研修プラン | 研修時間 | 研修会社 |
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90分 × 7回 | ||
4時間 | ||
4時間×6日間 | ||
4時間×6日間 | ||
3時間 |
「AI研修はどんな内容を実施すれば良いのか」「AI研修の目的は何?」と考えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、AI研修内容や目的、対象者やラインナップまでご紹介します。AI研修を検討している人事担当の方はぜひ、最後までご覧ください。
この記事でわかること
- AI研修の研修内容や目的
- AI研修の対象者
- AI研修を選ぶポイントと成功させるコツ
AI研修を受講するために、どの研修を選択するべきか悩むことも多いはずです。キーセッションでは、充実した提携研修会社からぴったりのプランをご提案しますので、ぜひ活用ください。
目次
AI(人工知能)研修とは
AI(人工知能)研修とは、AIをビジネスで活用できるAI人材を育成する研修のことを指します。AI技術を活用するには以下のような能力が求められます。
- プログラミングの知識
- データ分析や活用のスキル
- AI理論
プログラミングの知識は、AIに指示を出して必要なデータを取り出すために必要です。データ分析や活用のスキルは、AIが出したデータを解釈し、企業にAIを導入するための手順や業務の課題解決につなげられます。
また、AI理論への理解がある人材には、AIにできることや苦手なことがわかります。AIと人間の長所を発揮してパフォーマンスを最大化するためにも、AIそのものへの知識が必要です。
AI研修では、以上のようなスキルの獲得を目指し、講師が研修を行います。研修を導入してAI人材を育成し、ビジネスチャンスの創出につなげましょう。
ハイレベルなIT人材の育成が急務であることは、経済産業省の調査資料で解説されているので、見ていきましょう。
参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査(概要)」
ITニーズの拡大により、IT関連市場規模も拡大しつつあります。しかしIT人材の不足により、試算結果では需要ギャップが生じているのがわかります。
AI研修の目的
AI研修の目的は以下の3つです。
- AIの基礎知識を習得するため
- AI人材を社内で育てるため
- AIを活用したビジネスモデルの創出を目指すため
それぞれの目的と習得できるスキルについて解説していきます。
AIの基礎知識を習得するため
AI研修の目的は、AIの基礎知識習得です。AIの基礎知識を学び、身につけるとビジネスや社会におけるAIの役割の理解が深まります。
急速に需要が高まるAIですが、基礎知識や仕組みを理解している人材は少ないです。ビジネスを成長させるためにも、AI活用方法を理解できれば非常に有利となります。
AI人材を社内で育てるため
AI研修により、社内のAI人材の育成につなげられます。AI研修受講者がAI知識を身につけると、その人材が社内におけるAI教育の中心になり、最終的に社内での人材育成が可能になるでしょう。
自社でAIを積極的に活用したい場合は、AI知識に特化した人材が必要になってきます。AIの有益な情報を持った人材を育て、ビジネスチャンスをつかんでいきましょう。
AIを活用したビジネスモデルの創出を目指すため
AI研修を受講すると、AIを活用したビジネスモデルの創出を目指せます。新規モデルの創出だけでなく、既存ビジネスモデルの改革にも役に立ちます。
AIを活用した企画の提案や、自社でどのように活かせるのか、さまざまなアイデアを生み出せるようになってきます。
AI研修で改善可能な企業課題
参考:AI・IoTの導入にあたっての課題
総務省の調査によると、日本企業はAIの導入にあたって以下のような課題を抱えているのがわかります。
- AI導入を先導する組織・人材の不足
- データの精度や正確性の担保
- 有用な結果が得られるか不明
以上の課題をAI研修でどのように改善可能なのか、解説していきます。
AI導入を先導する組織・人材の不足
AI研修の受講によりAI知識やノウハウを身につければ、IT専門の人材不足の問題を解消できます。これまでにAIをはじめとするITの専門人材を雇用してこなかった企業にとっては、AI導入を先導できる人材がいないことが大きなネックになっているはずです。しかし、社員がAI研修を受講して知識やノウハウを身につければ、この課題は改善します。
