売れるディスプレイの仕方とは?商品陳列の基本やテクニックを紹介!

「売れるディスプレイの仕方って?」「売れるディスプレイをつくるテクニックが知りたい」

小売業界の店長や担当者には、このような悩みを抱える方が多いのではないでしょうか。この記事では、売れるディスプレイをつくるポイントやテクニックなどを解説します。上記のようなお悩みをもつ方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 売れるディスプレイの仕方・種類
  • 売れるディスプレイ作りの基本
  • 売れるディスプレイのテクニック
  • 売れるディスプレイの仕方を学べるおすすめの研修

売れるディスプレイの仕方について情報収集するのであれば、VMDもあわせて学習するのがおすすめです。VMDとは、商品のレイアウトやディスプレイなどを総合的に加味した手法のことです。ディスプレイより上流の概念なので、VMDを理解することで売上に対するインパクトもより大きくなります。

ディスプレイを含んだVMDについて学ぶには研修が有効です。VMDのプロから売れるレイアウトやディスプレイを作るための知識を教わるだけでなく、実践形式のトレーニングによって現場ですぐに活用できるスキルを習得できます。

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ディスプレイの仕方を工夫することの重要性

ディスプレイの仕方を工夫すると、お客様の購買意欲が高まり、売上の向上につながります。

ディスプレイの工夫は、商品の魅力を伝えるための最適な手段です。たとえば、広告と合わせた展示をすれば、商品の効果を的確に伝えられます。月の行事に合わせた飾り付けをすれば、季節感を演出でき、すぐに買うべきだと感じてもらえるはずです。

そのように、ディスプレイを通じてお客様の心をうまく刺激できれば、「買いたい」という気持ちを引き出せます

また、一部のディスプレイを目立たせるだけでなく、すべてのディスプレイを整えることも重要です。整然とした印象を与えることで、お客様の店に対する安心感が醸成され、次の来店を促します。店への信頼感を高めてリピーター数を向上させれば、長期的に商品の売上を伸ばせます。

売れるディスプレイの仕方・種類

売れるディスプレイの仕方・種類は下記の5つです。

  • 三角陳列
  • シンメトリー陳列
  • リピート陳列
  • ジャンブル陳列
  • エンド陳列

以下で、それぞれについて解説します。

三角陳列

はじめに紹介するディスプレイの仕方は、三角陳列です。

三角陳列は、POPなどの装飾品や商品を三角形に並べる手法です。バランスのよい形である三角形は、「安定感」や「落ち着き」といった印象をお客様に与えられます

また、三角形をつくると必然的に左右の上部が余白になるため、上部の商品や装飾が目立つ効果もあります。

シンメトリー陳列

2つ目に紹介するディスプレイの仕方は、シンメトリー陳列です。

シンメトリー陳列は、種類やカラーを左右対称にして商品を並べる手法です。こちらの配置にも安定感があるため、お客様に安心感を与えられます。

また、再現が簡単で商品の種類が多い棚にも取り入れやすいことも、シンメトリー陳列のポイントです。

リピート陳列

3つ目に紹介するディスプレイの仕方は、リピート陳列です。

リピート陳列は、同一の商品を規則正しく繰り返して並べる手法です。同じものを何度も繰り返して主張できるため、商品の存在感が出ます。

商品を目立たせる効果が高いため、新商品やインパクト重視で売り出したい商品におすすめです。

ジャンブル陳列

4つ目に紹介するディスプレイの仕方は、ジャンブル陳列です。

「ジャンブル」とは「乱雑な」という意味の言葉です。ジャンブル陳列は、商品をカゴや什器に無造作に入れて売る手法を指します。

あえて無造作にすることでお得感を出せるため、セール品や見切り品におすすめの陳列手法です。一方で、商品が傷ついたり安っぽく見えたりするデメリットもあるため、商品に適した手法かどうか吟味してから取り入れましょう。

エンド陳列

最後に紹介するディスプレイの仕方は、エンド陳列です。

エンド陳列は、長い商品棚の両端で、メイン通路に面する場所に商品を置く手法です。エンドは多くのお客様が通る場所から見えるため、目に留まりやすい性質があります。

エンドでお客様の興味をひけると、中通路に誘導したり、店への滞在時間を伸ばしたりできますそのため、エンドには流行の品など注目度の高い商品を陳列しましょう。

売れるディスプレイづくりの3つの基本

売れるディスプレイづくりの基本は、下記の3つです。

  • ディスプレイのテーマを決める
  • 目立つ位置に配置する
  • お客様の視点で考える

以下で、それぞれを詳しく解説します。

1.ディスプレイのテーマを決める

売れるディスプレイづくりの基本は、商品や季節に即したテーマを決めることです。

ディスプレイをつくり始める前に、必ずお客様が店に求めるものや季節感を考慮してテーマを設定しましょう。ポイントは、幅広い層を意識するのではなく、特定の層にターゲットを絞ることです。ターゲットとなるお客様が「自分こそが買うべきもの」だと感じられると、購買行動につながりやすくなります。

