樹の最強組織を創るチームビルディング術課長塾 チーム創り課|斉藤秀樹

ビジネスマンの間で人気が高い課長の実学シリーズ」のひとつです。内容は初歩的かつオーソドックスなもので、チームビルディングの定義や必要性などをレクチャーしています。
後半では組織のチームビルディングがどの程度うまく行っているのかチェック。そして不足している部分について、過去の事例や実績から導き出された手法で改善することを目指します。
特に実践的なやり方は8つのステップに区分されており、ていねいに紹介されていました。チームビルディングを知るために、何度でも読み返したい内容です。

おすすめチームビルディング本・応用編9選

続いて応用的な内容のチームビルディング本を紹介します。ワンランク上のチームを作りたい場合はぜひご参考にしてください。

社員の力で最高のチームをつくる|ケン・ブランチャード

ケン・ブランチャードが提唱する「1分間エンパワーメント」をテーマとした書籍。そもそもエンパワーメントとは、個人が本来持っている知識やモチベーションを最大限に引き出すこと。
これをチーム全体に実施することで、チームビルディングを進められます。
本書ではエンパワーメントを構成する3つの要素から実際の手法まで細かく解説。これ一冊で1分間エンパワーメントにチーム全体でチャレンジすることが可能です。

世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法|ピョートル・フェリークス・グジバ

Googleでのチームビルディングを明らかにし、あるいは効率的に運用する手法を記した書籍です。難解なチーム作りですが、細かい要素をセグメントごとで分け、組織としてどうあるべきかを実にわかりやすく解説しています。
Google社内で活用されている手法は、チームビルディングに関する書籍でも数多く扱われています。ただ多くの場合「Googleだからこそできる」という、あまりにハイレベルな事例の紹介に終始しています。
そんな中で本書は、現実的に取り入れられる手法を紹介している点が魅力的です。

THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法|ダニエル・コイル

チームビルディングを細かく分析し、エビデンスで証明してみせた意欲ある一冊。チームを作るうえで「安心できる関係」であることが大切だと主張しています。一方で「ぎこちない会話をあえて作るほうが信頼感が生まれやすい」といった、一歩進んだレクチャーも。
内容が濃密かつカバーしている範囲が広く、チームビルディングからその後のマネジメントを進めるまで、ぜひ手元に残しておきたい一冊です。
ちなみに著者のダニエル・コイルは「才能を伸ばすシンプルな本」の出版で知られる、ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家です。

ピクサー流創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法|エド・キャットムル

アニメーションスタジオ・ピクサー創業者のキャットムル氏によるチームマネジメント書籍。スティーブ・ジョブズとの共闘などの歴史を振り返りつつ、チームがクリエイティブであり続けるために必要な要素を解説。
また「できるだけ早く失敗するべき」「創造する衝動を保つ」などの項目にはピクサー同様にクリエイティビティが求められる企業にとって大きな学びが隠されています。

チームのことだけ、考えた。|青野慶久

今やIT業界で知らない人はいない、サイボウズの歴史から学ぶチームマネジメント本です。かつてのサイボウズは労働環境が整備されておらず、離職率が28%を超えるケースがありました。
そこから福利厚生の充実や独創的な採用手法を用いて現在のような企業体制を実現しています。
どん底からあらゆる働き方を受け入れられる人気企業になるまでのエピソードは、特に経営者からすれば多くの学びが得られる格好の教材です。チームビルディングだけではなく人材確保の観点からもぜひ読んでおきたい一冊です。

中小企業の退職者撲滅法!! 不機嫌な職場を上機嫌な職場に変える! 楽習チームビルディング|藤咲徳朗

中小企業だけにフォーカスした珍しいチームビルディング本です。同書では退職者の増加や定着率の悪化に着目。
会社と社員の関係を良好にし、高いモチベーションで働ける環境作りの実現について論じています。
そのために必要な施策を55個の「楽習チームビルディング」として、具体的な施策まで解説。基本的なやり方から応用的な手法に至るまで幅広く網羅されています。
本書は社員の定着に課題を感じる経営者には多くの学びが得られる書籍としておすすめです。

JOY,INC.(ジョイ・インク)―役職も部署もない全員主役のマネジメント|リチャード・シェリダン

米国ではベストセラーとして知られるチームビルディング教本経営者の視点から、社員や従業員が前向きな気持ちで働けるような職場環境・システムの実現を解説しています。
これは経営者向けの書籍で、特に人材確保が課題となっている場合には大きな助けとなります。特に「スケーラビリティ」「アライメント」といった項では目新しい考え方と手法が述べられており、会社というチームビルディングをぐっと改善させられます。
人事における問題を抱えている経営者はぜひ本書を読んでみましょう。

ピープルウエア(Peopleware)|トム・デマルコ ティモシー・リスター

1987年の出版以来、IT業界のチームビルディングにおいてずっと読まれ続けているビッグタイトルです。
基本的にソフトウェア開発チームを想定しており、本書では「問題を解決するためには社会学的なアプローチが必要」だと解説しています。そして具体的なアプローチを列挙し、チームワークを高められるように導きます。
後半にはあえてトラブルを”導入”し、逆にチームのパフォーマンスを高めるといった刺激的な手法の紹介も。ここまで再現できればチームビルディングは大きく進歩します。

研修アクティビティハンドブック|中村 文子

研修アクティビティハンドブックは、各種研修において従業員の学びやモチベーション向上を助けるための書籍です。ハンドブックというだけあり、研修の考え方や具体的なアクションまで幅広く掲載されています。
そしてこれはチームビルディングにおいて信頼関係や安心感を高めるうえで活用可能です。慣れない従業員同士でも関係性を深められるメソッドが数多く紹介されています。
ぜひ研修でのやり方をチームビルディングでも活用しましょう。

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現場での経験をベースとしつつ書籍で学ぶ

チームビルディングはやや難解な概念であり、現場で見聞きしたことだけで学習するのは困難です。
中にはそれができるスキルフルな人物もいますが、ほとんどの人にとって自然にマスターできるものではありません。
現場での経験はベースとしつつ、書籍でチームビルディングを学ぶことも重要だと言えます。本記事を参考に、自身の状態にフィットした書籍で学びましょう。

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