AI活用においてよくある誤解の一つに、「AIは専門家にしか扱えない」と思い込んでいる企業が多いです。AIの利用には非常に高度な専門知識が必要、などの思い込みは捨てましょう。
たとえば、近年ではChatGPTによるビジネスでの活用事例が増えています。ChatGPTを活用した商品レビューの自動生成や、顧客ニーズの抽出など多岐にわたってビジネスの課題を解決しています。
ChatGPTはアカウントを作成し、質問内容の入力をするだけで、質問者のニーズに沿った回答が返ってきます。無料で利用できるため、誰でも気軽にAI技術を体験できるでしょう。
データの精度や正確性の担保
AI研修を導入してAI人材を育成すると、データの精度や正確性を担保できます。データの精度や正確性は多くの企業のAI活用における障壁になります。AIはデータを分析して結果を出力するので、大元のデータが正確でなければ、いくらAIが優秀でも役立つ結果を出せません。
しかし、AIで分析するために理想的なデータが完璧にそろっている企業などほとんど存在しません。理想的なデータを手に入れるよりも、 手元にあるデータから何ができるかを考えましょう。
既存のデータから何ができるかを考えるのも、AI人材の重要な役割です。どんなAIやツールでも、結果は使う人間の能力次第です。データの精度に不安があることを言い訳にしてAIを導入しないのは実にもったいないです。AI研修を導入して人材を育成し、既存のデータを使って分析をはじめましょう。
有用な結果が得られるか不明
コストをかけてAIを導入する以上、有用な結果を求められますが、AI研修によって明確な答えが出ます。どんな結果を得られるのか不明確なため、AIの導入を見送っている企業は多いです。
しかし、AIの導入に関して正しい判断を下すためにも、まずはAIの知識を必要とします。AIとは何か、AIが得意とすることを理解できれば、導入するべきか見送るべきかの判断ができます。
AIで得られる結果が不透明であっても、AI研修を導入する価値はあります。AI研修を受講すれば、 AIで何ができるようになるか理解し、自社の業務を改善できるかをイメージできます。加えて、AIを用いたデータの分析がビジネスチャンスの創出につながるチャンスだと理解できるでしょう。
AI研修の対象者
AI研修の対象者には、たとえば以下のような階層が挙げられます。
- システム社員
- 商品企画部署の社員
- 営業部署の社員
- 管理職・中堅社員
AIの導入や開発に関するITスキルを学ぶ研修は、主にシステム部門の社員が対象です。具体的なAIツールの使い方を学ぶ研修も、データ分析や商品企画を担う部門の社員が受講しましょう。
一方で、AIの知識はビジネスパーソンの一般常識でもあります。AIの基礎知識を学ぶ研修は、若手から中堅、経営層まで誰が受講しても有効です。
システム部署の社員
システム部署の社員は、AI研修の対象者です。AI導入や開発に関するITスキルを学ぶ研修のため、主にシステム部門の社員が対象になる場合が多いです。AIの仕組みはもちろんのこと、アルゴリズムやツールなどの基礎知識を学べます。自社でAIを活用する基盤作りが可能です。
商品企画部署の社員
商品企画部署の社員も、AI研修の対象者の一人です。商品企画するにあたって、データを活用した施策は欠かせません。具体的なAIツールの使い方や分析手法、データの活用方法を学び、業務効率化しやすい環境を実現できます。
営業部署の社員
営業部署の社員も、AI研修の対象者です。一見、営業部署の社員には必要ないスキルに感じるかもしれません。しかし、AIを利活用して購買履歴や顧客層ごとのデータを活用し、営業には必須の提案力を強化できます。さまざまなシーンで有効活用できるAI知識を持っておいて損はありません。
管理職・中堅社員
管理職や中堅社員の方でも、AIの研修対象者に含まれます。AIはビジネスパーソンの一般常識でもあり、AIの基礎知識を学んで視野を広げるチャンスです。AIを利用してどのように業務改善するべきか、チームメンバーとの連携の強化などの施策を考える力がつきます。
AI研修ラインナップ
どのようなAI研修があるのかを紹介していきます。気になる研修があったら問い合わせてみて、カスタマイズなどの相談をしてみましょう。
