
「セキュリティ研修の依頼先の選び方がわからない」
このようなお悩みを抱える企業担当者様は多いのではないでしょうか。
この記事では、Keysessionの研修コンシェルジュが厳選したセキュリティ研修におすすめの研修会社を11選紹介します。失敗しないための選び方についても解説しているので、ぜひ研修会社選びの参考にしてください。
セキュリティ研修以外も含めたおすすめの研修会社については、以下の記事で紹介しています。
研修会社おすすめ23選!各社の特徴の比較や選ぶ際のポイントを解説
目次 有限会社ティーシーニックは、情報セキュリティを中心に、漏洩対策教育研修を提供している会社です。コンサルタントとしてセキュリティ事故の事故処理や調査をしている講師から、事例に基づいた実践的なセキュリティ対策を学べます。 情報セキュリティ研修では、実際の事例をベースに作成した五十音「情報セキュリティ標語」を使用します。パスワードや盗難、紛失など日常のビジネスシーンにおけるセキュリティリスクを、16のカテゴリーに分類して解説するのが特徴です。 座学と演習の2種類の研修方法があり、基礎知識の習得から応用スキルの向上、多面的な視点からの問題解決能力を養うことを目指します。従業員のうっかりミスや、知らずに行っている危険な行動など、悪意のない無知を防ぎたい企業や、社内や身近でセキュリティ事故が起きた際の、対策案を実際の事例をもとに把握しておきたい企業におすすめです。 刑事技術を専門とする一般社団法人で、元刑事が培った知識とスキルをビジネスや社会生活の改善に活かすことを目指しています。 独自の講演や研修プログラムを提供し、詐欺からサイバー犯罪まで、多岐にわたる専門知識を提供。全国各地から依頼があり、再依頼を受けることが多いのが特徴です。 開催する「刑事塾」は、実践的な知識と技術を民間人にも提供しています。詐欺、業務上横領、背任などの知能犯罪をはじめ、公安・警備・災害対策まで、専門家が直接指導。参加者からは、具体的な事例研究や実践的なスキル習得の場として高い評価を受けています。 一般社団法人日本コンプライアンス推進協会は、企業が直面するコンプライアンス問題への対応を支援することに特化しています。専門的な研修プログラム、資格認定コース、およびCSマーク認定制度を提供し、企業のコンプライアンス体制の確立と強化を図ります。これにより、企業のリスク管理能力の向上と社会的信頼の獲得を促進します。 マイナンバー対策や情報セキュリティ対策など、セキュリティ関連の研修やセミナーも実施しており、累計450社以上と研修の実績も豊富です。。 同協会の研修プログラムは、実践的で体系的なカリキュラムが特徴です。企業内コンプライアンス研修から認定資格講座まで多岐にわたる内容を取り扱い、参加者が現場で直面する様々な状況に対応できるよう具体的なスキルと知識を身につけることを目的としています。 トレノケートは、人材育成を通じて社会に貢献し、全従業員が世界の変化を生み出すことをビジョンとしています。1995年の設立以来、IT技術教育やビジネススキル教育を中心に、世界15の国と地域に拠点を持ち、国際的なパートナーシップを築いている点が特徴です。 セキュリティ研修では、管理者やエンジニアが最新技術を学べる研修から、資格取得を目指す研修、AWSといったサービス別の研修などを実施。 トレノケートの研修プログラムは、新入社員から経営層まで全層をカバーし、ビジネススキルとITスキルの両方を提供しています。特に「教えること」に重点を置いた研修は、実践的なテクニックを学びながら即座に業務に活かせるよう設計されており、内定者やITプロフェッショナルに特化したプログラムが充実しています。 アイ・ラーニングは、多岐にわたるビジネススキルとIT技術の研修を通じて、企業のDX推進を支援しています。研修プログラムは、新入社員から経営層まで、多様な層を対象としており、特にクラウド、セキュリティ、プロジェクトマネジメントに注力しています。同社はカスタマイズ可能な研修を提供し、企業のニーズに応じた人材育成を可能にしています。 ウイルス対策といった一般社員向けの初歩的なものから、暗号化やサーバー構築といった専門的な内容まで、幅広い対象者に向けたセキュリティ研修の実施が可能です。 国家資格である情報処理安全確保支援士の資格更新のための特別講習に認定されるなど、セキュリティ研修において豊富な実績をもつ研修会社です。 TMAコンサルティングは、ドラッカーのマネジメント論を核とした研修を実施するコンサルティング・研修会社です。 ドラッカー関連の研修のみならず、セキュリティに関する研修も実施しています。 