女性管理職に向いている人の特徴7選!人材を選別して女性リーダーを増やす方法を紹介

「自社で女性管理職を育てたい」「女性管理職に向いている人の特徴を知りたい」

このような悩みを抱えている経営者や人事担当者もいるのではないでしょうか。

女性管理職の登用は、企業の多様性を促進させ、社内の活性化に役立つメリットがあります。しかし一方で、日本における女性リーダーは依然として少数派で、実現までにはさまざまな課題を解決しなければなりません。また、人選を誤ればプロジェクトが失敗に終わり、企業側がダメージを被る可能性もあります。

この記事では、女性管理職に向いている人の特徴を解説します。実現に向けた取り組みもあわせて紹介するので、ぜひ女性リーダーに適した人材を発掘し、自社の競争力アップに活かしてください。

この記事でわかること

  • 日本で女性管理職が少ない理由
  • 女性管理職に向いている人の特徴
  • 女性管理職を増やす取り組み

女性管理職には、さまざまなスキルが必要です。しかし、誰もがはじめからすべてのスキルを有しているわけではありません。

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日本の女性管理職が少ない理由は?

日本で女性の管理職が少ないおもな理由には、以下が挙げられます。

  • 女性が管理職になる社内制度が整っていない
  • ステークホルダーが女性の起用に消極的である
  • ロールモデルが少ない
  • 出産でキャリアを中断されることがある
  • 家事や育児の負担が男性より大きい傾向がある

女性側からしても、管理職ならではの責任への重圧や過重労働への不安、適性に対する悩みを感じることがあるようです。これらの理由から、管理職になりたくないと感じる女性も少なくありません。

女性管理職の割合は過半数を大きく下回っており、2022年時点では12.9%にとどまります。係長クラスに限定しても24.1%で、重役になるほど女性の割合が低下します。

女性の就業者が全体の45.0%と半数に迫っていることを勘案すると、日本では女性管理職が選任されにくいことがわかります。

なお、正社員や正職員に限定した場合、女性の割合は26.9%です。つまり、女性は非正規雇用の割合が多いことがわかります。

育児や家事への負担からパート勤めを選択するケースや、キャリアの再出発時に正社員として雇用してもらいにくいなどの要因が考えられます。

参考:内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和5年版

参考:厚生労働省「令和4年度雇用均等基本調査

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女性管理職に向いている人の特徴7つ

女性管理職に向いている人の特徴は以下の7つです。

  1. コミュニケーションスキルが高い
  2. 統率力が高い
  3. 視野が広い
  4. 感情のコントロールがうまい
  5. 部下の育成に配慮できる
  6. セルフマネジメントが得意である
  7. ポジティブに挑戦を続けられる

紹介する特徴に当てはまる女性を探し、管理職候補として育成しましょう。

1.コミュニケーションスキルが高い

女性管理職に向いているのは、コミュニケーションスキルが高い人です。

そもそも社会人には、ビジネスコミュニケーションスキルは必要ですが、とくに管理職には必須のスキルといえます。

管理職のコミュニケーションスキルが低いと、取引先やチームメンバーとの意思疎通が図りにくく、以下のような弊害が起こり得ます。

  • 顧客からのオーダーを正確に把握できない
  • 自社の意図を取引先に理解してもらえない
  • メンバーの進捗状況をつかめない

これでは円滑なプロジェクト運営はままなりません。

コミュニケーションが希薄な職場は雰囲気が悪化しやすく、社員の離職にもつながります。相手との信頼関係の構築に、コミュニケーションスキルは重要です。

また、女性の一般社員は、男性管理職には話しにくい相談事でも、同性の管理職になら話しやすいケースもあるものです。うまくコミュニケーションを図りアドバイスすれば、社員のモチベーションやエンゲージメントが高まりやすいメリットがあります。

ただし、プライベートへの介入しすぎはよくないため、状況を見ながらバランスを取れる女性が管理職に適任です。

女性管理職の登用には、女性活躍推進研修の実施が効果的です。この研修のメリットについては、以下の研修ページで詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

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2.統率力が高い

統率力が高い女性は管理職向きです。

どんなにコミュニケーションを取っていたとしても、メンバーがバラバラに行動していたのではプロジェクトは失敗しやすいものです。業務を成功へと導くには、チームをうまくまとめあげて職務を遂行する必要があります。

