研修とセミナーの違いとは?それぞれの特徴や選択基準を解説!

「研修とセミナーの違いは?」「研修とセミナー、自社の従業員にはどちらを受けさせるのがよい?」

このような悩みを抱えている人事担当者や経営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、研修とセミナーの違いやそれぞれのメリット・デメリット、選択基準についてわかりやすく解説します。研修とセミナーのどちらを選ぶかで迷われているご担当者は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 研修とセミナーの違い
  • 研修とセミナーのメリット・デメリット
  • 研修とセミナーの選定基準

研修とセミナーを提供する数ある企業の中から、自社に適したものを探すのは大変です。時間と手間を省きたい方は、研修を外部に委託してしまうのも一つの手でしょう。

キーセッションでは、貴社に適した研修を豊富な研修プランからご提案可能です。無料の相談も行っているので、まずはお気軽にご相談ください。

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研修とセミナーの3つの違い

研修とセミナーには、以下の3つの大きな違いがあります。

  • 参加を決定したのは誰か
  • 対象者が特定か不特定多数か
  • 強制力があるかないか

ただし、他にもいくつかの違いがあるので、下記の表でご紹介します。

違い 研修 セミナー
特徴 自分以外の意思で参加 自分の意思で参加
目的 企業の人材育成の一環 自身のスキルアップ
対象者 特定の人(自社の従業員など) 不特定多数の企業や個人
強制力 あり なし
参加者の態度 受動的 能動的
参加者の意欲 低い傾向 高い傾向
主な手法 講義、ロープレ、グループワーク 講義、グループワーク
一般的な期間 1日~数日 数時間〜1日
受講形式 オフラインが主、オフライン オンライン、オフライン

ちなみに、研修・セミナーと似たものに「講演会」があります。講演会とは、大多数に向けて、あるテーマについて講演者の私見を一方的に話すものです。講演時間は1時間〜数時間程であることが多いです。

それでは、研修とセミナーの具体的な違いを確認していきましょう。

参加を決定したのは誰か

研修とセミナーの違いは、参加を決定したのは誰かという点です。

研修は、企業が人材育成の一環として企画するため、企業が研修の対象者や内容を決定します。

それに対して、セミナーは自分の意思で参加を決定できます。ビジネスマナーやマーケティング、営業、ITなど、参加者の興味・関心、習得したい知識やスキルを軸にしてセミナーを選べるので、幅広い選択が可能です。

対象者が特定か不特定多数か

研修とセミナーは、対象者が特定か不特定多数かという点も異なります。

研修は主に、対象者が自社の従業員に特定されます。研修は、自社従業員の人材育成に利用されることが一般的であり、他社の従業員や外部の人が参加する事はほぼありません。

一方、セミナーは対象者が不特定多数です。企業の経営者やビジネスパーソンを対象としたり、一般の方や主婦の方を対象にしたりと、対象者を幅広く設定しています。

強制力があるかないか

研修とセミナーの違いは、強制力があるかないかです。

研修には強制力があります。研修は、企業が業務上必要なスキルを社員に習得させることを目的に実施します。そのため、研修に参加する社員は、受動的で意欲が低くなりがちです。

セミナーには強制力がありません。参加者自身の意思でセミナー内容を選択することも、参加の有無も決められます。そのため、セミナー参加者は、能動的で意欲が高い傾向にあります。

研修とは

研修とは、業務に必要なスキルや知識を習得するための企業内の教育です。

「自社の従業員に不足しているものは何か」「今後、企業がより成長していくのに必要となるものは何なのか」など、研修のテーマは企業が抱える課題によって異なってきます。

それゆえ、研修を実施する際には、自社の課題をまずは明らかにすることが重要です。

研修が効果的に実施されれば、企業の成長が促進されます。そして、従業員のスキルアップやキャリア形成にもつながり、両者にとってプラスの効果が生まれます。

⇒研修とは?ビジネスでの研修の目的や必要性・研修の種類までを解説

研修のメリット

研修のメリットは、以下の3点です。

  • 一律的な教育を実施できる
  • コミュニケーションが深まり、社内が活性化する
  • 従業員に新たな気づきを与えられる

一つずつ順番に解説していきます。

一律的な教育を実施できる

研修のメリットは、一律的な教育を実施できることです。

知識やスキルの習得を従業員の自主性に任せていると、学習意欲の高い従業員と低い従業員との間に差が生まれ、企業としての足並みが揃えにくくなる恐れがあります。

研修では一定の強制力が働くことから、従業員の意思や希望に関わらず、企業が主体となって従業員に一律的な教育を実施できます。その結果、従業員の知識やスキルの偏りを無くし、従業員のレベルを均一に引き上げられます。

