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「ビジネスマナー研修を実施するとどんな効果があるの?」「おすすめのビジネスマナー研修を知りたい」
このような疑問を抱えている経営者や人事担当者も多いのではないでしょうか。
この記事では、ビジネスマナー研修の効果やおすすめのビジネスマナー研修、ビジネスマナー研修の選び方について紹介していきます。ビジネスマナー研修の実施を検討している方は、ぜひご一読ください。
この記事でわかること
- ビジネスマナー研修の効果
- おすすめのビジネスマナー研修
- ビジネスマナー研修の選び方
ビジネスマナー研修を実施することで、企業のイメージ向上や顧客満足度の向上が期待できます。そのような成果を得るためには、ビジネスマナー研修の内容や講師の質が重要です。しかし、数ある研修会社の中から、質の高い研修を選ぶのは難しいでしょう。
キーセッションでは、複数の研修会社の中から、良質かつ貴社の目的・予算に応じた研修会社をご提案します。相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
目次
ビジネスマナー研修とは何をする研修?
ビジネスマナー研修とは、座学やロールプレイングを通してビジネスパーソンに必要なマナーを習得する研修のことです。
ビジネスマナーは、社会人に求められる最低限のマナーです。ビジネスマナーがなっていないと、取引先に不信感を抱かれたり、悪い印象を与えてしまう恐れがあります。
ビジネスマナー研修は、新入社員や若手社員を対象に実施することが一般的ですが、中堅社員や管理職を対象に実施するものもあります。社会人として働く以上、どのような立場であってもビジネスマナーを適宜見なおすことは大切です。社員全体が抜かりなくビジネスマナーを身につけていることは、企業イメージの向上にもつながります。
ビジネスマナー研修の目的・効果
ビジネスマナー研修の目的・効果は以下の3点です。
- 取引先との信頼関係を構築する
- 企業のイメージを向上させる
- 社内コミュニケーションを円滑にする
それぞれ解説していきます。
取引先との信頼関係を構築する
ビジネスマナー研修の目的の一つは、取引先の信頼関係を得ることです。
取引先と関係を築く際に、第一印象はとても重要です。第一印象は立ち振る舞いや服装などの細かい要素によって左右されるため、社会人には洗練されたマナーが求められます。相手に「この人になら仕事を依頼しても大丈夫だ」という安心感を与えられると、はじめての取引でも信頼関係を築きやすいです。
企業のイメージを向上させる
ビジネスマナー研修に期待できるのは、企業のイメージを向上させる効果です。
ビジネスマナーを備えた社員が社外の人と接することで「この企業の社員は誠実だ」という印象を与えられます。社員が誠実だという評判が広まれば、企業イメージの向上や他社との差別化につながります。
たとえ短期的な取引や売上に結びつかなかったとしても、誠実な印象を与えることは企業の評判を底上げするきっかけになるのです。
社内コミュニケーションを円滑にする
ビジネスマナー研修には、社内のコミュニケーションを円滑にする目的もあります。
すべてのビジネスマナーの根幹にあるのは、相手を尊重する「思いやりの気持ち」です。研修を通じてその心を学ぶことで、社内外問わず、相手を敬った気持ちのいいコミュニケーションが取れるようになります。
円滑なコミュニケーションを促進し、チームワークが強化されれば、業務の生産性も向上させられます。
ビジネスマナー研修のカリキュラム例
ビジネスマナー研修のカリキュラム例は、以下の通りです。
【対象者】
・入社半年以内の新入社員
【目指すゴール】
1.社会人として基本となる言葉遣いとマナーを身につける
2.企業を代表する社員としての自覚をもつ
3.円滑に業務を進めるためのコミュニケーション方法を知る
カリキュラム | 内容 |
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講義(座学) | ビジネスマナーの基礎知識を座学で学びます。
・新入社員としての心構え ・正しい敬語の使い方 ・職場で求められる報連相とは |
トレーニング | ビジネスに必要な所作を実際に行うことで体得します。
・正しいお辞儀の仕方 ・自然な笑顔の作り方 ・聞き取りやすい発音や滑舌の練習 |