過去にEUの個情報保護法であるGDPRに関するセミナーやサイバーセキュリティに関するシンポジウムに登壇するなど、サイバーセキュリティ分野のセミナーや研修の実績が豊富です。 経営コンサルティングを実施していることもあり、経営レベルでサイバーセキュリティに関する研修を実施したいという企業におすすめです。 株式会社アイ・クリエイティブは、大企業から中小企業まで約600社以上の研修実績を誇る研修会社です。専門家集団と連携して様々な業種・分野に対応し、お客様のニーズに合わせたカスタマイズ研修を提供しています 国家資格情報処理安全確保支援の資格取得向けの講座や、情報セキュリティの内部監査に必要な人材育成、コンサルタントとして、外部から監査できる人材の育成など、セキュリティ研修も幅広い対象に実施しています。 セキュリティ監査が可能な人材育成を希望する企業におすすめの、セキュリティ研修を提供する会社です。 セイ・コンサルティング・グループは、IT業界での人材育成を専門とする会社です。特に、新人エンジニアの育成からプロジェクトマネジメント研修まで、幅広いニーズに応える研修プログラムを提供しています。同社は、技術教育だけでなく、人間力を高めることにも重点を置いており、最短60日で新人を一人前のエンジニアに育て上げることを目指しています。また、配属先のアドバイスも行うなど、個々の企業や受講者のニーズに合わせたサポートを提供している点が特長です。 セイ・コンサルティング・グループの研修プログラムは、IT基礎知識からプログラミング、プロジェクトマネジメント、ビジネススキルに至るまで、多岐にわたります。特に、実践的なスキルを身につけることを目的としたカリキュラムが充実しており、Python、Java、AI技術などの最新技術にも対応しています。ヒューマンスキル研修では、コミュニケーションやリーダーシップの向上を目指し、メンタルヘルスやレジリエンス向上など、エンジニアとしてだけでなく、一人の社会人として必要なスキルの習得をサポートしています。これにより、技術的な能力だけでなく、チームで働く上で必要な人間力も身につけることができます。 SPERFICは、顧客のニーズに合わせて多様な提案を行い、最終的な意思決定はクライアントに委ねる。各種事業計画の策定、届出手続き、人材の教育、給与・評価制度の設計など、事業のあらゆる面でサポートを提供。また、全国どこへでも出向き、必要に応じてWeb会議や電話でのサポートも可能。 SPERFICでは階層別、テーマ別、スキル別の研修を提供し、各研修は完全にカスタマイズ可能。新入社員から管理職まで、段階に応じたプログラムを設けており、実際の業務に即した内容に特化。テキストコミュニケーション、ビジネスマナー、チームビルディングなど、具体的なスキル向上を目指す。 IMソリューションズは、伝統企業からベンチャー企業まで、管理職や研修講師の経験を活かした人材育成メソッドを提供しています。決算書と現場の突き合わせによる真の問題特定から、社員を巻き込んだ解決策のプロジェクト結成までをサポート。また、刻々と変化するIT環境への対応やセキュリティ問題の解決も行い、事業存続に必要な支援を提供します。これらのアプローチにより、企業の将来への投資としての価値を提供しています。 IMソリューションズの研修プログラムは、初級管理職から上級管理職、メンター研修、新入社員研修、情報セキュリティ研修、創業研修まで多岐にわたります。これらの研修は、管理職の基本からコミュニケーション、リーダーシップの発揮方法、部下のマネジメントと目標設定に至るまで、具体的なスキルアップを目指す内容が組み込まれています。また、情報セキュリティの基礎や最新動向について学ぶことができ、企業が直面する様々な課題に対応するための実践的な知識とスキルを提供します。個別企業の要望に応じたカスタマイズが可能で、全国どこでも対応しています。 株式会社CoCoDigiは、「Communication(コミュニケーション), Comfort(コンフォート), and Digital(デジタル)」の造語から名付けられました。デジタル技術を活用して、人々の生活をより便利に、そして快適にすることを目的としています。特に、家族間や職場でのコミュニケーションの向上、仕事の効率化、子どもたちの教育においてデジタルツールの活用を推進しています。これらの活動を通じて、デジタルの力で社会に新たな価値を提供し、人々の幸せを追求しています。 株式会社CoCoDigiの研修プログラムは、初心者から専門家まで幅広い層を対象に、デジタル技術の理解と活用を目的としています。パソコン、スマートフォン、SNS、AIなどの最新技術に関するセミナーを提供し、日々の生活やビジネスにおけるデジタル技術の活用方法をわかりやすく教えます。企業や団体向けのカスタマイズされた研修も行い、実践的なスキルの習得を支援しています。これにより、参加者はデジタル技術を活用して、仕事の効率化や新たな価値創出につなげることができます。セキュリティ研修のおすすめ研修会社11選