コミュニケーションが深まり、社内が活性化する

研修のメリットとして、コミュニケーションが深まり、社内が活性化することも挙げられます。

研修は一般的には個人ではなく、部署や企業全体というようにある程度の人数を集めて実施されます。それゆえ、研修を通して普段あまり関わることのない他部署の方や、同じ部署にいてもなかなか話す機会のない方とのコミュニケーションが生まれるでしょう。その結果、人間関係の円滑化や社内の活性化が期待できます。

従業員に新たな気づきを与えられる

従業員に新たな気づきを与えられることも、研修のメリットです。

効率化が求められ、毎日の業務を慌ただしくもこなさなければならない従業員にとって、自分で課題設定し新たな知識やスキルを習得することは、簡単なことではありません。

日々の業務から離れて研修を実施することで、従業員に新たな知識や気づきを与え、企業の成長へとつなげられます。

研修のデメリット

研修のデメリットは、以下の2点です。

  • 自社の課題を適切に把握しないと効果が出ない
  • 従業員に主体性が生まれにくい

それぞれについて見ていきましょう。

自社の課題を適切に把握しないと効果が出ない

研修のデメリットは、自社の課題を適切に把握しないと効果が出ないことです。

たとえば、ある企業が売上の低迷を改善するために、営業部に「営業研修」を実施するとします。営業力に課題を抱えている場合であれば、この研修により売上の改善につながる効果が得られるはずです。

しかし、売上低迷の原因が営業力ではなく、実際は営業部員同士のコミュニケーション不足であった場合、「営業研修」では、売上改善の効果は見込めなくなってしまいます。この場合、実施すべき研修は、「コミュニケーション研修」や「グループワーク研修」です。

自社の課題を見誤らないよう、まずは自社の課題を適切に把握することからはじめましょう。

従業員に主体性が生まれにくい

従業員に主体性が生まれにくい点も、研修のデメリットです。

研修は一定の強制力が働くため、どうしても従業員の参加態度が受動的になる傾向があります。しかし、研修の内容や講師の力量次第では、従業員を研修に引き込み、新たな知識やスキルの習得を提供可能です。

研修内容と講師の選定は、研修効果を左右するといっても過言ではありません。複数の研修会社や講師を比較して、自社に適したものを選びましょう。

セミナーとは

セミナーとは、主催者があるテーマを設定して、そのテーマに興味のある人を募って実施される勉強会のことです。

ビジネスやIT、投資、ライフスタイルなど、さまざまなセミナーが開催されており、受講対象者もビジネスパーソンだけでなく、学生や主婦などの幅広い層となっています。

セミナーは、自分の意思で参加の有無やセミナー内容を選択できるので、学ぶ意欲のある経営者や従業員にとって、スキルアップやキャリアップを図るのに有効な手段となりえます。

セミナーのメリット

セミナーの主なメリットは、以下の2点です。

  • 最新の情報を収集できる
  • 社外の人と交流できる

最新の情報を収集できる

セミナーのメリットの1つ目は、最新の情報を収集できることです。

セミナー講師の多くは、常に最新の情報収集を行い、独自の情報を体系的にまとめています。そのため、セミナーに参加することで講師が持っている最新の情報だけでなく、書籍やインターネットからは得られないような貴重な情報をインプットできます。

社外の人と交流できる

セミナーのメリットの2つ目は、社外の人と交流できることです。

研修とは違って、セミナーの参加者は不特定多数の企業や個人であることがほとんどです。普段知り合うことのない社外の人たちと交流することで、自分と異なる意見やアイデアを知り、見識を広げられることもあるでしょう。