【経営層向け】DXの定義と実行について学ぶ基礎研修「プロセスマイニング・イニシアティブ」
「プロセスマイニング・イニシアティブ」では、DXに対する理解を深めていきます。自社でDX取り組みに着手するために必要な知識をノウハウを学ぶ研修を提供。DXの全体像をカバーするために基礎を学び、DXの全体像を理解できるようにビジネス視点から説明を行っています。
DX研修のゴールは社内におけるDXへの理解を共通にし、議論をできるように学んでいくことです。さらに、自社のDX取り組みの企画立案や、実行段階の主導を目的にしています。
【経営層向け】DXの定義と実行について学ぶ基礎研修 (4時間)
経営層がDXに対する共通理解を形成し、DX取り組みに着手するために必要な、基本的な知識やノウハウを学ぶ研修です。
【一般社員対象】DXの共通理解の形成と実行について学ぶDX初級研修「プロセスマイニング・イニシアティブ」
「プロセスマイニング・イニシアティブ」は、AIやIOT、RPAなどの最新テクノロジーを活用したDXについて学べます。一般社員向けの研修も提供しており、DXの取り組みのための基本知識とノウハウを理解できるように学んでいきます。DXに取り組む必要性を理解し、積極的に取り組めるように鍛えます。
加えて、DXの取り組みにおける企画立案や分析方法の適用などを研修目的にしています。
【一般社員対象】DXの共通理解の形成と実行について学ぶDX初級研修 (4時間)
DX全般を幅広くカバーするために基礎的な内容を学び、DXの全体像が把握できることを重点に置いた入門編カリキュラムです。取り上げるテクノロジーについてはテクニカルな内容に踏み込み過ぎることなく、いかに自社に活用するか、というビジネス視点での解説を行う研修です。
あらゆる課題を解決できる人材を育成するアダプティブリーダーシップ研修「株式会社ノビテク」
株式会社ノビテク「アダプティブリーダーシップ研修」とは、既存にない概念を理解し問題解決を図るリーダーを育成する研修です。これまでにない概念への問題解決スキルは、AI活用にも大きく役立つでしょう。
アダプティブリーダーシップ研修の内容は、リーダーシップ講座のロナルド・A・ハイフェッツ教授の理論を用いて実施。3日間の研修と実践を行い、アダプティブリーダーシップの完全マスターをゴールにしています。
あらゆる課題を解決できる人材を育成するアダプティブリーダーシップ研修 (3日間)
アダプティブリーダーシップ研修は、既成の手段では解決できない『”アダプティブな問題”解決のために発揮するリーダーシップ』を学ぶための研修です。このリーダーシップは技術的な問題に対しても活用することができます。
AI研修を選ぶ際のポイント
AI研修を選ぶ際には、以下のポイントを意識しましょう。
- 講師や過去の実績を確認する
- カリキュラムの充実度を比較検討する
- 研修の受講形式を確認する
- 研修の費用を調べておく
上記のポイントを踏まえた上で、どのAI研修を選択するべきか検討していきましょう。
講師や過去の実績を確認する
AI研修を選ぶ際は、講師や過去の実績を参考にしましょう。事前に研修の質や、これまでの実績を把握できていれば、研修後の効果を予測できます。
カリキュラムの充実度を比較検討する
AI研修では、カリキュラムの充実度を重点的に選びましょう。AI研修とはいっても、すべての研修が同じカリキュラムではありません。プログラミングや機械学習、データ分析など学習内容は多岐にわたります。
また、自社の課題解決につながるカリキュラムかどうかも重要です。課題解決にならないカリキュラムを受講すると、人材育成に失敗する可能性が高まります。なぜAI研修を必要とするのか、などの目的を明確にした上で受講しましょう。
研修の受講形式を確認する
AI研修を受講するにあたって、受講形式をあらかじめ確認しておきましょう。主にオンライン・対面・eラーニングでの受講が存在します。自社にとってどちらの受講形式が合うのかチェックしておくとよいでしょう。
研修の費用を調べておく
AI研修は会社によって費用が異なります。受講する前に、自社の予算内の費用かどうかを調べておきましょう。ただし、費用を抑えようと安価のサービスを利用すると、サービス内容の品質が悪い場合があります。予算内で品質のよいサービスか、求めているAI研修なのかを見極めましょう。
AI研修を成功させるコツ