会社名
研修 / 研修の特徴
所在地
研修の種類
東京のセキュリティ研修
有限会社ティーシーニック
セキュリティ対策と独自の情報セキュリティ「かんたん」の創造。
東京都江戸川区南篠崎町1-12-17
詳細
一般社団法人日本刑事技術協会
現場経験豊富な元刑事による講演・研修を通じて、刑事技術の民間活用を推進し、国内外で高評価を得ています。
東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント1階
詳細
一般社団法人日本コンプライアンス推進協会
企業に対してコンプライアンスとガバナンスの強化を促進し、専門的な研修と資格認定を通じて実践的な支援を提供。
東京都中央区銀座1丁目3番3号 G1ビル7階
詳細
トレノケート株式会社
長年にわたる実績と専門性が強みで、1500以上の多様な研修コースを提供し、幅広いニーズに応じています。
東京都新宿区西新宿6丁目8番1号 住友不動産新宿オークタワー20階
詳細
株式会社アイ・ラーニング
アイ・ラーニング株式会社は、総合人材育成サービスを提供しており、デジタル人材の育成において業界をリードしています。
東京都中央区日本橋箱崎町4-3 国際箱崎ビル
詳細
静岡のセキュリティ研修
株式会社TMAコンサルティング
ドラッカー理論を基に、成果にこだわり、オーダーメイドのコンサルティングと実践的な研修を提供。
静岡県浜松市中区住吉四丁目1番19号
詳細
株式会社アイ・クリエイティブ
東京都と静岡県を中心に600社以上の研修実績。大手から中小企業まで幅広く対応し、助成金活用でコスト抑制可能。
静岡県沼津市新宿町3-15 萩原ビル
詳細
愛知のセキュリティ研修
セイ・コンサルティング・グループ株式会社
新人からプロジェクトマネジメントまで、技術力と人間力を兼ね備えたプレイングマネージャー育成に特化。
愛知県名古屋市南区平子1-2-10-110
詳細
兵庫のセキュリティ研修
SPERFIC | スペルフィック
SPERFICは、事業選定から開業、運営支援まで全面的にサポートし、クライアントの決定に忠実に対応する柔軟性を持つ。
兵庫県姫路市
詳細
愛媛のセキュリティ研修
IMソリューションズ株式会社
IMソリューションズは、将来予測とアクション計画で成果を上げる企業戦略を提案。
愛媛県松山市山越1丁目20-35
詳細
鹿児島のセキュリティ研修
株式会社CoCoDigi
CoCoDigiは、デジタルを通じて家族や社員、子どもたちの生活を快適にし、コミュニケーションの向上や絆を深めることを目指しています。
鹿児島県鹿児島市田上台1丁目31番1号
詳細
有限会社ティーシーニック
有限会社ティーシーニックの強み
セキュリティ対策と独自の情報セキュリティ「かんたん」の創造。
代表者
新倉 茂彦
所在地
東京都江戸川区南篠崎町1-12-17
電話番号
03-5666-0933
URL
https://www.tcnic.net/
費用
料金はお問い合わせください
研修カテゴリー
セキュリティ研修
一般社団法人日本刑事技術協会
一般社団法人日本刑事技術協会の強み
現場経験豊富な元刑事による講演・研修を通じて、刑事技術の民間活用を推進し、国内外で高評価を得ています。
代表者
森 透匡
所在地
東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント1階
URL
https://j-keiji.org/
費用
料金はお問い合わせください
研修カテゴリー
リスクマネジメント研修セキュリティ研修
一般社団法人日本コンプライアンス推進協会
一般社団法人日本コンプライアンス推進協会の強み
企業に対してコンプライアンスとガバナンスの強化を促進し、専門的な研修と資格認定を通じて実践的な支援を提供。
代表者
津田 晃
所在地
東京都中央区銀座1丁目3番3号 G1ビル7階
電話番号
03-4570-8697
URL
https://www.j-cpa.or.jp/
費用
料金はお問い合わせください
研修カテゴリー
メンタルヘルス研修コンプライアンス研修セキュリティ研修
トレノケート株式会社
トレノケート株式会社の強み
長年にわたる実績と専門性が強みで、1500以上の多様な研修コースを提供し、幅広いニーズに応じています。
代表者
代表取締役社長 早津 昌夫
所在地
東京都新宿区西新宿6丁目8番1号 住友不動産新宿オークタワー20階