ロールプレイング | 現場でのやりとりを模擬的に体感します。
・名刺交換 ・電話応対(電話をかける・受ける) ・来客の案内と茶菓の出し方 |
ビジネスマナー研修のラインナップ
おすすめのビジネスマナー研修は、下記の5つです。
- 【新社会人向け基礎講座】ビジネスマナー & ほうれんそう研修
- これからの時代に活躍するために必要なオンラインマナー研修
- 明日から実践できる接客・接遇力向上ホスピタリティ研修
- 【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修
- テレワーク・ウェブ会議や商談で好印象を与える【Web映えする話し方実践研修】
それぞれの研修の内容について紹介します。
「【新社会人向け基礎講座】ビジネスマナー & ほうれんそう研修」株式会社PDCAの学校
株式会社PDCAの学校が実施している「【新社会人向け基礎講座】ビジネスマナー & ほうれんそう研修」は、ビジネスマナーの基礎を2日間で習得する新社会人向けの研修です。毎年約2000名の新社会人に対して行われています。
研修の1日目はビジネスマナーが習慣化するまで実践するカリキュラムです。最初に、なぜマナーが大切なのかをしっかりと理解できる講義を行い、そのうえで来客対応や企業訪問ができるようになるまで繰り返し練習します。
2日目は報連相(ほうれんそう)について学ぶカリキュラムです。こちらも、なぜ報連相(ほうれんそう)がビジネスにおいて重要なのかについてしっかりと理解するところから始まります。ケーススタディやロープレ、ヒアリングトレーニングなど、体験を通じて学ぶことに重点が置かれています。
受講を決めた企業に理由を聞くと、「株式会社PDCAの学校の営業担当者が新卒とは思えない立ち振る舞いやプレゼンテーション能力を持っていたため」という声が聞かれます。「自社の社員にも同じようなスキルを身につけてほしいとの思いで受講した結果、期待通りの成果がでた」との評価を得ています。
株式会社PDCAの学校の一番の特徴は、研修運営会社の生命線ともいうべきノウハウや情報について、かなり詳しい内容まで無料で公開していることです。受講を検討している企業にとって発注を決めるための情報が多く、納得した上での依頼が可能です。
たとえば、企業ホームページにはコラム掲載ページがあり、掲載記事は数百にのぼります。内容は「新人教育のコツ教えます!ポイントはチェックシートを作成すること」や「新卒教育で一番に行いたい報連相について」など今すぐ参考になるものばかりです。
また、オンラインでの無料セミナーを随時開催しており、過去のセミナー動画を無料で視聴できます。
【新社会人向け基礎講座】ビジネスマナー & ほうれんそう研修 (2日間)
毎年 2000 名に対して研修を行うセールスの学校の新研修「新社会人向けビジネス基礎講座:ビジネスマナー & ほうれんそう研修」です。知識学習ではない実践トレーニングでビジネスの基礎を2日間で習得します。
「これからの時代に活躍するために必要なオンラインマナー研修」株式会社かんき出版
リモートワークの普及により、画面越しのコミュニケーションが急増しました。現状はオンラインツールの使い方を覚えるだけの状態でオンライン商談や打合せ、会議をさせている企業が多いです。しかし、オンラインにも対面でのコミュニケーションと同様に「ビジネスマナー=ルール」が存在します。
この研修では、90分~4時間でこれからの時代に活躍するために必須のオンラインマナーを学べます。オンラインマナーを身につけ、他社に差をつけましょう。
株式会社かんき出版は、ビジネス書・自己啓発書に特化した出版社ならではの著者ネットワークを活かし、クオリティの高い研修カリキュラムを提供しています。十分なヒアリングで企業様のニーズを見極め、最適な講師・研修をコーディネート可能です。
これからの時代に活躍するために必要なオンラインマナー研修 ( 90分~4時間)
リモートワークの普及により、画面越しのコミュニケーションが増加しています。対面でのコミュニケーションと同様、画面越しの場面においても「ビジネスマナー=ルール」が存在します。オンライン環境で相手とのスムーズなコミュニケーションを取るための入り口である”オンラインマナー”を学びます。
「明日から実践できる接客・接遇力向上ホスピタリティ研修」ザ・ホスピタリティチーム株式会社