セミナーのデメリット

セミナーの主なデメリットは、以下の2点です。

  • 参加すること自体が目的になってしまうことがある
  • 勧誘を受けることがある

参加すること自体が目的になってしまうことがある

セミナーのデメリットの1つ目は、参加すること自体が目的になってしまうことです。

参加すること自体が目的になってしまうと、参加しただけで満足してしまい、セミナーで得るべき知識やスキルに焦点を当てられなくなってしまいます。

「自分は何のためにこのセミナーを選んだのか」「このセミナーから何を学ぼうとするのか」など、セミナーに参加する際には、目的意識を持って参加することが重要です。

勧誘を受けることがある

セミナーのデメリットの2つ目は、勧誘を受けることがあることです。

セミナー参加者のなかには、時折、勧誘目的でセミナーに参加する人もいます。セミナーでの名刺交換をきっかけに、後日、ビジネスの勧誘をしつこくしてきたり、投資の話を持ちかけたりと、勧誘方法はさまざまです。

不審に感じた場合は、その場で即決せずに一度その場を離れてください。時には、断固として拒否することも必要です。また、自分一人の力では対応するのが難しいと感じたら、近くの消費生活相談窓口に相談しましょう。

研修とセミナーの選定基準

研修とセミナーの選定基準は、企業が自社の従業員に何を求めるのかによって決まります。具体的には、以下の点を判断軸にするとよいでしょう。

  • 従業員全体の底上げを行いたい場合は研修
  • 従業員個別のノウハウ収集を狙いたい場合はセミナー

研修は、従業員全体に一定のスキルや知識を身につけてもらうための教育であり、画一的な底上げにつながります。自社の課題が明らかになっていて、全従業員に確実にスキルや知識を習得させたい場合は、研修を実施しましょう。

その際、研修選びの時間と手間を省きたい場合は、ぜひキーセッションをご利用ください。キーセッションでは、全国の提携している研修会社から、貴社にあった研修プランをご提案します。相談は無料のため、お気軽にお問い合わせください。

研修相談のお問い合わせ案内

セミナーは、従業員に個別にノウハウを収集してもらうための勉強会であり、最新の情報収集や専門的な知識の習得が期待できます。企業として従業員に、今知っておいて欲しいことがあったり、更なるスキルアップを促したりしたい場合には、セミナーを実施するのがオススメです。

セミナーを検討するなら、複数セミナーと情報が掲載されているセミナー情報ドットコムを活用するのがおすすめです。

セミナー情報ドットコムは、日本全国のビジネス・コミュニケーション・投資など幅広いセミナー情報を横断的に検索できるサイトです。ビジネスパーソン向けのセミナーや投資家におすすめのマネーセミナー、一般の方向けのライフスタイルに関するセミナーなど豊富なラインナップから選べます。

また、開催地、セミナー開催日、参加費、セミナーカテゴリーを元にセミナー検索ができたり、セミナーに役立つ記事を無料で読めたりするなど、受講者にとって親切なサイト設計になっています。

研修の具体的なラインナップ

研修の具体的なラインナップをキーセッションの研修を例にして、4つご紹介します。

  • 対象者別研修
  • 専門研修
  • チーム力向上研修
  • セルフマネジメント研修

対象者別研修

対象者別研修とは、新入社員やリーダー、管理職など対象者ごとに絞って実施する研修です。対象社員のスキルを均一に上げることを目的とします。キーセッションの対象者別の主な研修は、以下の8種類です。

専門研修

専門研修とは、営業、クレーム対応、接遇などの専門スキルに分類して実施する研修です。対象者を広くとり、専門的なスキルの習得を目標とします。キーセッションの代表的な専門研修を、8種類紹介します。

チーム力向上研修

チーム力向上研修は、チーム内のコミュニケーションを高めることを軸にした研修です。チームや部署内でのコミュニケーションスキルや知識、技術の習得を目標とします。キーセッションのチーム力向上研修は、以下の7つが主なものです。

セルフマネジメント研修

セルフマネジメント研修とは、自分で判断し、行動できる従業員を育てるための研修です。自分で目標設定や管理、達成までのアプローチなど主体的に動ける従業員の育成を目標とします。キーセッションの代表的なセルフマネジメント研修を、8種類紹介します。

研修とセミナーの違いを知り、企業の成長へつなげよう

研修とセミナーの違いはいくつかありますが、その中でも大きな違いは、「参加を決定したのは誰か」「強制力があるかないか」という点です。従業員全体のスキルや知識を底上げしたい場合は、一律的な教育ができる研修がおすすめです。

「研修を実施したいがどの企業にお願いしていいかよくわからない」場合は、ぜひキーセッションをご利用ください。キーセッションでは、貴社のご要望に沿った最適な研修を全国の研修会社からご提案します。相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合せください。

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