それには、チームメンバーのモチベーションアップを図りつつ、目標達成に向けて一致団結させるリーダーシップが必須です。

また、業務の切り分けや旗振りも大事ですが、自ら率先して行動できる人材は有用です。メンバーが行き詰ったり失敗したりしたときには、適切にフォローすることで信頼が得られ、チームがまとまりやすくなるでしょう。

3.視野が広い

視野が広い人も女性管理職に向いています。

視野が狭いと、自分の固定観念にとらわれてしまい、正しい判断ができない可能性があります。現在だけにとらわれず、柔軟な思考で将来を見据え、中長期的な計画を立てられるスキルが管理職には必要です。

チーム内を俯瞰することで、特定メンバーだけに負荷がかかるのも避けられます。同時に、トラブルの解決策が見つかりやすい側面もあります。

広い視野によって上層部から期待される内容がわかれば、モチベーションアップや本人のキャリア形成にも役立つでしょう。

また、視野が狭くないつもりでいても、男性ならでは・女性ならではの視点が意図せず入ることもあるものです。女性の管理職が増えて男女の管理職のバランスが取れれば、企業が活性化し、競争力が高まりやすいメリットがあります。

4.感情のコントロールがうまい

女性管理職に向いているのは、感情のコントロールがうまい人です。

ビジネスでは不測の事態はつきものです。男女問わず、感情に左右されやすいとアクシデントで我を見失い、プロジェクトが失敗しやすい傾向があります。

管理職には、好きか嫌いかの感情を優先せず、論理的思考に基づき冷静に状況判断する能力が必要不可欠です。

苛立ちや怒りなどの負の感情が周囲に伝わってしまうと、取引先や同僚との軋轢にもつながりかねません。女性管理職を選任したいのであれば、物事をフラットな視点でとらえられ、かつネガティブな感情が表に出にくい人を選ぶとよいでしょう。

ただし、感情がまったく読めない人は無愛想で気難しく感じられるものです。笑顔は人を明るい気持ちにさせるため、適度にポジティブな感情を表に出せる人材も女性管理職に適任です。

5.部下の育成に配慮できる

部下の育成に配慮できる人も女性管理職に向いています。

後進の育成指導は、管理職の重要な職務の1つです。部下が育たなければ次世代へとつなげられず、企業の成長もストップしてしまいます。

自分でやった方が確実で早いからと、すべて自分でやってしまうワンマンタイプの管理職のもとでは、人は育ちにくいものです。半人前に見える部下がいてもある意味当たり前で、それを認めたうえで信頼し、仕事を任せる度量が管理職には求められます

もちろん、仕事を丸投げして放置するのは論外です。なにか困っていないか、業務は滞りなく進んでいるか、常にアンテナを張れる人材が女性管理職に適しています。

適度な配分で部下をサポートしつつ、パフォーマンスを引き出し成長させるスキルが管理職には必要です。

6.セルフマネジメントが得意である

セルフマネジメントが得意な人も女性管理職に向いています。

管理職は業務量が増えたり、業務の難易度が上がったりすることで、心身ともに負担がかかりやすいものです。とくに女性は妊娠・出産を経験する場合があり、ときに体力・体調面でのコンディションを整えつつ業務にあたる必要に迫られます

古くからの風潮や、女性管理職が少ない現状から、いまだ子育てや介護の負担は女性にかかりがちです。要領よく作業を進められる人材が女性管理職に適任といえるでしょう。

7.ポジティブに挑戦を続けられる

ポジティブに挑戦を続けられる女性も管理職向きです。

新たに管理職になる場合、慣れない業務も少なくありません。はじめのうちは手探りで進み、壁にぶつかったり、ときには失敗したりすることもあります。

そんなときには、失敗に屈しないセルフモチベートスキルがあれば乗り越えやすいでしょう。また、よくわからないことにも果敢にチャレンジし、キャリアアップを目指せる成長マインドセットも欠かせません。

リーダーのポジティブな姿勢はチームメンバーにも伝播し、プロジェクト全体のモチベーションの底上げにもつながります。

女性の管理職が活き活きと仕事をこなすことで、とくに女性の一般社員の目指すべきロールモデルができあがるメリットがあります。女性社員のエンゲージメントが高まり、社員の定着率アップにもつながるでしょう。

