「倫理研修を実施する目的は?」「おすすめの倫理研修を知りたい」
企業の倫理観やコンプライアンス違反を心配している経営者や責任者の方は、上記のような疑問を感じているのではないでしょうか?この記事では、倫理研修の目的やカリキュラム例、おすすめの倫理研修について詳しく解説します。
この記事でわかること
- 倫理研修とは
- 倫理研修のカリキュラム例
- おすすめの倫理研修
倫理研修は複数の研修会社が実施しており、その中から自社に適した一社を選ぶのは大変です。そこでおすすめなのが、キーセッションを利用する方法です。
キーセッションでは、複数の研修会社の中から、貴社に最適な研修会社やカリキュラムをご提案します。相談は無料のため、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
倫理研修とは
倫理研修とは、主に自社の社員を対象として、社内外で行動する際の倫理的な基準や価値観を学んでもらう研修です。
近年、社員によるコンプライアンス違反や不祥事が増加傾向にあり、企業に高い社会的な責任が求められるようになりました。そうした中で、社員に正しい倫理観をあらためて理解してもらえる倫理研修の需要が増えています。
倫理研修では、さまざまーススタディをもとに、正しい判断をするためのフレームワークを学びます。
倫理研修で、組織として正しい倫理観を共有し、企業の信頼やブランド力を高めていきましょう。
倫理研修が注目されている背景
倫理研修は、以下の3つの理由から注目されています。
- 企業の社会的な責任が高まっている
- コンプライアンス違反が増加している
- コンプライアンス違反のリスクが高まっている
それぞれの理由を見ていきましょう。
企業の社会的な責任が高まっている
倫理研修が注目されている背景として、企業の社会的な責任が高まっていることが挙げられます。近年、企業は利益追求以外に、社会的な責任を果たすことも求められています。
社会的な責任を果たすためには、倫理観の深い理解が不可欠です。しかし、多くの企業では企業倫理の認識不足が顕在化しており、倫理研修の必要性が高まっています。
コンプライアンス違反が増加している
倫理研修が近年注目される背景として、コンプライアンス違反の増加も影響しています。コンプライアンス違反が増加傾向にある要因として、ビジネスモデルや取引の形態が多様化していることが挙げられます。
たとえば、SNSやオンラインでのビジネスが増加したことにより、個人情報流出や情報漏洩などの問題が生じるようになりました。
このような、新しいモデルのビジネスや取引形態に企業が対応できておらず、コンプライアンス違反が多発している状況です。
違反を減らすためには、社会で求められている動きにあわせて、倫理研修で社員の意識や価値観を統一する必要があります。
コンプライアンス違反のリスクが高まっている
コンプライアンス違反のリスクが高まっていることも、倫理研修が重要視される理由です。
コンプライアンス違反をすると、法的な罰則に加えて、ブランドイメージのダウンも免れません。さらに、再発防止にはコストがかかる上、一度悪化したイメージを回復するのはなかなか困難です。
インターネットやSNSが普及した現代では、コンプライアンス違反が及ぼす企業へのダメージは計り知れません。このような背景から、現代において倫理研修の重要性が高まっているのです。
コンプライアンス違反を未然に防ぐためには、倫理観以外にも、コンプライアンスへの理解が欠かせません。社内でコンプライアンスの意識や価値観の共有を目的とした研修を検討している方は、以下の研修ページもチェックしてみてください。
⇒コンプライアンス研修倫理研修の目的・効果
企業が倫理研修を実施する目的や効果は、以下の2つです。
- 企業としての信頼や価値を高める
- 罰則などの経営リスクを回避する
それぞれ詳しく解説します。
企業としての信頼や価値を高める
倫理研修の目的は、企業としての信頼や価値を高めることにあります。
倫理観を高めることで、企業として正しい行動や選択ができます。倫理的に正しい選択ができることで、結果として企業の信頼や価値を高めることにつながるでしょう。
企業としてのブランドイメージや社会的な信頼を向上させるためにも、倫理研修は重要です。
罰則などの経営リスクを回避する
倫理研修を実施することで、罰則などの経営リスクを回避することも可能です。倫理観の欠如により、コンプライアンス違反につながるのはよくある事例です。
コンプライアンス違反をしてしまうと、法的な拘束や罰則に加えて、社会的な信用も低下します。研修では、倫理的に正しい選択ができるようにフレームワークを学ぶことで、適切な行動を選択できます。
社員一人ひとりが倫理的に正しい判断ができることで、罰則や社会的な信用低下などの経営リスクを未然に防げるのです。
倫理研修のカリキュラム例
倫理研修のカリキュラム例の一つとして、以下の「21世紀におけるコンプライアンス研修」の内容を紹介します。
セッション | 内容 |
---|---|
21世紀におけるコンプライアンス | 今やコンプライアンス=法令遵守ではない コンプライアンスの定義が変わった歴史 公的な組織におけるコンプライアンスとは 私たちにに求められる強い倫理観と利害関係者への信頼確保 |
コンプライアンス違反やミスはなぜ起こるのか・対応策 | ミスや違反の原因 コンプライアンスの方程式 組織の取り組み 人間はミスやルール違反をする生き物 不正のトライアングル 実際の事例の考察 知識・認識・意思・感性 |
組織的要素と個人的要素が絡み合うケース 事例考察 | 個人、組織、その両方がからみあった問題にどう対処していけばいいのか、事例を考察し、報告や情報共有の重要性を理解します。 JR福知山線の事故/六本木ヒルズ回転ドア事故の背景 |