AI研修を成功させるコツやポイントは以下のとおりです。
- ケーススタディで事例を学ぶ
- 実績形式のワークを多めに研修を進める
- 研修後もフォローアップを入れる
上記のコツをおさえながらAI研修を受けましょう。
ケーススタディで事例を学ぶ
ケーススタディで事例を学ぶと、AIの活用方法を具体的なイメージがわきやすくなります。音声案内やチャットボット、画像診断システムなどのあらゆる業界でAIが活用されていることに気づけるでしょう。
実績形式のワークを多めに研修を進める
実績形式のワークは、受講した内容をアウトプットできるため成果につながりやすいといえます。AI研修の最大の目的は、具体的なプロジェクトや業務に役立つ実績的なスキルを定着させることです。自社に有利な情報を得てもアウトプットできなければ意味がありません。実績形式のワークを多めに研修を受けましょう。
研修後もフォローアップを入れる
AI研修後のフォローアップは欠かせません。AI研修を受講した社員に対しフィードバックを行い、実践に落とし込むために適切なアドバイスを送りましょう。AI知識を活かせるように、フォローアップは丁寧に行ってください。
AI研修導入における助成金の活用について
AI研修を導入する際は、積極的に助成金の活用をしましょう。
AI研修の導入では、人材開発支援助成金が利用できます。人材開発支援助成金には複数のコースがありますが、一般的には特定訓練コースか一般訓練コースが当てはまるでしょう。特定訓練コースを含む場合は年間最大1000万円、一般訓練コースのみの場合は年間最大500万円の助成金を受給できます。
OFF-JTであるAI研修の費用は、人材開発支援助成金から賃金助成と経費助成が受けられます。特定訓練コースの場合、賃金助成は一人1時間あたり最大960円、経費助成は対象経費の最大60%。一般訓練コースの場合、賃金助成は一人1時間あたり最大480円、経費助成は対象経費の最大45%です。
特定訓練コースと一般訓練コースの違いは、研修の内容や実施目的です。助成金を利用する際は、研修会社に伝えてどちらのコースに含めて申請するか意見を聞くとよいでしょう。
参考:厚生労働省『人材開発支援助成金』
AI研修についてのよくある質問
AI研修を導入するにあたり、疑問があれば研修会社に問い合わせましょう。
なかでもよくある質問に、研修の選び方、カリキュラムの変更、製品の導入があります。これらの疑問については、この章を読んで解決してしまいましょう。
- Q. 研修はどのように選んだらいいですか?
- AI研修を選ぶ際は、AI研修のホームページで対象者やカリキュラム内容、自社に合ったレベルの研修を選択しましょう。AI研修と一口に言っても、一般教養としてAIの知識を身につけられる内容から、プログラミングを行う開発者向けの内容までさまざまです。自力で選ぶのが難しい場合は、研修会社に問い合わせをおすすめします。受講者の階層や知識レベル、業務内容、研修の目的などを研修会社がヒアリングした上で、適した研修プログラムを提案してくれます。カスタマイズの相談にも乗ってくれるので、気軽に相談してみましょう。
- Q. 自社に合わせたカリキュラムの変更は可能か?
- 会社のニーズに合わせ、カリキュラムを柔軟な変更ができます。たとえば、受講者の業務によってAI研修内容の変更が可能です。営業部門や企画部門の受講者向けにはAI活用事例の紹介、IT部門の受講者向けにはAI理論や開発の内容を充実させるなどのカスタマイズが可能。研修会社に依頼するときは、受講者の業務内容や知識レベルを伝えるとよいでしょう。また、自社の業務に近いAI活用事例を紹介するなど、会社に合った研修内容にカスタマイズできます。カリキュラムの変更は柔軟に対応してくれる研修会社が多いので、気軽に相談してみましょう。
- Q. 研修で使用した製品を導入できるか?
- 研修で使用した製品を導入し、実務での使用が可能です。多くの研修会社では、AIツールなどの製品の導入支援も行っています。研修でAIツールの使い方を教わったものの、他のツールを導入すると、ゼロから使い方を覚えなければなりません。それでは、非効率な人材育成になってしまいます。研修で使ったAIツールを導入したほうが、実務でもスムーズに使えるメリットがあります。研修中はAIについて学ぶだけでなく、ツールの使用感も確かめて、自社に導入するかどうかの判断材料にできます。