テーマを決めてからディスプレイの配置場所や色使いを決めれば、その後の作業もスムーズに進みます。

2.目立つ位置に配置する

ディスプレイを目立つ位置に置くことも、売れるディスプレイの基本です。

購入する期待値が高いお客様が来店しても、商品に気がつかなければ購入してもらうことはできません。売り出したい商品は、店先やドアの近く、レジ前などの目につきやすい場所に並べましょう置けるスペースが店の奥しか残っていない場合は、ポップやバルーンなどの装飾で目立たせる工夫が必要です。

また、商品がお客様の目に留まりやすい高さの「ゴールデンゾーン」に陳列することも、大切なポイントです。一般的にゴールデンゾーンは85〜150cmが目安とされていますが、厳密には性別や年齢によって見えやすい高さが変わります。ターゲット層から適切なゴールデンゾーンを考えて陳列しましょう。

3.お客様の視点で考える

売れるディスプレイをつくるためには、お客様の視点で考えることも大切です。

ぱっと見ただけで「何が売っている場所か」「誰に向けた商品か」がわかる店内こそ、模範的な売り場です。売りたい商品をとにかく並べるのではなく、類似する商品を固めたり、棚ごとに商品のジャンルを掲示したりと、わかりやすさを意識しましょう

立ち止まって商品を見るスペースを確保するなど、買い物中のお客様の行動を考慮することも大切です。「快適に買い物できる店」だと感じてもらえると、リピート率は向上します。

売れるディスプレイのテクニック

売れるディスプレイのテクニックは、下記の4つです。

  • 商品をグルーピングする
  • 売りたい商品を売れる商品で挟み込む
  • POPや電子モニターを活用する
  • 大量の商品で什器を埋め尽くす

以下で、それぞれを詳しく解説します。

商品をグルーピングする

売れるディスプレイのテクニックは、商品をグルーピングすることです。

グルーピングとは、同一の商品や、ブランドやジャンルなどの関連性が高い商品をまとめることです。同系統の商品をまとめて陳列すると、その系統が好きなお客様が立ち止まりやすくなります

また、比較するために商品を手に取って確認する可能性も高まります。一度手に取った商品はカゴに入れるハードルが下がるため、自然に購入を促せるのです。

売りたい商品を売れる商品で挟み込む

売りたい商品を売れる商品で挟み込んで陳列することも、売れるディスプレイのテクニックです。

お客様の視線は、人気のある商品に集中します。その原理を使い、人気商品を両サイドにした真ん中に売りたい商品を置けば、その商品自体の注目度が低くても視線を集められます

POPや電子モニターを活用する

POPや電子モニターなどの装飾の活用も、売れるディスプレイのテクニックです。その際、派手な装飾を施した商品の陳列にメリハリをつけることで、より目立たせることが可能です。

また、POPやバルーンなどの派手な装飾は、自然にお客様の目に留まります。CM広告を打ち出している商品であれば、電子モニターでCMを流すと、目立たせると同時に商品の魅力を的確に伝えられます

さらに、ディスプレイをつくる際は季節感も意識しましょう。季節感を出すと、お客様の「今こそ買わないと」という気持ちを掻き立てられるため、購入意欲を高めるのに効果的です。

大量の商品で什器を埋め尽くす

最後に紹介するディスプレイのテクニックは、同じ商品で什器を埋め尽くすことです。

一つの棚や什器を同じ商品で埋め尽くすと、それが人気商品なのだとお客様に認識してもらえます。人気・イチオシだと印象を受けると、商品に対する信頼が高まり、購入する心理的なハードルが下がります。

ただし、こちらの手法は「埋め尽くす」ことが肝心なため、取り入れる際はこまめな補充が必要になると頭に入れておきましょう。

売れるディスプレイの仕方を学べるおすすめの研修

売れるディスプレイの仕方を学べるおすすめの研修は、下記の3つです。

  • 「最速購買に繋げるVMD研修 基礎編」株式会社NATURE
  • 「最速購買に繋げるVMD研修 応用編」株式会社NATURE
  • 「セルフ購入UP&接客アシストのPOP/VMD研修」株式会社NATURE