電話番号
03-3347-9686
URL
https://www.trainocate.co.jp/
費用
料金はお問い合わせください
研修カテゴリー
研修内製化支援DX研修セキュリティ研修IT研修
株式会社アイ・ラーニング
株式会社アイ・ラーニングの強み
アイ・ラーニング株式会社は、総合人材育成サービスを提供しており、デジタル人材の育成において業界をリードしています。
代表者
代表取締役社長 杉山 真理子
所在地
東京都中央区日本橋箱崎町4-3 国際箱崎ビル
URL
https://www.i-learning.jp/
費用
料金はお問い合わせください
研修カテゴリー
ロジカルシンキング研修エンジニア研修DX研修セキュリティ研修インサイドセールス研修
株式会社TMAコンサルティング
ドラッカー理論を基に、成果にこだわり、オーダーメイドのコンサルティングと実践的な研修を提供。
代表者
代表取締役 浅沼宏和
所在地
静岡県浜松市中区住吉四丁目1番19号
電話番号
053-473-4111
URL
http://www.tma-cs.biz/
費用
料金はお問い合わせください
研修カテゴリー
マネジメント研修財務研修コンプライアンス研修セキュリティ研修
株式会社アイ・クリエイティブ
株式会社アイ・クリエイティブの強み
東京都と静岡県を中心に600社以上の研修実績。大手から中小企業まで幅広く対応し、助成金活用でコスト抑制可能。
代表者
鈴木勝博
所在地
静岡県沼津市新宿町3-15 萩原ビル
電話番号
055-943-7160
URL
http://ai-creative.co.jp/
費用
料金はお問い合わせください
研修カテゴリー
管理職向け研修プロジェクトマネジメント研修リーダー研修セキュリティ研修
セイ・コンサルティング・グループ株式会社
セイ・コンサルティング・グループ株式会社の強み
新人からプロジェクトマネジメントまで、技術力と人間力を兼ね備えたプレイングマネージャー育成に特化。
代表者
代表取締役 山崎 有生
所在地
愛知県名古屋市南区平子1-2-10-110
電話番号
0120-559-463
URL
https://saycon.co.jp/
費用
料金はお問い合わせください
研修カテゴリー
新入社員研修ロジカルシンキング研修メンタルヘルス研修セキュリティ研修レジリエンス研修IT研修問題解決研修
SPERFIC | スペルフィック
SPERFIC | スペルフィックの強み
SPERFICは、事業選定から開業、運営支援まで全面的にサポートし、クライアントの決定に忠実に対応する柔軟性を持つ。
代表者
野中 康史
所在地
兵庫県姫路市
URL
https://sperfic.com/
費用
料金はお問い合わせください
研修カテゴリー
ビジネスマナー研修チームビルディング研修OJT研修マナー研修セキュリティ研修評価者研修店長研修フィードバック研修カスタマーハラスメント研修販売研修
IMソリューションズ株式会社
IMソリューションズ株式会社の強み
IMソリューションズは、将来予測とアクション計画で成果を上げる企業戦略を提案。
代表者
岡本 陽
所在地
愛媛県松山市山越1丁目20-35
電話番号
089-989-1171
URL
https://www.imsolutions.co.jp/
費用
料金はお問い合わせください
研修カテゴリー
新入社員研修セキュリティ研修メンター研修
株式会社CoCoDigi
株式会社CoCoDigiの強み
CoCoDigiは、デジタルを通じて家族や社員、子どもたちの生活を快適にし、コミュニケーションの向上や絆を深めることを目指しています。
代表者
富田 貴子
所在地
鹿児島県鹿児島市田上台1丁目31番1号
電話番号
099-298-1126
URL
https://cocodigi.co.jp/
費用
料金はお問い合わせください
研修カテゴリー
マーケティング研修AI研修セキュリティ研修webマーケティング研修IT研修
企業が抱える課題
ビジネスにインターネットが欠かせない今、セキュリティ対策はすべての企業にとって重要な問題です。ところが、以下のような課題があり、対策が不十分な企業が多いです。
- 自社のセキュリティ対策が遅れている
- セキュリティに詳しい人材がいない
- インシデント発生時の緊急対応が分からない
- 何から着手すれば良いのかわからない
- 高度化するサイバー攻撃の知識についていけない
- 社員のセキュリティ意識が低い
サイバー攻撃の手口は日に日に高度化するため、守る側も知識をアップデートしていかなければなりません。基礎知識から現場で使える実践的な知識まで幅広く網羅するためにも、セキュリティ研修を導入しましょう。