コンプライアンス違反を防ぐための情報共有 | 報告・連絡・相談 実習ワーク 話の構成要素と組み立て方 |
あなたのストレスタイプ分析 | ストレスタイプを分析し、ミスを犯さないようにしていくかタイプ別に解説します。 |
これから半年に向けてのアクションプラン | 本日学んだことをどう活かしてこれから半年やっていくのか、アクションプランを作成することで明確にします。 |
まとめ | 最後に倫理観と正義感をもつためには、プロ意識、問題意識、当事者意識、美意識をもって仕事に対して取り組む姿勢を高めていくことが大事であることを説く。 |
おすすめの倫理研修
おすすめの倫理研修は、以下の2つです。
- 「21世紀におけるコンプライアンス研修」サミット人材開発株式会社
- 「実例を交えて学ぶコンプライアンス研修」株式会社モチベーション&コミュニケーション
それぞれの研修について、詳しく解説します。
「21世紀におけるコンプライアンス研修」サミット人材開発株式会社
「21世紀におけるコンプライアンス研修」では、現代のコンプライアンスにあわせて正しい行動ができるように目指す研修です。
2000年代以降、単に法令を守るだけではコンプライアンス違反を免れない状況になりました。法令遵守では防げないコンプライアンス違反を避けるため、過去の事例をもとに、倫理的に正しい行動がとれるようなカリキュラムとなっています。
また、コンプライアンス違反がなぜ起きてしまうのかを、心理学や実験結果、脳の研究をもとに解説するため、納得感を感じながら学べるのも魅力です。
現代におけるコンプライアンス違反の理解を深めて、経営リスクを軽減したい方にはおすすめの研修です。
法令遵守だけでなく、倫理観と利害関係者への信頼を深める方法を学びます。小菅昌秀講師のリードで、不祥事の原因と防止策、実際の事例分析、そして個人と組織が直面するコンプライアンス問題への対処法を深掘りします。コンプライアンス違反が起こる心理的背景や、事故の事例を用いた実践的な学びを提供し、研修を通じてストレス管理法も学びます。
「実例を交えて学ぶコンプライアンス研修」株式会社モチベーション&コミュニケーション
「実例を交えて学ぶコンプライアンス研修」では、身近に起きた事例を交えコンプライアンスについてわかりやすく学べるのが特徴です。
昔は、コンプライアンス違反は法令遵守していれば未然に防げていました。しかし、現代においては、企業への社会的責任の増大にあわせて、法令を守るだけではコンプライアンス違反を防げなくなっています。
そこで、本研修では身近に起きた事例をもとにしながら、実践重視でコンプライアンスについて学びます。実践を重視することで、社員一人ひとりが自分ごととしてコンプライアンスについて学べるのが魅力です。
コンプライアンス違反の起きない組織づくりや、正しい価値観や倫理観の共有を目指したい方に、おすすめの研修です。
コンプライアンス=法令遵守ですが、近年はCSR=企業の社会的責任まで考えなければならなくなりました。コンプライアンスは多様化しているのです。本研修では、身近に起こった実例を交え、コンプライアンスについてわかりやすくお伝えいたします。
倫理研修の対象者
倫理研修の対象者は下記の通りです。
- 一般企業の社員
- 医療関係者・看護師
- 介護士
- 社労士
それでは、対象者について詳しく解説します。
一般企業の社員
近年では企業にも社会的責任を果たすことが求められていることから、一般企業も倫理観を学ぶ必要があります。
また、倫理観や価値観は社内全体で統一する必要があるため、一般社員のみならず管理職や経営者も倫理研修を受講することが重要です。
SNSやインターネットにおける個人の行動のリスクは増大しています。コンプライアンス違反による経営リスクを軽減するためにも、社員一人ひとりが正しい判断がとれるように倫理研修で学びましょう。
医療関係者・看護師
看護師や医療関係者は利用者と密接に関わるため、倫理研修で適切な行動を学ぶことが重要です。
看護師は常に、以下の7原則にもとづいて行動を選択します。
- 自立の原則
- 善行の原則
- 無害の原則
- 正義の原則
- 誠実の原則
- 忠誠の原則
- 効用の原則
上記の7原則を学び行動することで、相手を尊重した支援が可能になります。とくに新人はまだ倫理観については未熟であるため、看護師の現場では倫理研修が重要です。
介護士
介護士は利用者の身体に直接触れる仕事であるため、倫理が非常に重要です。倫理観が欠如することで、介助を受ける側が不利益を受ける可能性があります。
たとえば、倫理観が欠如している場合、本人の自立を促す行動を優先せずに自分都合で介助してしまうなどの問題が起こります。
倫理研修で介護士として適切な倫理観を学ぶことで、専門性の高い介護が可能になるのです。
社労士
社労士は職業倫理を維持するため、5年に1回は倫理研修を受けることが義務付けられています。研修は義務のため、研修を受講しない場合には、処分の対象となる可能性があります。
社労士において職業倫理とは、仕事の根幹にかかわる部分のため、5年に1回は必ず受講しましょう。
倫理研修を実施して企業の価値を高めよう
今回は、倫理研修の目的や効果、おすすめの倫理研修について解説しました。近年は企業のスキャンダルや不祥事による問題が増加しており、倫理やコンプライアンスの重要性は高まっています。
そのため、倫理研修で社員一人ひとりが適切な倫理観を身につけ、正しい行動や言動をとることが重要です。
キーセッションでは、あらゆる業種や職業にあわせて、適切な倫理研修のカリキュラムを紹介します。相談は無料のため、気になる方はお気軽にご相談ください。