公私問わず、スキルアップのため積極的に研鑽を積んでいるような女性は、管理職に向いているといえます。

管理職の対応力については以下の記事もご参照下さい。
参照記事:【管理職の対応力】多様化する時代に必要な対応力とは?研修例も紹介

女性管理職を増やす取り組み3選

企業内でできる女性管理職を増やす取り組みは、以下の3つです。

  1. 女性が働きやすい社内体制を整える
  2. 企業内での意識改革を行う
  3. 研修を利用しスキルをもった人材を育てる

具体的には、次の施策を実行しましょう。

1.女性が働きやすい社内体制を整える

女性管理職を増やすには、まずは女性が働きやすい社内体制を整えるのが大切です。

どんなに能力やモチベーションが高くても、女性の場合は出産を期にいったんキャリアがストップしてしまうことがあります。家事・育児・介護についても、徐々に改善されつつあるとはいえ、女性に負担がかかりがちなのが日本の現状です。

そんな女性をサポートする社内体制が整っていれば、女性社員が定着し、管理職にまで育ちやすいでしょう。具体的には、産休・育休制度の充実とともに、働き方改革に沿って時短勤務やフレックスタイム制、テレワークの導入などを検討するのがおすすめです。

制度があっても、周囲への迷惑を気にして退職してしまうケースもありますが、そんなときには周囲が不公平を感じにくい制度の導入も有効です。たとえば、育休中の社員の業務を分担した社員に対して、報奨金を用意する企業もあるので、施策のヒントにしてみましょう。

社員個人の努力や善意に頼りきりになるのではなく、企業側が目に見える形で本人と周囲に対するサポート体制を整えるのが大切です。そうすれば、女性はもちろん、男性も働きやすくなり、企業全体の離職の抑制にもつながります。

参考:OKI「プレスリリース「育休サポート報奨金」など、育児と仕事の両立支援制度・施策を複数導入

2.企業内での意識改革を行う

企業内での意識改革を行うのも、女性管理職を増やすには重要です。

社内体制が整っていても、女性管理職に対する旧態依然としたネガティブなバイアスがかかれば、居心地の悪さから女性管理職は育ちにくいものです。とくに、女性管理職の直属上司に対する意識改革は重要といえます。

まずは教育による上層部の意識改革に努めましょう。同時に、企業の多様性促進やESG投資における優位性など、女性管理職のもたらすメリットを理解させる施策も有効です。

女性管理職が増えてロールモデルができあがれば、一般社員の意識改革は自然と進みやすいものです。若手社員を中心に女性管理職を当然と思う気運が高まれば、世代交代とともに企業の体質改善が図れます。

参考:内閣府男女共同参画局「女性活躍で企業は強くなる

3.研修を利用しスキルをもった人材を育てる

研修を利用し、管理職に必要なスキルを有する人材を育成するのも、女性管理職を増やす効率的な手段です。

はじめからすべてのスキルをもった人材は多くありません。見込みがありそうな人材を選び、必要なスキルを身につけさせるのが効率的といえます。

それには研修の実施が有効です。コミュニケーションスキルやマネジメントスキル、スケジュール管理スキルなどをレクチャーする講習の企画を検討しましょう。

研修を受ければ受講者の自信にもつながるため、前向きに管理職の職務に就いてもらえるメリットもあります。

研修実施の際、社内リソースやノウハウに不安がある場合には、外部の研修会社を頼ってみてはいかがでしょうか。キーセッションでは、女性管理職候補向けの研修はもちろん、企業の上層部の意識改革に役立つ研修もご紹介可能です。

女性管理職を増やしたいとお考えの方は、ぜひキーセッションまでお問い合わせください。

研修相談のお問い合わせ案内

女性管理職を増やしたい企業におすすめの研修3選

女性管理職を増やしたい企業におすすめの研修は以下の3つです。

  1. 「女性リーダーの頂点へ!自信とスキルを磨いて役員への道を切り開く研修」株式会社ビジネスプラスサポート
  2. 「女性が活き活きと業務に取り組むための女性活躍推進研修」株式会社モチベーション&コミュニケーション
  3. 「育児休業者職場復帰支援研修」株式会社ビジネスプラスサポート

それぞれの研修内容を紹介していきます。

1.「女性リーダーの頂点へ!自信とスキルを磨いて役員への道を切り開く研修」株式会社ビジネスプラスサポート

株式会社ビジネスプラスサポートでは、「女性リーダーの頂点へ!自信とスキルを磨いて役員への道を切り開く研修」を実施しています。

女性の役員候補者を対象とするこの研修では、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力など、女性役員に必要なスキルの習得を行います。また、経営戦略や財務知識、法務知識など、経営に必須の基礎知識を学習できるのも特徴です。