研修の対象者
セキュリティ研修は、内容やレベル別に分かれていることが多いです。主に、以下の2種類に分けることができます。
- システムを利用する一般の社員向け
- セキュリティのプロフェッショナルを目指す専門の社員向け
会社全体のセキュリティ意識を向上させる目的の場合、一般の社員向けのセキュリティ研修を導入しましょう。セキュリティの基本やインターネット、SNSの使い方などから学ぶことができます。
一般的な教養としてのセキュリティとは別に、セキュリティに特化した人材を育成したいなら、専門性の高い研修を導入しましょう。専門的な研修は分野によってさらに細かく細分化されるので、育成計画に合った研修を選ぶ必要があります。
研修の必要性
セキュリティー研修の目的は、意識の向上と情報を守ることにあります。特に最近ではテレワークの増加に伴い、セキュリティー強化は最重要事項になっています。
社員の意識向上のため
「今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫だろう」
「これくらいしても問題ないだろう」
という、少しの気のゆるみが情報漏洩やトラブルを引き起こします。
- 個人情報が書かれているメールを誤送信してしまった
- 顧客情報が入ったノートパソコンを持ち出してしまった
- 企業情報が入ったデータをなくしてしまった
など、人的ミスで起こるトラブルを避けるためにも、一人ひとりの意識を高める必要があります。
誰もがミスをする可能性があることを理解し、自分事として捉える機会を作るのが目的です。
また、セキュリティーが甘いことでトラブルや問題が起こった時、どのような現実が待っているのかを知ることで、責任感を持つことができます。
外部の攻撃から守るため
ウィルスやフィッシング詐欺などから情報を守るためにもセキュリティー研修は必要です。
取引先だと思って開いたメールが詐欺だった、怪しいサイトに間違ってアクセスをしてしまったというような、うっかりミスを防ぐにも、正しい知識と情報が大切。
セキュリティーソフトを使っているから大丈夫!という過信が仇となることもありますので、二重三重にブロックしなければなりません。
研修をおこなうタイミング
研修は開催するタイミングがとても大切で、セキュリティー研修は3つのタイミングでおこなうと効果的です。
入社時
新卒者、中途採用者が入社した時期におこなうと、これからの仕事の中でしてはいけないことが明確になります。
最初にしっかりとルール説明をおこなう、これはセキュリティーに関しても同じです。
昇進時
一般社員と管理職では、セキュリティー管理における役割と責任が変わってきます。これまでと違った視点で管理ができるように、トラブルが起こった時の対処方法も含めて学ぶことが大切です。
部署異動時
部署が変われば扱う情報が変わります。新しい部署のやり方を覚えてもらうためにも、研修で今までと同じ部分、違う部分を明確にして、すぐに対応できるようになってもらう必要があります。
コンピューターの入れ替え時
定期的にコンピュータの入れ替えをおこなっている企業が多いと思いますが、そのタイミングで研修をおこなうのもお勧めです。
新しい機能が追加されたり、画面が変わっても戸惑わないように研修で確認をします。
参加対象者別に見る研修のコンテンツ例
セキュリティ研修にはさまざまなコンテンツが設けられており、それぞれ内容や対象者が大きく異なります。厳密にはプログラムごとに研修内容が異なりますが、大きく分類すると以下の表のようにまとめられます。
対象者 | カリキュラム | 概要 |
---|---|---|
システム利用者 | セキュリティ入門 個人情報保護 セキュリティリテラシーなど |
・情報セキュリティ全般 ・一般業務における個人情報保護意識 |
システム管理者 | インターネットセキュリティ実習 サイバー攻撃対策など |
・セキュリティ保護のためのプログラミング/ネットワーク知識 ・セキュアなプログラミングやファイアウォールの設定 |
CSIRT (セキュリティ事故対応チーム) |
CSIRTに必要な設備・技術・実務の研修 | ・セキュリティインシデント事例・実習 ・ネットワーク監視 ・ログ解析・マルウェア解析などの実践 |
サイバーセキュリティ管理者 セキュリティエンジニア |
サイバーセキュリティ全体像の知識習得・サイバーセキュリティの技術研修 | ・マルウェア感染対策・復旧対策 ・演習や実習などのテクニカル研修 |
セキュリティ関連各種資格受験予定者 | 資格対策 | ・情報セキュリティマネジメント対策 |