陳列のノウハウはあまり出回っておらず、独学で実践しても成果が出るまで時間がかかります。売れるディスプレイの仕方を学ぶには、プロから直接学べる研修が効果的です。

以下で、それぞれの研修の特徴を紹介します。

「最速購買に繋げるVMD研修 基礎編」株式会社NATURE

はじめに紹介するのは、株式会社NATUREが実施する研修です。

こちらの研修では、主にVMD(Visual Merchandising Design)の基礎知識を学びます。店舗販売ではモノの価値と同等かそれ以上に、顧客が「買ってよかった」「買えて嬉しい」と思える情緒的価値が重要です。研修では、顧客の満足度を高めてリピート購入につなげる、情緒的価値を重視した売り場作りについて理解できます

研修は、VMDの基礎知識を習得した後、具体的なVMDを企画するワークまでの1.5時間のカリキュラムを基本としています。ロールプレイングやフィードバック収集などのセッションも追加できるため、自社の課題に合わせてカスタムするとより効果的です。

最速購買に繋げるVMD研修 基礎編 ( 1.5時間)

店舗の売上とスタッフのスキル向上を目的とする研修が提供されています。研修の主要なゴールは、VMDの基礎知識を共有し、見える化することです。研修の中心となるのは、店舗の特徴と強みを生かして、具体的な行動動線を提供する参加型の講義と演習であり、それは1.5時間/日のプログラムとして提供されています。

一人ひとりが課題点に気づくことで意識も気持ちも行動も変わる

「最速購買に繋げるVMD研修 応用編」株式会社NATURE

次に紹介するのは、はじめに紹介した研修の応用編です。

応用編は、店舗スタッフからVMD専門家、数値管理者まで、幅広い対象者に向けて設計されています。店舗のユニークな特色と強みを深く掘り下げたうえで、VMDの課題を的確に特定し、解決方法を構築できる実践的な研修です。

具体的には、売り場の魅力的な作り方什器やPOPの効果的な活用方法お客様の心をつかむ接客術などを学べます。とくに、初来店のお客様との関わり方やリピーターを生む方法を重点的に学べるため、顧客数に伸び悩んでいる店に効果があります。

最速購買に繋げるVMD研修 応用編

最速購買に繋げるVMD研修応用編。店舗の特徴と強みを活かし、VMD課題の抽出から行動動線を作成。内容にはVMD企画の振り返り、売る棚の作り方、接客方法など。対象は全スタッフ、VMD担当者、数値管理者。

一人ひとりが課題点に気づくことで意識も気持ちも行動も変わる

「セルフ購入UP&接客アシストのPOP/VMD研修」株式会社NATURE

最後におすすめするのは、「セルフ購入UP&接客アシストのPOP/VMD研修」です。POP(Point of Purchase)とVMD(Visual Merchandising Design)に焦点を当てた研修となっています。

魅力的な売り場をつくることは、顧客満足度を高めて、リピート購入につなげるために重要です。本研修では、複数回に分けて実施されるプログラムを通じて、売り場づくりのテクニックや戦略を体系的に学びます。座学だけでなく実践的なワークも盛り込まれているため、VMDの応用やPOPの作成スキルを高める機会としても最適です。

複数回に分かれていることで、学んだ知識をただ実践するだけでなく、改善指導も受けられるため、スキルが深く身につきます。それぞれの店舗の課題を分析したうえで提供されるオリジナルのカリキュラムは、入店数や売上の向上にも効果的です。

セルフ購入UP&接客アシストのPOP/VMD研修

売り場作りにおけるお客様への第一印象は極めて重要です。近年、商品の単純な並べ方や物的価値だけでなく、購入後の「買ってよかった!」という感情を呼び起こす情緒的価値の時代が到来しています。VMDやPOPはその感情を伝え、引き寄せるためのツールとして注目されています。VMDとの連携を取り入れた接客は、顧客満足度を上げリピート購入に繋げる重要な要素となっています。「セルフ購入UP&接客アシストのPOP/VMD研修」は、これらのテクニックや戦略を学ぶためのプログラムです。

一人ひとりが課題点に気づくことで意識も気持ちも行動も変わる

VMD研修についてもっと詳しく知りたい方は、以下の研修ページをご一読ください。

VMD研修

売れるディスプレイの仕方を学んで店舗の売上を伸ばそう

売れるディスプレイをつくるためには、テーマを決めたうえで、商品に合わせた装飾や什器を使い分けることが重要です。並べる商品にあわせて、三角陳列やシンメトリー陳列などを使い分けましょう。

ただし、陳列のノウハウを独学で習得するには限界があるため、売れるディスプレイの仕方を学ぶにはプロから直接学べる研修が効果的です。成果を得るためには、研修の内容や講師の質が重要ですが、数ある研修会社の中から、質の高い研修を選ぶのは難しいでしょう。

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