今まで経験ことがない業務や目標達成することが難しいプロジェクトへの挑戦など、誰でもイマイチ自信が持てず不安になることがあると思います。
しかし、同じ仕事を行うにも自信を持って行動するのと、自信を持てずに行動するのとでは、結果が違ってくる可能性があります。
では、自信を持って仕事に向き合うにはどうしたらようのでしょうか。
この記事では仕事にイマイチ自信が持てない原因と対処法について解説します。
目次
自信とは
「喜劇王」の異名を持ち、映画俳優として、また映画監督として、さまざまな名作コメディ映画を作り上げた”チャールズ・チャップリン”は、「人に大切なのは、自信を持つことだ」という名言を残しています。
また、アメリカの思想家で詩人の”エマーソン”も、「自信は成功の第一の秘訣である」と、自信を持つことの大切さを述べています。
ところで、「自信」とはそもそもどのようなものなのでしょうか?
ウィキペディア(Wikipedia)には、以下の趣旨のことが書かれています。
「自分の能力や知識などを信頼している精神の状態を意味していて、自信があれば成功できると自らを信頼して、経験のない領域に挑戦する場合でも、不安や戸惑いを克服することができる」
自信とは、自分の能力や価値を信じる心の状態です。これは、過去の成功体験や周囲からの肯定的なフィードバックに基づいて育まれることが多いです。
自信がある人は、新しい挑戦や困難な状況にも前向きに取り組むことができ、失敗を恐れずに成長の機会として受け入れることができます。また、自信は他人に対する信頼を築く基礎ともなり、人間関係や職場でのパフォーマンスにも良い影響を与えます。
仕事に自信を持てない理由
エマーソンの言葉にあるように、成功の一番の秘訣が自信であるとすると、ビジネスマンが仕事で成果を上げるには、自分に対して自信を持つことが大切ということです。
しかし、実際には仕事に対して自信を持って取り組んでいる人ばかりではなく、イマイチ自信を持てずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
では、「仕事にイマイチ自信を持てない」のには、どのような理由や原因があるのでしょうか。
他人と自分を比べてしまうから
営業職など職種によっては、成績が数字で表されるため、仕事をする上ではどうしても他の人と比較されます。企業で働く以上、上司や周囲から評価されるのは仕方のないことです。しかし、成績や数字だけで他の人と自分を比べて、自分が劣っている部分だけを見てしまうと自信を失ってしまう可能性があります。
かつて多くの企業では成績主義や目標管理制度などの人事評価制度が導入されていましたが、2000年代以降には、業務を遂行するためのプロセスや行動を評価する企業が増えてきました。
キャリアやスキルが足りないと思っている
自分自身の成長を感じられなかったり、他の人と比較したときに、自分には仕事で必要なキャリアやスキルが足りないと感じて不安になることがあります。
特に
- 新卒採用や転職後で入社して間もない
- 経験したことがない職種にチャレンジする
- 新規のプロジェクトに参加する
など、今までと違う新しい環境になったり、未経験の仕事に取り組まなければならないような状況では、誰でも不安になり自信が持てないものです。
過去の失敗経験からまた失敗するのではと不安になる
過去に仕事で大きなミスをしてしまい、そのことがトラウマになって「また同じミスを繰り返してしまうのではないか」と不安に思ってしまい、自信を持って仕事に向かえないというケースもあります。
どんな仕事でも完璧にこなすというのは難しいものです。誰でもミスは起こすものです。しかし、ミスをしたことによる自信喪失が、さらにミスを生むという悪循環になることも考えられます。
仕事に自信が持てないときの対処法
仕事をしていると、時には「自分はこれでいいのだろうか」と自信をなくすことがあります。特に、他の人がスムーズに仕事をこなしているのを見ると、自分のスキルや成果に疑問を持ち始めるかもしれません。
でも大丈夫、そんなときでも乗り越える方法はあります。
このセクションでは、自信が揺らいだときに立ち直るための具体的なステップを紹介します。自分の長所と短所を理解し、スキルを磨き、準備を怠らないことで、仕事に対する自信を取り戻すことができるのです。それでは、自信を失いがちな瞬間にどう対処するか見ていきましょう。
他人と自分を比べない
自信を失ってしまう一番の原因は、自分と他人を比較して自分が劣っている部分だけを見てしまうことです。人には誰にも強みと弱みがあります。その弱みだけで他の人と比較してはいけません。
まずは、自己分析を行って自分の強みと弱みを書き出してみましょう。自信が持てない人は、自分の弱みばかりを思いつくかもしれませんが、それでも構いませんのでどんどん書き出してみましょう。
強みと弱みは、実は表裏一体。自分が弱みと思って書き出したことが、他の人から見たら強みであるということがあります。
例えば、「意思が弱い」と書き出した弱みは、「柔軟性が高い」や「適応力が高い」「他の人の意見を尊重できる」など、強みと言い換えることができます。同様に、書き出した自分の弱みを強みに言い換えてみましょう。
また自分自身では気づけない強みや弱みもあります。身近な人に聞いてみるのもいいでしょう。周囲の第三者に聞くことで、自分では気づかなかった強みが見えてくる可能性があります。
自分の身につけているスキルと必要なスキルを洗いだす
スキルや能力が足りないと思って仕事に自信が持てない人は、自分が身につけている知識やスキルを洗いだしてみましょう。そして、現在の業務に必要な知識とスキルも抜き出してみます。そうすることで、足りないものを具体的に把握することができます。
自信がある人は、しっかりと自己認識ができていて、自分に欠けている知識やスキルを把握しています。足りない知識やスキルが把握できたら、それを身につけるための方法を考えて、スケジュールに落とし込んでみましょう。
仕事の前にしっかりと準備をする
あなたが「仕事にイマイチ自信が持てない」「失敗するのが不安」なのは、仕事に対する準備が不足しているだけかもしれません。
「仕事は準備が8割」という言葉があります。
業務の全体の流れを考えながら準備を行うことで、仕事に優先順位をつけることができ、効率と生産性がアップします。また、事前に起こりそうなトラブルを予測して準備することで、大きなミスを防ぐことができるといった効果もあります。
コーチングを受けてみる
コーチングは自己認識と自己改善のスキルを高めるために効果的です。コーチング研修を通じて、自分の強みや改善点を客観的に評価し、それに基づいて個人の目標設定や行動計画を立てることができます。
コーチングは自分自身の能力を理解し、向上させることができるため、自信の構築に役立ちます。
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自身の強みと弱み、持っているスキルや能力を把握しよう
人には、年齢や役職に関係なく、誰にでも強みも弱みもあるものです。また、完璧にスキルや能力を身につけている人はいません。
仕事で成果を出すために必要なことは「自信を持つこと」と、「しっかりと事前準備を行うこと」です。
社員が自己分析による自身の強み弱みの把握や、スキルや能力の棚卸がうまくできない場合には、外部の研修やセミナーなどを取り入れるのもおすすめです。