また、それぞれの研修プログラムは技術レベルや必要要件に応じて細かく分類されているため、必要なレベルや目的にあった研修プログラムを受講する必要があります。
研修形式別メリット・デメリット
セキュリティー研修は主に3つの形式で開催することができます。それぞれのメリットとデメリットを比べて、適切なものを選ぶようにします。
社内研修 (社内で社員が講師となっておこなう研修方法) |
外部講師 (外部から講師を招いたり、公開講座に参加する方法) |
eラーニング (インターネットを使った研修方法) |
|
---|---|---|---|
メリット | ・自社の特徴に合った内容が可能 ・日程調整が容易 ・部署ごとなど、全員が参加できる体制を作りやすい ・費用が抑えられる |
・専門家から最新の情報を得ることができる ・内容が豊富で必要なものを選べる ・公開講座では他社との交流ができる ・受講者に緊張感が出る |
・個人の都合に合わせて受講日程が決められる ・復習しやすい ・研修会場が不要 ・受講者の理解度に合わせて進められる |
デメリット | ・担当者の負担が大きい ・最新の知識が得られにくい ・受講者の緊張感が薄い |
・自社の特性にあった内容になりにくい ・費用がかかる ・全員参加が難しい |
・受講者のモチベーションと集中力が保ちにくい ・安定したインターネット環境が必要 ・その場で質問ができず、疑問が解決しにくい |
研修効果を上げるポイント
セキュリティ対策研修は、実施の方法によって効果が大きく変化します。セキュリティ対策の隙を作らないためには、研修効果を上げるためにポイントを理解しておきましょう。
全社員を対象に行い当事者意識を醸成する
多くの機器がネットワークに接続している近年では、情報漏えいやサイバー攻撃のリスクはいたるところに存在します。例えば、一般社員やアルバイトスタッフのプライベート利用のスマートフォンやフリーメールアカウントに対して、サイバー攻撃が仕掛けられるケースも珍しくありません。
従って、セキュリティ対策研修は全社員を対象に実施する必要があります。昨今では、セキュリティ対策の甘い箇所を狙って攻撃を仕掛ける手法がサイバー攻撃の主流でもあるため、むしろ一般社員や新入社員に対する研修は必須です。
また、一般社員や新入社員に対しては資料を手渡すのみの簡易な研修で済ませられることも少なくありませんが、リスクの大きさを考えれば、しっかりと研修プログラムを組む必要があります。
受講者が分かりやすい内容にする
研修プログラムは、受講者の階層にあわせて分かりやすい研修内容を設定しなくてはなりません。
例えば、社会人経験のない新入社員を対象とする研修プログラムに関しては、個人情報の漏えいがどのようなリスクにつながるのか?プライベート所有のスマートフォンがなぜ情報漏えいのリスクにつながるのか?など、身近なことからそもそものセキュリティ対策の必要性・重要性を説いていく姿勢が必要です。
あるいは、IT機器の操作を苦手とするシニア層への研修の場合は、複雑な横文字を使用しないことも要求されます。
情報セキュリティは非常に難しいテーマではあるものの、受講者にあわせて分かりやすい研修プログラムを設定しましょう。
定期的に開催する
情報セキュリティプログラムは、頻度や実施時期も重要です。その理由は、以下のとおりです。
- サイバー攻撃の手口やセキュリティ対策の方法は日々進化しており、最新の情報を学ばないと適切な対応が取れないことがある
- 人事異動や新入社員入社などのスタッフの入れ替えが絶えず起こるため、定期的に研修を実施することで常にセキュリティ対策の意識レベルを保つ
- 研修の実施から日数が経過すると、社員一人ひとりの危機管理意識が薄れていくため、定期的に意識を高める必要がある
セキュリティ管理者は、スタッフの階層にあわせて研修実施の時期や頻度を設定してください。
自社の特徴にあった内容と形式を学ぶ
社内で扱っている情報、管理方法にあった内容の研修をおこなうことが重要です。人気の内容だとしても、自社のやり方に沿っていないと実践できませんし、新しい機械やソフトの導入が必要になるなど、出費と手間ばかりが増えたという結果になりかねません。
また、起こり得る可能性があるトラブルを想定して、予防方法、対策方法を学ぶことも必要です。どのような状況、環境であっても個々がしっかりとセキュリティーの重要性と、新しい知識を持って対応できるようになることが大切です。
研修についてよくある質問
この章では、セキュリティ研修についてよく寄せられる質問とその回答をまとめています。よくある質問を参考にすることで、研修プログラムを設定する際の参考にしていただけたら幸いです。
今、最も注意しなくてはならないサイバー攻撃の手法は?