ザ・ホスピタリティチーム株式会社が実施する「明日から実践できる接客・接遇力向上ホスピタリティ研修」は、接客・サービス品質を上げることで企業価値やブランド力を高め、競合他社との差別化を図りたいと考えている企業向けの研修です。すべての階層を対象に、3時間もしくは6時間のカリキュラムを提供しています。
ただマニュアルやマナー、立ち居振る舞いを覚えるのではなく、ホスピタリティの本当の意味を理解するように促します。そのうえで、実際にホスピタリティを接客・接遇に活かせるようになることが目的です。
一方的に知識を詰め込むような講義ではなく、ロールプレイングやワークショップを実施します。自らの気づきを与えることで、主体的に考えて行動できる社員の育成を実現しています。
以下は受講した企業からの感想です。
「みんなで話し合う時間もあったので、研修終了後も話し合いをする習慣が生まれ、よいチームワークをつくることに役立つ研修だった。」
「お客様がしてほしいことを考えたり、相手に伝えるためのトレーニングを実際に行うことで、主体性を身につけられる研修だった。」
ザ・ホスピタリティチーム株式会社の一番の特徴は、ホスピタリティをただ単に「お客様に対してのおもてなし」と捉えるのではなく「相手へのことを考え、思い、行動すること」として意識し、サービス業を中心に経営支援をしている点です。
研修の提供だけではなく、サービス改善支援のコンサルティングやマネジメント向上セミナーなどを手がけています。そのような事業で培ったノウハウがビジネスマナー研修にも最大限活かされています。
明日から実践できる接客・接遇力向上ホスピタリティ研修 (3時間 または 6時間)
本研修ではホスピタリティを深く理解し、ホスピタリティを接客・接遇に生かす具体的な方法を、一方的な講義ではなく、ロールプレイングやワークショップを通じて気づきを得ながら楽しく学びます。
「【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修」株式会社ノビテク
株式会社ノビテクが実施している、「【しごとっち】シゴト体験ビジネスゲーム型研修」は、ボードゲームなどの慣れ親しんだゲームの要素を取り入れた、ワーク中心の研修プログラムです。
研修は、架空の会社「TOY COMPANY」に入社するところからスタートします。プレゼンして稟議を取り、売上1位を目指すビジネスシミュレーションを通して、リーダーシップやチームビルディング、コミュニケーション能力を体得していきます。圧倒的な世界観を伴ったアクティビティで「やってみたい」「面白そう」と感じられる体感型の研修です。
参加者は、業務指示を受けて一定の条件のもとで成果物を作成します。さらに、その過程に現場で起こりうるトラブル(仕掛け)を組み込むことで、現場に近い状態でのPDCAを学び、より実践的なスキルを習得できるのです。
音や映像、ツールなどバンダイナムコゲームスのノウハウが詰め込まれたゲームであるため、受講者が自身の素の特性を出しながら夢中になって取り組めます。素の特性を表して取り組むことで自身の課題が明確になり、行動改善にも役立ちます。
研修は、「より身につくこと」「学習効果が高まること」が大切です。ゲームメソッドの「思わず夢中になる仕組み」を活用した演習で、現場で活きるビジネススキル・マインドの定着を図ります。
架空の会社に入社し、社員になりきって仕事を体感することで、さまざまな気づきが得られるビジネスゲームです。ゲームメソッドの「思わず夢中になる仕組み」を活用し、演習を繰り返し行うことで、現場で実践できるビジネススキル・マインドの定着を図ります。
「テレワーク・ウェブ会議や商談で好印象を与えるWeb映えする話し方実践研修」株式会社モチベーション&コミュニケーション
近年、テレワークやウェブ会議が急速に広がりましたが、「オンラインでの会話に苦手意識がある」「きちんと自分の意見が伝わっているのか不安だ」と感じる人が増えています。「テレワーク・ウェブ会議や商談で好印象を与えるWeb映えする話し方実践研修」では、そんなオンラインの場での効果的な話し方について90分で学べます。
- 画面越しの印象はどうやって決まるか
- 姿勢や表情でよい印象を与える方法
- わかりやすい、伝わりやすい話し方のポイント
- 説明上手な人が実践している話の「型」とは
- 好印象かつ伝わる話し方の実践練習