研修を通し、スキルの習得とともに受講者の自信を高めることで、キャリアパスを明確化するようゴールを設定しています。演習やワークを積極的に取り入れているので、ノウハウが無理なく身につきやすいメリットもあります。

研修期間は6時間です。

女性リーダーの頂点へ - 自信とスキルを磨いて役員への道を切り開く研修 (6時間)

この研修では、女性役員候補者が企業経営におけるリーダーシップを発揮するために必要なスキルと知識を習得し、役員としてのキャリアパスを明確にすることを目的に進めます。

輝く人財づくりを支援する

2.「女性が活き活きと業務に取り組むための女性活躍推進研修」株式会社モチベーション&コミュニケーション

株式会社モチベーション&コミュニケーションでは、「女性が活き活きと業務に取り組むための女性活躍推進研修」を実施しています。

この研修では、女性社員の育成に悩みを抱える管理職や担当者に対し、女性との効果的なコミュニケーション方法をレクチャーします。男女のコミュニケーションスタイルの違いを知ることで、女性社員への効果的な褒め方やり方などを学習するのが本研修の特徴です。

実例に沿った実践的なワークを通じ、女性管理職の登用方法や育成ポイントの理解につながります。自社に適した具体的な取り組みについてもレクチャーしてもらえるので、何から取り掛かればよいかわからない企業での導入にもおすすめです。

女性が活き活きと業務に取り組むための女性活躍推進研修

株式会社モチベーション&コミュニケーションは、現在100名近く在籍している講師の8割5分が女性です。皆それぞれの場で活き活きと業務に取り組んでいます。そんな会社だからこそ伝えられる、コミュニケーションの視点をベースにした女性活躍推進研修です。

一人ひとりのモチベーションアップが組織を活性化し業績を最大にする

3.「育児休業者職場復帰支援研修」株式会社ビジネスプラスサポート

株式会社ビジネスプラスサポートでは、「育児休業者職場復帰支援研修」を行っています。

この研修では、育児休業からの復帰を目指す女性社員を対象に、仕事と育児の両立に役立つスキルの習得を目指します。セルフマネジメント力や巻き込み力、タイムマネジメント力を身につけ、職場復帰後の主体的なキャリア形成に役立てられるのが特徴です。

研修では、復帰後に起きがちな事例と対策方法を学びます。実例に則した対処ノウハウを習得すれば、復職にまつわるネガティブマインドからの脱却にも役立てられます。

出産・育児を経験する女性職員が働きやすくなることで、女性管理職の育成にもつなげられるでしょう。

研修期間は、事前学習が90分、対面学習が90分の、合計3時間です。

育児休業者職場復帰支援研修 ※事前学習動画あり (3時間)

育児休業からの職場復帰をサポートする研修プログラム。育休後の自立的な働き方、ワークライフマネジメント、セルフマネジメント、巻き込み力、タイムマネジメントを習得し、不安の共有と具体的な対策を通じて前向きな復帰を実現します。

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女性活躍推進研修についてもっと詳しく知りたい方は、以下の研修ページをご一読ください。

女性活躍推進研修

女性管理職に向いている人に研修を実施し企業の成長に活かそう

女性管理職に向いている人には、高いコミュニケーションスキルや統率力、視野の広さなど、いくつかの特徴があります。しかし、すべてのスキルをはじめから備えている人は多数派とはいえません。

女性管理職を増やしたいのであれば、見込みのある人材を育成しつつ、育成の邪魔になる社内の物理的・心理的障害を取り払うのが肝要です。

それには、研修の実施が効果的です。

キーセッションでは、女性職員や現行の管理職に対する各種研修をご案内しています。研修を行う社内リソースやノウハウの不足を感じている場合には、ぜひお気軽にご相談ください。

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女性社員の活躍を後押しするには、女性を取り巻くワーク・ライフ両面の環境を企業がしっかり理解し、整備することが求められます。また、女性社員自身も将来のキャリアパスを描き、組織にどう貢献していくか考える機会を持つ必要があります。女性活躍推進研修を活用し、社会の流れに沿った女性活躍の考え方を自社内に醸成していきましょう。

女性活躍推進研修のおすすめ研修会社20選

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