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が発表している「情報セキュリティ10大脅威 2021」によると、企業におけるセキュリティ被害のワースト3は以下のとおりです。
1位:ランサムウェア(身代金攻撃):ランサムウェアに感染したPCは、ロックされ操作不能になります。犯行グループは、ロックを解除する要件として金銭などを要求するという手口をとります。
2位:標準化攻撃:特定のスタッフの上司や取引先になりすまして、メールなどでアプローチをしてくる手口です。
3位:テレワーク対象者や在宅勤務者のネットワークを狙った攻撃:セキュリティの甘い個人のネットワークを狙ったサイバー攻撃が流行しています。
ただし、セキュリティ対策は隙を見せないようにあらゆる対策を講じる必要があります。件数の多いサイバー攻撃の対策を優先して重視することは重要ですが、そのほかのリスクについてもケアを怠らないようにしましょう。
セキュリティ研修はカスタマイズできますか?
一般的に個別研修であれば、情報のカスタマイズは可能な場合が多いです。セキュリティ対策の一般論を自社の取引先やネットワークに落とし込むことは重要なポイントなので、研修会社に相談すると良いです。
研修にPCの持参は必要?
セキュリティエンジニアや情報管理者向けのセミナーのなかには、PCの持参が必要な研修が少なくありません。あるいは、研修の内容にかかわらず、大半のプログラムがオンライン研修やeラーニングの形で提供されています。
このとき、PCの持ち出しやオンラインでの接続について懸念される方もみえますが、大半の研修会社では安全に研修が受講できるようにセキュリティレベルの高い通信手段を用いて通話や情報共有をしています。したがって、一般的にPC持ち込み・もしくはオンラインで安全に研修が受講できると考えて問題ありません。
セキュリティ研修と一緒に実施を検討したい研修
これらの研修を組み合わせることで、技術的なスキルだけでなく、組織全体としてのセキュリティ対策を強化し、より広範な視野でのリスク管理を行うことができます。
内部統制研修
セキュリティ研修が技術的な防御策や個々の対応方法を扱うのに対し、内部統制研修は組織全体のリスク管理と監視プロセスを強化します。セキュリティインシデントを防ぐための組織的な対策と内部統制の強化は互いに補完し合います。
KeySessionでは貴社の内部統制研修導入をお手伝いをいたします。
リスクマネジメント研修
セキュリティの問題は多くの場合、リスク管理の枠組みの中で扱われます。この研修を受けることで、セキュリティリスクを特定、評価、そして対応するための戦略を学ぶことができ、組織の安全性を全体的に向上させることができます。
KeySessionでは貴社のリスクマネジメント研修導入をお手伝いをいたします。
倫理研修
セキュリティ違反はしばしば倫理的な問題に関連しています(例:データの不正利用)。倫理研修を受講することで、従業員は正しい行動基準を学び、セキュリティポリシーの遵守に対する意識が高まります。
KeySessionでは貴社の倫理研修導入をお手伝いをいたします。
クレーム対応研修
セキュリティ事件後のクレーム対応は企業の信頼を保つために不可欠です。この研修を通じて、セキュリティ違反が発生した場合の顧客対応やクレーム処理の技術を向上させることができます。
KeySessionでは貴社のクレーム対応研修導入をお手伝いをいたします。
セキュリティ研修会社を比較して依頼先を検討しよう
最適なセキュリティ研修の選定は、KeySessionにお任せください。
専門的な知識と経験を持つ我々が、貴社のニーズに合わせた最良の人材育成・研修会社をご提案します。