このような内容を通して、オンライン会議・商談などで大事にすべきポイントをつかみ、相手も自分も快適なコミュニケーションができる状態を目指します。
株式会社モチベーション&コミュニケーションは、多くの企業が抱える「社員のモチベーションに関する課題」に根本からアプローチするカリキュラムが特徴です。難しい理論を伝えるのではなく、社員自らが現場で実践できることを重視したプログラムは、多くの上場企業も取り入れています。仕事への前向きな姿勢を引き出し、社員一人ひとりの行動変容を促すことはもちろん、職種・勤務年数・役職に応じた幅広い研修内容から最適なものをご提案します。
テレワーク・ウェブ会議や商談で好印象を与える【Web映えする話し方実践研修】 (90分)
オンラインの会話で印象がバツグンによくなる「伝わる話し方」を学びます。オンラインでの会話力をアップさせて、上司との打ち合わせ 、社内の会議、お客様との商談を快適に実施できるようになります。
ビジネスマナー研修で学べる内容
ビジネスマナー研修の内容は、大きく分けて下記の4つです。
- 身だしなみ
- 言葉遣い
- 電話・メール
- 立ち振る舞い
それぞれ具体的にどのような内容を学ぶのか紹介していきます。
身だしなみ
ビジネスマナー研修では、相手の印象を左右する身だしなみについて学びます。
具体的には、下記の3つです。
- 服装や髪型
- 表情と話し方
- 姿勢やお辞儀の仕方
服装や髪型
ビジネスマンの服装はスーツが一般的ですが、節電やクールビズの影響でカジュアル化している傾向があります。ただし、クールビズやオフィスカジュアルが失礼にあたる場合もあるので、研修ではシーンごとに適した服装を理解します。髪型についても同様に、流行に流されないようビジネスマンに相応しい基準を押さえましょう。
表情と話し方
印象をよくするための表情や話し方をマスターします。険しい表情や乱暴な話し方をすると、どんなに外見を整えても相手は不信感を抱きます。話しやすい雰囲気をつくる笑顔や丁寧な話し方が、円滑なコミュニケーションのポイントです。
姿勢やお辞儀の仕方
美しい立ち方や座り方、姿勢、お辞儀の仕方を学びます。とくにお辞儀は、会釈に使うものや謝罪に使うものなど、場面によって種類が異なります。相手に気持ちを伝える大切な作法なので、違いを理解したうえで使い分けられるようにしましょう。
言葉遣い
ビジネスマナー研修では、ビジネスパーソンとして欠かせない、正しい言葉遣いを習得できます。
研修で学ぶ言葉遣いは、具体的に以下の3つです。
- 敬語
- ビジネス用語
- 商談における会話術
敬語
尊敬語、謙譲語、丁寧語の正しい使い方を学びます。自分に尊敬語を使ったり、相手に謙譲語を使ったりする些細な間違いが、先方の機嫌を損ねトラブルを起こす場合もあります。よく耳にする敬語が実は誤った使い方である場合も多いので、正しい知識を頭に入れておくことが大切です。
ビジネス用語
日常で使う機会がなくても、仕事の場では当たり前に使われるビジネス用語は数多く存在します。とくに新入社員は、あらかじめビジネス用語を学んでいないと、会議や打ち合わせの内容に付いていけないこともあります。
研修を通じて、ビジネスの場で頻出するビジネス用語を把握しておきましょう。
商談における会話術
商談をスムーズに進めるための会話術を身につけます。ビジネスの場だからといえ、仕事の話ばかりでは堅苦しくなり、相手と距離を縮めて良好な関係を築くことが難しくなります。適度な雑談を織り交ぜながらビジネスの話を広げる会話術は、仕事で成果を出すためにも習得しておきたいスキルです。
電話・メール
ビジネスマナー研修では、コミュニケーションを取る上で必要な電話・メールに関するマナーも学びます。加えて、近年では多くの企業で導入されているSNSにおけるマナーも知ることができます。
- 電話対応
- メール対応
- SNSの使い方
電話対応
電話の取り方や要件の聞き方、別の社員への取り次ぎ方などを身につけます。電話では、部署や名前の伝え方などの話す内容はもちろん、話すスピードや声のトーンにも気を配らなければなりません。電話越しの声は対面よりも聞き取りづらいので、自分の話し方の特徴を理解して、伝わりやすい話し方を練習しましょう。
メール対応
ビジネスにおけるメールのマナーや、基本の型などを身につけます。普段友人などとやり取りするメッセージとは異なり、ビジネスメールにはルールやマナーがあります。よく使う表現や基本構造を覚えて、わかりやすく好印象なメールをスムーズに作成できるようになりましょう。
SNSの使い方
ビジネスマナー研修は、チャットツールなどのSNSの使い方にも対応しています。近年導入をはじめた企業も多いため、新人だけでなく、ベテラン社員を含めた講習がおすすめです。メッセージのマナーをはじめ、業務を効率化する機能や情報漏洩のリスクを下げる使い方などを身につけます。
立ち振る舞い
ビジネスマナー研修では、ビジネスの場における立ち振る舞いも学びます。具体的には、以下の3つです。
- 名刺交換
- 席順
- 訪問
名刺交換
受け取り方や交換する順番など、名刺交換における基本的な作法を学びます。名刺交換は、ビジネスマンとしての自分を紹介する場です。きっちりとした作法で挨拶することで、自分の名前や所属とともに、よい印象を与えて覚えてもらう機会になります。
席順
食事会や車の相乗りにおける正しい席順の知識を習得できます。席順のマナーは自然に身につくものではなく、学んで覚えるしかありません。接待にもかかわらず自分が上座に座ってしまうような失態をしないためにも、必ずマスターしましょう。
訪問
お客様や取引先に訪問する際のマナーを身につけられます。アポの取り方から訪問時間の決め方やノックの仕方、挨拶の仕方や靴の脱ぎ方など、訪問時に必要なマナーは多くあります。ワークを通して、繰り返し練習を重ねることがおすすめです。
【対象者別】ビジネスマナー研修で学ぶべき内容
ビジネスマナー研修で学ぶべき内容は、下記の通りです。
- 新人・新入社員はビジネスマナーの重要性と基礎的なスキル
- 中堅社員はビジネスマナーの復習
- 管理職はビジネスマナーのアップデートと復習
- 外国人社員は日本のビジネスマナーの習得
階層別に、具体的にどのような内容を学ぶべきか紹介していきます。
新人・新入社員はビジネスマナーの重要性と基礎的なスキル
新入社員には、ビジネスマナーの重要性を学び、基礎的なスキルを身につけられる研修を実施しましょう。
新入社員は直近まで学生をしており、アルバイトでしか社会を経験していない場合がほとんどです。そのため、多くの人がビジネスマナーがどうして求められるのか、どのような場で求められるのかを理解していません。
したがって、まずはじめはビジネスマナーの基本的な考え方を学ぶことが重要です。そのうえで、電話対応や名刺交換などの社会人に必要なひと通りのスキルを身につけられる研修を行いましょう。新入社員ははじめてのことが多く、講義形式だけでは頭に入りづらいため、ロールプレイングやワークを織り交ぜた研修が効果的です。
中堅社員はビジネスマナーの復習
中堅社員には、あらためてビジネスマナーを復習できる研修がおすすめです。
経験を重ねた中堅社員は、仕事への慣れにより基本のマナーを忘れている可能性があります。自己流のマナーや時代遅れのマナーを続けている場合があるので、復習の機会を提供して基本に立ち返ってもらうことが大切です。
若手社員は、中堅社員の立ち振る舞いを見てマナーを学びます。メールや言葉遣いなどの日常的なことから、若手社員のお手本となるような振る舞いができるように、研修を通じて促しましょう。
管理職はビジネスマナーのアップデートと復習
管理職には、基本のビジネスマナーを復習するとともに、マナーに関する知識をアップデートできるような研修を行いましょう。
管理職は社会人経験が豊富なので、「今さらビジネスマナーを学ばなくても大丈夫」と考えてしまう方が多いです。しかし、社員の育成を担う管理職は、一般社員以上にビジネスマナーに精通してなくてはなりません。
チャットツールの導入やオンライン会議の主流化などの影響で、ビジネスマナーは時代とともに進化しています。管理職自身のためにも、一般社員のためにも、研修によるビジネスマナーのアップデートは必要です。
外国人社員は日本のビジネスマナーの習得
外国人社員には、日本のビジネスマナーを一から学べる研修が必要です。
文化や価値観、仕事を取り巻く環境など、海外の常識が日本では通じないケースは多いです。たとえ海外での経験が豊富な社員でも、日本におけるビジネスの考え方やマナーを基礎から学べる研修を受講してもらいましょう。
ただし、はじめから細かい理論だけを教示するのでは、モチベーションが上がりづらく、働くことに不安を感じてしまう可能性があります。グループワークなどを織り交ぜ、楽しく学ぶ雰囲気をつくれるとよいです。研修だけでマスターするのは困難なため、日常的に上司や同僚が協力してサポートできる体制も整えましょう。
ビジネスマナー研修を実施する上でのポイント
ビジネスマナー研修を実施する上でのポイントは、以下の3点です。
- ビジネスマナー研修の目的と対象者を明確にする
- 講師の実績や経歴を確認する
- 座学と実践のバランスが取れた研修を選ぶ
それぞれのポイントについて紹介していきます。
ビジネスマナー研修の目的と対象者を明確にする
ビジネスマナー研修を実施する際は、まず研修の目的と対象者を明確にしましょう。
ビジネスマナー研修と一口に言えど、対象者や目的によって研修の内容は大きく異なります。たとえば、経験が豊富な中堅社員であれば、数時間の講義でビジネスマナーを復習できます。しかし、1から100まで学ばなければならない新入社員は、ワーク等の実戦形式を交えた数日間の研修が必要です。
目的と対象者を明確化し、最適なカリキュラムを提供することが、研修の効果を最大化するためのポイントです。
研修の目標や目的の設定については、こちらの記事で詳しく解説しています。
講師の実績や経歴を確認する
講師の実績や経歴を確認することも、ビジネスマナー研修を実施するポイントです。
研修の質を左右するのは、講師の力量です。質の高い講師は説明が上手なだけでなく、会社にあわせたプログラムのアレンジや、研修後のフォローアップも行っています。
講師を外注する際は実績や経歴を確認し、依頼内容に対する十分な知識があるか、研修内容の充実度は高いかを見極めましょう。
研修会社の選び方については、以下の記事で詳しく解説しています。
社員一人ひとりの個性やペースを大事にする
ビジネスマナー研修を実施するときは、座学と実践のバランスを取りましょう。
ビジネスマナーを身につけるためには、まず基本となる考え方を学ぶことが重要です。しかし、理論や方法の説明ばかりに偏ってしまうと、表層的な理解しか得られず、受講者の集中力も途切れやすくなってしまいます。
座学で学んだ後はワークを行い、受講者のモチベーションを保ちながら、体験を通じて学んだことを定着させましょう。
ビジネスマナー研修についてよくある質問
ビジネスマナー研修についてよくある質問は、以下の3つです。
- ビジネスマナー研修はオンラインでも受講できますか?
- ビジネスマナー研修の費用はどのくらいですか?
- ビジネスマナー研修を実施する上で利用できる補助金はありますか?
それぞれの質問とその回答を紹介していきます。
Q. ビジネスマナー研修はオンラインでも受講できますか?
対面での実施が基本ですが、研修会社によっては実施方法をアレンジできます。
しかし、ビジネスマナーを身につけるためには、講義だけでなく実践の場が重要です。そのために、実地での研修にはシミュレーションやディスカッションが用意されています。オンラインではこれらの精度が落ちるため、学習効果も落ちる可能性があります。
上記の点を踏まえたうえで、オンラインか対面型か検討しましょう。
Q. ビジネスマナー研修の費用はどのくらいですか?
自社独自のビジネスマナー研修を外部に委託する場合、1日あたり30~50万円(テキスト含む)程度が必要です。
さまざまな会社の社員が参加するビジネスマナー研修の場合は、一人あたり2~5万円程度が相場です。ただし、実施日数によって異なります。
Q. ビジネスマナー研修を実施する上で利用できる補助金はありますか?
中小企業の雇用や能力開発は国の重点政策のため、さまざまな助成金が存在しています。代表的な助成金としては、人材開発支援助成金やキャリア形成促進助成金などです。
それぞれ支給されるための条件があるため、確認したうえで活用を検討しましょう。
※参考資料:厚生労働省『人材開発支援助成金』
厚生労働省『雇用・労働』
ビジネスマナー研修を実施して企業イメージを向上させよう
ビジネスマナー研修は、取引先との信頼関係の構築や企業イメージの向上に役立ちます。新入社員にはもちろん、中堅社員や管理職に実施するメリットも多いので、対象者と目的を明確に定めたうえで実施しましょう。
ビジネスマナー研修で成果を得るためには、研修の内容や講師の質が重要です。しかし、数ある研修会社の中から、質の高い研修を選ぶのは難しいでしょう。
キーセッションでは、複数の研修会社の中から、良質かつ貴社の目的・予算に応じた研修会社をご提案します。相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。